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伊賀十五忍vs甲賀十五忍vs大友くノ一十五童貞女の三つ巴忍法合戦!『外道忍法帖』
『忍法帖シリーズ』 山田風太郎の私設ファンコーナー28です。
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んで、28回目の今回は、
講談社ノベルス 820円 226p 表紙:横尾忠則 解説:平岡正明
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伊賀十五忍vs甲賀十五忍vs大友くノ一十五童貞女の三つ巴忍法合戦!
史上最多の忍法炸裂!『外道忍法帖』なのだ!
クリストファ・フェレイラ・伴天連・転び切支丹・背教者(沢野忠庵・公儀宗門改役顧問)がスゴ
イんだよ。若くて美しい切支丹娘を拷問するシーン、スケベで、いやらしくって、すさまじくって、
クラクラするほど悪魔(サタン)なんだよね。
背教者クリストファ・フェレイラ、この強烈キャラに忍者も忍法も完全にのまれちゃったね。
伴天連・転び切支丹・背教者、この屈折者!憎いよこの悪役!いよっ、どスケベ!
そのあとは、スケベ度、いやらしさ、すさまじさが、なんか気が抜けちゃって、がっかりしちゃっ
たオレ、やっぱ忍者が多すぎる。なかには忍法使わずに殺されちゃう忍者もいるんだもん、か
わいそうだよ、んとに。
えー、月日は流れ、ボクも大人になりました。(^ ^;
ボクには山田風太郎の気持ちがよくわかる。(^ ^; (オイオイ、ずいぶんな態度じゃない?)
「史上最多の忍法」、一度は書いて見たいんだよね。なんてったって伊賀15忍vs甲賀15忍
vs大友くノ一15=45忍者登場だもん。ほかにも重要な2人の忍者が登場するので、正しくは
47忍者登場。こんなにたくさんの忍者の忍法炸裂!一度はやってみたい、世界最多の忍者
&史上最多の忍法炸裂!『ザ・忍法帖!』っつー感じなんですよ。
「質より量」「量は質に転化する」っつーのがボクのポリシー(?)だから、大好きなんですよ、
『外道忍法帖』。
ですから、『外道忍法帖』に「質」を期待してはいけません、『外道忍法帖』のテーマは忍者と
忍法の「数」なんですから。(^ ^;
忍法名32+忍法名不明13=45種類の忍法登場!
「ボクの忍法帖データ」作成中のボクとしては、『外道忍法帖』ははずせませんよ。
世界最多の47忍者&史上最多の45忍法炸裂!ザ・忍法帖!『外道忍法帖』なのだ!むは
ははは。
天正少年使節
ジュリアン中浦
寛永10(1633)年10月18日長崎にて殉教(マルチリ)
ローマ法王から贈られた
百万エクーの金貨
隠し場所を刻む十五の鈴
十五童貞女に隠す
松平伊豆守配下の伊賀十五忍が狙う
由井正雪配下の甲賀十五忍が襲う
十五童貞女の大友忍法が迎え撃つ
伊賀15忍vs甲賀15忍vs大友15くノ一
妖しき天姫、盲目の琵琶法師
世界最多の47忍者激突
史上最多の45忍法炸裂
ザ・忍法帖!
『外道忍法帖』
***
( 注:*は手裏剣のつもり
(^ ^; )
(これがいわゆる、”少年摩羅人アルク・コーガン”の
『失笑・スピロヘータネッチョリ目線:流し目波状攻撃』part78
っつーこと? あ、ごくろうさんpart78)
史上最多の45忍法炸裂!『外道忍法帖』を読みたまえ、ボケット小僧君、むはははは。
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◆オレのオモシロ度(初読)=★★ (★5つが最高。)
◇ボクのオモシロ度(再読)=☆☆☆☆
2004.07.24.(また読者が減っちゃったかな)
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ボクの「外道忍法帖」データ ***** .
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えー、これはボクの個人的趣味です。
忍法名とか脇役陣とか時代とかをExcelで並べ替えして遊ぼっかな、っつーつもり。
忍法帖長編第6作目
初連載誌:週刊新潮1961年8月28日〜1962年1月1日号
(山田風太郎39歳:執筆時)
時代設定:慶安3(1650)年春〜12月25日
登場人物
松平伊豆守信綱に仕える伊賀忍者。九州天草家の遺臣。
@天草 扇千代(あまくさ せんちよ)九州天草家の遺児。
:忍法山彦(やまびこ)(自分の痛みを相手に伝え、ショックで動けなくし、倒す。)
A鳥羽 大膳亮(とば だいぜんのすけ)鎖鎌の達人。:忍法名使用せず&不明
B志摩 法之進(しま ほうのしん):忍法名使用せず&不明
C葛城 道四郎(かつらぎ どうしろう):忍法道四郎憑き(どうしろうづき)(相手に催眠術をかけ、
相手に乗り移る。『江戸忍法帖』の忍法幻五郎憑きと同じ。)
D秩父 八十八(ちちぶ やそはち):忍法双面(ふたおもて)(顔の後ろにも美しい顔(人面瘡)
があり、口から猛毒の膿を出す。)
E那智 孫九郎(なち まごくろう):忍法名不明(柔軟な骨を持ち、180度回転する。)
:忍法名不明(上あごと下あごを抜き取って、敵に投げ、噛み千切る。)
F阿波 小刑部(あわ こぎょうぶ):忍法名不明(自分の食道に槍の穂先を隠し、飛ばして相手
を殺す。『甲賀忍法帖』と同じ。)
G勿来 銀之丞(なこそ ぎんのじょう):忍法鎌いたち(かまいたち)(息を吸うと真空切りで相手を
倒す。『甲賀忍法帖』と同じ。)
H厨川 半心軒(くりやがわ はんしんけん):忍法死人鴉(しびとがらす)(自分の血を敵に浴び
せ、その匂いで無数の鴉が襲い掛かる)
I百済 水阿弥(くだら みずあみ):忍法墨陽炎(すみかげろう)(薄い袈裟をいくつも投げて、
影分身とする。)
J結城 矢五郎(ゆうき やごろう):忍法肉鎧(にくよろい)(しなやかな肉と皮膚でありながら鋼鉄
の硬さを持つ。『江戸忍法帖』と同じ。)
K曾我 杢兵衛(そが もくべえ):忍法水絵(みずえ)(絵の具のようなものを水中にたらし、人形
を作り水中を自在に操る。)
L中獄 塔之介(なかだけ とうのすけ):忍法名不明(空手のように手足で竹など刃物で切った
ように斬る。)
M騎西 半太夫(きさい はんだゆう):忍法名不明(つぶれた片眼にてんとう虫を飼っていて自
分が死ぬといっせいに飛び立って眼耳鼻口肛門陰部を襲い敵をかみ殺す。)
N当麻 伊三次(たいま いそうじ):忍法名不明(地上七八尺の空間を滑空する。
『江戸忍法帖』の忍法ながれ星と同じ。)
由比民部之助正雪に仕える甲賀卍谷出身の忍者
@真昼 狂念(まひる きょうねん):忍法砂仮面(すなかめん)(砂に相手の顔形をつけてそこに
自分の顔をつけるとあいての顔に変身する。『風来忍法帖』の忍法砂鋳形と同じ。)
A漣 甚内(さざなみ じんない):忍法水澄(みずすまし)(ミズスマシのように腹を水上に浮かせ
手足を動かし猛スピードで水上を走る。)
B日ノ輪 内膳(ひのわ ないぜん):忍法玻璃燈籠(はりどうろう)(全身の毛穴から蝋を流し、透
明人間となる。)
C十六夜 鞭馬(いざよい べんま):忍法雲雨傘(うんうがさ)(傘をいくつも投げて敵の眼をくらま
す。また回転する傘を投げ上げて傘の上で自在に空を飛ぶ。)
D鶯 道忍(うぐいす どうにん):忍法名不明(竪琴の糸に女の愛液を塗り、強力な粘着力で触
れたものを離さない。)
:忍法名不明(精液を霧のように降らせ、女を情欲のとりこにする。)
E不知火 左京(しらぬい さきょう):忍法玻璃燈籠(はりどうろう)(全身の毛穴から蝋を流し、透
明人間となる。)
F天王寺 勘助(てんのうじ かんすけ):忍法名使用せず&不明
G桐ノ木 将曹(きりのき しょうそう):忍法名使用せず&不明
H弟子丸 銅斎(でしまる どうさい):忍法肉豆腐(にくとうふ)(肉体が、豆腐のように斬られた刹
那、すぐに溶け合いつながる。『忍者枯葉塔九郎』と同じ。)
I大文字 弥門(だいもじ やもん):忍法稲妻(いなづま)(デンキウナギのように強烈な電気を発
生し相手を痺れさせて倒す。)
J篝 兵部(かがり ひょうぶ):忍法我喰い(われくらい)(よだれを流し、全身をなめくじのように流
動化し、牢屋の格子でもすり抜ける。)
K猿羽根 冬心(さばね とうしん):忍法指蚕(ゆびかいこ)(両手の指から蚕の糸のようなものを吐
き出し、相手を絡めて動けなくする。)
L秦 卍丸(はた まんじまる):忍法くさび独楽(くさびごま)(三寸もある軸が鋼鉄で先端が錐のよ
うにとがっていてひとたび吸い付けば石をも穿つ。)
:忍法名不明(独楽をまわし、落ち葉を旋廻させ、方向感覚を麻痺させる。)
:忍法おんな化粧(おんなけしょう)(女の愛液を吸い、その女に変身する。)
:忍法おとこ化粧(おとこけしょう)(男の精液を吸い、その男に変身する。)
M赤厨子 丹波(あかずし たんば):忍法名使用せず&不明
N朽ノ葉 帯刀(くちのは たてわき):忍法犬ざかり(いぬざかり)(めす犬のさかりの汁を敵に浴び
せ、無数のおす犬に襲わせる。)
十五童貞女
@モニカ お京(もにか おきょう)聖の文字の珠を持つ。:忍法不知火(しらぬい)(自分の血で地
面に十字架を描き、それを見た者は眼を閉じても十字架が見えて発狂、死に至る。)
:忍法名不明(黒髪を琴のように弾いて遠くの味方にモールス信号のように情報を伝
える。)
Aウルスラ お珠(うるすら おたま)長崎口ノ津の海女。誕の文字の珠を持つ。
:忍法鱗の宮(いろこのみや)(忍法名のみで使用せず&不明)
Bサヴィナ お志乃(さう゛ぃな おしの)戸の文字の珠を持つ。:忍法名使用せず&不明
Cルフィナ お貝(るふぃな おかい)早水治部の娘。御の文字の珠を持つ。:忍法とかげ舌(と
かげした)(とかげのしっぽのように舌を抜き、口づけした相手を窒息死させる。)
Dマルタ お霧(まるた おきり)猟師の娘。詰の文字の珠を持つ。:忍法小判鮫(こばんざめ)
(相手の皮膚にぴたりと吸い付き激痛を与え殺す。)
Eマグダレナ お雪(まぐだれな おゆき)袋町の綵花(つくりばな)職人の娘。宝の文字の珠を
持つ。:忍法名不明(造花の花びらを吹き付け相手の両目をふさぎ、盲目とする。)
Fジュリア 潘 香蓮(じゅりあ はん こうれん)唐人と長崎遊女との混血美女。瀬の文字の珠
を持つ。:忍法名使用せず&不明
Gカタリナ お冬(かたりな おふゆ)雲仙ヶ岳の湯宿八万屋の娘。降の文字の珠を持つ。:忍
法羅切(らせつ)(切った髪の毛を水中に浮かべ、触れたものを締め付け、切り落とす)
Hクララ お酉(くらら おとり)仁田峠の猟師の娘。乗馬と弓矢の達人。身の文字の珠を持つ。
:忍法名使用せず&不明
Iベアトリス お鞍(べあとりす おくら)長崎出島で働く若者。祭の文字の珠を持つ。:忍法木ノ
葉蝶(このはちょう)(体から五色の汗を出し、木ノ葉蝶やカメレオンのように保護色とな
り壁などに隠れる。『甲賀忍法帖』と同じ。)
Jエテルカ お蝶(えてるか おちょう)鳥追いの娘。下の文字の珠を持つ。
:忍法死眼彫(しがんぼり)(殺されても、殺した相手の顔を瞳に映す。)
Kフランチェスカ お夕(ふらんちぇすか おゆう)一乗院の尼。潮の文字の珠を持つ。
:忍法月ノ水泡(つきのみなわ)(月水を流し、指でシャボン玉のような泡を飛ばし、はじ
けると、猛毒を発し、相手を殺す。)
Lガラシャ お丈(がらしゃ おじょう)長崎出島で働く通辞。渦の文字の珠を持つ。
:忍法蜜霞(みつがすみ)(体から蜜を出し、蝶や蛾を集め、敵をかく乱する。)
Mテクラ お波(てくら おなみ)紺屋町の更紗屋の娘。沈の文字の珠を持つ。
:忍法名不明(灼熱の血を噴出して敵を焼き殺す。)
Nジュスタ お笛(じゅすた おふえ)老婆に変装。瀬の文字の珠を持つ。
:忍法空蝉(うつせみ)(老婆の姿をしていて、蝉がからを脱ぐように若い女に変身する)
十五童貞女の指導者
@ミカエル 助蔵(みかえる すけぞう)ジュリアン中浦甚五郎に仕える男。盲目の琵琶法師。
:忍法名不明(琵琶の糸を操り敵を斬る。)
:忍法髪縫い(かみぬい)(ふくみ針に繋いだ髪の毛で瞼を縫うと、瞼の肉は閉じたま
ま開かない。)
A天姫(てんひめ)切支丹娘。マリア天姫とも呼ばれる。十五童女に崇拝されている娘。大友宗
麟のひ孫。:忍法髪縫い(かみぬい)(ふくみ針に繋いだ髪の毛で瞼を縫うと、瞼の肉は
閉じたまま開かない。)
:忍法黄泉がえり(よみがえり)(密着した皮膚から毛細血管を通じてその命を相手に流
し込む。)
脇役陣
@井上 筑後守(いのうえ ちくごのかみ)宗門奉行。
Aアグネス お千恵(あぐねす おちえ)肥前長崎の切支丹娘。
Bイサベル お春(いさべる おはる)肥前長崎の切支丹娘。
Cルシア お吟(るしあ おぎん)島原の切支丹娘。
D沢野 忠庵(さわの ちゅうあん)公儀宗門改役顧問。背教者クリストファ・フェレイラの日本名。
E新井 白石(あらい はくせき)江戸時代の学者。「西洋紀聞」「藩翰譜」を著す。
Fヨハン シドウチ(よはん しどうち)新井白石に訊問された伴天連。
G佐橋 与七郎(さはし よしちろう)切支丹組同心。
Hクリストファ フェレイラ(くりすとふぁ ふぇれいら)背教者。もとポルトガル出身の神父、伴天
連。「顕偽録」を著す。沢野忠庵と称す。
Iジュリアン 中浦 甚五郎(じゅりあん なかうら じんごろう)四人の天正少年使節の一人。の
ち寛永10(1633)年10月18日長崎にて殉教。
Jゼウス(ぜうす)ギリシャ神話の全智全能の神。天帝。
Kマリア(まりあ)イエス・キリストの母。
Lレオン パジェス(れおん ぱじぇす)「日本切支丹宗門史」を著す。
M大友 宗麟(おおとも そうりん)豊後の切支丹大名。
Nマンショ 伊東 万千代(まんしょ いとう まんちよ)四人の天正少年使節の一人。帰国後、
苦難の末病死。
O大村 民部大輔(おおむら みんぶだゆう)肥後の切支丹大名。
P有馬 左衛門(ありま さえもん)肥後の武将。
Qミゲル 千々岩 清左衛門(みげる ちぢわ せいざえもん)四人の天正少年使節の一人。
のち殉教。
Rグレゴリオ 十三世(ぐれごりお じゅうさんせい)ローマ法王。
Sチントレット(ちんとれっと)ヴェニスの大画家。
21ルイス フロイス(るいす ふろいす)ポルトガルの神父、宣教師。ぱあでれ、伴天連。「日本
史」を著す。永禄6(1563)年来日し慶長2(1597)年長崎で没す。
22マルチノ 原(まるちの はら)四人の天正少年使節の一人。のち棄教。
23アブイウス(あぶいうす)ギリシャ人。「転身譜」を著す。
24グアッツオ(ぐあっつお)ミラノの魔神論者。「悪行要論」を著す。
25アンリ ポケ(あんり ぽけ)魔女裁判で名高い人。「妖術師論」を著す。
26ニコラ(にこら)「魔神崇拝論」を著す。
27アグリッパ(あぐりっぱ)「隠秘哲学」を著す。
28ヴァレンティヌス(う゛ぁれんてぃぬす)「錬金術」を著す。
29パラケルスス(ぱらけるすす)「占星術」を著す。
30ゼズス(ぜずす)イエス・キリスト。耶蘇、基督。
31ユダ(ゆだ)イエス・キリストの弟子。
32ラビ(らび)イエス・キリストを弟子が呼ぶときの尊称。
33松平 伊豆守 信綱(まつだいら いずのかみ のぶつな)幕府老中。
34由比 民部之助 正雪(ゆい みんぶのすけ しょうせつ)軍学者。号を張孔堂と称す。牛込
榎坂に門弟3千人の大道場を開き「軍学兵法六芸十能医陰両道其外一切指南・張
孔堂由比民部之助橘正雪」という看板を掲げる。
35徳川 頼宣(とくがわ よりのぶ)紀伊大納言。55万5千石。家康の第十子。秀忠の弟。
36小西 行長(こにし ゆきなが)小西摂津守行長。オーギュスタン行長。切支丹大名。西軍豊
臣方の戦国武将。
37豊太閤(ほうたいこう)太閤秀吉。豊臣秀吉。
38マキゼンシア 桑姫(まきぜんしあ くわひめ)大友宗麟の孫娘。天姫の母。
39丸橋 忠弥(まるはし ちゅうや)由比民部之助正雪に仕える槍の達人。
40馬場 采女正(ばば うねめのしょう)長崎奉行。
41お志乃(おしの)馬場采女正の息女。
42伽羅(きゃら)長崎丸山の妓楼引田屋の遊女、花魁。
43ガブリエル アルカンジョ(がぶりえる あるかんじょ)キリスト教の聖人。
44イサベル(いさべる)キリスト教の聖人。
45益田 四郎(ますだ しろう)天草四郎のこと?
46りん弥(りんや)伽羅に仕える禿(かむろ)
47早水 治部(はやみ じぶ)長崎諏訪神社能太夫。
48青貝屋 藤七(あおがいや とうしち)魚屋。
49玻璃屋 宗七(はりや そうしち)炉粕町のぎやまん細工師。
50山田屋 銀兵衛(やまだや ぎんべえ)豊後町の油絵商。
51山田 右衛門作(やまだ えもさく)島原の乱で原城から幕府方に内応した男。
52山弥(さんや)長崎丸山の妓楼引田屋の遊女、花魁。
53竹井 銅斎(ちくい どうさい)油屋町の産科の医者。
54鞍吉(くらきち)長崎出島で働く若者。
55ファン バイレン(ふぁん ばいれん)長崎出島の和蘭陀人、商務員。
56スヌーク(すぬーく)長崎出島の和蘭陀人、甲比丹(かぴたん)。
57チモンスゾーン(ちもんすぞーん)長崎出島の和蘭陀人、医師。
58八十八(やそはち)長崎出島で働く庭師。
59西 丈太郎(にし じょうたろう)長崎出島で働く通辞。
60文武 天皇(もんむ てんのう)大宝元(701)年頃の天皇。
61行基(ぎょうき)大宝元(701)年雲仙ヶ岳を開山し、温泉山満明寺を創建した僧侶。
62お藤(おふじ)武家の娘。
63夕心尼(せきしんに)一乗院の尼。
64ライエル ハイスベルツ(らいえる はいすべるつ)来日した和蘭陀人。「日本人の暴虐と残
酷」を著す。
65久世 靱負(くぜ ゆきえ)切支丹与力。
目 次
背教者
十五人の童貞女
女人琵琶行(にょにんびわこう)
張孔堂
天草党
マリア十五玄義図
遊女伽羅(きゃら)
忍法「おんな化粧」
忍法「おとこ化粧」
忍法「水絵」
忍法「指蚕(かいこ)」
忍法「肉豆腐」
忍法「死眼彫(しがんぼり)」
忍法「羅切(らせつ)」
忍法「月ノ水泡(みなわ)」
忍法「犬ざかり」
忍法「我喰(われくら)い」
忍法「死人鴉(しびとがらす)」
御身の降誕祭(ナタラ)
* ボクの「外道忍法帖」データ おしまい*
2004.07.24.(まだ読者が残っているかな?)
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ではでは、出羽の守、大変長らくお待たせいたしました。
今週のメイン・イベント (^ ^; あんまし期待しないでね。 (^ ^;
『ボクの忍法ローリング・スクラッチ・ホールド』又の名を
『忍法いつもの丸写しシリーズその47』だよん。 (^ ^;
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『声に出して読めたらエライ禁断の外道忍法帖』 (^ ^; .
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「もうよい。おまえたちにきくことは何もない。おまえたちに、もはや沢野忠庵として用はない」
忠庵はにやりとした。異国人のため年ばえもわからなかったが、笑いのために顔じゅうによっ
た皺(しわ)で、この男がすでに老人にちかいことがはじめてわかった。そのくせ動物的とさえ感
じられる肉欲の熱気が、三人の娘の顔にふきつけた。
「そのかわり、背教者クリストファ・フェレイラとして用がある」
そういうと、いきなりふたりの娘の腕を一本ずつ、ひとつのこぶしでわしづかみにした。巨大な
こぶしであり、恐ろしい力であった。苦痛のために、ふたりの娘はのけぞった。彼は遠慮会釈
もなく、そのままふたりを壁ぎわにひきずっていって、その足くびに鉄の足枷(あしかせ)をはめ
た。鎖は壁からのびていた。
「これ、どんな責め苦にあっても、決して転ばぬといったのはおまえだな」
蒼白になって茫然と立ちすくむひとりの娘をみつめて、忠庵はからだをゆさぶって笑った。
とみるまに、つかつかと寄ってきて、彼女のきものを大きく左右にひろげてしまった。
「ここで女は罪を犯すのじゃ、じゃによって、ここで苦しまねばならぬのじゃ」
耳もとで熱風のような声がそうささやいたとき、娘は凄まじい力で抱きしめられていた。息もつ
けぬ娘は、唇も乳房も腹部の皮膚も、相手の皮膚に灼けついたかと感じられた。
「しかし、わしはおまえらを苦しめようとは思わぬ。これから三日三夜、この世の天国(はらいそ)
を味わわせてやる。苦痛のなかの痺れ、狂気の中の笑い、恥しらずの恍惚、骨の髄までしみこ
む陶酔、肉のさけび、快楽のすすり泣き──おお、三日のち、聖女のようなおまえたちがどう
なるか、その姿を、もし存在するならば天帝(ゼウス)にみせてやりたい!」
笑い声は、銅鑼(どら)のように蔵の中に鳴りどよもした。
三日のち、切支丹組同心佐橋与七郎は、数人の小者に縄をもたせて、土蔵の土戸をあけさ
せた。
すると、一糸まとわぬ女がふたりとび出して、おどるように小者たちに抱きついてきた。これま
での五十一人の娘がほとんどそうであった。
与七郎は能面のような無表情で、それに縄をかけさせた。縄をかけられながら、ふたりの女
は小者に腰をおしつけ、足をまきつけようとし、涎(よだれ)だらけの美しい唇を犬みたいにひ
らいてあえいでいた。
土蔵の中に入ると、床にひとりの娘が、やはり全裸であおむけにたおれていた。
その股間からは血がながれ、彼女は、こときれていた。が、ひらいたままの黒い眼は、恍惚と
何かを夢みているかのようであった。
公儀宗門改役顧問、沢野忠庵は羽織袴(はかま)に威儀をただし、厳粛に報告した。
「拙者きびしく穿鑿(せんさく)いたしましたるところ、両人は転びましたが、一人のみ御覧のご
とく殉教をとげてござる」
(丸写しオシマイ)
『ボクの忍法ローリング・スクラッチ・ホールド』又の名を
『忍法いつもの丸写しシリーズその47』でした。(バカだねえ)
何だこりゃ?っつー肩すかし、だったら、ごめんネ。
『声に出して読めたらエライ禁断の外道忍法帖』
(^ ^; でした。
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◆オレのゴックン度(初読)=★★★ (★5つが最高)
◇ボクのゴックン度(再読)=☆☆
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***** 「外道忍法帖」の巻 おしまい *****
2004.07.24.(またまた読者が減っちゃったかな)
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