西国33観音巡礼

第11番札所 上醍醐寺

真言宗醍醐派
<本尊 准胝観世音菩薩>
 開創 874年

醍醐駅から暫く歩くと醍醐寺に着く。上醍醐はここからスタートである。醍醐寺の境内を右からぐるっと回りこみ、やがて山道へ。醍醐の花見跡へ到達するだけでもかなりあった。秀吉はどうやってここ迄来たのか。担いだ人の苦労を考えた。更に道は登り、[六根清浄、遍照金剛]と唱えつつ、参道を進んだ。

醍醐寺総門

上は最初に着く女人堂、ここから右の醍醐水までが厳しい登り

伽藍の国宝、重文の堂宇。右拝殿、以下順に薬師堂、五大堂、如意輪堂、開山堂。

参道入り口

第12番札所 正法寺(岩間寺)

真言宗醍醐派
<本尊 千手観世音菩薩>
 開創 722年

バス停を降りて往く道は立派な広い舗装道路である。しかも、限りなく上りの続く道であった。時々行き交う車はあっても、人と出会わぬまま、寺領に達した。

境内には、芭蕉の句碑がある。
下は大師堂、不動堂、鐘楼

第13番札所 石山寺

東寺真言宗大本山
<本尊 如意輪観世音菩薩>
 開創 749年

瀬田川沿いに暖かな秋の風に吹かれながら、石山寺に向かう。紅葉も盛んで、大勢の参拝客やカメラマンが境内を埋めていた。なんとなく華やいだ気持ちで、参拝した。

境内には、小さいが趣のあるお堂が並んでいる。 左から大師堂、毘沙門堂、御影堂

第14番札所 園城寺(三井寺)
天台寺門宗総本山
<本尊 如意輪観世音菩薩>
 開創 687年
朝、7時過ぎに宿を出て、大津の町を歩く。目標の病院を過ぎて、山際に沿って行くと、すぐに観音堂に登る石段が見つかった。ゆっくりと上って境内に達する。朝早いので、一部で清掃が行われていた。伽藍の堂宇や、町を見下ろす景観を写真に収め、本堂に入り読経する。暫時後、納経を頼むと、「前でうろうろされたのではお茶もゆっくり飲んでいられないから」と言いつつ、やってくれた。一番乗りは気分爽快。
下は観音堂境内の諸堂
大師廟への道、三重塔
経蔵   ↑総門
第15番札所 観音寺(今熊野観音寺)
真言宗泉涌寺派
<本尊 十一面観世音菩薩>
 開創 825年頃
正に、泉涌寺の一角にあるのだという認識がなかったので、総門を入っていいものかどうか考えてしまった。途中から左へ曲がると、寺標があり、朱塗りの可愛らしい橋がかかっていた。こじんまりとして、静かなお寺が待っていた。本堂で、座して経を読む。
大師堂
朱塗りの鳥居橋
左五智水     右総門
大師堂でも般若心経を唱え、第2回目の旅の無事を感謝した。
第16番札所 清水寺
北法相宗大本山
<本尊 十一面千手千眼観世音菩薩>
 開創 780年
清水寺は、あまりにも有名だし、観光客も多いので、札所としての雰囲気は期待していなかったが、それにしても人の多さに感心した。加えて、若い人の中に、非常に熱心に拝んでいる人たちを見つけたのも、驚きだった。騒音の中で、観音経を唱えた。
左阿弥陀如来、上総門、右西門
左から開山堂、経堂、阿弥陀堂
朝倉堂、釈迦堂
伽藍には、新旧取り混ぜた堂宇が並び、興味は尽きない。美しさから言えば、三重塔、西門がいい。しかし、上の釈迦堂や朝倉堂の趣も捨てがたい。
第17番札所 六波羅蜜寺
真言宗智山派
<本尊 十一面観世音菩薩>
 開創 951年
京の町に埋没してしまいそうなお寺の一つ。町屋とは逆で、間口は広いが、奥が狭く、本堂前庭も数間しかないので、写真が撮りにくかった。堂内でゆっくり読経が出来た。
六波羅の名は、平家と共に有名であるが、境内には、清盛塚もあり、関わりの深さを忍ばせる。
宝物殿と地蔵堂内
第18番札所 頂法寺(六角堂)

<本尊 如意輪観世音菩薩>
 開創 587年
朝、宿から行くのに、道を間違え、後で、姉、三、六角・・・・を思い出して、一人苦笑した。早くから地元の人たちがお参りしており、周囲の近代的な建物の中でも、存在感を示しているようで嬉しくなった。その名の通り、六角のお堂の前で、朝一番の経を読む。
親鸞堂
第19番札所 革堂行願寺
天台宗
<本尊 千手観世音菩薩>
 開創 1004年
丸太町通りを少し下がると、左側にひっそりとお寺があった。これは、写真を撮るにも道の反対側に廻らないと全体が入らないな。
尼寺である。ひっそりとした雰囲気はそのせいか。周囲は問屋が多いように感じたが、その中で、静かな一角を形成していた。
門(上)と鐘楼(下)
愛染堂、地蔵堂
第20番札所 善峰寺
善峰観音宗
<本尊 千手観世音菩薩>
 開創 1029年
都合のいいバスは限られているので、参拝客と観光客で混雑した。狭い道を山の途中まで上る。そこからは歩いて上った。かなりきつい坂だ。
紅葉の見事な境内に入ると、落ち着いた、と言うよりも、華やかさを感じた。明るい雰囲気もいいものだ。
順路に従って、境内を歩く。見所も多い。
豪壮な門、仁王
阿弥陀堂
蓮華寿院庭
護摩堂
奥の院薬師堂と釈迦堂
その2
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