夜の脳が、夢見空間を生成する過程B       NEXTUP  
※各図は画像検索により、出典を確認してください。 2012  東 京大学 大学院薬学系研究科 池谷祐二准教授(当 時)の研究発表を参考 

 

 

 

 

 

 

 

記憶の再構成メカニズム
【弱いつながりの記憶って何?】
「元彼と親友の女性」を目撃したという「新奇な体験」
関連する「弱いつながり記憶」検索します。
検索ワード検索の「手がかり」となるのは「感情」です。
目撃したときに触発された感情検索ワードとなります。
検索の対象となるのは「エピソード記憶」ですが、
感情よって色づけられた「意味記憶」絞られます
「意味記憶」には感情のINDEXがあり、「感情検索」ができます。
目撃時に生成された「感情」は、
「驚き」、「興味」、「怒り」、「妬み」、「不信」・・・
というように様々ですが、それぞれが目撃時に、「興奮性のニューロン」として発火しているのです。
新奇体験と「弱いつながり」をしているのは、以下のような意味記憶です。

「驚き」と関連する「意味記憶」、例えば横断しようとしたとき目の前で車が衝突し横転した
「興味」と関連する「意味記憶」、例えばサロンから出てきた女性の髪型が気に入り真似をした。
「怒り」と関連する「意味記憶」、例えば、元彼が浪費した結果として請求書の通知が自分に届いた。
「妬み」と関連する「意味記憶」、例えば、修学旅行のバスの中で親友が憧れの彼と仲良くなった。
「不信」と関連する「意味記憶」、例えば、親友の車に財布を忘れたとき「財布などない」と言われた。
→昼の脳の中で「点滅」し、「弱いつながり」の記憶として、夢の素材となります。

 「気がかり」な記憶=点滅するニューロンクラスターを探す。
記憶の再構成を 開始する

「海馬」
で発生するシータ波に
 
P波
が協調的に作用すると、

「気がかりな記憶」の再構成
を 開始します。

気がかりな記憶とは、
新奇な体験によって生じた短期記憶

興奮性が高いニューロンで、
「点滅しているニューロン」と表現する。

1】 気がかりな記憶をさがす



点滅 ⇒ 気がかりな「感情」の記憶

感情に色づけされたエピソード記憶=意味記憶 
     
 共鳴により、「弱いつながり」のエピソード記憶を探す ※ふむふむ用語
【2】海馬が記憶の検索を します。

点滅する「気がかり」記憶クラスターと

関連す る「弱いつながり」の記憶クラスターは

P波「共鳴」により、選び出されます。


アストロサイトが記憶クラスター群を同期させている。

選び出されたニューロンクラスターに
偏桃体が感情のINDEXをつけます。
※記憶クラスター 
ニューロンクラスター
のこと。
ニューロンがいくつか構造的に組み合わさって
特定の感情に色づけられた「エピソード」を記憶している。


※関連する記憶クラスター
新奇な経験の感情と類似する「弱いつながり」の記憶の
ニューロンクラスター群はすでに興奮性が高い状態である。
海馬が発生するシータ波にも共鳴し、その存在を知らせ合う


※共鳴は「ふむふむ」の用語

※記憶にINDEXを付ける

 ニュー ロン結合の組み換えにより、記憶を再構成する。
【3】 弱い結合=ランダム結合

緑のニューロンクラスターと赤のニューロンクラスターは
興奮性の高さによって「抽出」された「意味記憶」

 受け手ニューロンに とっては
 「弱いつながり」の状態


【4】 強い結合=秩序ある結合

緑のニューロンクラスターと赤のニューロンクラスターが
P波の刺激を受けて、ニューロンの結合位置を組み変える。

 受け手ニューロン
 強く結びついている


 「新奇+弱いつながり」記憶の再構成 ⇒ 長期記憶化 



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