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会社の同僚(男)に腰痛だ と言ったら 腰をマッサージされる。 それも私はなぜか裸。彼が出てくる夢はよく
見ます。 それもキスしてたり抱 き合ったり 際どい夢が多いです。
仲はいいですが恋愛感
情とかはないはずです。 でもなんかそーゆう夢をよ く見ると どうしても、やはり気になります・・・
夢に出てくる同僚を私はや はり 心のどこかで好きな気持ち があるのでしょうか? ▼ 【夢の概要】 夢の背景:恋愛感情はない。夢見者は独身。同僚は妻子持ち。
さて、夢の構造をさぐっていきましょう。
「要求」 → 「受諾」 → 「報酬」 という構造で夢は展開されています。
腰痛という「要求」に対し、マッサージという「受諾」、そして「裸」の「報酬」という 一連の社会的行動が夢見者の行為で表現されています。
「報酬」として、「裸」の他に、「キスをする、抱き合う」というバリエーションも展開されています。
※社会的行動というのは、子どもが自分で判断できない状況にあるとき、
たとえば、夢見者が自分の力量ではうまくいかないとき、「アドバイス」を同僚に求め、「仕事の一部」を依頼する。 現実場面での「報酬」はコーヒーでした。彼のような仕事ぶりを示したいと意欲を持ち始めるているのかも? さて、それであっても「報酬」として、裸はちょっと「過剰」かも。少し、気になるでしょう。 ケース研究その4で、「典型夢」を取り上げましたが、「裸の夢」もそのひとつです。
精神分析的なアプローチによって、積み重ねられた「成果」がありますから、それを引用してみると 自分を理解してほしい、受け入れてほしい、信頼してほしいという気持ちが根底にあるとのことです。 少しも過剰ではありません。親密な気分を相手に求めていることは確かでしょうが、その範囲内ということです。 恋愛感情の対象者でない方と、性的イメージが豊かな夢を見て、とまどう方はたくさんいます。 「好き」と言われると、「好きになってしまう」タイプの女性から、同様のご相談がよく届きます。 エリカは恋愛カウンセリングが専門の分野でもあり、個別的なご相談にも応じていますので、ご活用ください。
今回のケース研究その5においては、夢の構造という概念をとりあげました。 以上で、エリカの「講話」はおわります。 by エリカ ▼ 夢見者の現実における同僚との関係性がわかりませんから、エリカの一般的な分析に異論はありません。
恋愛感情はないと言っていますが、制限つきのよう? 気になる部分は、同様の夢をみているという固着性にあります。 キスをする夢と、抱き合う夢をサンプルと提供していただければ、別の診断もありえます。 恋愛気分が夢見者にあるのかもしれないということです。 同僚が妻子持ちですと行動の制限にかかわる条件を提示していることは そこがなければ、制限が解除されるかもしれないからです。 腰痛という「要求」は具体的であり、実際に夢見者に腰痛があるのかどうかはっきりしませんが 明確にそこ(腰の部分)に焦点をあてて、夢ステージの俎上に載せたわけです。 腰は上半身と下半身を分割し、体位の安定を図る部分であり 腰をすえて取り掛かるというような表現にもあるように、ある場所にとどまる部位です。 もしかしたら、同僚へのあこがれが「固定化」してきたという身体表現かも。 とどまり、安定を図るという「要求」に対してのマッサージという「受諾」であるなら、 「裸」という「報酬」は別の意味をもつかもしれません。もちろん、問診することが不可欠ですが・・・。 マッサージは身体の不調、たとえば「痛み」などを改善することを目的としていますから、 あなたのとどまるという「要求」に対して、 「受け入れる」という態度が「受諾」となります。 「態度」は多くの場合、状況における感情に基づいた行動の傾向を示すものです。 その「態度」に対して、「裸」という報酬は、感情に対する「報酬」という意味合いが深まり、 場合により、恋愛感情の発露があるかもしれないということを指摘しておかなければならないでしょう。 身体の部位が強く意識される場合は、なんらかの診断アプローチが必要なわけで、 「腰痛」という痛みの発現は、夢見者の内部に発生した「信号」であり、 治療という改善を求める「要求」として身体の内部から発信されているのです。 夢見者が同僚の男性に、「信号」を受け入れてほしいという「隠れた感情」の露出だと思われます。 ※身体の特定の部分は「隠れた感情」を表現するために夢ステージに登場してきます。 今回のケース研究その5では、身体部分が感情を表現するということについて解説しました。 以上で、うららの「講義」は終了とします。 by うらら
▼ うららが指摘した「隠れた感情」については、後半で触れることにする。
その前に整理しておきたいことが、いくつかあります。 今回の「裸の夢」の前に、「キスの夢」や「抱きしめる夢」をみていましたね。 「キスの夢」は・・・・・・相手への尊敬の念を表明することを、 「抱きしめる夢」は、相手の有能さを自分に取り込むことをイメージさせます。 前回のケース研究でエリカが触れていましたが、ユングの夢へのアプローチで 「何回かの夢を記録し、夢のテーマの進行を探る」という手法がありましたね。 一連の夢は夢見者の夢への反応に呼応するようにテーマを変えていくのですから おそらく、「キスの夢」のあとに「抱きしめる夢」という順にみているはずですが、 夢見者の反応に見合うように、テーマは段階を登り、上位の感情へと進化してきたはず。 このテーマの進行を・・・夢見者は先取りしたようです。 同僚への恋愛感情ではないかと反応したのでしょう。夢意識はそれを見逃しませんでした。 実際はどうであったのかと「記憶」を拾い出し始めます。 それをイメージ化したものが、「腰痛」を同僚にマッサージしてもらうというもの。 腰に「痛み」という内部からの信号があることを相手に伝えたら、 「痛み」を除去するマッサージという対応をしてくれたということ。 相談したら、やさしくしてくれたという記憶を具体的に伝えるイメージでしたが、 その場面で、夢見者は「驚きの感情」を持ち込みます。それを表現し、反応するのが「裸の自分」※ そういえば、そんなことがあった。なんだか、急に、親切にしてくれた。好意があったのかも? ※「裸の自分」は、まっすぐに、じっと見つめたら、素直になり、そのまま受け止めなさいというイメージ。 そうですね、ここで「弱いつながり」の記憶の再構成があったのだと思われます。 仲のいい同僚とのとりとめのない「やりとり」の中から、拾い出された「恋愛感情」の記憶。 ないと思っていた「恋愛感情」を・・・うららは「隠れた感情」と表現していましたね。 うららの言うように、たしかに明示的に恋愛感情があることを夢は示していません。 でも、腰痛とマッサージという組み合わせで夢は表現しています。 「隠してもいないし」・「隠れてもいません」、堂々とそこにあるのですから! 「隠れた感情」という用語は、フロイトの「隠蔽記憶」という言葉への連想がありそうですから ふむふむもこれまで使用していた「用語」ではありますが、 今回のケース研究をすることで、いらぬ誤解を招くのはよくないと思いました。 でも、他に適切な言葉がないし、「明示的でないが、明確に背後にある感情」。これは長すぎる。 一度、宣言しましたが、エリカが指摘する「自己矛盾」に陥りました。「隠れた感情」という用語は、 いちいち説明しないと誤解がありそうな不便さはありますが・・・・うららも不満そうだから・・・撤回します。 さて、横道にそれてしまいましたが、整理してみましょう。夢判断となります。 エリカのいうように「親密さを求めている」段階であって、その範囲に落ち着きそうですが、 恋愛感情に発展しそうな「記憶」を強化したことで、予後は夢見者の次の夢が分岐点だということ。 結局、わからないんだ・・・? あれ、いまのは誰の声? エリカの「夢の構造という概念」を核とする夢分析と うららの「身体部分と感情の関連」に焦点をあてる夢診断があれば、 夢の止まり木もしばらくは・・・ということ。よかった。よかった。めでたし、めでたし。 ※ 「・・・」 は「隠された感情」ですが、あきらかに「明示的」、あてはまる「ことば」がすぐ思いつくはず。 たぶん、「あれ」でしょうということ。 今回のケース研究その5は、ここまでとします。 by ふむふむ
▼ ▼ ▼ ケース研究その6は、 37歳 女性 夢のタイトル : エレベーターに乗って! 「ラベンダー」さんの夢 をとりあげます。 夢診断のアプローチについても、共有すべき時期にきました。HPで予習をしてください! 2024/10/20
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