裏木戸通信 205号

 

これが悪い

 

 

長崎で、小学6年生の女児が、同級生に刺殺されると言う痛ましい事件が起こり、既に2週間が過ぎようとしている。

何故、この様な痛ましい事件が起こったのか。その真相を、追究し、この様な痛ましい事件が二度と起きないようにしてもらいたい。

が、一部の人々によっては、既に、原因が判明しているようである

 

 

 

ネットが悪い!!

 

 

 

 

ネットの恐怖!!

 

 

 

 

マスコミ、特に週刊誌の見出しには、こんな文字が躍りまくった。

殺害の原因が、HPの掲示板への書き込みだった。

と言われた成果、兎に角、ネットが、ネットが、ネットが、ネットが。と、マスコミ関係者は繰り返している。

で、困ったことに、結構な数のマスコミや、関係者は、

 

 

 

全てネットが悪い

 

 

 

と言わんばかりの口調、論調で、今回の事件と、ネットのかかわりを述べている。

そりゃ、ネットは、怖いところがあるよ。基本的に匿名で、みんな好き放題書き込んだり、すき放題の主張をしているし。(このコラムだって、匿名をいいことに、すき放題かいている口だ)。

掲示板だって、有名巨大掲示板を初め、日本人の知的レベルを疑いたくなる、低調な書き込みから、乱暴な書き込みだってある。個人のHPだって、”荒らし”にあったりもする。

出会い系サイトをきっかけに、犯罪に巻き込まれる。なんていう事件も起こっている。

私は、ネットが好きだ。ジャンキーかもしれない。当然、不愉快な気分をしたことだって間々ある。で、やっぱり、ネットをやっていると、まだまだ、物事の判断基準が固まっていない子供にやらせすぎるのは如何かな?と思うことも間々ある。

が、やっぱり、こういうネットが絡んだ事件が起こるたびに、全てネットが悪いと言わんばかりの論調には、やっぱり疑問を感じざるをえない。

何度か主張してきたが、何か事が起こると、叩かれるのは、サブカルチャーの宿命である。

何か、世間の耳目を集める事件が起こり、その事件の当事者が、ゲーム好きだった、等と、ゲームが関わっていれば、ゲームの恐怖、ゲームの危険性。等と、ゲームが原因、ゲームが悪い。と叩かれるだろうし、漫画アニメ(まあ、最近は、こっちのほうは、かなり市民権を得てきたから、槍玉に挙げられるのは、それらの中でも、一部ジャンルの物だけのような気もするが)ならば、やっぱり、其れが、叩かれる。

うん、前にもそりゃ書いたよ。叩かれても成長するのが、サブカルチャーだし、叩かれ、憎まれながらも、受け入れえられ、発達しているうちは、サブカルチャーは、サブカルチャーとして健全な証拠だとか。

が、なんと言うのか、マスコミの論調は、やっぱり、アレである。

今回の事件だって、原因は何かって言えば、犯人と被害者の女児と、彼女達の両親と、学校を初めとする、彼女達を取り巻いていた社会そのものである。

ネットに原因は無いとは言わない。ネットだって、彼女達を取り巻いていた、社会を構成する、一部なのだから、当然ネットにも原因はある。

が、ネット以外のさまざまな要因が絡み合って、今回の事件が起こったのだと思う。ネットなんかは、それら多くある原因の一部に過ぎない。

まあ、ネットは、叩きやすいし、心のどこかに、ネットは有害であってほしい、と言う思い込みもあり、その為に、ネットが、この様に、必要以上に叩かれる原因かもしれない。

まあ、ネットが叩かれ、原因と騒がれているが、規制しようとか言う話は、出ないし、そういう巨大な動きが出る様子は、今のところはまだ無い。ゲームも漫画も、そうである。そういう意味では、これらは、サブカルチャーとして、幸せな状態にあるのかもしれない。

確かに、ネットが一員なのは、否定しないが、仮にも、大衆を啓蒙する役割を担うと思い込んでいるのなら、それ以外の原因にもちゃんと切りください、マスコミ関係者の皆様。

 

 

 

 

このHPを子供が見ていたら注意しましょう保護者の皆様