「柳生十兵衛はいいな」 T筑クンはうっとりと眼を閉じてつぶやいた。

  T筑クン、 はぶ あ ないす でい!  
    ギロギローギャロギャロン!
      ♪頭隠してJAZZ隠さず♪ 

  ご愛読 感謝!
    しゃばどぅびっどぅびどぅばっ、どぅわっどぅわっ  
      ♪鰯のJAZZも信心から♪

  M森クン、
    ご無沙汰してます。お元気ですか?  
      んぼんぼ、んぼんぼ
        ♪顔にJAZZを塗る♪

  T木クン、 ないす みいちゅう! 
    んどどどっ、ずしゃっばしゃっどぅしゃっずどっずどっ  
      ♪泣きっ面にJAZZ♪


 忍法帖シリーズ 山田風太郎の私設ファンコーナー19です。   .

        ★山田風太郎の忍法帖シリーズを是非ぜひゼヒ読んでネ★

んで、19回目の今回は、


           ***** 柳生忍法帖 *****           .
                   


  「……でも、すっごくえっちなんだもん   
   ……ボクはちょっとね……」 
   右隣のT木クンが
   はにかんだ笑顔でつぶやいた。
     (上巻:江戸花地獄篇)角川文庫 490円 448p 表紙:佐伯俊男 解説:中島河太郎


  「そだな、アレは……すっごくえっちだなや」   
      左隣のM森クンが照れながらうなづいた。  
     (下巻:会津雪地獄篇)角川文庫 490円 443p 表紙:佐伯俊男 解説:中島河太郎

 
 


 『柳生忍法帖』を読まずして時代劇スーパー・ヒーロー柳生十兵衛を語るなかれ、なのだ。

 「柳生十兵衛は
いいな
 マージャンパイをかきまぜながら、T筑クンはうっとりと眼を閉じてつぶやいた。
 「……でも、すっごくえっちなんだもん……ボクはちょっとね……」
 右隣のT木クンがはにかんだ笑顔でつぶやいた。
 「そだな、アレは……すっごくえっちだなや」
 左隣のM森クンが照れながらうなづいた。
 (え?すっごくえっち?……ああ、そっかぁ、『柳生忍法帖
』は、すっごくえっちなのかぁ)
 大学3年のオレはガックリうなだれた。
 中学2年の夏休みに忍法帖シリーズを読みあさってたオレは、すっごくえっちなんだよなぁ。

 T木クンはリーチをかけた時、次の奴が捨て牌をためらっていると、
 「泣ァくの♪当たるの♪死んじゃうのォ?」といしだあゆみの「あなたならどうする」の替え歌をい
つも歌ってる合気道青年だった。
 M森クンは栃木なまりでみんなに好かれてた。
 T筑クンは暇さえあれば時代小説などを読んでる”本の虫”だった。
 まだ読んでなかった『柳生忍法帖
』をT筑クンから借りて読んだ。むさぼるように『おぼろ忍法
帖(のちの魔界転生)』『自来也忍法帖
』もT筑クンから借りて読んだ。
 でも、T筑クンと忍法帖大好き話は、とうとう一度もできなかった、……ような気がする。
 「……でも、すっごくえっちなんだもん……ボクはちょっとね……」というT木クンのつぶやきと
 「そだな、アレは……すっごくえっちだなや」というM森クンのうなづきで、オレは沈黙してしま
ったのだ、……あれからずっと、……オレのトラウマ。
 H海道のT木クン、U宮市のM森クン、Y形市のT筑クン、……あれから一度も会っていない。
 T筑クン
はうっとりと眼を閉じてつぶやいたのだ、「……柳生十兵衛はいいなぁ!

 月日は流れ、ボクも大人になりました (^ ^; 。今はこうして、ホームページに『忍法帖シリーズ
を、恥も外聞もなく書きなぐっています、……誰もおたよりくれないけど、……グスン。

 「柳生十兵衛はいいよ!」とオレもボクも断言します。
 忍法小説というよりは、異種格闘技痛快時代小説とでも云いましょうか。おもしろさ抜群です。

 自称「ぶ男&短小コンプレックス」のオレと「ぶ男心理コレクター」のボクが、なぜ柳生十兵衛
はいいのか?
 スケベで残虐な悪役忍者の美学に目覚めたオレとボクが、なぜ柳生十兵衛を大好きなのか?

 オレとボクが、考えあぐねた結論。(あんまし自信ないけどね)
 スケベで残虐でとてつもなく強い悪役七人vs44人の家族親族を惨殺された可憐な美女七人。
 自分は殺さないというハンディを背負って、美女七人の復讐を指南する柳生十兵衛。
 剣はもの凄く強くて、颯爽とした無頼漢、ユーモアがあって、女性に限りなくやさしく、色欲に
惑わず、誰にも惚れない柳生十兵衛。
 こんなかっこいい男、いるわけない!と思いつつも次々と襲いかかる危機、逆転に次ぐ逆転、
説得力のあるビジュアル活劇に、あっというまに『柳生十兵衛ファン』また一人誕生!
っつーことかな。(あんまし説得力なくってごめんね)

 『柳生十兵衛ファン』に恐る恐る捧ぐ、『名文章をもう一度シリーズ』vol.1
 ここで、
ボクの忍法ローリング・スクラッチ・ホールド又の名を
忍法いつもの丸写しシリーズその34だよん。 (^ ^;

 凛然
(りんぜん)とした気品と背中合わせの野生、父か兄かのようなきびしさと同居するだだっ子
じみた無頼性、冷血ともみえる非情さからこぼれる女人への侠気
(きょうき)、奔放無比の行動にな
いまぜられた沈毅
(ちんき)と慎重。たくまぬユーモア……。
                                    
(丸写しオシマイ)
 
ボクの忍法ローリング・スクラッチ・ホールド又の名を
忍法いつもの丸写しシリーズその34』でした。(バカだねぇ)

 更に、『柳生十兵衛ファン』に恐る恐る捧ぐ、『名文章をもう一度シリーズ』vol.2
 ここで、
ボクの忍法ローリング・スクラッチ・ホールド又の名を
忍法いつもの丸写しシリーズその35だよん。 (^ ^;

「拙者は信ぜぬ! したがって、断じて、みすみす女どもをなぶり殺しの運命におとすわけに
は参らぬ!」
 錆
(さび)のきいた声は、広場の隅々までよく通った。どよめきかけた城侍たちの頭上を、男
性的な快笑が吹きわたる。
「あの女たちを見殺しにして、なんの士道、なんの仏法。仏法なくしてなんのための天海僧正、
士道なくしてなんのための徳川家でござる。もし、あの可憐な女たちを殺さずんば、僧正も死
なれる、徳川家も滅びると仰せあるなら、よろしい、僧正も死なれて結構、徳川家も滅んで結
構。……和尚、和尚のふだんの御教えは、左様ではありませなんだか」
                                           
(丸写しオシマイ)
 
ボクの忍法ローリング・スクラッチ・ホールド又の名を
忍法いつもの丸写しシリーズその35』でした。(バカだねぇ)

  「面白うござる」、と柳生十兵衛は笑った。
    「左様な化け物どもが相手では、あるいは拙者もあぶないな、と思われたのが面白うて」
      「第二には、これらかよわき女人の鵜匠
(うしょう)となるのが面白うござる」
        「いずれも美女ばかりなのが、いよいよ以て欣快
(きんかい)至極」
          「いのちだけではない。操
(みさお)も捨てろ」
            「その覚悟であれば、及ばずながら拙者が兵法を指南いたす」
              「いや剣法ではない。剣法はもはや追いつかん。軍学を教える」
                鎖鎌、長槍、犬、拳法、皮鞭、霞網、剣、凶悪残忍、会津七本槍衆
                  可憐な美女七人
                    最強vs最弱&指南
                      邪悪vs可憐&侠気
                        蛇ノ目は七つ、
江戸花地獄
                          蛇ノ目は三つ、
会津雪地獄
                            不死身の魔人芦名銅伯vs柳生十兵衛
                              
スーパー・ヒーロー柳生十兵衛危うし!
                                『柳生忍法帖

                                  ***
            
                        ( 注:は手裏剣のつもり (^ ^; )

(これがいわゆる、”少年摩羅人アルク・コーガン”の
 『失笑・スピロヘータネッチョリ目線:流し目波状攻撃』part57
 っつーこと? あ、ごくろうさんpart57)

 スーパー・ヒーロー柳生十兵衛の『柳生忍法帖を読みたまえ、小林少年君、むはははは。

◆オレのオモシロ度(初読)=★★★★★ (★5つが最高。)
◇ボクのオモシロ度(再読)=☆☆☆☆☆
                           2004.02.29.(また読者が減っちゃったかな)

 
 



 
 ***** ボク「柳生忍法帖」データ ***** 

 えー、これはボクの個人的趣味です。
忍法名とか脇役陣とか時代とかをExcelで並べ替えして遊ぼっかな、っつーつもり。

忍法帖長編第9作目
初連載誌:岩手日報他1962年10月23日〜64年2月4日「尼寺五十万石」改題
                               (山田風太郎40〜42歳:執筆時)
時代設定:寛永19年春〜20年春(1642〜43)
登場人物
@柳生 十兵衛 三巌(やぎゅう じゅうべえ みつよし)柳生但馬守宗矩の嫡男。35歳位。
芦名一族
@芦名 銅伯(あしな どうはく)40万石会津藩主加藤式部少輔明成に仕える芦名一族の老頭
      領。天文5(1536)年1月1日生まれ。107歳。幼名法太郎。
     :幻法夢山彦(ゆめやまびこ)(鏡に自分の夢を映して見せる。)
     :忍法なまり胴(なまりどう)(なまりのような肉体になり斬られた刀をはさんで奪い取る。
      刀で体を斬られても死なない。斬られた傷あともすぐに元通りになる。)
Aおゆらの方(おゆらのかた)40万石会津藩主加藤式部少輔明成の御国御前、愛妾。芦名一
      族の老頭領芦名銅伯の娘。27歳。
     :忍法なまり胴(なまりどう)(なまりのような肉体になり斬られた刀をはさんで奪い取る。)
会津七本槍衆(芦名一族)
@具足 丈之進(ぐそく じょうのしん)猿に似た小柄な武士。天丸、地丸、風丸の三匹の巨大
      犬を手足のように操る。
A鷲ノ巣 廉助(わしのす れんすけ)巨漢のひげ侍。手刀で厚い板も貫く、拳法の達人。
B司馬 一眼房(しば いちがんぼう)左目のつぶれた青ンぶくれの入道頭。皮鞭の達人。
C大道寺 鉄斎(だいどうじ てつさい)白髪白ひげの枯れ木のような老人。鎖鎌の達人。
D香炉 銀四郎(こうろ ぎんしろう)17歳位の美少年。顔に切り傷がある。黒髪の霞網の達人。
E平賀 孫兵衛(ひらが まごべえ)黒豹のような精悍な男。5m位の長槍の達人。
F漆戸 虹七郎(うるしど こうしちろう)長身で左腕のない、剣の達人。
堀一族の女
@お千絵(おちえ)40万石会津藩のもと家老堀主水綱房の娘。19歳。気品があって優雅な乙女。
Aお沙和(おさわ)多賀井又八郎の妻。30歳。情愛の深いまなざし。
Bさくら(さくら)真鍋小兵衛の娘。17歳。美少年に見まがう颯爽とした娘。
Cお圭(おけい)稲葉十三郎の妻。25歳。典雅で、しとやかで、しかもりんとしている。
Dお品(おしな)金丸半作の妻。27歳。色白で、眼にも唇にもしたたるようになまめかしい色気が
      ある。
Eお鳥(おとり)板倉不伝の娘。20歳。まるまるとふとって、ほがらか、ユーモラスで皆を笑わせな
      ごませる。
Fお笛(おふえ)お千絵の婢(はしため)。17歳。少し知恵遅れ、純真猛烈、愛すべき娘。
脇役陣
@加藤 式部少輔 明成(かとう しきぶしょう あきなり)40万石会津藩主。
A堀 主水 綱房(ほり もんど つなふさ)40万石会津藩のもと家老。
B徳川 忠長(とくがわ ただなが)駿河大納言。三代将軍家光の弟。
      謀叛の疑いで寛永10(1633)年切腹。
C北条 時宗(ほうじょう ときむね)鎌倉幕府第八代執権。二度の蒙古襲来(1274年&1281年)
      を防ぐ。弘安7(1284)年34歳で死去。
D覚山尼(かくさんに)北条時宗の御台。鎌倉松ヶ岡東慶寺(尼寺。駆込寺、縁切寺で有名)を
      建てる。
E天秀 法泰尼(てんしゅう ほったいに)鎌倉松ヶ岡東慶寺(尼寺)の二十世御住持。豊臣秀
      頼の娘。豊臣国松の妹。
F豊臣 秀頼(とよとみ ひでより)豊臣秀吉の子。元和元(1615)年5月大阪夏の陣で死。
G加藤 左馬助 嘉明(かとう さまのすけ よしあき)40万石会津藩の先代の蕃主。賤ヶ岳(し
      ずがたけ)七本槍の一人。寛永8(1631)年69歳で死去。
H多賀井 又八郎(たがい またはちろう)40万石会津藩のもと家老堀主水綱房の弟。
I真鍋 小兵衛(まなべ こへえ)40万石会津藩のもと家老堀主水綱房の弟。
J豊臣 秀吉(とよとみ ひでよし)戦国武将。太閤秀吉。天文5(1536)年1月1日生まれ。
      慶長3(1598)年死去。享年62歳。
K豊臣 国松(とよとみ くにまつ)豊臣秀頼の息子。大阪落城後六条の河原で斬首される。
      享年8歳。
L稲葉 十三郎(いなば じゅうざぶろう)40万石会津藩のもと藩士。
M金丸 半作(かなまる はんさく)40万石会津藩のもと藩士。
N板倉 不伝(いたくら ふでん)40万石会津藩のもと家老堀主水綱房の親族。
O徳川 家康(とくがわ いえやす)元和2(1616)年4月17日75歳で死去。死後神君と云われる。
P徳川 秀忠(とくがわ ひでただ)家康の次男。二代将軍
Q毛利 元就(もうり もとなり)戦国武将。
R武田 四郎 勝頼(たけだ しろう かつより)武田信玄の一子。
S長曾我部 盛親(ちょうそかべ もりちか)戦国武将。
21上杉 景勝(うえすぎ かげかつ)会津の戦国武将。慶長5(1600)年6月謀反を起こす。
22蒲生 氏郷(がもう うじさと)豊臣秀吉麾下。会津の戦国武将。
23香炉 銀三郎(こうろ ぎんざぶろう)香炉銀四郎の兄。2年前に狂死。前の会津七本槍衆。
24塙 団右衛門(ばん だんえもん)加藤左馬助嘉明のもと家臣。
25黒田 長政(くろだ ながまさ)九州黒田蕃主。戦国武将。
26後藤 基次(ごとう もとつぐ)黒田長政の家臣。
27黒田 忠之(くろだ ただゆき)九州黒田蕃主。黒田長政の子。
28栗山 大膳(くりやま たいぜん)九州黒田蕃の家老。
29天野 久太夫(あまの くだゆう)40万石会津藩のもと家老堀主水綱房の親族。
30小城 修理(こしろ しゅり)40万石会津藩のもと家老堀主水綱房の親族。
31千田 直人(せんだ なおと)40万石会津藩のもと家老堀主水綱房の親族。
32千姫(せんひめ)天樹院と名乗る。徳川秀忠の娘。徳川家康の孫娘。亡き豊臣秀頼の妻。
      46歳。
33吉田 修理(よしだ しゅり)千姫の老臣。
34本多 忠刻(ほんだ ただとき)豊臣秀頼死後、千姫の夫となるが数年にして死去。
35北条 貞時(ほうじょう さだとき)鎌倉幕府第九代執権。北条時宗と覚山尼の息子。
36清沢尼(せいたくに)鎌倉松ヶ岡東慶寺(尼寺)の三世御住持。桜田貞国の後室。
37桜田 貞国(さくらだ さだくに)鎌倉幕府の武将。元弘の乱で討ち死に。
38成田 五兵衛 助直(なりた ごへえ すけなお)武士。彼の娘が豊臣秀頼の妾。彼女と秀頼
      との息子が豊臣国松で、娘が天秀法泰尼。
39陳 元贇(ちん げんびん)明から来朝した少林寺拳法の達人。
40達磨 大師(だるま だいし)少林寺拳法の祖とも云われる印度から来た古代中国の僧。
41宗彭 沢庵(そうほう たくあん)江戸の万松山東海寺の住持。タクワン漬けで有名。剣法の
      要諦を説いた「不動智神妙録」を著す。当時71歳。
42柳生 但馬守 宗矩(やぎゅう たじまのかみ むねのり)徳川家の1万2500石の剣の師範。
      柳生又右衛門宗矩。
43柳生 飛騨守 宗冬(やぎゅう ひだのかみ むねふゆ)柳生但馬守宗矩の三男。慶長四
      (1599)年四月五日三代将軍家光の御前で尾張柳生蓮也斎巌包(としかね)と試合
      し破れた。
44小堀 遠江守(こぼり とうとうみのかみ)小堀遠州とも云う。日本庭園造りの名人。
45庄司 甚右衛門(しょうじ じんえもん)吉原の遊女町の創始者、傾城屋西田屋の経営者。
      元和三(1617)年家康の許可を得て元吉原(現在の日本橋人形町)に傾城町を開
      く。もとは庄司甚内と称す。65歳位。
46宮本 武蔵(みやもと むさし)剣豪。慶長17(1612)年4月巌流島で佐々木小次郎を破る。
47向坂 甚内(こうさか じんない)北条家風摩一族の余類といわれる大盗賊。慶長18(1613)
      年8月12日鳥越で処刑される。
48鳶沢 甚内(とびさわ じんない)古着屋。もと北条家の乱波組風摩一族。のちの古着市を
      立てる鳶沢町、現在の富沢町の由来となる。
49柳生 石舟斎 新左衛門(やぎゅう せきしゅうさいしんざえもん)柳生又右衛門宗矩の父。
      柳生十兵衛三巌の祖父。
50上泉 伊勢守 信綱(かみいずみ いせのかみ のぶつな)柳生石舟斎新左衛門の剣の師。
      新陰流の祖。天正5年(1577)柳生城で大往生。もと上野(こうずけ)の大胡城の城主
      の子。
51伊達 政宗(だて まさむね)豊臣秀吉麾下。戦国武将。仙台伊達藩主。のち仙台黄門政宗
      とも呼ばれる。
52松平 伊豆守 信綱(まつだいら いずのかみ のぶつな)幕府老中。
53お糸(おいと)日本橋室町の大呉服店よろず屋の娘。
54信三郎(しんざぶろう)京橋八官町の酒屋加賀屋の息子。
55間宮 主馬(まみや しゅめ)若い旗本。間宮大学の嫡男。
56間宮 大学(まみや だいがく)麹町の三千石の御小納戸衆。
57田鶴(たず)間宮主馬の花嫁。
58鳥山 検校(とりやま けんぎょう)湯島に広大な敷地を持つ座頭。
59三沢 玄洞(みさわ げんどう)江戸城の奥医師。
60三沢 玄達(みさわ げんたつ)江戸城の奥医師三沢玄洞の弟。盲目。
61お園(おその)湯島に広大な敷地を持つ座頭鳥山検校の娘。
62堀川 嘉兵衛(ほりかわ かへえ)40万石会津藩の江戸家老。
63普明坊(ふみょうぼう)江戸の万松山東海寺の住持宗彭沢庵に従う僧。
64保科 弾正忠(ほしな だんじょうのちゅう)彼の娘が40万石会津藩主加藤式部少輔明成の奥
      方。
65多聞坊(たもんぼう)江戸の万松山東海寺の住持宗彭沢庵に従う僧。
66雲林坊(うんりんぼう)江戸の万松山東海寺の住持宗彭沢庵に従う僧。
67薬師坊(やくしぼう)江戸の万松山東海寺の住持宗彭沢庵に従う僧。
68高砂屋 彦右衛門(たかさごや ひこえもん)武州粕壁の本陣旅籠、高砂屋の主人。
69足利 成氏(あしかが なりうじ)足利時代の下野古河城主。のち小笠原八万石の地。
70紙屋 五郎右衛門(かみや ごろうえもん)下野古河の本陣旅籠、紙屋の主人。
71おとね(おとね)下野古河の本陣旅籠、紙屋五郎右衛門の娘。
72南光坊 天海(なんこうぼう てんかい)徳川家の学術顧問。大僧正。東叡山寛永寺の開基、
      日光山輪王寺の開山。天文5(1536)年1月1日生まれ。107歳。幼名兵太郎。
73武田 信玄(たけだ しんげん)戦国武将。
74足利 義澄(あしかが よしずみ)第11代足利将軍。
75足利 高基(あしかが たかもと)足利時代の下野古河公方。
76明智 日向守 光秀(あけち  ひゅうがのかみ みつひで)織田信長の家臣。戦国武将。天
      正10(1582)年6月2日本能寺の変で織田信長を討つ。
77春日の局(かすがのつぼね)三代将軍徳川家光(幼名竹千代)の乳母。
78助内(すけない)40万石会津藩主加藤式部少輔明成に仕える芦名一族の剣士。芦名衆。
79彦兵衛(ひこべえ)40万石会津藩主加藤式部少輔明成に仕える芦名一族の剣士。芦名衆。
80甚八郎(じんぱちろう)40万石会津藩主加藤式部少輔明成に仕える芦名一族の剣士。芦名
      衆。
81芦名 兵部 景光(あしな ひょうぶ かげみつ)会津黒川の高田城主。芦名銅伯の父。
82お蝶(おちょう)40万石会津藩南会津の田島という村の豪農の娘。
83総持尼(そうじに)陀羅尼。達磨大師の弟子。
84五郎左(ごろうざ)40万石会津藩主加藤式部少輔明成に仕える芦名一族の剣士。芦名衆。
85嘯竹坊(しょうちくぼう)江戸の万松山東海寺の住持宗彭沢庵に従う僧。
86十乗坊(じゅうじょうぼう)江戸の万松山東海寺の住持宗彭沢庵に従う僧。
87大愚 良寛(たいぐ りょうかん)のちの時代の越後の僧侶。「霞たつながき春日に子供らと
      手鞠つきつつこの日くらしつ」の句を詠んだ。
88お浜(おはま)40万石会津藩内西久保の美しい娘。藩主加藤式部少輔明成の魔手から逃
      れるため沢庵の勧めににより尼になる。
89お桑(おくわ)40万石会津藩内西久保の美しい娘。藩主加藤式部少輔明成の魔手から逃
      れるため沢庵の勧めににより尼になる。
90大角 与右衛門(だいかく よえもん)40万石会津藩主加藤式部少輔明成に仕える芦名一
      族の剣士。芦名衆。
91竜王坊(りゅうおうぼう)江戸の万松山東海寺の住持宗彭沢庵に従う僧。
92心華坊(しんかぼう)江戸の万松山東海寺の住持宗彭沢庵に従う僧。
93快川 和尚(かいせん おしょう)甲州武田の恵林寺の禅僧。猛火の山門に座し「安禅必ズ
      シモ山水ヲ須イズ、心頭ヲ滅却スレバ火モマタ涼シ」と詠んだ法語で有名。
94島津 入道 義弘(しまづ にゅうどう よしひろ)九州島津藩主。戦国大名。慶長5(1600)年
      9月15日関ヶ原の時、東軍の中を敗退しながらも大軍相手に決死の「捨てかまり」と
      いう戦法を使ってみごと生き延び勇名をはせた。
95野呂 万八(のろ まんぱち)40万石会津藩主加藤式部少輔明成に仕える芦名一族の剣士。
      芦名衆。
96フロイト(ふろいと)ジグムント・フロイト(1865〜1939)。オーストリアの心理学者。「夢判断」
      「精神分析入門」などの著作で有名な精神分析の創始者。
97木村 助九郎(きむら すけくろう)大和国柳生谷に住む柳門十哲の一人。
98出渕 平兵衛(でぶち へいべえ)大和国柳生谷に住む柳門十哲の一人。
99庄田 喜左衛門(しょうだ きざえもん)大和国柳生谷に住む柳門十哲の一人。
100村田 与三(むらた よぞう)大和国柳生谷に住む柳門十哲の一人。
101狭川 新左衛門(せまがわ しんざえもん)大和国柳生谷に住む柳門十哲の一人。
102保科 肥後守 正之(ほしな ひごのかみ まさゆき)三代将軍徳川家光の弟。
103三池 典太(みいけ てんた)刀鍛冶の名人。柳生十兵衛が持っている刀の銘。

    
目 次
 
(上巻:江戸花地獄篇)
  破戒門
  堀主水
(もんど)一件
  七凶槍
  修羅の巷へ
  蛇ノ目は七つ
  籠
  髯
(ひげ)を生やした京人形
  十兵衛先生
  まんじ飛び
  般若組
  地獄の花嫁
  水の墓場
  晒
(さら)
  江戸土産
  北帰行
  僧正
  女人袈裟
(げさ)
 
(下巻:会津雪地獄篇)
  これより会津
  銅伯夜がたり
  断橋
  首合戦
  沢庵手鞠唄
  南船北馬
  幻法「夢山彦」
  沢庵敗れたりや
  孤剣般若侠
  十兵衛見参
  雪地獄
  霞網
  天道魔道
  雲とへだつ

    ボク「柳生忍法帖」データ おしまい
                          2004.02.29.(まだ読者が残っているかな?)

 
 
ではでは、出羽の守、大変長らくお待たせいたしました。
今週のメイン・イベント
(^ ^;  あんまし期待しないでね(^ ^;
 
ボクの忍法ローリング・スクラッチ・ホールド又の名を
忍法いつもの丸写しシリーズその36だよん。 (^ ^;


 声に出して読めたらエライ禁断の柳生忍法帖 (^ ^; .

 格子の外に置かれた青銅の香炉からは、ユラユラと煙がたちのぼりはじめた。ふつうの香
ではない。おどろくべき多量の青い煙であった。宙にあがるとそれは透明になるが、匂いか
ら、それがみるみる密閉された石牢を満たしてゆくのがわかる。
 十兵衛が聞いたいままでのどんな香にもそんな匂いはない。甘臭い花か果物のような香り
だ。栗の花と熟し柿のまじり合ったような匂い。……
 はじめ、ちょっと不快で、すぐに酔うような甘美さが臭覚を刺激し、しびれさせる。十兵衛に
はただそれだけだが、そのとき彼は、周囲の女たちがしだいに肩で息をしてくるのを見た。
「殿。……殿」
 おゆらの声がきこえた。とろけるような声だ。
「ま……まだでございまするか。女どもは、まだ?」
「まだ」
「情のこわい女ども。……ゆらは、もう」
 蒼い煙の向う……鉄格子のかなたで、おゆらがのびあがり明成のくびに腕を巻きつけるの
が見えた。
「殿、ゆらの口を吸って……舌を吸って……乳房も……」
 そしておゆらは、からだをくねらせながら、じぶんで胸をあらわにして明成におしつけた。
 十兵衛はこのとき、じぶんのまわりの空気が、急に濃くなるのをおぼえた。香ではない。
……女たちの熱気だ。
 女たちは、じいっと十兵衛の顔を見つめている。
 はじめ酔ったような恍惚とした眼であったのが、しだいに女豹に似た凶暴なひかりをおび
てきた。小鼻がはげしくうごき、みんな口をひらいて……なかには、息のはずむのをおさえ
きれず、犬みたいに舌を出した顔さえ見えた。
 いままでの女たちとはちがう。人間ではない……人間の魂を持つものではない……肉欲そ
のものが息づき、もえあがるような顔だ。
「ま……待て」
 思わず十兵衛はさけんだ。
 眼前四、五尺まで迫ってきていた七、八人の女たちは、ピタリとその線でうごかなくなった
が、その顔にまた七つ八つの顔がかさなる。
「十兵衛さま、おゆるし下さい……」
「わたしを抱いて……」
 吐息のような息がもつれた。
 縛られたままの十兵衛がごろりと反転すると、そちらにも無数の顔がかさなって、あえぐ
ようにいう。……
「十兵衛さま、わたしの口を吸って……」
「乳房も……」
 はじめから半裸にちかい女が大半のはずなのに、なお身にまつわるものをかなぐり捨てよ
うとする者もある。
 こんどは先日の酒責めのときのように、制止する女はいない。
 獣心香の魔力だ。女たちとて、みずからどうすることもできないのだ。それをいま知った
のではなく、女たちの話からすでに承知していて「せいぜい、はでにあばれろ」とからかっ
たくらいの十兵衛であったが、いまそれが現実のものとなって、美しい淫獣そのものと化し
た数十人の女をみると、さすがの十兵衛が息もつけないほどの恐怖に襲われた。
 向うで、泣くようなおゆらの声がきこえた。
「女たちはまだ?」
「……いや、はじまったようでござる」
 虹七郎と銀四郎は鉄格子に顔を押しつけてさけんだ。牢の中には、期待していた光景はま
だ見られなかったが、ふたりは明成にからみついたおゆらの凄まじい痴態を見るにしのびなか
ったのだ。
「十兵衛さま……」
「十兵衛さま!」
 女のひとりが十兵衛にすがりつき、肌と肌が触れた刹那、それでもかすかに残っていた最後
の理性がもえつきたように、ひしと彼のからだの上に全身を投げかけた。
「むっ」
 うめいて十兵衛が身をひねると、その手足は縛られているはずなのに、どこをどうされたか、
女はふいに気を失って傍らにころがりおちる。
 しかし、このとき二人めの女が反対側からしがみついてきた。これまた悶絶させたと思うと、
三人めの女が襲いかかる。
 十兵衛の全身はあぶら汗にひかった。獣に変わった女たちとのたたかい……それは幾百
人の会津侍にかこまれて死闘するより恐ろしいものであった。十兵衛の周囲は、なまめかしい
ヌルヌルした肉塊の海だ。その中をころがりまわる十兵衛は、まるでじぶんが魚だけにみち
みちた桶に投げ入れられ、しだいに埋没してゆくような気がした。
                                        
(丸写しオシマイ)
 
ボクの忍法ローリング・スクラッチ・ホールド又の名を
忍法いつもの丸写しシリーズその36』でした。(バカだねえ)

 何だこりゃ?っつー肩すかし、だったら、ごめんネ。
 『声に出して読めたらエライ禁断の柳生忍法帖』
(^ ^; でした。

オレのゴックン度(初読)= (5つが最高)
ボクのゴックン度(再読)=×0.5

     
***** 「柳生忍法帖」の巻 おしまい *****
                         2004.02.29.(またまた読者が減っちゃったかな)

 
 


      T筑クン、 ご愛読 感謝!                       しゃばどぅびっどぅびどぅばっ、どぅわっどぅわっ                ♪寝耳にJAZZ♪   M森クン、                                お久しぶりです。お元気ですか?                  ギャロンギャロン、グギャッ、グギャッ、ギャロギャロ〜ン!         ♪JAZZの耳に念仏♪   T木クン、 はう ああ ゆう?                      ンドドドッズシャッバシャッドゥシャッ!                   ♪眉にJAZZをつける♪   んぼんぼ、んぼんぼ。                         ps.これらのイラストはT胡画伯に描いてもらいました。         感 謝! ♪JAZZからウロコが落ちる♪
  はば ないす でい!
                  ご愛読ありがとうございます。
          2005.1.17.
                                       少年摩羅人アルク・コーガン
                                       怪人2面相
                                       トホホの遁兵衛
  ご愛読 ありがとう ございます                             ♪JAZZの上のたんこぶ♪   ……ボクは楽器演奏できませんから、残念。                ♪目JAZZ鼻JAZZを笑う♪   ご家族皆様のご多幸をお祈り申しあげます                 ♪JAZZから鼻に抜ける♪   T筑クン、M森クン、T木クン、                     ないす みいちゅう!                         ♪鼻筋の通ったいいJAZZ♪   幻法夢山彦



 ps. 月日は流れ、な、なんと、おたより、キター!


  Name 666
 今日、ここを発見しました。こんな楽しい場所が有るとは、嬉しいです。
 昭和49年生まれの男で、山田風太郎を初めて読んだのは高校1年生。柳生忍法帖でした。
 何日かかけて全部に目を通させていただきます。
                       2010/3/12 19:52

  Name 会員S
 666様 うれしいおたよりありがとうございます。ぜひ又書き込んでください。
 ps.柳生十兵衛はいいんだにゃぁ。(^ ^;
         幻法夢山彦 by 芦名銅伯
                       2010/3/22 14:42


 
 




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  (貴重なほんのわずかな読者の方々&明智君&小林少年君へ)
目次の掲示板に、ご意見、ご批判、おたよりなどお待ちしています。      .


 
 



魔 界 転 生




20回配本は「魔界転生」です。


 

 「断じて、みすみす女どもをなぶり殺しの運命におとすわけには参らぬ!」           by 『柳生忍法帖』

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                             ♪肩のJAZZを降ろす♪