言いたい放題 


見ている方々のことも考えると、”重い” と思うので、
これから、テーマが、10たまったら
ページを変えて行きます。
単なる感想文ですが、読んでやって下さい。




No.20  ロミオ・マスト・ダイ  について

2000/5/20 (土)





ジェット・リー、久々の主演作品である。

メイキング・予告・インタビューを見て、
” オオォ〜 早く見なければっ! でも・・・ ”
嫌な予感がした・・・
MATRIXの進化、X−rayアクションとかの
宣伝の打出しが
あったので、なにかと思えば、
単なるチープなCGではないかっ!
スタッフが同じ
なだけで、無理矢理、MATRIXとつなげている感じもするしっ!
こんな宣伝、ズルイぞぉ!(笑)

もう、皆さん、ほとんどの方が、ご存知かと思うが、
香港映画お得意のワイヤー・ワークを使っているのが、バレバレなのだ。

誰が見たって、この事だけは否定できない。
香港映画と違って、ワイヤーの線が見えないように処理してあるだけ良いが・・・(笑)

宙を飛んだりしちゃってる所なんか、
何故にそんな風にしなければ
ならなかったのか?
普通にアクションした方が良かったんじゃないのか?
など突っ込みたくなる所は多かった。

それから、見所であるカンフー・シーンであるが、これが本当に残念であった。
本人が、しっかりカンフーをしているのにもかかわらず、
イマイチ、
インパクトが伝わって来ないのだ。


これは、” 撮り方・カット割り・編集 ”に問題があると思う。



香港の映画人は、アクション・シーンの撮り方、”見せ方” をよく知っている。
ハリウッド映画も、アクションのパートになると、さすがに香港映画には敵わない。
それだけの歴史が彼らにはあるのだから。

香港映画の場合、ある程度、ワンシーンを引いて長回しで撮り、
タイミング
良くカットが変わるのに対し、ハリウッドは、肝心なところになると、
激しく、カット・位置が
変わってしまうのだ。(アップになることが多い)

武術指導が、元奎(コリー・ユン)。
この人も決して嫌いではないが、MATRIXと同じスタッフならば、
袁和平(ユアン・ウーピン)ではないのか?
彼が担当したのなら、やはり少し違ったものになったのだろうか?

近年、香港の映画人が、ハリウッドで引っ張りダコらしく、
香港迷として喜ばしい限りであるが、
ハリウッド映画(人)が、香港映画のお家芸でもある、
ワイヤー・ワークのノウハウを、うま〜くインスパイアーしたら、
何事もなかったように、サヨナラしてしまうのではないか?と、
(余計なお世話であるが)私は懸念しているのだ。


開口一番、愚痴ってしまったが、良い所も、もちろんある。(笑)

まず、オープニング。
ヒップ・ホップをバックに、出演者の名前が漢字で流れるのだ。
これが見ていて、なかなか新鮮であった。
そして、香港アクションとHIP HOPを、うまくミックスし、人種を超えて、
更なる幅広い観客・ファンを獲得し、
商業的に大成功を収めたという意味で、
”企画賞” を差し上げたい。

こういった企画、どんどんやっていただきたい。

撮り方のせいで、アクション・シーンにインパクトに
欠けたみたいなことを書いてしまいましたが
これはあくまで私の見方なので、
一般の方々は、彼の本格的なカンフーをご堪能
できると思います。
(私はちょっと凝り過ぎちゃう見方をするものですから・・・)

彼の肉声(英語・北京語)も、ばっちり聞けますよ。

総評、73点。

あらかじめ、お断りしておきますが、

私はジャッキーと同様、中学生の時から彼の大ファンであります。
この感想文を読んで気を悪くなさった方、どうかファンとしての彼に対する、
”愛情心”と
、ご理解をしていただきたいと思います。

前作、”リーサル・ウェポン4”の主演(これも彼がほとんど主役と言っても過言ではない)
また、当作品のヒットをきっかけに、次々とハリウッドから大作のオファーが来ているという彼。
今後も、彼の勇姿を日本でも見ることが出来ることでしょう!




 
 

No.19  ジャッキー・チェン・マイ・スタント 1・2  について

2000/4/22 (土)





このビデオ、香港迷であったら、ぜひとも見ていただきたい。
いや、見なければいけない。(笑)

これは、単に、私がジャッキー・ファンだから、
こういったことを言っているのではない。
香港映画ファンだからこそである。

残念ながら、香港迷にもかかわらず、
ジャッキー・チェンの映画を見ないと言う人は多い。

それはそれで、もちろんいいと思う。

がしかし、この人を抜きにして、香港映画が語れようか?

特に、日本においては、ジャッキーがいなければ、
現在のように、たくさんの香港映画が見れる環境には
なっていなかったと言っても過言ではない。

これは、だれもが認める事実である。

このビデオでは、成家班が考えたスタントについて、
ジャッキー自ら、詳しく解説してくれる。

アクション・シーンを撮る上での、基本的な動き、間の取り方、ちょっとしたトリック・・・
実際に、彼の出演してきた映画に、取り入れて来た物と照らし合わせながら、
細かく分析し、アクションというものが、いかに難しいかを、
我々、素人にも、納得させてくれるのだ。

思えば、高校生の頃、試験勉強中に、
”倉田プロモーション”の広告を見ながら、
”スタントマンになって、アクション・スターになりたいなぁ・・・”と夢見たり、
某大学の映画学科を受験しようして、親に
”そんなことで、メシが食って行けると思ってるのかぁ!!”と叱られたり・・・(笑)

やっぱり、今の”生き方”の方が、幸せだったのかもしれない・・・
と、このビデオを見てつくづく思った。(笑)
(なんてボクって単純なんだろう)

でも、これだけ日々、何時間もトレーニングをしている人達が
何回やっても失敗したり、ケガをしているのだから、
いかに、この世界でやって行くことの、難しさ ・辛さというものが、
このビデオを見たら、わかっていただけると思う。

ここで解説しているのは、あくまでジャッキーの ”持論” であって、
香港映画における、スタンダードでは、ないのかもしれないが、
スタントマンの立場に立って、”安全”というものに、こういった充分の配慮をしている点では、
他のスタントチームも同じであろう。
(他のチームが、どういった工夫をしているのか、知りたくなってしまった。)

しかし、ファンからして見ると、リアリティーを感じさせてくれて、
何十回と繰り返して見ていた、アクション・シーンのネタばらしを、していただいているかのようで、
少し、残念だった気がしないでもない。(笑)

特に、”ワイヤー使う・・・”という所では、
”あれっ? もしかして、あのシーンも使ってるんじゃ・・・?”
なんていう、変な勘ぐりをしてしまった。
(でも、ホント、そうゆう風に見えるカットが、何箇所もあるのだよ。)


総評、95点

しつこいようだが、アクション抜きにして、香港映画は語れない。
必ずと言っていい程、どんな映画でも、アクション・シーンが出てくるのだから。

アイドル・他の明星も良いと思いますが、このビデオを見たら、
今までと違った視点から、香港映画を楽しむことが出来るのではないかと思います。

もっと、いろいろ書きたいんですが、キリがないので、
あとは、皆さん自身が、見て感じて下さい。


配給元さんに成り代わって、どうぞよろしくお願い致します。(笑)
ぜひ、見て下さいね!!





No.18  メイド・イン・ホンコン (香港製造)  について

2000/4/1 (土)





この映画、どうせつまんないだろうなぁ?
と思って、見に行かなかった。
周りの反応も、長いとか、暗いとか、賛否両論だったし・・・
 
見に行っとけば良かった。(笑)
 
うまく言えないが、この映画、私は好きである。
 
まず、李燦森(サム・リー)が良い。
今とは違って、粗削りで良いではないか。
 
特警新人類 → 中華英雄 → 野獣警刑 → 香港製造という順で、見てしまったのは
ちょっと失敗したかもしれない。
 
さて、本編について・・・
 
当作品のような、メッセージ性・社会性が強い映画は、今まで
あまり、見たことがなかった。
やはり、こうした映画を作りでもしないと、問題が解決しない程、
事態が、深刻化しているのだろうか?
 
今年、香港に行った時も、新聞を見ていて、
やけに、若者の自殺の記事が、
多かったように思う。
ということは、製作当時(1997年)から、一向に改善されていない
と言うことだろうか・・・
 
少女の飛び降り自殺、性の描写、殺人シーン、古惑仔(チンピラ)の勧誘・・・
見ていて、安易に、しかも直接的に描き過ぎではないか?と感じた。
 
サムが親分に呼び出され、殺しの依頼を受けるシーン・・・
”オイ! この銃が、ホンモノかどうか、区別がつくか? 善悪も、そんなようなモノさ。”
なんて、説得力の微塵もない言動に、言い包められてしまう青年達・・・
 
アフォンから、古惑仔について、
”アイツらは、大勢でつるんでないと、何にも出来ない、どうしようもない奴らなんだよ。”
なんて聞いたことがある。
”組”に入ったはいいものの、個人的に仕事を任せられると、ビビってしまうのか。
そういったシーンは、この作品でもあったけど・・・
 
また、娘の腎臓移植の為、臓器提供を待っている母親と、主治医との会話、
”そんなんだったら、早いとこ、大陸で臓器を買っておけば良かったわ!”
と嘆くシーン・・・
 
多少ながら、誇張されてはいると思う。
だが、あまりにも簡単に物事を考えてしまうと言う、”姿勢”は、
昔から変わっていないのだろうか?
 
だから、こういった映画(コマーシャル)は、まだまだ、この国では必要だし、
こうした1つ1つの、”アクション”が、大切だと思うのだ。
そして、こうしたことに限らず、早急に、” 倫理の確立 ” というものを目指して欲しい。
 
李燦森(サム・リー)・・・
この映画での彼は、”一目置く” 必要がある。
全くの素人とは思えないし、金像奨の新人賞を受賞するに値する演技だったと思う。

がしかし、長いスパンで、俳優をやって行くことを、考えた場合、
いつまでも、ファッション性を売りにしているのは、いかがなものか?
映画ばかりではなく、もっといろんな事にチャレンジして、冒険をして見ても、
良いんじゃないか?・・・まだ、若いんだし。
 
”食って行けなくなったら、電気工事屋に戻るよ。” なんて言っているらしいが、
そんな理由で、片付けられてしまうには、香港映画界にとって、
あまりに勿体無い
存在ではないだろうか?
 
総評、74点。
長くも無いし、暗くも無いと思いますよ。
 
サムが、急なピーク・トラムの線路を、駆け滑っていくシーン、
墓地のシーン・・・など、珍しいショットも、面白く撮ってます。

個人的に、気に入っているシーンは、
サムが、”合法的な殺人は?” と言った瞬間に、音楽が流れ、
彼の背中が映るんですが、その背中に、”哀愁”を感じてしまいました。(笑)
 
MADE IN HONG KONG 1997  かぁ・・・
これを機に、もう1度、みんなで、いろいろな事を、考え見直してみないか?
なんていう、メッセージが込められているような気がしたなぁ・・・
私だけですかね。 こんなことを感じるのは。(笑)





No.17  喜劇之王  について


2000/2/19 (土)





周星馳(チャウ・センチー)、久々の新作である。

私は、大晦日に、キネカ大森で行われた映画祭で、
DVDのプロジェクター上映で見ました。
アフォンから、VCDをもらって、自分なりに訳して見ていたが、
日本語字幕が付きつくと、こうも面白さが倍増するものか。
(当たり前だ!)

考えてみると、星仔が主役の作品を見るのは、”食神” 以来だ。
”行運一條龍”、”千王之王2000”も、準主役的だったし、
日本語字幕付きのDVD上映とは言え、楽しみにしていた作品だ。

(日本語字幕は、全く、問題ありませんでした。
ものによっては、誤字・脱字があるそうなので、注意!
それにしても、一体、誰が訳しているのか?)

香港映画に詳しい方々が、彼のことについて、
”全盛期より、力が無くなった・・・”
みたいなことを、言っているのをよく聞くが、果たしてそうだろうか?

私はそうは思わない。
逆に、洗練されたように思うのだ。

一連の”無厘頭”(ナンセンス)と呼ばれる作品に出演していた彼を、
思い出していただきたい。

日本人が見たら、引いてしまうような、お下品なギャグ
(中には、痰(タン)の飛ばし合いっていうのも、あったっけ!)

監督によっては、考えようには、倫理を逸脱したギャグもある。
(水だと思って飲んだら、x液だったとか・・・誰かは、もうお分かりですね!)

その時代に比べれば、随分と、すんなり、我々日本人の、
”笑いのツボ”
を突くようになったのではないか?

これはやはり、彼の才能が、組む監督によって、
どう活かされるかに
係っていると思う。

近年、彼と共同監督している、李力持(レイ・レッチー)や、
谷徳昭(ゴッ・タッチウ)
の影響が大きいのだろう。
(もちろん、星仔自身の力もあると思うが)
ストーリー、作品全体に緩急を持たせ、劇中、彼が演じる主人公を、スマートに
見せることができる、優れた力を持つ人材だと思う。


さて、前置きが長りましたが、作品について・・・

題名だけを聞くと、星仔の一人舞台なのかと思っていたが、
そうではない。

逆に、脇役に強烈な個性を与えることによって、
星仔が体を張らなくても、
些細なことでも笑えてしまうという、
”仕掛け”を作っていうように感じる。

例えば、撮影所の助監督や、世話役、飲み屋の不潔な客、近所のガキ・・・
それぞれ、良い味を出してます。
(時にあざとく見えてしまうことがある。お馴染みのメンバーが演じています。

メジャーな俳優では、莫文蔚(カレン・モク)が、売れっ子の女優役で、
呉孟達(ン・マンタ)が、頑固な弁当を配給するオヤジ(?)役で出演の他、
xxが、スタントマンの見習役で、カメオ出演しています。(笑)

カレンについては、普段と変わらないスターさん役だし、”食神”の時のような
インパクトがある役柄ではなかったので、特に言うこともありません。

呉孟達(ン・マンタ)・・・
これが、もの凄〜く、残念だった! 
長年に渡って、いい感じに絡んできたのに、
今回は、不発に終わった感じがしました。

終盤に差し掛かって、ようやく彼の持ち味を発揮される所まで行くんですが、
それまでに、ちょっと説明不足、時間が足らなかったように思ました。
今回は、星仔と同様、シリアスな三叔のおっちゃんでした。(笑)

それから、当作品で、注目しなければいけないのは、
当地、香港では、人気No.1の、張柏芝(セシリア・チョン)
”アフォンの今月の一枚”でも、ご紹介させていただきましたが、
なかなかの美人さん。

映画の中の彼女は、水商売のホステスで、ドスの聞いた声で、
(普段の声は低いんですが、歌うとキレイな高音で聞かせてくれます)
星仔を激しく、まくしたてるので、まさかアイドルだとは思っても見ませんでした。(笑)
演技の方は、これが初主演作品らしいので、これからが楽しみですね。

総評、70点。
点はシブメです。

ちょっと、今回は題材が難しかったかなぁ。
テーマが、”役を演じ切る”ということに、終始、こだわりすぎて、
哲学的なウンチクをたれる所も、多少、退屈に感じたし・・・
昔は、話術で笑いを取っていたけれど、ここ数年は、ビジュアルで笑わせるところが
多くなってきたように思いますね。

でも、やっぱり、話術で笑わせるところも、多いんだろうなぁ。
字幕の関係上、どうしても、広東語独特のジョークが、
日本人に伝わらないのが残念ですよねぇ 。

いつからなのか、星仔が傷心な気持ちに浸るシーンって、
なんかこう、痛く、せつないと言うか・・・
見ているこっちまで、悲しくなってくる。

そういった表情をさせると、うまいんだよなぁ。
星仔って・・・






No.16  愛は波の彼方に (愛情夢幻号)  について

2000/2/12 (土)





1/15から、キネカ大森で公開されていた、
劉徳華(アンディー・ラウ)の新作です
私は、大晦日の映画祭のオープニング作品として、見てきました。
 
ゾートンさんと、”アンディー・ラウ映画祭”で、
予告を見た限り、ラブストーリーに
見えましたし、
他の方から聞くと、”香港版タイタニック”みたいなことも聞いてましたから
あまり期待はしてませんでした。

ですが、期待を裏切り、なかなか面白かったです。

全然、ラブストーリーじゃないじゃん!
コメディーじゃん!!

華仔も、な〜んか、”サリーちゃんのパパ” みたいだったし。(笑)
確かに、タイタニック的なところもありますが、
全く、別の映画として見た方が
いいと思いますよ。 

ものスゴ〜く、不思議だったのが、
な〜んで、”石田ひかり” なの?
日本のトレンディー・ドラマの影響だったとしても、
彼女が出演している
ドラマで、話題になったものってあったかしら?

また、やけに、お色気ムンムンなんですよぉ・・・どうしてかしら?
日本にいる時には、絶対考えられないようなシーンまで、こなしてるんですよぉ。
彼女に、一体、何が起こったんでしょうか? 

エライのは、ちゃんと本人が言葉(北京語)を話していること。
これが、ウマイ! 声調もばっちり!

何年か前、お姉さんの石田ゆりこが、
”お父さんの仕事の関係で、幼少の頃
台湾にいたことがある・・・”
みたいなことを聞いたことがありますが、
あんまり、関係ないかな。(笑)
なかなかの好演で、彼女に対する印象が、ちょっと変わりました。
 
脇役も、しっかり華仔を支えてます。
 
まずは、怪優、黄秋生(アンソニー・ウォン)。
香港アカデミー賞を取った、”八仙飯店之人肉饅頭”、
周潤發(チョウ・ユンファ)の、”ハード・ボイルド” で、
その実力を見せつけた彼ですが、この映画では、
御曹司である華仔の執事役で
出演しています。
ここでの彼も、ほとんど華仔を食っちゃっている感じです。
 
特に、日本で言う、”掛け合い漫才 ” みたいなところは、テンポが良く、
日本人にはわからない部分もあって、非常に残念なんですが、
恐らく、香港では、ウケていたところだったのではないのでしょうか?
 
それから、レスリー主演の”逢いたくて、逢えなくて(夜半歌聾)に出ていた
大陸(北京)の俳優さん、黄石(ホアン・レイ)、
妹役で、最近よく見かける、歌手のTohkoにそっくりの、
何嘉莉(リリアン・ホー)
が出ています。
 
それから、黄百鳴(レイモンド・ウォン)と、伍詠薇(クリスティーン・ン)が、
”タイタニックごっこ” をしている、夫婦役で登場します。

この2人、”家有喜事 97”では、
いつも、すれ違いの夫婦役で共演しているんですけど、
当作品では、とことんお馬鹿に、仲良く奮闘してくれます。
レイモンド・ウォンのことを、”ジャ〜ック ”って呼ぶなんて、大爆笑!

この人、昔から全然変わらないなぁ。
肌なんて、テカテカ!普段、何を食べてるんだろう?(笑)
やっぱり、この人が旧正月の映画に出ていないと、お正月っぽくないんだよなぁ。
(ちなみに、当作品も、1999年の旧正月に公開した映画だったそうです。)
 
監督が、”八仙飯店之人肉饅頭”の、ハンマー・ヤウです。
この人の名前を聞くと、どうしても、この作品を思い出してしまうんですよねぇ。
ホラー調のものから、コメディーまで、しっかり撮れる監督という証なのでしょうか。
これから期待できる監督さんですね。
 
総評、66点。

華仔の歌も、たくさん聞けますし、キリッとした彼、
コミカルな彼(こっちの方が
多い)も見れますし、
アンディー・ファンの方なら、必見ではないでしょうか?
もちろん、普通の香港映画ファンの方々にも、楽しめる作品に仕上がっていますよ。

あっ! 言い忘れました!
またまた、華仔の怪しい日本語が聞けますよ。
今回も笑えます!(笑)







No.15  無問題 (モウマンタイ)  について

2000/2/5 (土)





これまた、新宿の映画館に勤める、
高村氏のご好意で
見せていただいた。
 
何度も言うようだが、私はジャッキー・ファンである。
世代的に、青春時代を、ジャッキー・ブーム(カンフーブーム)と共に、
過ごしてきた人達は多いのではないだろうか?

ブルース・リー世代ではない。
ジャッキー世代である。

当映画の主人公の99(ナインティナイン)の岡村くん、
香港でスタントマンとして、がんばっていらっしゃる、谷垣健治さん、
一時期、アクション俳優を目指して、倉田大先生のもとで勉強していた
元オリンピック体操選手の池谷幸雄くんも、
私と同じ、1970年生まれである。
 

何年か前、吉本興業が、”香港のテレビ局(?)と共同事業を展開する・・・”
みたいな記事を読んだことがあって、何度か、日本・香港のタレントを使って、
お笑い番組を、放送していたのを見たことがあるが、
その絡みだろうか?

または、ジャッキーがハリウッドで成功し、彼と昔から親交がある日本の
テレビ・映画会社が、なんらかの目的で製作したのか、
今人気絶頂の岡村くんが、ジャッキーファンだから、
このような企画が
立てられたのだろうか・・・
 

いずれにしても、ジャッキーは、あまり関係ない。
(劇中、恋人がジャッキーの事務所に勤めるが、一切、ジャッキーは出てこない)

さて、映画であるが、言ってしまえば、99人気にあやかった、
単なる ”アイドル映画”と言ってしまっても、良いのかもしれない。
思い起こせば、アニタ・ユンとスマップの香取慎吾が共演した、
”香港大夜総会 タッチ&マギー” も、製作は同じ日本テレビだった。
な〜んでまた、香港なのかしら? 

まず、脚本がいけない。
セリフを聞いていると、全編を通してフラットなのだ。
なんか、関東地方で深夜にやっている、
駆出しのアイドルが出演している
ドラマみたいだ。

主人公が、少女に日本語を教えるシーンでは、一部思いついたまま即興で
ライブ感覚的に、演技をするところもありますが、ギャグが面白くないので、
特に言うこともありません。

よく見ると、脚本が当作品の監督でもある、
張堅庭(アルフレッド・チョン)とあるので、
期待しておりましたが
広東語を日本語に訳してしまうと、こうもひどくなってしまうのか?
それとも、細かい部分を、うまく訳さなかったのかどうか
わからないが、いかんせん単調だった。

ストーリー的にも、今ではあまり聞かれない、”中国から不法入境して来た少女と・・・”
と進んでいくので、新鮮さの微塵も感じられない。
(やっぱり、日本では、今だに香港=中国から・・・というイメージがあるのか?)

出演者に関してなんですが、昔からの香港映画ファンにとっては、
懐かしい
顔も出てきます。

アクション映画全盛の時に、コミカルな演技で映画に出ていた、孟海(マン・ホイ)
ジャッキーのスタントマンチームでお馴染みの、火星(マース)
ジャッキーのボディーガードも務めている、廬恵光(ロー・ワイコン)
それから、日本のジャキーファンへのサービスなのか、
洪金宝(サモ・ハン)
が、10秒ほど出演しております。(笑)

また、台湾でのオーディションで選ばれた、ヒロイン役の、ジェシカ・ソン。
日本で放送されたメイキングや、プロモーションの模様を見ておりましたが、
映画の中の彼女の方が、健康的で、キュートな感じがしました。

総評、17点。
この映画、決して香港映画として見てはいけません。
そのことを、充分承知して見ていたのですが、
やっぱり期待しちゃいますよねぇ。

最後に特筆すべき点をひとつ。
終盤に、呉鎮宇(ン・ジャンユー)が出てきます。
カツラをかぶり(普通の状態は、スキンヘッド)、メガネをかけ、
怪しい日本語を喋り、主人公から金を巻き上げる、ヤクザなアンチャンで登場します。
ここだけは、笑わせてもらいました。
”家有喜事 97”のダメ夫くん役を思い出してしまいました。

この人、シリアスな役から、コメディーまで幅広く活躍している実力派。
劉青雲(ラウ・チンワン)、黄秋生(アンソニー・ウォン)と共に、注目すべき俳優の一人。
要チェック!!


モウマンタイのHPへ






No.14  シュリ  について

2000/1/29 (土)





言うまでもなく、これは香港映画ではない。
韓国映画である。

本来ならば、こちらのコーナーに、書くべきものではないのかもしれないが、
いろんなメディアで、大々的に宣伝しているし、
アジア映画を応援する立場にとっては、
やはり、アップせざるをえないだろう。

大変、難しいテーマなので、不適切な表現などがあったら
直しますので、言ってやって下さい・・・

今回は、知人であり、新宿の映画館に勤める、
ペンネーム・
高村航太郎氏のご好意で
チケットをいただき、いつもお世話になっている
ゾートンさんを誘って、渋谷パンテオンに、足を運びました。

平日なのに、若いカップルから、ご年輩の方まで
幅広い層のお客さんで、賑っておりました。

もう皆さん、ご存知のように、ご当地・韓国では
7人に1人が見たという、空前の大ヒットを記録したそうで、
日本でも、連日のように、各メディアで取り上げられ、
絶賛されているので、気になっていた映画である。
(なんと、おすぎまでが、お薦めしている! それじゃぁ 交渉人と同じじゃないか!)

予告編を見る限り、香港アクション映画ファンの私からは、
”特警新人類 + ファイナル・オプション(飛虎雄心)”
のような映画だと思ってました。
(材料だけを見ると、確かに、ちょっと似ている所が、あるかもしれません。)

韓国映画と言えば、日本でビデオ・リリース
されているものだけを見ると、
”韓国エロス”
ものが中心なので、あまり良い印象はなかったんです。
(完全に、偏見だ。)

が・・・
ものすごく新鮮な感じがしました。
実は、私、韓国映画を見るのは、これが初めて(だと思う)。

オープニングのタイトル・クレジット、俳優等の名前も
英語表記ナシ、ハングル文字のみ。

ハングル文字って、宇宙的と言うか、何と言うか、こう、
”神秘的”な感じがするんですよね。

初っ端から、強烈な殺人シーンから始まって、
(ちょっと、私個人的には、引いちゃいましたけど)
そこから、ピンと張り詰めた、良い緊張感を保ちながら、
2時間4分 最後まで、見せてくれます。

ん〜・・・

日本映画も、がんばらないと、イカンでない?
”ハリウッドを意識した・・・” みたいな、監督のインタビューを
ニュースを見ましたけど、
あまり比較しない方が、いいと思います。
これは、これとして、純粋に良い映画ですから。

俳優さんについては、全く知らないので、何とも言えません。
主人公のハン・ソッキュが主演した
”8月のクリスマス” も見てないし。
でも、素朴な感じで、いい俳優さんだな、っていう印象を持ちました。

これから、この映画のヒットをきっかけに、韓国映画が、続々とリリースされる
ようなので、これから目にする機会が増えそうですよね。


アクション映画好きの、私から言わせてもらうと、
映画全体は、陳嘉上(ゴードン・チャン)的なところがあって、
やっぱり、科学的な知識を持った、銃関係に強いスタッフが、
絶対にいると思いました。

ストーリー的には、ムダがなく、スピード感があって、
香港で言うと、スタンリー・トン的とでも、言ったら良いのでしょうか?
見せ場が、こ気味よく続きます。

映画史上、最もたくさんの死者を出した(もちろん、劇中で)と言われる
周潤發の、”ハード・ボイルド” と同じくらい、
死者が出たんでないかしら?
もう、撃つわ 撃つわ、死ぬわ 死ぬわで、
”儒教の教え” とかに、引っかからないのかなぁ・・・


しかし、この映画、決して、アクション映画だと思って
見てはいけないのかもしれません。
(確かに、ドンパチは、嫌というほどありますが)

この長い歴史の中で、南北統一の為に、
幾人の尊い命が犠牲になってきたのか、
ということが、両国の方々にとっては、計り知れない、切実な問題だということを、
我々日本人(諸外国)にも、知って欲しい・・・
という悲痛なメッセージが、この映画には、込められているのではないか?
と思いました。


総評、82点。

せつなく、悲しく、そして、果てしなく ”いとおしい” 映画です。
ぜひ、多くの皆さんに、見ていただきたい映画です。

エンディング・ロールが終わるまで、何故か、席を立てませんでした。
終わった瞬間、
”いや〜 良い映画でしたねぇ〜”
と思わず口を揃えてしまう、男2人でありました。

隣に座っていた女性なんて、声を上げて、ワンワン泣いてらっしゃいました。
気持ちは、よ〜くわかります。
私も、拍手しそうになりましたから。

”シュリ”
という南北を自由に行き来できる、
自由と統一の象徴でもある淡水魚・・・
を絡めて、感想を書きたかったのですが、
見る人によって、感じ方・取らえ方は違いますから、
これから、楽しみにしている方々にも悪いし、
あんまり、書かないでおきますね。

それから、アクション映画について、疑問をひとつ。
香港映画でも、そうなんですが、男女の ”恋愛”というファクターが
入ってないとダメなんですかねぇ?
映画によっては、アクションよりも、そっちの方が、
大きなウェイトを占めている場合があるんですけれど、
なかったら、ないで、いいと思うんだけどなぁ。

徹底して欲しいよなぁ。
特に香港映画は、”徹底的に”やるところが、
醍醐味なのに。


シュリのHPへ






No.13  ドニー・イェン (甄子丹)  について

2000/1/22 (土)





雑誌で、久々に、ドニーの映画がリリースされたと読んだので、
近所のビデオ屋ではなく、東京・神保町にある、”アジア映画”で、
見ていない作品を
まとめて借りてきました。

(ファンにとっては重宝すべきショップである。
遠いけれど、仕方がない。定期的に足を運んでいます。)
一応、彼のものばかリを、3本借りてきました。
簡単にですが、書こうと思います。


精武門 ドラゴン怒りの鉄拳 (亜州電視 1995年)

ブルース・リーのものを、より哲学的な部分を増やし、
細かく説明しているとでも言ったらいいのだろうか。
アフォンに、”知ってる?”って聞いたら、
”知ってるけど、亜州電視だから、ほとんどの人は見ないよぉ”
と言われてしまった。トホホ・・・

ストーリー的には、ブルース・リーのものと、あまり違いはなく、
相変わらず、日本人が、”いい扱い” をされてません。
とても醜く描写されています。
なので、物語については、特に書きません。

ベテラン勢も出演しているので、(お師匠さん役で、高雄が出ている)
アクション・シーンを期待していたんですが、
メチャメチャ、早回しをしていて、
ちゃんとアクションができるのに、本当にもったいない!!

ブルース・リーのものにもあった、最後の決闘シーンも、真似てやるんですが、
もう、ここまで来ると、呆れるのを通りすぎて、賞賛に値します。(笑)
これじゃぁ、”ドラゴン怒りの鉄拳”ではなくて、”ドラゴンへの道” じゃないのぉ!!

しっかし、この人の、ブルース・リーに対する思い入れというのは、スゴイなぁ。
ここまで、やっちゃうんだから・・・

それから、中国人の”面子(めんつ)”に対する考え方っていうのも、
日本人には計り知れないほど、とても大切にしている
と言うことを、
見ていて感じました。
(こういったことは、日本人も学んでもいいんじゃないかと思う)


ドニーが広東語を喋っている(生声)のを、初めて聞いたんですが、
想像と違って
なかなか、いい声してますね。

総評、48点 
香港のテレビ・ドラマをビデオ・リリースしてくれたのは、ファンにとっては
ありがたかったんですが、いかんせん、大事なアクション・シーンがねぇ・・・
だけど、写真では、見たことがあったけれど、脱ぐとスゴイなぁ・・・ドニーの体って!!
武道家というよりも、ボディー・ビルダーみたいな筋肉のつき方をしてますね。
着痩せするタイプなんでしょうか?


新ドラゴン危機一発 98 (新唐山大兄)

・・・って言ったって、ブルース・リーのものとは、ストーリー的には全く関係ない。
恐らく、ビデオ発売元が、商業的なことを考えて付けた題名だろう。
ドニーが、監督・アクション指導を兼ねてます。
北京語版。

医者であるドニーが、その土地を仕切っている、迂栄光(ユン・ロングォン)と、
ある事件をきっかけに、対立して行くというもの。

特筆すべき点は、特にありません。
この映画でも、見るに絶えない殺人シーンもありましたし。
アクションも、斬新な要素はナシ。

最後の決闘シーンで、斧をビョウ
(中国の武術具、縄の先端に鋭利な刃物みたいなものが
付いている)
仕立てにして戦うシーンがあるんですが、
彼に関しては、アクションではなく、こういった伝統的なカンフーを見たいですね。

総評、42点。
やっぱり、私達ファンは、”ワンス・・・2 ”のイメージがあると思うので、
あの時みたいに濡れ雑巾、棒なんかを使ったりすれば、もうちょっとアクションの
幅が広がると思うのに、非常に残念です。


ドラゴン電光石火 98 (亜州警察之高圧線)

香港未公開作品です。
ドニーが、アクション監督を担当しています。 
80年代、アクション映画全盛期にD&Bで、製作された映画みたいでした。

舞台は、フィリピン。
事件の捜査中、妻を殺された上に、右手を負傷し、情緒不安定になってしまった
ドニーが、証人を護衛中、証人を消そうと襲いかかってくる
マフィアの実態を
暴こうとするが・・・

またも、憎たらしいマフィアの若頭役で、ロイ・チョンが出てきます。
(この人、いい役を演じている作品もあるんですよぉ。
でも、何故か
こういった役が多いですね。
もうイメージが出来ちゃってるって感じ。なんだか、かわいそう・・・)

総評、32点。
アクションよりも、ストーリー性を重視しています。
公開していていても、2・3日で終わっていたと思います。(笑)


ここで、ドニーについて、少し書こうと思います。
彼に出会ったのは、カンフー・ブーム真っ只中の、
1984年に、
当時、TBSの”月曜ロードショー”(故・荻昌弘が解説)で放送された、
”女デブゴン 原題(笑太極)”という作品でした。
(ドラゴン酔太極 という名でビデオ・リリースされています。)

今までに、見たことのないタイプのカンフー・スターだなぁと思いました。
なかなか、ハンサムだし、動きがシャープで身のこなしも軽い。
映画には、出なかった時期もありましたが、大ヒット作、”ワンス〜 2”で復活!!
その後の活躍は、皆さん、ご存知のことでしょう。 

アクションに関しては、ちょっと、”クセ” があるように思いますね。
構え方、ポーズ、相手の技のさばき方など。
やっぱり、随分と、ブルース・リーを意識しているように感じます。 

ジェット・リーなんかと比較すると、ジェットのアクションは、流れるように美しく繊細である
に対して、ドニーはスピーディーで、技ひとつひとつが強く、重い感じがします。
(ちなみに、私は松涛館流空手初段であります。)

でもまだまだ監督するのは、早い気がしますね。
もっと、良い監督と組んで、経験を積んだ方がいいと思います。
ユアン・ウーピン、ユン・フイ、ツイ・ハーク・・・etc
資金面でも、困ることが無いでしょうし。
まだまだ、若いんだし、焦らなくってもいいと思うんだけどなぁ。
 





No.12  ヴァーチャル・シャドー (幻影特攻)  について

2000/1/15(土)





劇場公開中、見に行こうと思ってたんですが、
いつのまにか、終わってしまってました。(笑)

随分前から、アフォンから、VCD(めずらしく本物)をもらっていて、
聞いたら、”まぁまぁかな”って言われてたんで、期待してませんでした。

と〜っても、面白かった!(笑)
私とアフォンとは、ちょっと趣味が違うようです・・・

お金かけてるなぁ。
世界を舞台にした、国際科学捜査もの(?)の香港映画は、
ホントに、大好き!!
よくこういったアイデアを、思いつくよなぁ。
誰が考えるんだろう?
ある程度、専門知識がないと、細かい設定や、
スクリプトなんか絶対書けないぞぉ。

日本映画には、作れない種の映画かもしれないな。

でも、見ていくと、マトリックスのアイデアを、
そのまま、いただいちゃってる所も
あったりなんかして。(笑)
それと、日本の漫画の影響も、随分と受けている感じがしました。

風雲・特警新人類でも、CGが使われているそうですが、
この映画の方が、他の作品よりも、うまく処理されていて、
本当によく出来ていると思いました。
ごく身近に迫っている、近未来のように、
”現実感”があるようにも感じられました。

ストーリー・アイデアも斬新な部分が多く含まれていると思います。
特に、ストーリーに関しては、無駄がない。
アクション・シーンにも、そういったことが言えると思います。

今までとは違った、アクロバティックなもので、見せ方もスマートに撮っています。
マレーシアでの、 ”ポリス・ストーリー3” を思わせる追跡シーンは、
よく撮影できたなぁという感じ。
(ジャッキーのおかげかしら?)

また、アクション映画に、ラヴ・ストーリーの要素を入れてしまうと、
そちらの方が強く見えがちになってしまいますが、
登場人物(イーキンと子春)のそれぞれの心情を、うまく描いていて、感動してしましました。

監督は、馬楚成。(ジングル・マー)
今大人気の張柏芝(セシリア・チョン)主演の、
”星願”、”東京攻略”の監督でも
ありますが、これからが、楽しみな監督ですね。

鄭伊健(チェン・イーキン)
彼って、年を重ねるごとに、どんどん少年っぽくなって行く感じがする。
(どうしてなんだろう?)
イーキンが、アクションしてるのを見るのって、これが初めてかしらん?
結構、イケルでないの!

陳小春(チャン・シウチョン)・ケリー・チャンなどが出演しておりますが、
今回は、小春に持ってかれた部分が多かったかなぁ。

その他に、伊子維(テレンス・イン)
”美少年の恋”で、初めて見たけれど、韓国のアイドルかと思った。
随分と悪役が多いなぁ。
この人も、X−GENERATIONと呼ばれてるんですか?
ん〜 最近の俳優さんは、よくわからん・・・

プロデューサーが、ジャッキー(成龍)です。

総評、72点。

専門用語や、人物の相関関係が入り組んでいて、
多少、わかりずらい部分がありますが、
アクション映画好きな方にとっては、
楽しめる作品ではないかと思います。

最後は、ちょっと、悲しい終わり方でしたけどね。

しかし、香港の明星は大変だ。
演技もやらなきゃいけないし、歌も歌わなきゃいけない。
アクションをやることだってある。
その上、根拠もないスキャンダルの噂が出たら、
ジョークを交えて、うまくマスコミに対応しなきゃいけない。
日本の芸能人とは、大違いだな。コリャ。(笑)






No.11  ヒーロー・ネバー・ダイ (真心英雄)  について

2000/1/8(土)





ビデオ・リリースされたというので、
早速、近所のTUTAYAに行って、借りてきました。
祐天寺・中目黒には、ビデオ屋が、少ないので、
やっぱり、品揃えに関しては、ここが一番!!
助かるなぁ。
お世話になってます!


舞台は、タイ。
ヤクザの親分らしき、任世官(おっ! 懐かしい!)が、予言者(?)に、
自分の行く末を教えてくれと懇願している横に、
リ〜オン(黎明)が、立っている!!

なかなか、いいぞぉ〜!!
クールなリオンが、そこにいるのだ!

銃を何発か放った後、粋な捨てゼリフを、言った所までぐらいは良かった・・・

銃撃戦が終わると、抗争相手の若頭、
劉青雲(ラウ・チンワン)が、
テンガロン・ハットで登場する。
この格好が、よくわからん。(笑)
”新・電影城”のインタビューで、
”あの格好には、ちゃんと意味があった。”
と言っていたが、ハード・ボイルドさを、表現したかったのだろうか?

バーで、コインを使って、グラス・ワインを賭けるシーンも、

なんのこっちゃ?という感じでしょうか。(笑)

組の存続を賭け、2人は互いに傷つき、必死の思いで生き延びるが、

それぞれ不幸な運命を辿って行くのを、よそに、
それまで争っていた親分同士が、和解し、香港で事業を展開しようとする。
それを知った2人は、ボスへの復讐を誓う・・・

という感じで最後まで、(1時間34分)まで行くんですが・・・

ん〜・・・
何と言えば良いのか・・・
暗〜く、重〜い映画を見てしまったなぁ。
こういったテーマに関しては、コメントするのが、難しい。
言いたいことはあるんだけれど、私の知識・教養が浅いからか、
うまく表現できませんね。

最近、私は好きな俳優ではなく、監督で作品を選ぶことにしております。
まず、陳嘉上(ゴードン・チャン)、王晶(ウォン・チン)、
そして当作品の監督、
h峯(ジョニー・トー)

また、随分と彼の監督・プロデュース作品
(十萬火急・非常突然・暗戦など)に出演し、
近年、大躍進を遂げている、劉青雲。
この2人が組んで、プラス、リオンなのに、
な〜んで、またこうゆう展開になっちゃうのかしらん?
ものすごく、残念な気がします。

恐らく、”男どうしの友情”みたいなものを表現したかったんでしょうけれど、
いかんせん、映画が全体的に、暗いものですから。
個人的に、見るに絶えないシーンもあったりして・・・

ここで、私の”香港映画の嫌いなところ”を、少し書いておきましょう。
・ 女性・子供に暴力を振るうところ
        ・ 倫理上、問題があると思える、暴力・殺人シーン
                              ・ 嘔吐シーン                                 
       ・ アクション映画における、コマ落とし ...etc

でも、作品自体の出来は、悪くないと思います。
全体的に、セリフも少なくって、すごく、自然な感じがしました。

特筆すべき点ですが、
銃撃戦は、従来の香港映画と比較して、ちょっと違った、
スタイリッシュなものを感じました。

ショット、ショットを、キレイに撮ってます。
各要所に、斬新なアイデアが入っているのも、注目すべき点ではないでしょうか。
(缶の下に、氷を敷いて置く所とか・・・)
ハリウッドにマネされそうなカットが、結構ありますよ。(笑)

何と言っても、リ〜オン!!
この映画の彼は、カッコイイですよぉ!
彼が出ている映画は、あんまり見たことがないんですが、
(神算、シティー・ハンター、妖獣都市、天使の涙、
ラヴ・ソング、半生縁、賭神3、
・・・・ぐらいでしょうか?)

”天使の涙”の印象が、ものすごく、私の中では、強いので、
やっぱり、こういったクールな殺し屋の方が、合ってると思います。
田舎のアンちゃん役も良いですが。(笑)

総評、辛目の42点。
映画はイマイチだったけど、
最後のリオンに、救われた感じが、少しするなぁ。
な〜んか似た映画があったような・・・
あっ! チョウ・ユンファの、”フル・コンタクト”!
これも、なかなか、カッコ良かったけど・・・

ジャッキー・チェン(成龍)が言うように、
やっぱり、香港映画は、
”happy−go−lucky”
な感じの作品の方が合ってますよね



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