今日もぶつぶつ



8月30日(水)
転職してから約1ヶ月、だんだん仕事らしい仕事をするようになってきました。
おかげで残業してます・・・ただでさえ遠いのに帰りが遅くなるともっと遅くなる・・・
というわけで帰りの電車で思わず爆睡してしまいました。
で、何か止まったな〜って感じでふと目覚めるとなんだか見慣れた駅・・・思わず窓にへばりついて駅の看板を見ようとすると、隣で本を読んでいたおじさんがものすごくびっくりした顔で私を見ていました。
思わず目が合ってしまい、私のひとこと・・・
「ここ、どこですか?」
「・・・・・どこへ行きたいの?」
「○○駅です・・・。」
そう言うと、おじさんはとても優しく、読みかけの本を閉じて、
「次の駅だね、じゃあ、着いたら起こしてあげるから寝てていいよ。」
とにっこりしてくれました。
・・・・・・ちょっと 惚れそうでした・・・。
おかげで安心して一駅(いや、その前にず〜っと寝てたけど。)ぐっすり眠れました。
おじさんありがとう。しかし眠い・・・。帰り道、ずーっと寝てたのに・・・。
電車やらバスで立ったまま寝るのが特技に鳴りそうな予感。

8月27日(日)
インターネットをしていると、夜更かしをして睡眠不足に陥りがちです。
そんな私に今日の『200X年』は非常に魅力的に見えました。睡眠不足を解消する方法です。なのできっと睡眠不足仲間の皆様に簡単なレポートでもしてみましょう。
え?他に話題はないのかって?・・・ふっ・・・(大汗)
1.朝起きたらカーテンを開いて太陽の光を浴びること。すると体が起きようとするそうです。
これはできてますね。なにしろ私の家にはカーテンがありません。起きる前から朝日を浴びてます。・・・それじゃだめなのか・・・?
あと、新聞受けが家の外にあるので、起きてすぐ新聞を取りに行けば朝日を浴びることになります。ま、忙しくてもカーテンは開けとこう!ということですね。
2.カフェインは寝る7時間前から摂取しない。
てことは、私は普段1時頃に寝てるので、夕方6時、仕事が終わったら飲まない、ってことですね。
そういえば以前は家へ帰ってからもコーヒーを山ほど飲んでいたのですが、電気ポットが壊れたので飲んでません。最近飲んでるのはプアール茶。・・・茶・・・含んでるな、カフェイン。あかんやん。
3.帰ってきたらまずお風呂
よくドラマなんかで新妻が帰ってきた夫に「お風呂にする?それともご飯?」
なんて聞いてますが、あれは間違いです。「とっとと風呂に入って来い!」と言ってあげましょう。
なぜなら、お風呂に入ったら血行がよくなって体が起きてしまうらしいです。体が起きると特に消化機能が鈍るとかで、ごはんの後に食事をすると胃もたれで寝れない〜ってなる模様。
う〜ん・・・冬とかね、風呂冷めして風邪を引くから寝る前にお風呂に入って、あったかいまま寝ることが多いのです。
あれはいけないってことでしょうか?
でも、とっととごはんを食べて、間に数時間置いてからならお風呂に入っても大丈夫なのかもしれません。
なんにせよ、胃が起きてると眠れないらしいので、おかしをぽりぽり食べてちゃいけないです。
分かったか、N.Y!絶対夜中のおやつ禁止〜(ちょっと個人的にある人に注意してみました^^;)
4.そしてごはんですが、寝やすいメニューがあるそうですね。
とりあえず以下の3種類を入れるようにしましょう。
@豚肉か鶏肉か玉子か牛乳。
牛乳はよく聞きますね。お風呂上りにでも飲んどけばいいんじゃないんでしょうか。あとは生姜焼きとか豚キムチとかから揚げ、焼き鳥・・・おいしそう・・・。
A牡蠣か人参かあさり。
なぜ貝類の中に人参が・・・?ビデオとって無かったから間違えてるかもしれません。・・・うう・・・なぜ人参・・・。これはあまりバリエーションないですね。牡蠣鍋にするか牡蠣フライにするか味噌汁にあさりを入れるか・・・人参かじっとけ、人参!
B春菊やらレタスやらチコリ等の菊科のもの。
これはまた難しい。サラダかスープにレタスを入れるくらい?
でも、青汁でもOKだそうです。ここまでくるといまいちおいしそうじゃないですね・・・。
そうそう、ごはんは寝る2時間前までにたべとかないと。
太らないためには3時間前に食べとけとか5時間前に食べとけとか言いますが、ダイエットよりは規制はゆるやかですね〜。
5.寝る1時間前からは、電気を暗くいたしましょう。
これも私はできてるのさっ♪
寝る1時間前といえばネットをやってる人も多いと思いますが、私はパソコンをつけてる時、部屋の電気を消しています。
だって電気代の節約になるし(ケチか?ケチなのか!?)、暗い方が見やすく見えるんですが・・・でもこれは、目が悪くなるというリスクも背負ってるんじゃないでしょうか。
・・・って書いてるとそこそこでっかい虫がパソコン画面に貼りつきやがった・・・。虫は明るいところにくるもんね・・・やめてくれ・・・捕まえるにしては小さいし、ティッシュとかでつまむにはでかい。
カナブンよりはましだと思うしかないのでしょうか?
さて、こんな感じで実践してると睡眠不足が解消されるそうです。本当かどうかはわかりません。だって、こんなのしなくても布団に入ると結構あっさり寝てるし・・・。
でも、いくら寝ても眠いものは眠いです。規則正しい生活とストレスを溜めないことが何よりなんでしょうね。

8月25日(金)
今日でまだまだ続く研修その1の前半が終わりました。
その間、お弁当を近所の公園で食べていたのいたのですが、公園は、昼食を食べるには世にも恐ろしい場所だと言うことが判明しました。
その1.サラリーマンが山ほどいる。
なぜサラリーマンがいると恐いのか、だって、その分煙草を吸う奴が大勢いるのです。
しかも、ベンチがたくさん空いてるのに、なぜ人の隣に座りやがるんだ〜!!
飯がまずくなるんだよ!飯が!
・・・と、品が悪くなりかけたところでその2.鳩がいる。
鳩、これは恐いです。
公園の鳩はエサを貰いなれているため、「鳩用のエサは自分達のもの、人間様のお弁当も自分達のもの。」
という思想が蔓延している模様です。
私が静かにお弁当を食べていると、1羽やって来、2羽やって来、そして集団でバサバサ飛んで来ます。
高校生の頃、フライドポテトを食べてる時もそうでした。まるで暴走族のように、真昼間から人を囲むのです。めちゃくちゃ恐いです。
その3.埃が立つ
鳩が集団で飛んでくる恐ろしい事態の時もそうですが、とにかく公園は土で出来ています。
だから、人が歩くと埃が立つのです。
たとえ涼しい風が吹いてくれても素直に喜べません。
そんな苦行のような公園で、私は憩いの場所を見つけました。
それは、公園の真ん中あたりにある、ちょっとした展望台兼藤棚のような場所です。
入り口から遠いので、サラリーマンもここまで来る根性はあまりなく、鳩もやってきません。
しかも、展望台なので下はコンクリート。風が吹いたからといって埃も舞いあがらないのです。
「いい場所を見つけたな〜♪」
と大喜びでお弁当を食べていたところ、目の前の花壇にカマキリの姿が・・・。
ちなみに私は昆虫が嫌いです。嫌いといっても、蜘蛛やマルムシやかぶと虫、ミミズに蟻なんかは平気だったりします。
だめなのは、天敵カナブンを先頭に、ゴキブリ、蝶、バッタ・・・
何が基準かと言うと、羽が生えてるかどうか・・・。
羽が生えていると行動範囲がやたらと広くなって、予測できないのです。こっちへ飛んでくるんじゃないかと思うと恐くて仕方ないのです。
で、カマキリ・・・奴にも羽根があります。しかも、動きが変。
花壇の端っこを歩いてるんですが、どうも地面の無い部分へ行きたいらしく、手探りで宙をばたばた確かめながら前へ進んでいます。
ホフク前進をしながら阿波踊りをしてるような・・・そんな奇妙な動きに、私は嫌な予感を覚えました。
と、カマキリは端っこまで行き、こっちを向いて宙をかきむしっているのです。
めっちゃ嫌な予感・・・。
私が、10年に一度あるかないかの予知能力を発揮して立ちあがるのと、カマキリが私のもといた場所に飛んでくるのはほぼ同時でした。
危ね〜もう少しで心臓発作を起こすかヒステリーを起こして救急車で運ばれるか、お弁当を放り出して逃げ出し、鳩の餌食になるところでした。
公園・・・恐い・・・

8月24日(木)
昨日から研修が始まりました。
場所が近い上に始まるのが遅いので、朝はとってもゆっくりできます。
でも人間は、「ゆっくりしていいよ。」と言われると必要以上にゆっくりしてしまうものです。
私もゆっくりし過ぎました。その上、間に合わなくなりそうで慌てて準備をしようとした途端、研修には一番大事な受講者票とやらが行方不明になったりして、もう大変です。
・・・・・・いつの間に机の下にもぐりこんでたんだろう?
とりあえず8月の研修は明日で終わりなのですが、色んな企業から「講師」の先生とやらがやってきて難しい話をする中、一番難しかったのは主催者のおっちゃんの挨拶です。
「みなさん、今日はお暑い中集まっていただいてありがとうございました。私もここへ来る途中、あまりに暑くて汗をかきました。ま、冗談はさておいて研修のないようですが・・・以下略・・・。」
冗談はさておいて・・・?どこに冗談があったんだろう?汗をかいたことか?汗を掻いたことが冗談なのかい?
私の頭の中はそこのことばかりが気になり、肝心の講義はなんのことだかさっぱり聞いちゃあいなかったです。
ま、冗談はさておいて(ほら、どこが冗談だか分からないでしょう?)とりあえずあのおじちゃんが関西人ではないことを祈ります。
で、暑い暑いと言われたものの、館内は冷房の効きすぎで寒くて、とうとう風邪を引いてしまいました。
すごいですよ〜講義中、あまりの寒さに鳥肌立ちましたからね。
休憩時間中にアイスコーヒー飲もうと思って「氷なし」ボタン押したら、たっぷり氷の入ったミルクセーキが出てくるし・・・。
ところで私は目が悪いのですが、普段はメガネもコンタクトもしていません。
でも、講義となると黒板に書かれた文字が見えなくなるので、さすがにメガネをかけるのですが、見えないのは文字だけではありません。
人の顔だって見えないのです。壇上に立って話してる人の輪郭くらいですね、裸眼で見えるのって。
なのでメガネをかけて改めて講義をしてる人の顔を見ると、なかなかか面白いです。
「あ、この人髭生やしてたんだ。」とか、「結構年取ってるな。」とか。
んで、再びメガネを外すとぼや〜っとなって、髭も皺も見えなくなります。たまに服の模様とかも分からなくなります。
「あの黒いかたまりは一体なんだろう?」と思ってメガネをかけると、胸ポケットにハンカチ入れてただけだったり。
楽しんでる場合じゃないんでしょうけどね。
ちゃんとメガネかけるか、コンタクトにするか・・・視力回復センターみたいなところへ行って、直すか。(あれ、本当に直るんでしょうか?)
多分、視力のことなんて研修が終わったら忘れちゃってるんですけどね。

8月21日(月)
私は写真が大嫌い。だから、学生の頃買ったカメラも押入の奥に突っ込んだまま、きれいに忘れ去ってしまいました。
ところが現実は厳しいです。会社から、
「新しく入社した人達の特集を社報に載せますから、写真とコメントを24日までに持ってきてください♪」
と言われてしまった。
さあ大変。押入の中から埃を被ったカメラを探し出し、中を見ると全く使っていないフィルムが36枚。
ぎゃあ〜どうすればいいんだ〜!!と一人で部屋で暴れ始めたのが今月の1日、2日目くらいだと思ってください。
しかし、8月にはお盆があるのです。お盆に遊びに行く予定だったので、そこで36枚のフィルムを使ってしまおう!そう考えた私は、一生懸命写真を撮りました!
・・・・一緒に遊びに行った人もカメラを持ってきやがって、主にそっちのカメラで撮ったけど・・・だって、そっちのカメラは自分でアングルを決めながら撮れるんだもん・・・。
そして盆休みを過ぎた私のカメラには、17枚のフィルムが残ってしまいました。
それでも24日までまだまだあるや、と休みボケに身を委ねて現像を忘れ切っていた今日のことです。
「今日の帰りはいくらなんでも現像しなきゃ。フィルムが余っててもったいないけど、しょうがないな〜。」
と、カメラを手にした私はあることに気付きました。
写真を提出しなきゃいけないのは木曜日。ところが私は、水曜日から研修がはじまるので会社にいきません。
ってことはですね、少なくとも火曜日には写真を提出しなきゃいけない=火曜の朝には写真が現像できてなきゃいけないのですが、つまりは月曜の帰りに写真やさんに出して、月曜日のうちに受け取らなければならないということ・・・。
ちなみに会社の周りは何もないところなので、現像屋さんなんてございません。
「どこで写真を出すかが勝負!」
地理に疎い私が、巨大な大阪駅周辺で写真屋、しかも今日中に現像してくれる写真屋を探すのは容易ではありません。
しかも、現像を待ってる間、どうやって過ごせと言うのでしょう?
自慢じゃないですが、人込みは嫌いです。ついでに道に迷います。喫茶店?ふっ、ただでさえフィルム無駄にしてるのに、これ以上一文も写真のために出したくないのさっ!
というわけで、住みなれた家の周辺で現像してもらうことにしました。
通勤時間1時間半・・・果たして写真屋は今日中に現像してくれるのか・・・。
・・・走ったさ・・・バスに乗り遅れまいと走り、電車に乗り遅れまいと走り、乗換えでも走り・・・家の近くの駅に着いたのは7時すぎ。かなり早いです。
早速近くの写真屋に駆け込み、
「今日中に現像してもらえますか?」
と聞いたのですが、
「今からじゃ無理です、うち、8時までですし。」
と冷たい言葉。ううう・・・頼みの綱はもう1軒・・・
店に入ると、怪物君が大人になったようなおじさんが振り返りました。恐いですが仕方ないです。
「写真・・・今日中に現像して欲しいんですが・・・。」
「今日中に?ああ、いいよ。じゃ、8時頃受け取りに来てね〜。」
おじさんはものすごく快くOKしてくれました。
人を見かけでこわがっちゃいけません。
早く帰れたので家でゆっくりご飯を食べてから行ってみると、怪物君おじさんは奥さんらしき人と談笑中。私が入っていくと、
「ああ、できてるよ。」
とにっこりしてくれました。
「でもねぇ。」
なんだかおじさんと奥さんは顔を見合わせて苦笑しています。
なんだろう?なんか変な写真でもあっただろうか?
と思ってると、おじさん、
「そのフィルム、使用期限切れてたよ・・・夏は暑いからね〜特に気をつけて、冷蔵庫に入れとかないと。」
そういえば、何年も前に押入に放り込んだまま、放ったらかしでした。そりゃあ期限も切れるよな・・・。
家に帰って写真を見ると、さすがは使用期限の切れたフィルム!えっらい間延びして写っていました。顔の長さが縦に1.5倍くらいになってます・・・。
これは、いつぞやの安物の証明写真と同じ現象・・・・。
つくづく写真とは相性の悪い私です。

8月18日(金)
宗教って恐いです。何が恐いって、思い込んだら自分の子供を飢え死にさせるのも平気になるってことより、自分が飢え死にして行くのに何もしてないって子とが・・・。
大阪の民家で5人の死体が見つかったとか。しかも死因は餓死。
生き残った二人から事情を聞いたところ、「神様から食わせるなとのお告げがあった。」と言ってるとか。
でも、食わせるも何も、餓死した人達も立派な成人なんですよね。
身動き取れない状態にされていたとか、病気で動けなかったのならともかく、どうして素直に餓死してしまったのか・・・。
予想ですが、小さい頃からの刷り込みなのでしょう。
生まれた時から宗教がかった家だったとしたら、「これが当たり前」と思い込んで何の疑問も抱かないのかもしれません。
目玉焼きなんかを例にとっても分かります。
「絶対醤油をかけなきゃ嫌だ!」という人も、「絶対ソースでなくちゃ嫌!」と言う人も、
結局は小さい頃から家庭で刷り込まれたことで、根は餓死と同じなのだと思います。命に関わるほど重要なことか、食生活のささいな一面か、という違いだけです。
他の例を出しましょう。幼いころから、
「お前はダメな奴だ!」と言われ続ければ「自分はだめなんだ。」と思い込んでしまいます。
逆に、蝶よ花よと育てられれば、世界は自分を中心に回っていて当たり前!と疑わない人間が出来あがるかもしれません。
もちろん、世の中はそれほど単純ではないので生きてる過程のどこかでそういう「思い込み」に気付いて直して行こうとするのでしょうけど、運悪くそういう機会がなかった場合、「餓死」を当たり前のこととして受け入れてしまう人間ができあがるような気がします。
思い込みは恐いですね。「思い込み」だと自覚せず、当たり前のことだと「思い込んでいる」のがさらに面倒です。
「自分は○○だと思っていたけど、△△かもしれない。」「実は□□は間違っている/正しいのかもしれない。」
いつもそんな疑問をどこかに抱いていて、思い込みで「餓死」しないようにしたいものですが・・・。

8月15日(火)
とうとう我が家に、恐怖の夏の風物詩がやって参りました。
その名はカナブン・・・。
奴は、毎年毎年私の部屋に入ってきて、夜になると縦横無尽に飛び回ります。
そして、カナブンに部屋の支配権を奪われた私は、部屋の隅っこで震えながら、奴がどこか広い場所に止まったまま、動かなくなってくれるのを待って何かで蓋をし、外へ置いておくしかないのです。
1日2日でそれが実現できるとは限りません。毎日耐えながら、反撃の機会をうかがうのです。
昨日の晩もそうでした。
私がパソコンを開いた時、何やら台所の方で激しい羽音・・・。
ああ、この音は毎年夏になると部屋の中から聞こえてきやがる・・・そう思って硬直していた私は、次の瞬間飛びあがりました。
カナブンがこっちへ突進してきたのです。
飛びあがらんばかりに驚いて部屋の反対側に逃げた私を尻目に、カナブンはパソコンのモニター周辺を勢いよく飛び回っています。
や、やめてくれ〜と泣きそうになりながらも、私にできることはたった一つ、カナブンの気が済むのを待つことです。
でも、気が済んだからと言って何かが解決したわけでは決してありません。
羽音が止んだ、と思ってそ〜っと近づいた私が見たのは、キーボードの上を歩く奴の姿でした。
やめて〜平らな広い場所でじっとしててくれなきゃ捕まえられない・・・。
いや、その前に何で蓋をして捕まえればいいんだろう・・・。
あたりを見まわすと、ありがたいことに小さな箱の蓋が転がっています。
「これで捕まえよう・・・。」
そうは思ったものの、再びカナブンはパソコンの回りを飛び回り始め、どこかへ行ってしまいました。
でも、パソコンの周辺にいることは確かです。だって時々、羽音がするから・・・。
あんまりパソコンに近づいて、突然飛び出してこられるとたまらないので遠〜くから様子をうかがいます。
うかがいますが、結局どこにいるかは分からないため、もう諦めました。
真夜中なんです。精神的な披露もピークに達しています。
仕方がないので、ちょっとマウスに手を伸ばしては「スタート」ボタンを押し、パソコンを消した途端電球の回りを飛び回られては恐いので部屋の電気を消し、再びマウスを使って「電源を切れる状態にする」をクリックし、電源が消えた後には電源スイッチを押してコンセントを抜く・・・。
ぜーはーここまで所要時間10分・・・・・・。もう身も心も疲れ果てています。
そしてぐったり眠ったまま、朝がきました。
ああ、もう何日もHPの更新してないや・・・いい加減にしないと昨日(15日)の日付だけど、まあいいか・・・
そう思いつつ、電源を入れ、立ちあがるのをじ〜っと待っていると・・・ふと目をやったキーボードの横で、奴がじっとしているのです。
ぎゃあ〜!!
もちろん、私が最初にやったことは、そう叫んで部屋の反対側へ逃げることでした。
が、ゆっくり近づいて様子を見ると、カナブンは眠って(?)いる模様。
今捕まえなくていつ捕まえるんだ・・・。
そう思った私は、できるだけ遠くの方から手を伸ばし、昨日見つけておいた箱で蓋をしました。
で、手で蓋を押さえておきます。
これでやっと第1段階終了。これで少なくともいきなり飛び回られる心配はなくなりました。
で、これをどうやって外へ追い出すかというと、何かを蓋の下に滑り込ませて蓋の底を作り、カナブンを中に閉じ込めて外まで持っていくしかありません。
蓋の底になるようなもの・・・と目をやると、この前宅配便で届いた梨の中敷・・・これはどうだろう?と思い手にしましたがだめです、ふにゃふにゃです。
仕方がないのでその中敷を大量の広告の間に入れて強化を図りましたが、いまいちふにゃふにゃ。
これだと、運ぶ際にカナブンが暴れると、不安定なので手を離してしまう可能性があります。
どうしよう・・・回りを見渡した私の目に入ったのは、一枚のCDケース・・・。
これならプラスチックなので固いです。
よし、これはいいかも♪と手にとってみたものの・・・大きさが・・・蓋をしている箱の大きさとほぼ同じ・・・少しでもずれると、隙間からカナブンが逃げ出す可能性があります。
でもなぁ・・なんだか現実から逃げたいので、箱を横目にここまでの過程を日記に書いて見たりします。
でも、捨てなきゃ続きは書けないし・・・。
そう思った私は、意を決してCDケースを蓋の底にすることにしました。
蓋をちょっとずつずらして、CDケース上に乗っけて行くのです。
全部乗っかれば、カナブンは密閉されたことになります。
そーっとそーっと、慎重に・・・途中、カナブンが密閉されたことに驚いて飛び回るかもしれません。
だからといって驚いて手を離してしまうと元も子もないので、ものすごく手に力が入っています。
しかも、「何があっても平常心を保つんだ。死んでも手だけは離しちゃいけないんだ・・・。」と自分に言い聞かせています。
こうして無事、カナブン密閉成功。外へ持ち出して、そのまま放置です。
そのうち箱がずれて、カナブンもどこかへ飛び去って行くことでしょう。
ふっ、勝った・・・・。
朝っぱらから約1時間の戦いを経て、私は無事、自分の領地を取り戻しました。
で、ちょっと開けておいた台所の窓も閉めちゃいました。暑いけど、また侵略されるよりはましです。
あとは時間が解決してくれるはず。
それまでCDケースと蓋も置きっぱなしです。
ごめんね・・・ス○ッツ・・・・・・。

8月10日(木)
やっと仕事らしい仕事になってきました。
今日の午後いっぱい、ず〜っと外注先の人との打ち合わせです。
とはいえ私はまだまだ何がなんだか分からないので、ただの見学です。
しかも・・・私にはまったく分からない分野の打ち合わせをやってるので、それをただ黙って5時間以上聞いているのは辛かった・・・。
でもそんな私に救いの手を差し伸べてくれたのは、外注先のねずみ男様でした。
このねずみ男様、人間で言えば30才くらいの伊東四朗だと思ってください。
長時間に及ぶ打ち合わせなので、とりあえずアイスコーヒーが配られます。
そして、私は見てしまいました・・・ねずみ男様はものすごく嬉しそうに笑いながらシロップを入れ、ストローでかきまぜたかと思うと、両手でグラスを持って飲み始めました。
・・・・・幼稚園じゃないんだから・・・しかし、あまりに嬉しそうに飲むので、ただただ呆気に取られていただけでした。
が、それだけではありません。
何かの資料を私の上司に渡す時、ねずみ男様は立ちあがっていそいそと資料を渡し、上司がそれを見ている間、傍らに立って、小首を傾げながら待っていたのです。
なんといえばいいのでしょう・・・よく昔のアイドルが、「え〜なんですか〜?」と言いながら小首をかしげる・・・あれです。
30才の伊東四朗がそれをやってるんです・・・。
私の目は、どんどんねずみ男様に釘付けになっていきました。
何でこの人の仕草はこうなんだろう・・・。
そう思いながらねずみ男様を見ていると、再びアイスコーヒーのグラスに手を伸ばし、グラスが空なのを知るとものすごく悲しそうに手を引っ込め、ちょっと溜息をついてみたりするのです。
その後も、ねずみ男様は目を疑うような言動を繰り返していました。
彼は鉛筆でメモを取っていたのですが、5時間も打ち合わせが続けば鉛筆もたくさん使います。
そろそろみんなが疲れてきた5時過ぎ、ねずみ男様はそ〜っとちびった鉛筆を手前に並べ始め、全部並べ終えると満足そうにそれを眺め、に〜っこり微笑みました。
・・・だから一体何が嬉しいんだろう・・・?
しかも、誰かが話し始めると、必ず小首を傾げてその人をじ〜っと見ています。
自分が話す時は、ものすごく丁寧です。お公家さんのような話し方・・・・。
そして、ちょっと突っ込まれて自信がなくなってくると、ちいさ〜な声になっていきます。ついでに手にした鉛筆で、メモ帳の上に円を書き始めたりします。
いつの間にか、仕事の話を聞くのを忘れてねずみ男様の一挙手一投足に注目してしまいましたとも・・・。
あの人は一体・・・なぜああだったんでしょうか?ものすごく謎です。

8月7日(月)
今日は新しい会社に入って初めての月曜日、そして、私にとっては大きい会社なので朝礼なんてものもあります。
会社に入る時に、人事の人から、
「8月7日の朝礼で会社の人達に紹介しますから、ひとこと挨拶してくださいね。」
と言われていました。
「あ、挨拶・・・?」
とちょっとおののく私に、人事の人はにっこり、
「大丈夫です。名前と『よろしくお願いします。』だけ言って下されば結構ですから。」
とおっしゃったのでした。
ところが、8月1日に入ったのは4人です。しかも一人目は営業のおじさんです。営業なので、よくしゃべります。(偏見?)
ああ!そんなにしゃべらないで!
『よろしくお願いします。』
だけじゃ足りなくなるやん!
そう思ったのも束の間・・・次の男の人は、体育会系でした。
結構広い部屋の中だというのに、いきなりマイクを外してしまい、腹の底から
「おはようございます!」
と言い始めます。
やめてくれ〜私はマイク使うぞ〜なんでそんな威勢がいいんだ〜ええやん、長くて良いからさ、マイク使って穏やかにしゃべろうよ・・・
と思ったのも束の間、私の番になりました。
・・・・・『よろしくお願いします。』じゃあかんやん・・・人事部長がにこにこしながらこっちを見てるのと目が合っちゃったし・・・。
というわけで、仕方ないので何か話しました・・・覚えてないけど、30秒くらい・・・・。
やっと終わってほっとし、最後の女の子にマイクを渡した時・・・彼女はちょっと困った顔をしていました・・・。
そっか・・・そうだよね・・・最後が一番きついよね・・・オチつけなきゃいけないし・・・(いや、いくら関西でもそんなことは・・・)
前の会社に比べると仕事量は10分の1くらいかもしれない今日この頃。
「まだ慣れてないからいいよ。」
と言われ続け、すっかりぬるま湯に慣れてしまった私は、挨拶だけですっかり抜け殻になってまいました。
なんだか一仕事終えたような・・・
こんなので給料もらっていいの?と小心者の私は思うのでした。

8月5 日(土)
内科病院なんて10年近く行ったことのない私ですが、新しい会社に健康診断書を出すように言われ、泣く泣く近所の病院へ行って来ました。
しかも昨日は飲んでたので、やばいかもしれません。
しかし、10年も病院へ行ってない私、きっとこの10年の間に病院は近代的になって、あっと驚くようなサービスを待合室で浮けることができるに違いない!と無理矢理気持ちを奮い立たせて近所にあるちょっと大きな病院へ入ってみましたが、中は昔の記憶そのままでした。
しいて言えば「次回予約機」などというものが入っていますが、「重病だから来い!」と言われても絶対に行かないと心に決めた私には関係のない代物です。
なぜそんなにかたくななのかは本人にも分かりませんが・・・。
で、視力・聴力検査やら尿検査やらレントゲンやらを順調に終え、後は問診、というところまできたのに・・・待つ、待つ、待つ・・・。
時計を忘れ、周囲を見まわしても時計がなかったので、一体どれくらい待ったのかは分かりませんが、新聞をまるごと読むくらいまで待ったことは確かです。
しかも、あまりに暇だったので、見たこともない、買ったこともない、株式の面までみてしまいました。
そうそう、身長と体重も量ってみました。で、身長が6ミリ縮んでいました・・・。
ああ、これからどんどん縮んで行くんだろうなぁ・・・。最終的には高さ30センチくらいの箱に入るくらいに小さくなっちゃうんだろうなぁ・・・と、病院へ行くとろくなことを考えません。
で、やっと呼ばれて診察室に入ると、のぺ〜っとした先生と、のぺ〜っとした看護婦さんが待っていました。
「レントゲンね〜え〜異常〜ん〜ないですね〜。」
のぺ〜っとした先生は言います。
「で〜次は〜血圧〜測って〜見ましょうか〜〜〜。う〜で〜出して〜下さい〜。」
・・・だからあんなに待たされたんだ。普通の人なら、絶対この10分の1の早さで言えるはずだ。
しかし、ここでここで意外な事実が発覚しました。
「ん〜血圧〜ちょ〜っと〜低い〜ですね〜。」
そう、かつては140を誇っていた私の血圧が、なんと96だったのです。
一瞬、「こいつ、血圧の測り方も知らないヤブ医者か?」と思うくらいに驚きました。
私の血圧が96・・・いや、下が96だったことならあるけどさ・・・
診察室を出たあとも、ちょっと感動が残っています。もうこれで、暑いからって鼻血が出る心配をしなくても良いんです。
あとは診断書をもらってお金を払って帰るだけですが、また待ちます。
待ちます、待ちます、待ちます・・・。
そのうち、だんだん冷静になってきました。
私の血圧が96のはずはありません。だったらなぜ?昨日飲んだせいか?いや、睡眠不足・・・って、山ほど寝たし・・・。
そして結論は、「腹減った。」でした。
ちょっと寝坊して、慌てて家を出たので朝食抜きだったのです。
這ってでも朝ご飯だけは食べる!という私にとっては、これは致命的なミス(?)でした。
私には医学的な知識なんて砂粒くらいしかありませんが、独断と偏見で、ごはんを食べてないから血圧が低い、ということにしておきました。
人間、疲れていたり病気だったり空腹だったりすると、考え方が後ろ向きになります。
特に私は、空腹だと目の前がまっくらになるくらい後ろ向きになってしまいます。
「なんでいつまでたっても名前を呼ばれないんだろう・・・忘れ去られてるんだろうか・・・。」
なんて程度の後ろ向きはまだ序の口です。
「どうせいつまでたっても名前なんて呼んでもらえないんだ・・・呼んでもらえないまま一生この待合室で過ごすんだ・・・。」
「そしたらいつかは石になって、悲話として語り継がれて行くんだ・・・小学生の道徳の本とかに、『石になった矢掛さん』ってお話が載るんだ・・・。」
そんなことを考えながらちょっと遠くを見ると、おばあさんが待合室の長椅子の上に寝そべっています。
一瞬死んでるのかと思ってギョッとしましたが、ちゃんと息はしている模様です。ついに他人まで後ろ向きな世界に巻き込もうとするようになってしまいました。
「ああ、きっとあのおばあさんも待ちくたびれて寝ちゃったんだ。私も寝ようかな・・・。きっと起きたら外は真っ暗なんだ・・・。いや、見たこともない世界に巻き込まれていて、大冒険をしなきゃいけなくなるんだ・・・。」
間違った方向に後ろ向きな上、気付けば現実の世界では、「腹減った。」とつぶやき続け、通りすぎるおじさんおばさんに変な目で見られています。
水がなくては生きていけない体ですが、何も食べないと、多分違う世界へ行ってしまいます。
「矢掛さん、いらっしゃいましたらお会計までお越し下さい。」
そんなアナウンスが流れたのは、床に転がって「お家に帰りたいよ〜!」と言ってやろうかどうしようか迷っている最中でした。危なかったです。
しかし、いらっしゃいましたら、って・・・いるさ!いるから腹が減ってきて、人間性が失われかけたんじゃないか・・・。
「お大事に。」
会計のお姉様は最後にそうおっしゃって私を見送ってくれましたが、来た時よりも確実に具合が悪くなり、ヨレヨレとよろめきながら帰途に着きました。
帰ってびっくり。
9時過ぎに家を出たはずなのに、帰ってきたら12時を回っています。約3時間、病院にいたのです。
断言しますが、少なくとも2時間半は待合室で待ってました。
・・・やっぱり病院なんて嫌いだ・・・。

日記2000年7 月分(後半)
ホームへ戻る