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11/30の夢 青々とした田圃が見えました。 何処か、田舎の風景のようです。今は夏です。 私は小学校低学年くらいの男の子のようです。 白いランニングシャツと短パン、麦藁帽子を被り、良く日に焼けています。 私には男の子の姿が見えたり、男の子の視点になったりしているので、 おそらくは私がその男の子なのです。 伯父が居ます。現実世界では居ない人ですが。 年齢は50代くらいでしょうか。割腹の良い身体をしています。 幼い私から見ると、とても大きい身体です。 髪の毛は真っ白、日焼けした肌と対照的です。 母の姿も見えます。この夢の中の登場人物で、母だけが現実世界にも存在しています。 どうやら私達は母子家庭のようです。 二人暮らしで、伯父の家の近くに住んでいるようです。 伯父が父親代わりです。 今夜は村のお祭りです。 私と母は伯父を呼びに来ました。 伯父の家の裏には田圃が広がっています。私達は家の横の道から声を掛けました。 「いいから、母ちゃんと先に行ってな。」伯父は窓から顔を出して、私達に言いました。 伯父がそう言って顔を出した窓のガラスには、小さな亀がへばり付いてました。 祭りは、村の言い伝えを野外演劇にしたもののようです。 鬼と着物姿の女性が登場しました。 鬼は黒っぽい格好で良く姿が見えません。辺りも暗いので。 女性は真っ白で振り乱したようなボサボサの髪、真っ白な着物です。 いえ、正確には『青白い髪、着物』でしょうか。 私にはストーリーは理解できませんでした。 (祭りから数日が過ぎたようです) 私は伯父の家から、自分の家に向かっていました。 親戚から、母を呼んで来るように言われたのです。 私は幼心に『伯父に最期の別れをする為だ』と漠然と理解していたようです。 私は田圃の畦道を通って家に向かいます。 青々とした稲が風にそよいでいます。 葉は私の首の高さまでありました。 最近見た夢です。 『夏』という季節と『青々と
茂った田圃』が印象的でした。 ▼
Q 1 『夏』という季節と『青々と茂った
田圃』が印象的でした。 『窓にへばり付いていた亀』が・・・。
子どもになっているのは・・・無条件で・・・駆け引きなしに愛されたい から。 男の子になっているのは・・・女性としての自分を受け入れるのが困難だ からでしょう。
自己愛が強くなっていて・・・周囲からの接触を避けているとき・・・ 関わりをもつのを拒否しているときに・・・「子どもとしての自分」をつ くりだすのかもしれません。 なぜなら・・・子どもなら・・・そういう態度 は大目にみられるから。仕方ないものとして許されるから。
相手のことなど・・・気にもとめない振りをしていながら・・・それでい て自分を大事にしてもらいたいということ。 矛盾している「愛の求め方」ということになります。つまり・・・駄々を こねているのかもしれません? 母子家庭と父親代わりの伯父。補い合う関係で・・・支えてくれる男性と いうこと。 いまの・・・あなたにとって・・・そのような 位置にいる男性は誰? その人をイメージする夢かも?
「夏」という季節は・・・成長を感じさせ・・・何らかの変化があなたに 起きたことをイメージさせます。 日焼けは・・・単純にみれば黒のイメージ。白いランニングに短パン。そ して白髪。黒と白のコントラスト。 黒と白は対立する感情を暗示させます。「あなたの心の葛藤」を意味して いるのかもしれません。 成長にともなう自然な変化に・・・相反する感 情や「抑圧」が生じているということ。
村の言い伝えの演劇で・・・再び・・・黒と白の戦い。黒い鬼と真っ白い 着物の女性。 子どものあなたにとって・・・ストーリーが理解できない男女の激しい動 きは・・・性的行為を意味します。 結局のところ・・・そのことが・・・あなたにとって矛盾する気分を作り 出しているのでしょう。 言い換えると・・・性的な関係や行為そのもの
に・・・違和感や嫌悪感があるということのよう? 父的な存在から・・・何らかの性的なショックを受ける経験が過去にあっ たということかもしれません。
青々とした田圃は収穫への期待をイメージさせます。何らかの結果が得ら れるということかも? あるいは・・・収穫にいたらないままに終ってしまうということなのかも しれません。 いずれにしても・・・あぜ道を通って家に帰る のですから・・・父代わりの男性との別れを暗示させます。 それでもいいと・・・あなたは思い始めているのでしょうか? かぜが吹 いているのはそういうイメージ。 by エリカ
▼ @あなたは男の子になっていて、日に焼けていますね。 >私の肌は白いです。 Aあなたと父は外見的に似ているところがありますか? >父と似ているところ・・・? B実在しない伯父の外見的な特徴は・・・ >似ていませんね。正反対とまでは言いません
が、どちらかと言えば反対です。 C小さい頃に・・・父と母の性的な行為を・・・ >確か、小学校に入る前ぐらいに一度。 D窓のガラスには亀がへばり付いていましたね。 >私から見て『左斜め下』を向いていました。 Eあなたは母の父に対する態度をどのように思っていましたか? >母から父に対してですか? F女性としての母は・・・あなたから見てどんな人なのでしょうか? >女性として・・・。 G父親のような年齢の男性から・・・いやらしい行為を見せられた
り・・・ >・・・電車で痴漢にあった程度でしょうか。 H父と母が別れることになったとき・・・ >「ああ、終わるんだなあ」という感じでしょ
うか。「これで一区切りだ」。 I女性としての「あなた」をどう感じていますか? >外見で区分けされれば、おそらくは『可愛い
女の子』の部類に入ると思います。 >では、診断しますね。 ▼
夢診断のポイントは、伯父は父親と反対のイメージ・・・伯父に包容力を
感じているのは・・・愛されてこなかったから。
→包容力のある伯父なのに・・・最後の別れをしなければならないと予感 しているのはどうしてなのでしょうか? 色白で女性としても可愛い部類に入るのに・・・日に焼けた男の子とし て・・・ 伯父の前に登場しなければならないのは・・・セックスにつながる恋愛 を拒否しているからでしょう。 なぜなら・・・伯父という立場なら・・・たいていの場合・・・あなた とのセックスはタブーですから。
→伯父の家の窓にへばりついていた「亀」 それは・・・男性の性器のイ メージ。 母子家庭のあなたたちの父親代わりをしているのですから・・・生きて いくには必要な存在。 それでいて・・・性的関係を求められたら・・・大変困る相手。ある一 定の距離をおいておくべき「男性」ということ。 気になっているのは・・・あなたを包み込んでくれるような男性 に・・・性的なイメージがつきまとうことのよう。 それがへばりついている「亀」のイメージ。恋愛に踏み切れないの は・・・わけがあるのですね。 by うらら
▼ Q 2 どう受け止めればいいの? どう すればいいの?
お祭りは・・・非日常的な空間。 通常では味わえない何かが起こりつつあっ て・・・心がときめく雰囲気。 あなたにとって・・・ボランティア活動 は・・・大きなイベントであり・・・お祭りのイメージ。
「ボランティア」という正義感を発揮できる場なら・・・ あなたは・・・セックスを意識せずに・・・男性に声をかけることができ るということのよう。 それが・・・祭りの日に・・・母といっしょに伯父を呼びにいったことの 意味。
母といっしょなのは・・・一人立ちできない恋 愛であり・・・母の犠牲になっているということ。 うまくいかなかった母の結婚生活をなぞるような恋愛を・・・・ 繰り返してしまうのではないかという恐れが・・・あなたにあるからで しょう。 あるいは・・・同じ繰り返しをして・・・自分を傷つけることで・・・父 に復讐したいのかも。
でも・・・復讐できたところで・・・結局のところ・・・母と同じ過ちを することになるということですね。 それを避けるために・・・父とは反対のイメー ジをもつ「伯父」を登場させたのかもしれません。 包容力のある年上の男性・・・つまり・・・あなたと同じ考えや夢をもっ ていて・・・ あなたを理解し受け入れ・・・共感してくれる男性ということ。それ が・・・心惹かれた彼。 つまり・・・彼に求めているのは・・・「父親 の否定を可能にできる存在」であるかどうかということ。
だから・・・彼があなたに対して・・・露骨に恋愛感情を示し・・・ セックスを求めることを大きな裏切りと感じ・・・嫌悪するのかもしれま せん。 でも・・・それは・・・母親の感情があなたに転移したに過ぎません。 あなたの感情でなく・・・母親の感情だという ことです。母の感情に縛られているのです。
気になっているのは・・・窓にへばりついている「亀」 カメは・・・危険を察知するとすぐに甲羅の中に逃げ込みますね。 傷つきやすい心・・・防衛的な印象があり・・・心を閉ざしていて・・・ 何かを恐れています。 もちろん・・・へばりついているのは「あ なた」ですね。 近づき過ぎるのを恐れているのに・・・彼 に・・・執着しているということをイメージさせます。
カメのもうひとつのイメージは・・・男性性器。 小さく萎縮しているのは・・・性的願望を抑圧しているからでしょう。 実は・・・それも・・・母親の父に対する態度 に影響されて・・・つくりだされた「反応」に過ぎません。 そのまま自分の感情に気づくよりも・・・母親の感情を先取りして生きて きたからですね。
伯父との別れに際して・・・母を呼ぶ必要があるのは・・・あなたが子ど もだから。 母の影響をもろに受けていて・・・恋愛に関して・・・一人立ちできない ということ。 それでも・・・あなたなりに・・・なんらかの 成果を・・・この恋から得ることができたということなのでしょう。 それが・・・夏という季節を夢にもちこんだ理由のようです。
恋愛に関して・・・いつまでも・・・母の感情にしばりつけられる必要は ないということに・・・ 気づき始めているのでしょう。それが田圃のあぜ道において・・・風に吹 かれていることの意味。 風は・・・あなたを解放してくれるはず。そのことを夢は伝えたいようで す。 by ふむふむ
【Reflection】 この夢シリーズは、当時24歳だった女性の夢を扱っています。 ※2002/10/12〜2003/8/25 およそ20年ほど前に実施した37回にわたるカウンセリングを再分析するという「試み」です。 すでに5つ目の夢まで完了し、この夢が6つ目となります。ご期待ください。 【夢ステージ】 夏、田園の風景 2つの家の往復 夢見者は小学校低学年の男の子になってる。 父がいるのに母子家庭であり、いないはずの「伯父」が父親替わり @変異が3つ生じている。「在」と「不在」に視点をあてて整理してみましょう。 【母子家庭という変異】 ※擬態は特殊な代替、偽装代替→「消失」したのに、擬態で「出現」している!
※母子家庭という構図で、父親の擬態という「変異」が発生している。 擬態は「事態」であるから、「弱いつながり」の記憶の再構成が行われるはず。 ※「弱いつながりの記憶」は、おそらく「お祭りの事情」にある。 ※お祭りの前後に相互の家を訪問するという「往復運動」があるのは記憶へのアクセスがあったことを意味する。 Aお祭りの前、夢見者と母は伯父の家を訪問している。(往路)
B祭りでの所在 夢見者は「在」 母は不明、伯父は「消失」している! 下表でわかるように、演劇の女性と伯父の代替が村の言い伝えを実演している。 演劇の女性は母の代替かもしれないし、そうでないかもしれない。 村の言い伝えが子どもである夢見者に理解できなかったのは「性行為」であるから。
Cお祭りの後(数日後)に、夢見者は伯父の家から、母の家を行く。(復路)
※夢見者は、何故、伯父の家にいたのか? 親戚に言われたのだから、伯父の様子を見に行っていたのかもしれない。 伯父は父の「擬態」だから、不都合なことがあったということ。 ※擬態は特殊な代替=偽装代替 ※伯父の家の窓にへばりつく「亀」は男性器。窓ガラスから見えている。つまり大っぴらな「不倫」 村の言い伝えは、実は親戚の「噂話」 以上を踏まえると、最後の別れは「母との離婚」 母を呼びにいったのですから、夢見者は「母」に離婚を勧めたということ。 ※夢見者が高1から高2に上がる春休みに離婚しています。 祭りの「演劇」において、母の所在が不明ですが、二重の意味があるかもしれません。 つまり、母も擬態であるということ。それなら、父の擬態と相似となる。 ※不在の在 母が擬態ということになれば、同時に代替でもありますから 父親を毛嫌いしながらも、受け入れていたということ。 これは、2重の意味で、夢見者を裏切ることになります。※ここに夢見者の「生きにくさ」があります。 D夢見者が小学低学年の男の子になっている「変異」 大人の夢見者では、「事態」が理解できるため、無視することができないから。 つまり、無視したい「事態」が展開されているということ。伯父は、香取慎吾であり、「憧れの彼」だから。 お祭りという「非日常」の世界に誘いたい夢見者ではありますが、誘ったら、「かわされた」ということ。(往路) さらには、憧れの彼の事情を知ることによって、「失恋」という現実を思い知らされたこと。(復路) ※憧れの彼の事情とは、妻子持ちであり、「村の言い伝え」の演劇の意味するところを示す。 ※言い訳のできる「男の子」という設定なら、めんどくさい問題は生じないはず。変異の理由はそこにありそう。 ※夢見者はこの夢において「不在」 男の子での「登場」であっても、夢見者での「登場」ではない。つまり、不在の在→擬態。 ※三者とも「擬態」
この夢で動いている感情は「関心」と「平穏」 「母の離婚」の経緯が、「弱いつながり」の記憶として、再構成されたものでしょう。 きっかけとなった出来事は、たぶん「失恋」でしょう。 「失恋」による「痛手」ではなく、恋愛へ踏み切れなかった事情にあるということ。 「憧れの彼」が妻子持ちであることが、夢見者の妨げとなっていました。「失恋」という結末となります。 父の「不倫と裏切り」の記憶もやはり、夢見者の障害になっています。 その「記憶」との決別を、夢見者なりの方法で再構成したのでしょう。 父親と正反対の「伯父」を登場させて、 「母」との離婚を「平穏」な雰囲気の中での「お別れ=死別」に切り替えたのですね。 今日の振り返りは、ここまでとしましょう。次の夢でまたお会いしましょう。 ▼
▼ ▼ ※擬態はBの夢で初出
「擬態」 ※態を擬する ありさま、様子や姿を似せること ※代表的な擬態は3種類ある。 @「隠蔽擬態」は自分が攻撃者から発見されないようにするために似せる。 ※生物種ではなく「形質」とする。 ※形質とは性質や特徴のこと。遺伝によって子孫につたわるもの。 【擬態する夢見者】 @夢見者は「攻撃者」である「伯父」に 発見されないように、「男の子」に似せる。 A夢見者は「捕食者」であり、獲物である「伯父」に 気づかれないように、「母子家庭の男の子」となり、同化する。 ※母子家庭という背景に同化している。 B夢見者は「男の子という形質」に似た姿で、 「伯父」を騙して自分の繁殖に利用する。 ※自分の繁殖とは「恋愛事情」、伯父はもちろん「憧れの彼」のこと。 ※「男の子という形質」は、無垢で、恋愛に疎いということ。 ※「騙し」は本意を悟られないようにすること。 →「憧れの彼」に本意を悟られないよう、「恋愛感情」を育むこと。 |
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