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63回目・2006 冬の北海道旅行−I旅日記−1
リアルタイム旅日記として作成
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 (2月3〜4日 出発〜知床半島)   [2月5〜6日 知床半島〜帰宅 ]

2月3〜4日

 

今年初めての旅立ちは羽田空港
羽田空港からの旅立ち

 「誕生日には旅に出よう」との、JALのキャッチコピーの時期が今年もやって来てしまいました・・・。1年が経過するのは、ホント早いものですね〜。。。しみじみ・・・(^_^;
 2006年になって最初の旅行となる、バースデー割引を利用した冬の帰省その1。去年、一昨年に続いて今年で3度目になります。航空券を予約した時点で、行き先は知床と決めていました。2月下旬の定期帰省では、行きたい場所があるためなんですけどね。
 当初は定期帰省の補完の意味合いが強かったんですが、先月初めに犯罪被害者になってからというもの、精神的に不安定状態が続いていた事もあり、良い意味で気分転換をはかれるかな・・・・という期待を込めた、知床行きになってしまいました。

千歳行きJAL1039便
千歳行きJAL1039便

 仕事を定時で上がり、いったん帰宅してから自宅を出発します。
東京駅では列車帰省での定番列車である「はやて・こまち29号」を横目で見つつ、浜松町駅で東京モノレールに乗り換えます。かな〜り混んでいますね。。。羽田空港に到着して、持ってくるのを忘れた「風邪薬」を薬局で購入しておきます。
 夜の飛行機は・・・、去年の6月に礼文島帰省した時以来、久しぶりです。チケットレスなのでチェックイン機で航空券を発券し、それを搭乗カウンターに持っていって免許証で誕生日確認をしてチェックインを済ませます。ちょっと面倒ですね。。
 いつもドキドキの検査ゲートは難なく通過出来たものの、ある手荷物がちょっと・・・。それは「スノーシュー」です。検査員の人が機内に持ち込めるかを確認しており、しばらくして持ち込みOKをもらいました。スノーシュー持ち込む人なんて、かな〜り珍しいみたいです・・・(笑)

夜景を眺めつつ・・・
関東の夜景を眺めつつ・・

 簡単なサンドウィッチを購入して、札幌行きJAL1039便に乗り込みます。座席が2−5−2配置で背面にモニターが付いているから、JASのB777のようです。ここでようやく気が付きました。「そういえば、礼文に行く時もこの飛行機だったっけ・・・・」と(^_^;
 で、その時と同じように離陸待ちで10分程待たされましたね。。。定刻より10分遅れて羽田空港を離陸しました。ベルトサインが消えるまでの間、かなり上下に揺れました。その後はいたって平穏に飛行しているようです。
 機長のアナウンスで千歳到着が20時45分と言ってました。どうやら、指定券確保してある20時49分発の快速エアポートには、間に合いそうもありませんです・・・(T-T)
                   
 20時5分作成

函館の夜景♪
函館の夜景が見えます♪

 旅行記書き終わって一息ついて窓の外を見てみると、ちようど恵山岬と函館の夜景がキレイに・・・。いつのまにか津軽海峡を越えていたようです。上空から眺める函館の夜景・・・・良いですね〜。
 ちなみに、ただいま機外の温度は-46度だそうで。。。千歳空港の気温は-12度とさきほど機長が案内していました。東京とは実に20度以上の気温差があります・・(^_^;
 しばらくして、苫小牧港が見えてきました。ベルトサインが点灯して着陸態勢に入ります。雲の中を突き進んでいるようで、外は灯りがまったく見えずに、これはこれでちょっと怖いかも・・・。

千歳空港に着陸しました。
今年最初の北海道上陸♪

 エンジン下のライトが点灯して少しして、千歳の夜景が現れました。モニターにも空港の誘導灯が映し出されて、そして着陸。減速時のエンジンの動きは何度見ても楽しかったりして(笑)。

 千歳空港に着陸したのが40分前。で、ターミナルに到着したのが48分。この時点で快速「エアポート207号」は間に合いません。仕方ないですね。。
 約2ヶ月ぶりの北海道は千歳空港に帰ってきました〜。そのまま駅ホームに向かい21時12分発の「エアポート211号」に乗り込みます。無事に座席をゲット出来ましたが、出発するときには、車内はめちゃ混みになっていました。。。

                     21時25分作成

吹雪の札幌駅です〜
吹雪に霞むJRタワー

 新千歳空港を定時で出発しましたが、南千歳駅手前で抑止がかかり、6分遅れで南千歳に到着。地上に出ると・・・・吹雪いています(^_^;
 混雑したまま列車は札幌を目指します。雪は変わることなく吹雪いている感じ。その6分遅れのまま、札幌駅に到着しました。

 札幌のホームに立って、帰ってきた〜を実感します。隣のホームには青森行き急行「はまなす」が入線しています。かなり乗っているようです。
 さて、定時で・・・と言うより、「エアポート207号」に乗っていれば、札幌のステラプライスで根室回転寿司「はな丸」の持ち帰りで夕食を・・・って考えていたんですが、それも吹き飛びました・・・・(T-T)
 改札を出て駅前のコンビニで、ビールとつまみを購入して、改札内の駅弁屋で弁当を購入してから、8番ホームに上がった直後に、網走行き「オホーツク9号」が入線してきました。

網走行き「オホーツク9号」が今夜の宿
今夜の宿である「オホーツク9号」

 来月のダイヤ改正で廃止される夜行「オホーツク」ですが、今日は2両増結の7両編成での運転です。しかも、かなりのお客さんが乗っています。
 今夜の宿は4号車2番C席のグリーン車なんですが、7割程乗っています。この時期こんなに乗っているグリーン車なんて、何年ぶりか・・・。「オホーツク9号」は毎回ほぼ必ずグリーン利用なんですが、貸し切りの時もありましたしね〜。
 みんな網走まで行くのか、それとも北見で降りていくのか・・・。それにしても、とても廃止される列車とは思えない程の乗車率です。

 札幌を出発して、ようやくお待ちかねのビールタイムになります(笑)。列車の中で飲むビールは、なんでこんなに美味しいんでしょうか(^^)。

夕食の「氷下魚めし」弁当。
夕食は駅弁「氷下魚めし」

 ビール飲んだ後は、夕食タイム。買った駅弁は「氷下魚めし」。
 一昨年の暮れに、ちょっとした事で「氷下魚(こまい)」という魚を知り、その乾物がとてもビールに合うので、気に入ったのですが、その氷下魚を使った弁当が季節限定販売という事で、買ってみました。
 氷下魚の炊き込み御飯に、氷下魚の甘露煮が入っています。これが、なかなかに美味しいんですね。かなり気に入りました。これで840円ですから、値段もまあまあかと。「寒ブリ弁当」と並ぶ、札幌の冬の名物駅弁になるかな・・・。

 さて、列車は雪の影響で6分遅れで走っています。
そろそろ寝るとします。旭川で起きていたらアップする予定です。明日は流氷と知床半島が待っています〜(^^)。
                      
23時45分作成

朝の網走駅に到着・・・・
日の出前の網走駅に到着・・

 昨夜は旅行記書き終わった後、旭川停車中にアップを済ませて寝に入りました。
途中、上川・遠軽・北見停車時に目が覚めましたが、ほぼ熟睡しました。上川では上り「オホーツク10号」とすれ違っています。
 携帯の目覚ましで起きたのが6時前。しばらくして車内の灯りが通常に戻ります。外を見るとまだ薄暗いですが、雪が降っているようです。

 網走には定刻の6時15分に到着。
ホームに出ると、さすがに寒い・・・・って言うか、風が強い・・・。吹雪いています。。一度改札を出て、駅前のコンビニで朝食を買って、乗車券を購入して釧路行き鈍行に乗り込みます。天気予報を聞いてみると、あまり良くないですね。午後の方が少しは良くなるのかな・・。

釧路行き鈍行と北見行き快速
釧路行き鈍行に乗り込みます

 6時42分に網走を出発して桂台を出ると車窓にオホーツク海が現れる訳ですが、期待した真っ白な海ではなく、ごく普通の荒れた海が広がっていました・・・(^_^;
 この辺り、まだ流氷は来ていないみたいです。はぐれ流氷の姿も無し。そんなオホーツク海を眺めながら朝食を済ませます。天気は相変わらず吹雪いていて、時折雪の固まりを吹き飛ばしながら列車は走っています。まるで2年前に斜里足止めを食らった時の事を思い出せさてくれます。。

知床斜里駅に到着。ここからはバスでウトロへ
吹雪の知床斜里駅

 知床斜里に到着して、ここで下車します。釧路行きは7時27分に出発するのですが、交換する留辺蘂行きが到着しないので、7時半を過ぎても停車したまま。結局、10分くらい遅れて出発していきました。
 斜里も吹雪いています。雪より風の方が強いです。。う〜ん、2年前を思い出しますが、あの時よりは、はるかにマシです。
 8時10分発の知床自然センター行きのバスに乗り込み、斜里を出発します。郊外に出ると吹雪で一瞬ホワイトアウト状態になる事もしばしば・・・・。せめて風だけでも弱まってくれれば良いんですけど。。。
                      
 8時30分作成

窓外は一面の流氷原♪
流氷で真っ白なオホーツク海が♪

 バスはウトロを目指して走り続けます。当初、オホーツク海は荒れた青い海だったのですが、オシンコシンの手前辺りからついに流氷が姿を現し、そこから先は一面真っ白な流氷に閉ざされた海が広がっていました。
 ウトロ市街に入り、ウトロ温泉バスターミナルとホテル前のバス停で、σ(^^;以外の乗客はゼロになってしまいました。。。
 流氷を眺めながら、知床国立公園に入っていきます。「プユニ岬」からの景色が良いですね。ただし、雪は相変わらず降り続いています。。。


マイスノーシュー♪

 知床自然センターに到着して、バスを下車します。
自然センター内に入って、雪上散歩の準備をします。去年までの「かんじき」に代わり、今年から「スノーシュー」にしました。ちなみにセンター内でもスノーシューのレンタルは行っています。
 出発準備を終えて、不要な荷物をコインロッカーにしまい込み、建物の外に出ます。そしてスノーシューを装着して、まずは「フレペの滝」に向かう事にします。

ふかふか新雪の上を歩きます〜♪
新雪の上を歩きます♪

 さて、フレペの滝コースですが、天候が悪い事もあって歩いた跡が無く、真っ白な新雪が積もっており、スノーシューで歩くには一番楽しい状態かも。「かんじき」よりははるかに歩きやすいです。雪面に接する面が「かんじき」より圧倒的に広いですからね。「かんじき」のように「はまる」心配もほとんど無いですし。
 気温は-7度でそれほど寒くはないのですが、森を抜けて視界が開けると「地吹雪」が待ち受けていました。とにかく、風が強くて体感温度はかなり低く感じます。ただ、雪の上を歩いていると、体はかなり熱くなってくるんですよね〜。

凍り付いたフレペの滝
ブルーに凍り付いたフレペの滝

フレペの滝と真っ白なオホーツク海
真っ白な流氷原とフレペの滝

 自然センターから歩く事30分程度で、フレペの滝展望台に到着しました。ちょうど歩くスキーツアーの小団体と入れ違いでした。
 去年来た時は青々としたオホーツク海が広がっていたのですが、今日は一面の流氷原が広がっています。滝も凍り付いて、独特のブルー色がキレイ・・・。これで風がなければ良いんですけど。。。でも、しばらく眺めていました。良い風景です。

フレペの滝灯台
フレペの滝灯台まで歩きました

 しばらく眺めた後、展望台の正面にある灯台のほうまで歩いてみました。滝の上の方は、海上からの吹上風ですごい事に。。。それを乗り切れば、あとは新雪の森を歩き続けて、フレペの滝灯台に到着です。ちなみにこの灯台まで来たのは、雪の無い季節を含めても初めての事。

視界が悪い。。。
木々が邪魔してくれてます・・・

 ただ、視界が開けるようなビューポイントが無いので、期待していた景色は広がらず・・・。木が邪魔なんですよね〜。もう少し視界が開けている場所があれば、まあまあ良い景色なんですけどね。。。
 少し眺めた後、今来た道を引き返す事にします。風は弱くなっていたんですが、雪原に出る直前に地吹雪が凄くなり、しばらく待ってから自然センターの方に向かって歩き出します。
 それにしても、誰も来ませんね・・・・。あの歩くスキーツアーの人達しか見かけませんでした。
                         
20時15分作成

去年と同じ場所を見つけて入ります
去年と同じ場所から入ります

 一度、自然センターに戻り、トイレ休憩を・・・。そして、再び外に出ます。次の目的地は、去年たどりついた場所。自然センターから知床五湖線に入ります。今の時期はゲートが閉まっていて一般車は通れませんが、岩尾別までは除雪されています。
 道道をしばらく歩いて、去年入っていった場所の目印となる標識を見つけて、スノーシュー履いて、いざ雪面を歩き始めます。入り口の雪壁は不自然にえぐられていて、人が入った形跡があるのですが、いざ歩き始めてみると、足跡は地吹雪でキレイさっぱり無くなっていました。。。

新雪にはσ(^^;の足跡だけ♪
新雪にσ(^^;の足跡を残します♪

 去年の記憶を頼りに歩き続けます。一面真っ白な新雪の上を歩いて、足跡を残していくのって、楽しいですね〜。
 雪原から森の中に入っていくのですが、目印が無いのでさっぱりコースが分かりません。。。。シカさんの足跡だけが縦横無尽に駆けめぐっています。
 とりあえず、シカさんの足跡をたどって歩き続けます。入り組んだ森の中、夏場だったら完全に迷って遭難しそうな感じですが、雪の上だと足跡が残るのでそれをたどれば元に戻れる安心感があります。


視界が開けた場所に出ましたが・・

 しばらく森の中を彷徨い続け、ようやく視界が開けて雪原に出ますが、ここは違う場所。海側の雲の方が明るいので、その雲目指さなきゃならないのに、こっちの雲は山側のどす黒い・・・。

 ともかく来た道を引き返しますが、時間も時間なので一休みしつつ昼食タイムにします。風も弱まっていますし。
 食べたあとは来た道を引き返して、別の方角を歩き出します。ほとんど道に迷っているような感じさえしますけど(笑)。
 最初の雪原を横切って、今向かった方向とは逆のコースをたどります。林の中を歩いてしばらくして、視界が開けてその先には紛れもなく流氷原が・・・・。
 急ぎ足でその袂まで行きます。が、海面からの吹上風でもの凄い地吹雪・・・。それでものぞき込むと、眼下には凍り付いて美しいブルーの色をした滝・・・。そして流氷群・・・。
 おそらく、この滝が「男の泪」と呼ばれる滝だと思います。ちょうど場所的にも、「フレペの滝」の隣に位置するようですし。

凍った滝と流氷の組み合わせ。。。
凍った滝と流氷♪

ここが「男の泪」らしい
ここが「男の泪」らしい・・♪

景色独り占めは良いですね♪
一面の流氷原、景色独り占め♪

 地吹雪に耐えつつ、景色を堪能します。
そして、向こう側まで歩く事にします。強風に耐えながら歩き続け、景色を見ると「フレペの滝」によく似た風景が広がっています。
 すごくキレイ・・・・。他に誰も見ていない、景色を完全に独り占め状態と言うのが、また良いですね〜。他の人が見られない景色を見る醍醐味、これに尽きます。

 さて、この谷を越えれば「フレペの滝」側に抜けられると思いましたが、また森の中に入る事になるので、それは止めて今来た道をひたすら歩き続けます。
 そして、道道まで戻って来れました。ちょうど男性とすれ違いました。おそらく、岩尾別まで歩いているのでしょう。

プユニ岬からの景色
プユニ岬から眺める流氷原

 道道を自然センターに向かって歩き続けますが、シカさんと一緒になって歩いています(笑)。シカさんの20メートル後方をσ(^^;が歩いている。このあたり、シカは何処にでもいます。特に冬場は多いですね、シカの数。。。
 自然センターの真ん前にも、堂々と木の枝をかじっているシカがいたくらいですから。。

 自然センターに戻り、スノーシュー等を片付けて、16時にセンターが終わるので、それと同じくしてウトロに向かう事にします。
 バスは16時半前にありますが、流氷を眺めていたいので歩いて向かう事にしました。しばらく歩き続けて、「プユニ岬」に到着します。

夕暮れ時の流氷原
夕暮れ時の流氷原(^^)♪

 ここからの眺め、流氷の来ている今の時期が一番良い眺めですね〜。しかも、夕暮れ間近ですし。。。
 写真を撮ったらすぐに歩き出します。
 何年か前は、この勾配のある道でしかも2月の真冬でバイクを見かけましたけど、今日は見ませんでした。

 下まで降りると、夕暮れ前の良い雰囲気です。しかも一面の流氷原ですし。。
 時折写真を撮ったりしていたら、完全に日没時間を過ぎたので、あとはただひたすら歩き続けるのみ。。
 ウトロ市街に入って、今日の宿があるウトロ温泉街に向かうのですが、これがまた坂道んですよね〜。しかも結構距離ありますし。。。
 自然センターを出て1時間半、今夜の宿である「湯元温泉民宿みどり荘」に到着しました。ホテル街の外れに近い場所にあります。宿に入って、まずは温泉に浸かります〜。これに限りますね。

今日の宿、ウトロ温泉民宿「みどり荘」です。
ウトロ温泉の民宿「みどり荘」が今日の宿

夕食タイム
夕食タイムです♪

 温泉でひとまず温まったあとは、夕食タイム。内容的にはいたって普通・・・でしたね。まぁ、温泉が目当てで泊まった宿ですから。もちろん、源泉掛け流しです。
 さて、この時期のウトロと言えば「オーロラファンタジー」ですが、σ(^^;もこのイベントを楽しみにしていたのですが、イベントは明日から・・・と言う事に気が付きました・・・。かなりがっくしきています・・・・。見たかったんだけど。。。。(T-T)
                  
22時55分作成

 

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