tamay.gif  女性  20歳 : 木造燃やせ、本燃やせ?   「コサメ」さんの夢  chibiz.gif

古い大きな洋館。木造の枠組み。広いホールには上へ続く威圧的なまでの階段。
二人(相手は誰?)で昇っていく。薄暗い屋敷。光源はお互いの持つ太く大きな蝋燭。二階。
書庫のような部屋。狭い通路、両側を遥か天井まで続く本棚。
迷路のように入り組んだその道を抜けると、8畳(あたしの部屋の大きさ)ほどの開けた空間。
そこにはテーブルとソファ。ふと相手があたしの蝋燭を手に取り、中央にあるテーブルに置く。
あたしの背後が闇に溶ける気配。その闇から伸びる触手。
助けを求める声はなぜかノイズにしかならなくて、相手の口元が歪むのだけがわかる。
相手があたしにゆっくりと近付いてきて、肩を掴む。酷く強い力で。
相手の大きさ(存在感?)があたしを覆っていく。圧し掛かられるような、抱き込まれるような。
息が詰まる。ノイズがだんだんと大きくなっていく。

・・・で、起きました。外は雨でした。ノイズの原因?

3回くらい、同じ夢を見たので。なんなんだろう、と。 あと、ここ1ヶ月ほど毎日夢を見る。
大抵、起きると鼓動が早くなっていて、容易に動けないくらいに疲れてる。
恐怖、とはまた違ったもののような感覚。
自分でもずっと不思議だったんで、なにか意味が見出せるなら教えていただこうかと。






Q 1   自分でもずっと不思議だったんで、なにか意味が見出せるなら教えていただこうかと。  

  

古くて大きな洋館ですね。木造の枠組み・・・しっかりとした作り。あなたの手が届かない・・・遠い感じ。

広いホールに威圧的な階段。そこを昇っていくのは・・・気が引けそうな感じがしますね。

薄暗い・・・イメージがありそう。どうして・・・そんな家をあなたは夢に持ち込んだのでしょうか?

あなたの年齢なら・・・明るくて新しい家をイメージするものです。それなのに・・・古くて・・・暗いのですから

心身の疲れがある・・・自分らしさを出していない・・・無理やり自分を抑えつけている状態を暗示させます。

そうなっている理由が威圧的な階段にあるのでしょう。それがどのような現実とつながっているか問診します。

 

階段を昇っていきます。ろうそくを持って・・・2人で昇っていきます。どちらもあなた自身でしょう。

あなたのろうそくをとって・・・テーブルに置くのは・・・そこにあなたの視線を固定したいからです。

もう一人のあなたは・・・あなたの行動をコントロールしています。あなたを支配している存在です。

 

狭い通路・・・天井まで続く本棚・・・迷路のように入り組んだ道・・・そこを抜けると開けた空間。

これまでのあなたの人生のイメージを表しています。

あなたの人生を・・・迷路のようにさせたのは・・・あなたを支配する人の影響です。

行き着いたところは・・・ある程度広がっている空間。テーブルとソファを用意したのは・・・心を癒したいから。

これまでの支配から少し逃れて・・・いまは、ある程度自由にできる環境になったということかもしれません?

 

闇から伸びてくる触手は・・・「恐怖」のイメージ。それがあなたのこれまでをコントロールしてきたのでしょう。

もうひとりのあなたは・・・たぶん・・・親のイメージを借りているはずです。

身近な人とのコミュニケーションがうまくいかなかった。助けを求めたのに声にならなかった。ノイズだった。

相手の口元がゆがみ・・・ノイズはさらに大きくなっていきましたね。

相手は圧倒的な力で・・・あなたを支配してきたようです。具体的に問診であきらかにしていきましょう。

by エリカ     





      こんにちは。うららです。ここから担当します。

    @いっしょに階段をのぼっていく相手は女性のようでしたか?
     それとも男性でしたか? あなたより年齢は上のように感じましたか?

    >始めは男性だったはずです。迷路の途中くらいから性別があやふやになってくる感じです。
     最終的にテーブルの部屋にきたときには女性的な感じだったと思います。
     でも、はっきりと性別をわけることはできないような曖昧さがあったような気がします。
     年齢はあたしと同じでした。大きさはあたしよりすこし大きい感じ。

    A本棚がありましたね。その本をとって読みたいような気分でしたか?
     それとも、そこにあるだけで手を出したくないようでしたか?

    >1、2冊手にとったはずです。内容は、覚えていません。
     本棚を見たときには、大きさと量に圧倒され薄闇に荘厳を感じつつも、好奇心が疼いていました。
     負の感情はなかったと思います。これは確信です。

    Bろうそくをあなたは持っていましたね。相手ももっていましたね。
     どちらのろうそくが太くて大きそうに感じましたか?  想像して下さい。炎の大きさも・・・・。

    >蝋燭は30センチくらい。太さは直径5センチくらいだったはずです。
     相手の持っていた方が若干大きかったと思います。でも、あまり変わらないくらいだったと。
     炎はそんなに大きくなかったです。せいぜい3〜5センチ。
     それでも、足元が不安な印象はなかったので、光の範囲は広かったと思います。

    Cあなたにとって、本はどんな意味があるのですか?
     身近なものですか? ふだんどのように本と付き合っていますか?

    >本、あたしにはなくてはならないものです。活字中毒、かもしれません。
     部屋の半分は本で埋まっています。本棚から溢れるほどには。
     かなり身近というか、むしろ生活からは切り離せないものです。
     でも、扱いはかなり無造作です。古本が多くて、古典名作とミステリが中心です。
     本は、小さな頃からあたしの逃げ場みたいな感じでした。現実逃避の。
     本を通じての友人関係が今あたしの一番狭く深い交友範囲だと思ってます。

    Dあなたの家族で、威圧的な存在だと思われる人は誰ですか?
     どうして、そのように感じているのですか?  理由があるのなら、具体的に教えて下さい。

    >母、です。看護婦をしていて、幼い頃からあまり接触がなかったんです。
     家にいるときは疲れてくまのとれない顔で寝ているひと。
     母の書斎(?)には看護、医学関係の専門書がずらりとならんでいます。
     家にあまりいないせいか、いても寝ているせいか、話す機会が少なくて
     話したかと思えば生命倫理や老人介護問題など難しい話ばかり。
     でも、その話の深刻さとか重要性とかは分かるので、それに直接携わっている母をあたしは尊敬しています。
     いや、畏敬のほうがしっくりくるかもしれない。ある種の威圧ですね。
     若い頃からかなり苦労をし、独学でいろんな資格を手に入れたと聞きました。
     遊びほうけているあたしは後ろめたくもあります。
     けんかをしたことはありません。というより、口答えができません。
     厳しいひとでは決してなくて、むしろアバウト過ぎるひとなんですが、何故か逆らえません。
     進路についてなど話し合ったこともありません。要求されたことがないのかもしれない。
     自由にさせてくれました。でも、何かどこかでプレッシャーがあります。
     そんなひとです。あ、ちなみに父にあまり関心はありません。

    E小さいとき、しなければならないことがたくさんありましたね。
     どんなことがイヤだったのですか? イヤだったのにしなければならないことは何だったのですか?

    >女の子らしくすることですね。
     兄たちに混ざって遊んだ幼少期、ヒーローは兄でしたから。
     「男の子」の方がカッコイイという価値観を植え付けられてました。
     だから、女の子らしくスカートをはくとか、言葉遣いをそれらしくするっていうのがすごく嫌でした。
     女の子に混ざって遊ぶのも嫌でした。
     それでも、クラスの子とかとつるまなきゃいけなかったりして
     女の子達のどろどろした関係を目の当たりにしなきゃいけなくて嫌でした。
     いまでも口調は男の子っぽいといわれます。引き摺ってるのかもしれません。

    Fいまは一人暮らしですか? それとも誰かといっしょですか?
     どういう状況にあるのですか?

    >実家を離れて一人暮らしです。大学に通うためです。
     実家へは長期休暇に帰るか帰らないかくらい。連絡もほとんどとっていません。
     その必要性も感じません。元々放任主義の家庭なので、仲が悪いとかじゃないのですが。

    G好きな人はいるのですか? 
     いるのなら、どんな人ですか? どんなお付き合いをしていますか?

    >いる、と思います。すごく近しい友達です。感性のきれいなひと、です。
     高校のときからの付き合いで、大学も近く、たまに行き来しています。本の嗜好が似ているひとです。
     ピアノが上手くて、集団を好まない感じ。音響機器につよいです。
     かなりひとに気を使い、遠慮するひと。ネコ好き。宇宙好き。あたしの身長+7センチくらい。
     あたしの弱いところを知ってるひとです。数少ないわがまま言えるひとのひとり。
     好きじゃないかも知れないけど、他の特別がいない今、あたしの思考の最優先になるひと。

    Hいま取り組んでいることでうまく行かないこと何ですか?
     うまくできないので・・・放り出したくなっていることです。

    >普通の大学生活。いや、社会生活、かな。上手くいきません。放り出したい。できるなら。
     適応力はあるけれど、生活力と継続力がないようです。

    Iあなたが何かしたいのに・・・誰かに妨害されていませんか?
     仕方なく・・・結局のところ・・・我慢していることはないですか?  あるのなら、どんなことですか?

    >上記の「すきなひと」には恋人がいます。
     妨害、とは違うかもしれないけど、あたしの気持ちを伝えることはできないし
     あたしが「すきなひと」の一番になれることはない。
     そしてまた、「すきなひと」が恋人のことで傷付くのをただ見てるしかできないこと。
     守ってあげたいというか、傷付いて欲しくないと思ってるので、妨害、されてるかな。
     その恋人はあたしの以前のすきなひとだったりします。

    >夢について思い出したことがあります。
     本棚通路の道幅は50センチほど、迷路の長さはそれほど長くはなかったです。
     全体のイメージは蝋燭の光。あの独特のオレンジ色でした。
     蝋燭を持ってるせいで、前方は明るいけれど、背後はすぐに闇に入る感じ。
     テーブルの部屋についたときには通ってきた道は真っ暗でなにもなくなっていた。。。ような。
     通路を通っているときは相手と何かしらしゃべっていたけど
     テーブルの部屋に入った途端に会話がなくなり・・・すこし訝しく感じた。

     >では、診断しますね。




    夢診断のポイントは、ろうそくを相手に手渡したのは相手の思惑にそって行動していることを意味しています。
    闇から触手が伸びてきたり、相手の口元がゆがんで見えるのはコミュニケーションがうまくいっていないからです。

    hetakyara02.gif  始めは男性だったはずです・・・あやふやになって最終的にテーブルの部屋にきたときには女性的な感じ。

    →あなたは独学でいろいろな資格をとって頑張っている母親に、ある種の威圧的なイメージを感じています。

     小さい頃からあまり接触がなく・・・どちらかというと男性的なイメージの母親。

     あなたには難しい話ばかりしてくる。口答えもしてこなかったし・・・逆らうこともできない存在。

     つねにプレッシャーを感じて逃げている。そういうあなたを作り上げたのは・・・母親の影響でしょうが・・・。

     アバウトで自由にさせてくれる感じがするのに・・・あなたは逃れられない。そう思っている。

    hetakyara02.gif  女の子らしくスカートをはくとか、言葉遣いをそれらしくするっていうのがすごく嫌でした。

    →あなたの好きな人は感性のきれいなひと。本の嗜好が似ているひと。ピアノが上手くて、集団を好まない感じ。

     あなたの弱いところを知っているひと。わがままを言えるひと。

     「そのひと」には恋人がいる。その恋人は・・・あなたの以前のすきなひと・・・だったりする。

     あなたの気持ちを伝えることはできないし・・・「すきなひと」の一番になれることはない。

     男の子のような・・・「カッコよさ」に憧れていた・・・そういう思いがいまのあなたを支えている。

     そのことを、いまでも引きずっている。「すきなひと」の言動に敏感に反応してしまう理由がそこにあるのです。

        by うらら      





          Q 2   どう受け止めればいいの? どうすればいいの?

             

            あなたは何かはっきりと言いたいのですが・・・それが声になりません。

            相手の口元がゆがむのは・・・コミュニケーションが・・・うまくいっていないことを表しています。

            ノイズですから・・・適切に伝わらないということです。あなたの思いは・・・理解されていません。

             

            あなたは・・・あなたのろうそくを・・・相手にゆだねています。肩を強い力でつかまれます。圧倒されています。

            相手の思い通りに・・・あなたがコントロールされています・・・相手の思惑にとらわれているのでしょう。

            相手のことを気にしすぎていますね。気にしていて余計なことばかりしています。それが迷路のイメージ。

            どう思われるかがあなたにとって一番の悩み。批判されたり、拒否されたりするのが・・・怖いのです。

             

            あなたの・・・現実逃避を支えてくれるのが・・・本と「すきなひと」でしたね。

            本は部屋の半分を埋め尽くしているほど身近な存在なのに・・・意外なことに・・・無造作な扱いをされています。

            「すきなひと」は狭くて深い関係をあなたにもたらしますが・・・どのように扱ったらいいのか困っています。

            一番身近なものがあなたを深く傷つけるものですね。だから・・・不安で怖い感じなのです。

            「すきなひと」があなたのことを、いぶかしく感じているのではないか・・・そう思っているのですね。

            受け入れてもらえないのではないか、嫌われるのではないか、それが日常的な不安を作り出すのでしょう。

             

            安定した気分を持ち続けることが難しいのかもしれません。ちょっとしたことが気になってしまう。

            気になったことは確かめたくなる。でも、確かめることがためらわれる。相手のことを気にしているから・・・?

            自分を大切にしたいから傷つきたくないからですね。それがショッキングな夢が伝えてきているメッセージです。

             

            そのように感じているのは繊細なあなた自身であって・・・現実のことがらと一致するものではありません。

            夢のタイトルを「木造燃やせ、本燃やせ」としたのは・・・そのような自分に気付いたからでしょう。

            あなたを支配するイメージからの・・・脱却を意味します。新しいあなたが間もなく登場してくるのでしょう。

            だから・・・「恐怖」とはまた違ったもののような感覚を味わっているのでしょう。改善されているイメージです。

          by ふむふむ   







          2001/06/10