「もう待てぬ」
三島由紀夫の「檄」文
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    「もう待てぬ」  2008/7/9 6:00  日高よし子
 一連の人権擁護法のことや、テロ指定解除と拉致問題のこと、チベットやウルグイの人権問題、オリンピックとサミットの民主主義等、最近のメディアが取り上げない事を【マスメディアは死んだのか】と題して引用文等とともに私が発行しているペーパーマガジンbP05号に掲載しています。(大体はizaブログに掲載したものです)
部数は少ないですが2000年から発行しています。昨日も少し配ってきました。
 七夕の最中のサミット、日本での開催(議長国)であるのに何を掲げるべきか?を短歌に詠みました。
 
 【洞爺湖サミットに】
 ”拉致という テロ未解決の 日本が 国家の意志を 洞爺湖サミット”
                       ◎◎◎◎
 【拉致解決に】
 ”「もう待てぬ」 国民 「守る」 「取り戻す」 出来ぬのならば 憲法改正”
 
「もう待てぬ」のというのは、昭和45年11月25日、作家の三島由紀夫が自衛隊の市ヶ谷本所で割腹自殺を遂げる前、憲法改正を訴える演説を行ったが、その「檄文」の中の言葉です。(下記に掲載) 
 昨日の「テレビタックル」でも指摘の様に国民が拉致されてそれを取り戻す為にはアメリカだったら軍隊を出動させるだろう。これが当たり前の独立国家です。日本は不戦憲法の為、それが出来ない。その代わり日米安保条約がある。それを活用すべきとおもいませんか? (以上は2008/7/8 13:15のiza阿比留記者ブログへの私の投稿コメントよりです。)その続きを下記に。

  大体、「先進国」8カ国の首脳が集う洞爺湖サミットの議長国を務める日本ですよ。自分の国の国民が拉致されて取り返しにも行かず、其のままに30年等ということは他国それも先進国では考えられないでしょう。
 
   「檄」      楯の会隊長 三島由紀夫
 我々は、戦後の日本が経済的繁栄にうつつを抜かし国の大本を忘れ、国民精神を失い、本を正さずして、末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へと落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己保身、権力慾、偽善のみに捧げられ,国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を潰してゆくのを歯噛みしながら見ていなければならなかった。われわれは今や自衛隊にのみ、真の日本人、真の武士の魂が残されているのを夢見た。

 しかも、法理論的には自衛隊は違憲であることは明白であり、国の根本問題である防衛が、御都合主義の法的解釈によってごまかされ、軍の名を用いない軍として、日本人の魂の腐敗、道義の頽廃の根本的原因をなして来ているのを見た。最も名誉を重んずべき軍が、もっとも悪質な欺瞞の下に放置されて来たのである。(略)
 我々は戦後のあまりに永い日本の眠りに憤った。自衛隊が目ざめる時こそ、日本が目ざめる時だと信じた。
  憲法改正しよう、自衛隊が建軍の本義に立ち真の国軍となる日のため、国民として微力の限りを尽くすこと以上に大いなる責務はないと信じた。
 四年前、私はひとり志を抱いて自衛隊に入り、その翌年には楯の会を結成した。(略)

 国体を守るのは軍隊であり、政体を守るのは警察である。政体を警察力を以って守りきれない段階に来てはじめて軍隊の出動によって国体が明らかになり、軍は建軍の本義を回復するであろう。日本の軍隊の建軍の本義とは「天皇を中心とする日本の歴史、文化、伝統を守る」ことにしか存在しないのである。(略)
 しかるに昭和44年11月21日に何が起こったか。総理訪米の大詰ともいうべきこのデモは圧倒的な警察力の下に不発に終った。その状況を新宿で見て、私は「これで憲法は変わらない」と痛恨した。その日に何が起こったか。政府は極左勢力の限界を見極め、戒厳令にも等しい警察の規制に対する一般民衆の反応を見極め、敢えて「憲法改正」という火中の栗を拾わずとも事態を収拾しうる自信を得たのである。治安出動は不用になった。
 政府は政体維持の為には何ら憲法と抵触しない警察力だけで乗り切る自信を得た、国の根本問題に対して頬かぶりをつづける自信を得た。これで左派勢力には憲法護持の飴玉をしゃぶらせつづけ、名を捨てて、実をとる方策を固め、自ら護憲を標榜することの利点を得たのである。しかし自衛隊にとっては致命傷であることに政治家は気づかない筈はない。そこでふたたび、前にもまさる偽善と隠蔽、うれしがらせとごまかしがはじまった。
 銘記せよ!実はこの昭和44年11月21日というは日は、自衛隊にとっては悲劇の日だった。(略)この日を境にして、それまで憲法の私生児だった自衛隊は「護憲の軍隊」として認知されたのである。これ以上のパラドックスがあろうか。(略)
 しかし、自衛隊のどこからも「自ら否定する憲法を守れ」という屈辱的な命令に対する男子の声はきこえては来なかった。(略)

 われわれは悲しみ、怒り、ついには憤激した。諸官は任務を与えられなければ何もできぬという。しかし諸君に与えられる任務は、悲しいかな最終的には日本からは来ないのだ。シヴリアンコントロールが民主的軍隊の本姿であるという。しかし、英米のシヴリアンコントロールは軍政に関する財務上のコントロールである。日本のように人事権迄奪われて去勢され、変節に常なき政治家に操られ、党利党略に利用されることではない。
この上、政治家のうれしがらせに乗り、より深い自己欺瞞と事故冒涜を歩もうとする自衛隊は魂が腐ったのか。武士の魂はどこへ行ったのだ。
(略)

 国家百年の大計にかかわる核停条約はあたかもかっての5,5,3の不平等条約の再現であることが明かであるにもかかわらず、抗議して腹を切るジェネラル一人、自衛隊からは出なかった。
あと2年の内に自主性を回復せねば、左派の言う如く自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであろう。
 われわれは4年待った。最後の1年は熱烈に待った。もう待てぬ。自らを冒涜する者を待つわけには行かぬ。しかしあと30分、最後の30分待とう。共に起って、義のために死ぬのだ。
 日本を、日本の真姿に戻して死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでも良いのか。生命以上の価値なくして何が軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。
 それは自由でも民主主義でもない、日本だ。
われわれの愛する歴史と伝統の国日本だ。これを骨抜きにしてしまった憲法に体をぶつけて死ぬ奴はいないのか。われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇えることを熱望するあまり、この挙に出たのである。】以上、【】内「檄」文は山崎行太郎氏著の
「小説 三島由紀夫」より。(尚新かなづかい、太字は<445>です。)

 下記は同ブログ各コメント投稿者が指摘した政治家3人の私見です。

1.民主党岩国哲人氏は、「日本国民は拉致問題に拉致さ れている」と発言しているそうですが、国会議員としての資格は皆無ですね。誰のために政治をしているんですか?先ず国民の生命と財産を守るというのが政治家の第一義的目的でしょう?日本国民はそう思っています

.加藤紘一議員が拉致被害者の5人は、北朝鮮に帰すべきだったとBSの番組で発言したそうですが、
 その元々の原因を作ったのは誰なのか?日本の国家主権を犯し「日本人」を拉致した北朝鮮でしょう。
自分から行ったのなら兎も角、無理矢理連れ去られた日本人を、日本の国に連れ戻すために「帰す」という約束をしたのは、そうしなければ北朝鮮が日本人を「返さない」からでしょう?元の状態に戻しただけですよ。
 先に不法行為があったことのお詫びが、不法行為のなかった状態にすること。理解できましたか?
 どちら側に立って発言しているのですか!日本の政治家のくせに。

3.新たにサミット加盟(民主国家が前提)希望の中国の人権問題を庇う為、福田康夫首相は、戦後日本の「民主主義」と、平和憲法墨守する「平和国家」という歩みより、戦前の日本のそれも浅い「歴史認識」に未だに縛られ「(日本は)そんな偉そうなことを言える立場なのか」とG8歴々の席でわざわざ発言したそうです。
この方も日本の政治家のくせに(それも総理大臣とは、なんという日本国民の不幸)、でしょう。
 こんな人でも総理大臣になれる、している、世界の日本国の評価がまたおちそうです。

staro さんが指摘の
【この漫画本(註:「めぐみ」拉致被害者横田めぐみさんが主人公<英語版>)は
 義務教育の小中学生徒全てに教材として配布すべき
 きちんと授業で取り上げ、
1.人権
2.国の国民、双方の義務と権利
3.被害者救出運動
 について教えるべきです
そして全ての世代にこの痛ましい、胸が張り裂ける悲しみを理解させ、
二度とこのようなことがない国になるよう運動すべきです
親や子供たちに今の幸せに感謝させ、国とは何かを考えさせるべきです】に賛同、
 【】そのまま掲載させて頂きました。
http://8201.teacup.com/bluestars777/bbs?M=ORM&CID=13190&BD=11&CH=5&FS=3
  『拉致被害者家族会の集会とデモ』のお知らせ

日時:平成20年7月21日(祝・海の日)
   集会は午後3時(開場2時)〜5時
   デモは、集会終了後の5時半、会場から御堂筋を経由し、難波高島屋方面までを予定

場所:大阪市立西区民センター・ホール
   地下鉄千日前線、長堀鶴見緑地線「西長堀」駅すぐ

登壇予定者:家族会から飯塚代表、有本副代表夫妻、増元照明事務局長ほかのみなさん。特定失踪者家族から秋田正一郎さんほかのみなさん。
西村真悟拉致議連幹事長、荒木和博特定失踪者問題調査会代表、土屋たかゆき地方議連代表、水島総青い風船の会・草莽日本代表世話人ほかのみなさん。

主催:7.21拉致被害者奪還 西日本緊急集会実行委員会

共催:大阪ブルーリボンの会、和歌山ブルーリボンの会、救う会兵庫、救う会奈良、救う会

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