OMR

特徴の二つ目は、向こうからやって来て、主人公を拒まないと言うことである。(一部作品は除く)

そう、ある日突然向こうからやって来て、ハーレム状態になる。

これが大切である。

現実には起こらなくても、漫画だから、ゲームだからで許される。

「そんなことは、1,000,000,000,000の一京乗分の一(※妄想電波リサーチ算出)もねえよ。」と思ってはいけない。

そう、いくら現実では、「うざいんだよこのオタ!!」とか「イカ臭いんだよお前」とか「・・・・・・・死ねば」とか言われるとしても漫画の中では決していわれないのである。そう、漫画やゲーム、そして、オタク達がそれを元に見ている妄想中では、彼らはハーレムの王になれるのである。

大体、これを変に現実に即して書くととんでもない事になる。

例1・

ある日、御宅尾多蔵が電話をかけると、電話の中から美少女が現れた。

(確か、この様な話だったような・・・・・・)

今まで美少女と話したことは愚か、半径10メートル以内に近づいたことも無かった尾多蔵は大興奮。早速相手もほれる物と思い込んで、アプローチをかける。

しかし相手の美少女は「げ、コイツオタじゃん、しかもイカ臭い!!!」。しかもあいては興奮しているのでその危なさは、安全ピンの外れた手榴弾級である。「な、何で私こんな所に出てきてしまったの」興奮しながらにじり寄ってくる尾多蔵、身の危険を感じる美少女「イヤー!!!爆殺火炎!!」と腕の先から炎を出して(電話の中から出てくるぐらいだから不思議な力は使える。)尾多蔵は焼死!!(もしくは、拒まれた尾多蔵が、逆切れして、少女を監禁)

これでは話にならないではないか。大体()内の話は余りにもやば過ぎて商品化すらできないではないか。

例2・

御宅尾多蔵は祖父の遺産の女子寮の管理人になる。

(これも確かこんな話だったような・・・・未読の為詳細は不明)

しかし、余りにオタな彼を見て、女子寮の住人は追放運動を始める。結果彼はクビになっておしまい。(女子寮の住人が、全員退寮する。逆切れした尾多蔵が、女子寮の住人を盗撮してそれを売って金儲けをしようとするが、逆にとっ捕まって、一生塀の中。などでも可)

これも話にならないではないか。

そう、現実からは、1兆の1京倍光年(※妄想電波リサーチ算出)ぐらい離れていようと、これでいいのである。

所詮「夢」、「フィクション」、「仮想現実」なのである。

下手に社会意識を持って、現実に即すよりも、タン壺1杯分の砂糖をぶち込んで、飲めば骨がぼろぼろになるぐらい甘甘になったコーヒーのような夢を売ればいいのである。それを読んだ人間が、やばい事件を起こそうが、オタ達は「○○先生の作品、ゲーム、アニメに罪は無い、そういうのと犯罪を結びつけるほうが・・・・」等と弁護もしてくれる。下手な正義感や、社会意識、リアリティーの追及などをして貧乏になるよりも、この様な虚しい夢、悪夢をオタクに売って大儲けの方が利口である。良心が多少痛むかもしれないが、そんなもの金の魔力の前に吹き飛んでしまうだろう。

大体上に挙げた作品群は元から、オタをターゲットに出している作品なのだ、(これらを、「ピンポイント爆撃型作品」、と呼ぶ※妄想電波リサーチ調べ)。発表されているメディアだって、オタ向けメディア、もしくはオタが抵抗無く買える少年向けメディアではないか。前例があるのだから、この先一つや二つ増えても関係はないではないか。

いかんいかん、少し横道のそれてしまったが話を戻そう。

これらの「オタクの望むステレオタイプ化された美少女」をくまなく出す。

そうこれは言い換えれば「物量作戦」(「オデッサ作戦型作品」※妄想電波リサーチ調べ)なのである。「戦隊物」、「ジェットストリームアタック」、「量産型MSの大量投入」等と同じである。一人では弱いが、その分は数で補う的な発想なのである。

しかし、これにも欠点はある。

NEXT