勝手にM〇R
「牛丼最後の日の謎を追え」
第一部「さらば牛丼」
お昼まじかの、講○社社内。
ドロナワ「おい、タノナカ、オマル、昼食いに行こうぜ」
タノナカ「あ、もうそんな時間ですね。」
オマル「あ、俺遠慮しときます。給料前で、ちと、ピンチですから」
ドロナワ「おいおい、昼抜きは体に悪いぜ。」
タノナカ「また、後先考えず、なんか買ったりしたのか?」
オマル「いや、一寸欲しいものあって、今金貯めているんですよ。」
ドロナワ「でも、やっぱり食ったほうがいいって、昼抜きって案外きついだろ」
オマル「まあ、こんな時、前はよし牛って手が有ったのですが・・・・・・・・・・・・・・・・・」
タノナカ「確かに、この不況の時代、牛丼販売中止は痛いよな。」
ドロナワ「早い、安い、美味いの三拍子揃った、正に庶民の味方だったからな。」
三人でとりとめの無い話をしているところに、コキバヤシがやってきた。
コキバヤシ「何だ、お前ら、まだめし食いに言ってないのか?」
ドロナワ「おお、コキバヤシ、いや、これから食べに行く所なんだけどよ。」
タノナカ「オマルが、金貯めているとかで、昼抜きにするとか言って」
コキバヤシ「おいおい、若いからって、そんな事じゃ、40超えてから、体に影響するぞ」
オマル「コキバヤシさんまで、ババくさい事言わないでくださいよ。」
コキバヤシ「でも、金貯めているんだったら、よし牛でいいじゃないか」
タノナカ「先日、販売やめたでしょ、牛丼」
コキバヤシ「あ、そう言えば、そうだったな。」
オマル「でも、どうして牛丼売るのやめたんでしょうね?」
ドロナワ「お前ニュース見てないのかよ、そりゃ、アメリカで狂牛病が発生して、牛肉の輸入が止まったからだろう」
オマル「いや、その位は、知っていますよ。僕が言いたいのは、何故、牛丼の販売自体を止めちゃったかって事ですよ。」
ドロナワ「だから、アメリカからの牛肉の輸入が止まって・・・・・・・・・」
オマル「でも、スーパーから牛肉消えてませんよね。普通のレストランで、牛肉使う料理が消えたわけでもないし。」
タノナカ「そりゃそうだろ、アメリカから輸入する牛肉が全てって訳じゃないから・・・・・・・・・」
一同「!!」
コキバヤシ「言われてみれば変だな、確かに、アメリカからの牛肉が全てではない筈だ。オーストラリアとか、その他の国からだって輸入する事だって出来るはずなのに・・・・・・・・・」
オマル「ね、変だと思いません。アメリカ産牛肉を使えないのなら、他の国から買った牛肉使えばいいじゃないですか。」
ドロナワ「そ、そりゃお前、変かもしれないけれども、アメリカ産牛肉以外を使おうとすると値段が上がるって言うのか、あの価格維持できないとか、そんな理由なんじゃないのか。」
オマル「値段上げればいいじゃないですか。アメリカで狂牛病が発生して、アメリカ産牛肉使えないって事みんな知っているんですよ?」
タノナカ「そりゃ、値段が上がったら、イメージダウンになるだろうし、売り上げも減るからじゃないのか?」
オマル「確かにそうかもしれませんが、アメリカ産牛肉使えない、て言う事情がある事、みんな判っていると思うから、それほど、深刻なイメージダウンになるとは思えないんですよね。」
タノナカ「いわれてみれば、そうかもな」
コキバヤシ「確かにな、企業として値上げは避けたいかもしれないが、牛丼を売らない、と言うことに伴う、イメージダウンや、売り上げ減に比べれば、多少値上げしても、牛丼を売り続けるほうが、ダメージが少ないかもしれないな。」
ドロナワ「た、確かに・・・・・・・・・」
オマル「でしょ、そりゃ、一社だけが売るのを止めたって言うのなら、まだ判りますが、なぜ、大手4チェーンが、そろいも揃って、販売止めちゃうんですかね?」
タノナカ「た、確かに、一社ぐらい、値上げしても、牛丼販売継続する所が有っても良さそうなもんだけれどもな。」
一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ドロナワ「コ、コキバヤシ、ま、まさか・・・・・・・・・・・・・」
コキバヤシ「ああ、何かあるな。」
一同「!!!」