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気になる人と質素な遊園地に行き、 ジェットコースターに乗りました。 でも、 ジェットコースターにのった感覚はなく、 その後どこかの古ぼけた通路みたいなところで、 気になる人が吐いてしまったんです。 私はそれを見て、 その人の服や床を拭いてあげて、 「大丈夫、気にしないで。」と声をかけているんです。 気になる相手は気分が悪いことより、 吐いてしまったことを気にしていて申し訳なさそうにしているので 私は一生懸命気にしてないからということを伝えています。 床を拭くのを見知らぬおじさんが手伝ってくれました。 おじさんの顔や服は全く印象に残っていません。 そして、彼の背中をさすってあげて、 この人を守ってあげたい、愛しいと感じながら目が覚めました。 気になる人が吐いてしまったということが 一番気になったというか印象に残りました。 私はその人を恋愛対象として好きなのか その人は私のことをどう思っているのか 今後2人は何か進展があるのかということが知りたいです。 ▼
【夢の概要】
@気になる人と質素な遊園地。ジェットコースターに乗った。 Aそのはずなのに、その感覚はなく、古ぼけた通路にいる。 気になる人が吐いてしまい、服や床を拭く。 B「大丈夫。気にしないで」と声をかける。 気分が悪いことよりも、 吐いてしまったことを申し訳なく思っている。 C気にしていないことを一生懸命伝える。 知らないおじさんが床を拭くのを手伝ってくれる。 彼の背中をさすり、守ってあげたい。愛おしいと感じている。 【夢の要素】 @夢ステージ 遊園地 → 通路 → 床 A登場人物 気になる人 夢見者 知らないおじさん B夢見者の行動 乗る 拭く 声をかける 伝える C夢見者の感情 愛おしい D事物 ジェットコースター 通路 服 背中 E気になる夢の表現 質素な 古ぼけた 乗った感覚がない 吐く 【夢の構造】 原因と結果 刺激→反応 乗る→吐く 吐く→拭く 声をかける→申し訳なく思う 伝える→手伝う 背中をさする→愛しい 吐いたのはジェットコースターに乗ったから。 申し訳なさそうなのは、声をかけたから。 手伝ってくれたのは、伝えたから。 愛おしく感じるのは、背中をさすったから。 この原因と結果、刺激と反応の世界で、 負の影響を受けていないのは夢見者と知らないおじさん。 なぜなら、ジェットコースターに乗ったはずなのに、その感覚がないから。 ※知らなおじさんは夢見者自身。一人では心もとないということのよう。 ※夢見において、「知らない人」は夢見者の別の側面を表現するために登場してくる。 ※知っている人は「夢見者」の思い、特定の感情を表現するために登場します。その人自身ではありません。 質素な遊園地と古ぼけた通路の世界 ジェットコースターだけが異世界 ※華々しい感じ スリルがあり、興奮する 夢の構造からわかることは、「気になる人」は知っている「彼」のことでしょうが、 夢に登場する「気になる彼」は実在する「彼」とは関係ないということ。 なぜなら、異世界に彼はいるから。 刺激と反応の世界ですから、 夢見者が作り出した「世界」で試みの体験をしているだけのこと。 現実世界での「原因」と「結果」であると思いたい夢見者が作り出した「世界」 その「世界」が質素で古ぼけているのは、「彼」と、刺激と反応の体験がないから。 ジェットコースターという異世界を経験したい夢見者ですが、 乗った感覚がなかったのですから、未体験なままだということ。 言い換えると、その状況にはなっていないと夢は指摘している。 となると、この「原因」と「結果」の世界は逆転することになる。 吐いているのは夢見者であり、 「大丈夫、気にしなくいい」と言われているのも夢見者。 立場が裏返しになっているから、背中をさすることになります。 前から見ると、自分だと気づきますから。 知らないおじさんは夢見者の保護者的な存在。父的存在。 あなたを守ってくれる、あなたを愛しいと感じてくれる「存在」、自己愛的な「あなた自身」 吐いてしまったものを拭いてもらっている。あなたが気になるのは「服」と「床」 「服」は夢見者がどのように見られているかにつながる。彼の視線のこと。 「床」は拭かれています。 吐いたものをないものにしたということですから、 気になる彼に対して「吐き出すもの」を悟られないようにしているということ。 整理すると、彼のあなたへ「視線」は気になるが、 あなたの「彼への愛しさ」は悟られない ようにしているのでしょう。 by エリカ
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今回は、問診なしで診断するということになります。
「うらら」のほしい「手がかり」がほとんどない。夢内容だけですから。 エリカの夢分析を手がかりに、うららの夢感覚を縦横無尽に展開していくこととします。 エリカの分析によると 夢見者は「彼の視線」が気になるが、自分の「愛しい気持ち」は 悟られないようにしているということです。 うららの「夢感覚」で、今回、役に立ちそうなのは、次の3つ。 @「弱いつながり」の記憶の再構成が、どこにあるのか? A「身体部分」が「感情」を語る 「隠れた感情」 B細部に宿る夢のメッセージ」 「事物」と「感情」 ※@はケース4,Aはケース4とケース5 Bはケース7とケース6 を参照し、復習してほしい。 @「弱いつながり」の記憶の再構成はどこにあるのか? 記憶の強化につながるのは繰り返しの強調でしたね。 夢の概要BとCでは、声をかける、伝える → 同じ行動 夢の概要AとCでは、床を「拭く」 → 繰り返しの行動 夢概要Cでは、夢見者と知らないおじさん → 「同一」による繰り返し ※知らないおじさんと夢見者は「同一」の存在 とくにCで「弱いつながり」の記憶の再構成がありそうです。 再構成は、「拭く」、「声をかける」という行動において生じています。 「拭く」は「取り去って、きれいにする」行為であり、表面に意識が向いている。 ※表面は「見た目」 きれいにしたいのですね。夢見者が奇麗になりたいということ。 彼が「吐いたものを取り去る」ことでもありますから、 彼には、心を寄せる人がいるということ。 その状況を「取り去りたい」? 「まっさら」にしたい! 「声をかける」には、「関係性」を育むという効果があります。「愛されたい」ということ。 整理して、まとめましょう。 「弱いつながり」の記憶の再構成が夢のテーマですから 気になる「彼」には心を寄せる人がいて、とても気になっている。 夢見者には、愛されたいという気持ちはあるのでしょうが、 うまく伝えられない。自分がどのように思われているか、そればかり。 A「身体部分」が「感情」を語る 「隠れた感情」 この夢で、「身体部分」は「背中」です。 「さする」という行為を受け入れている。「さする」は「察する」ですね。 場面Cで、夢見者の別人格である「おじさん」にその行為をさせていますから、 「守ってあげたい」「愛しい」と感じてほしいのは、夢見者自身に対してですね。 「背中」は、「受け入れる」機能。「おんぶ」する身体部分。 「気になる彼」に受け入れてほしいのでしょう。 B細部に宿る夢のメッセージ」 「事物」と「感情」 「拭く」と「服」 ※音韻のかさなり ※「事物」は「服」 夢見者は「身体を拭く」でもなく、「上着を拭く」でもなく、 「ズボンを拭く」でもなく、「服を拭く」と夢内容に表現しました。 拭くという行為は、「服」に焦点があてられているということ。「床」ではない。 「服」はどのように見えるか、見せるかという「アイテム」ですから、 それを「拭く」、つまり、きれいにしたいということになります。 気になる彼が夢見者に「声をかける」くらい、奇麗になりたいのでしょう。 「大丈夫!」という自信をもちたいのですね。 知らない「おじさん」の手伝いが必要なほど、状況は切迫しているのかも。 つまり、あなたは「恋する状況」に、飛び込もうとしているのですが まったく、「自信」がないということです。焦っています。 ※焦っている「感情」が引き出されるのは、一生懸命に伝えるという「夢見者」の行動から。 以上が、問診なしの「うらら」の見立て、夢診断ということになります。 前回の夢診断との比較が気になります。きっと、ふむふむに笑われる。ジェットコースターに乗りたい気分。 by うらら
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気分が悪いことよりも、吐いてしまったことを申し訳なく思っている。
吐く原因が、「気分が悪い」であり、申し訳なく思っているのは、結果である「吐く」です。。 「細部に宿るメッセージ」を見逃していますね。誰とはいいませんが・・・。 「床」に吐いたのです。申し訳なく思っています。 申し訳ないという「気分」は、どのように「処理」されるのか? 「罪」を自分で用意して、責められることで、自分を許すという「処理」をします。 相手に責められる前に、自分を責めることで程度を軽くしたいからでしょう。 ショックを和らげたいということ。誰が、ショックを受けているの? ※うららではありません。 「気分が悪い」という感情はどうなってしまったのでしょうか? 「床」にあったはす。 そうですね。夢見者が「拭き取った」のです。責められるからです。 「服」にもありましたね。それは「気にある彼」が彼自身に影響を与えたということ。 どんな「影響」でしょうか? 夢見者に「拭く」という「チャンス」を与えることです。 夢見者に「チャンス」がありますよと伝える夢なのではありませんか? 「処理」された「感情」は、完全に消え去るものではありませんが、「和らぐはず」です。 彼の何気ない行動が気になりますが・・・それが質素な遊園地のイメージ。 ※ちょっとだけ、わくわく! 夢見者は「恋愛対象」として彼を見ることをためらっています。 ジェットコースターに乗ったはずなのに、その「感覚」がないのは、そういう意味。 その「ためらい」が、夢見者にとって「罪」となるのでしょう。 ためらっては、駄目だと責める夢見者もいます。それが、おじさん。 「さする」ことにより、背中を向けている「彼」は振り向いてくれるのでしょうか? 「床」は、「通路の床」でした。そこを夢のステージとして持ち込みました。 「古ぼけている」通路。それが、夢の結論。 古ぼけている。人通りがすくないという印象がありますね。 夢見者と「気にある彼」との心の「往来」は少ないというイメージ。 チャンスはありそうですが、あきらめている「夢見者」だということのよう。 「床」が通路であったというところを、うっかり見逃してます。 エリカの「夢の概略」で、「事物」である「通路」が文章から洩れてしまったことが原因です。 夢要素としては、明記されていましたから、やはり、うららのミスということにはなりますが・・・。 問診という「過程」があれば、うららは今回のような見逃しはしないはず。 通常なら、行われるだろう「相互チェック」も、今回のケース研究では、ありません。 過去の夢カルテと今回のケースワーク。比較・検討する作業は、 この「講座」を受けているみなさんにおまかせしましょう。ここをクリックしてください。 ご意見のある方は、掲示板に投稿していただいても、結構ですが、なるべく控えてください。 なぜなら、うららが、ジェットコースターに乗りたがりますから。連れて行くのは面倒ですので・・・。 現実世界と結びつける「問診」がいかに重要であるか、実感できたのではないかと思います。 今回の試みは、どうでしたか? 以上で、ケース研究その8を終えましょう。 うららもエリカもお疲れさまでした。 by ふむふむ
ケース研究その9は ▼ ▼ ▼ 2024/10/25
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