記憶の再構成メカニズム
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【弱いつながりの記憶って何?】
「元彼と親友の女性」を目撃したという「新奇な体験」は、
関連する「弱いつながり記憶」を検索します。
検索ワード、検索の「手がかり」となるのは「感情」です。
目撃したときに触発された感情が検索ワードとなります。
検索の対象となるのは「エピソード記憶」ですが、
感情によって色づけられた「意味記憶」に絞られます。
「意味記憶」には感情のINDEXがあり、「感情検索」ができます。
目撃時に生成された「感情」は、
「驚き」、「興味」、「怒り」、「妬み」、「不信」・・・
というように様々ですが、それぞれが目撃時に、「興奮性のニューロン」として発火しているのです。
新奇体験と「弱いつながり」をしているのは、以下のような意味記憶です。
「驚き」と関連する「意味記憶」、例えば、横断しようとしたとき目の前で車が衝突し横転した。
「興味」と関連する「意味記憶」、例えば、サロンから出てきた女性の髪型が気に入り真似をした。
「怒り」と関連する「意味記憶」、例えば、元彼が浪費した結果として請求書の通知が自分に届いた。
「妬み」と関連する「意味記憶」、例えば、修学旅行のバスの中で親友が憧れの彼と仲良くなった。
「不信」と関連する「意味記憶」、例えば、親友の車に財布を忘れたとき「財布などない」と言われた。 →昼の脳の中で「点滅」し、「弱いつながり」の記憶として、夢の素材となります。
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「気がかり」な記憶=点滅するニューロンクラスターを探す。
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記憶の再構成を
開始する。
「海馬」で発生するシータ波に
P波が協調的に作用すると、
「気がかりな記憶」の再構成を
開始します。
※昼の気がかりな記憶とは、
新奇な体験によって生じた短期記憶。
興奮性が高いニューロンで、
「点滅しているニューロン」と表現する。
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【1】
気がかりな記憶をさがす。
点滅 ⇒ 気がかりな「感情」の記憶
感情に色づけされたエピソード記憶=意味記憶
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共鳴により、「弱いつながり」のエピソード記憶を探す。 ※ふむふむ用語
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【2】海馬が記憶の検索を
します。
点滅する「気がかり」な記憶クラスターと
関連す
る「弱いつながり」の記憶クラスターは
P波の「共鳴」により、選び出されます。
※アストロサイトが記憶クラスター群を同期させている。
選び出されたニューロンクラスターに
偏桃体が感情のINDEXをつけます。
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※記憶クラスター
ニューロンクラスターのこと。
ニューロンがいくつか構造的に組み合わさって
特定の感情に色づけられた「エピソード」を記憶している。
※関連する記憶クラスター
新奇な経験の感情と類似する「弱いつながり」の記憶の
ニューロンクラスター群はすでに興奮性が高い状態である。
海馬が発生するシータ波にも共鳴し、その存在を知らせ合う。
※共鳴は「ふむふむ」の用語
※記憶にINDEXを付ける。
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ニュー
ロン結合の組み換えにより、記憶を再構成する。
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【3】
弱い結合=ランダム結合
緑のニューロンクラスターと赤のニューロンクラスターは
興奮性の高さによって「抽出」された「意味記憶」
受け手ニューロンに
とっては
「弱いつながり」の状態
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【4】
強い結合=秩序ある結合
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緑のニューロンクラスターと赤のニューロンクラスターが
P波の刺激を受けて、ニューロンの結合位置を組み変える。
受け手ニューロンと
強く結びついている
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「新奇+弱いつながり」記憶の再構成 ⇒ 長期記憶化
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