【夢分析のための実践講座 応用編-06】          NEXT-UP

 

 

 

 

 

 

 

tamay.gif   女性  24歳 :  夏・・・?   「ホトトギス」さんの夢 E   chibiz.gif
11/30の夢

青々とした田圃が見えました。
何処か、田舎の風景のようです。今は夏です。
 
私は小学校低学年くらいの男の子のようです。
白いランニングシャツと短パン、麦藁帽子を被り、良く日に焼けています。
私には男の子の姿が見えたり、男の子の視点になったりしているので、
おそらくは私がその男の子なのです。
 
伯父が居ます。現実世界では居ない人ですが。
年齢は50代くらいでしょうか。割腹の良い身体をしています。
幼い私から見ると、とても大きい身体です。
髪の毛は真っ白、日焼けした肌と対照的です。
 
母の姿も見えます。この夢の中の登場人物で、母だけが現実世界にも存在しています。
どうやら私達は母子家庭のようです。
二人暮らしで、伯父の家の近くに住んでいるようです。
伯父が父親代わりです。
 
今夜は村のお祭りです。
私と母は伯父を呼びに来ました。
伯父の家の裏には田圃が広がっています。私達は家の横の道から声を掛けました。
「いいから、母ちゃんと先に行ってな。」伯父は窓から顔を出して、私達に言いました。
伯父がそう言って顔を出した窓のガラスには、小さな亀がへばり付いてました。
 
祭りは、村の言い伝えを野外演劇にしたもののようです。
鬼と着物姿の女性が登場しました。
鬼は黒っぽい格好で良く姿が見えません。辺りも暗いので。
女性は真っ白で振り乱したようなボサボサの髪、真っ白な着物です。
いえ、正確には『青白い髪、着物』でしょうか。
 
私にはストーリーは理解できませんでした。
 
(祭りから数日が過ぎたようです)
私は伯父の家から、自分の家に向かっていました。
親戚から、母を呼んで来るように言われたのです。
 
私は幼心に『伯父に最期の別れをする為だ』と漠然と理解していたようです。
 
私は田圃の畦道を通って家に向かいます。
青々とした稲が風にそよいでいます。
葉は私の首の高さまでありました。

最近見た夢です。 『夏』という季節と『青々と 茂った田圃』が印象的でした。
それと『窓にへばり付いていた亀』が気になっています。





Q 1  『夏』という季節と『青々と茂った 田圃』が印象的でした。 『窓にへばり付いていた亀』が・・・。

     

    子どもになっているのは・・・無条件で・・・駆け引きなしに愛されたい から。

    男の子になっているのは・・・女性としての自分を受け入れるのが困難だ からでしょう。

     

    自己愛が強くなっていて・・・周囲からの接触を避けているとき・・・

    関わりをもつのを拒否しているときに・・・「子どもとしての自分」をつ くりだすのかもしれません。

    なぜなら・・・子どもなら・・・そういう態度 は大目にみられるから。仕方ないものとして許されるから。

     

    相手のことなど・・・気にもとめない振りをしていながら・・・それでい て自分を大事にしてもらいたいということ。

    矛盾している「愛の求め方」ということになります。つまり・・・駄々を こねているのかもしれません?

    母子家庭と父親代わりの伯父。補い合う関係で・・・支えてくれる男性と いうこと。

    いまの・・・あなたにとって・・・そのような 位置にいる男性は誰? その人をイメージする夢かも?

     

    「夏」という季節は・・・成長を感じさせ・・・何らかの変化があなたに 起きたことをイメージさせます。

    日焼けは・・・単純にみれば黒のイメージ。白いランニングに短パン。そ して白髪。黒と白のコントラスト。

    黒と白は対立する感情を暗示させます。「あなたの心の葛藤」を意味して いるのかもしれません。

    成長にともなう自然な変化に・・・相反する感 情や「抑圧」が生じているということ。

     

    村の言い伝えの演劇で・・・再び・・・黒と白の戦い。黒い鬼と真っ白い 着物の女性。

    子どものあなたにとって・・・ストーリーが理解できない男女の激しい動 きは・・・性的行為を意味します。

    結局のところ・・・そのことが・・・あなたにとって矛盾する気分を作り 出しているのでしょう。 

    言い換えると・・・性的な関係や行為そのもの に・・・違和感や嫌悪感があるということのよう? 

    父的な存在から・・・何らかの性的なショックを受ける経験が過去にあっ たということかもしれません。

     

    青々とした田圃は収穫への期待をイメージさせます。何らかの結果が得ら れるということかも?

    あるいは・・・収穫にいたらないままに終ってしまうということなのかも しれません。

    いずれにしても・・・あぜ道を通って家に帰る のですから・・・父代わりの男性との別れを暗示させます。

    それでもいいと・・・あなたは思い始めているのでしょうか? かぜが吹 いているのはそういうイメージ。

by エリカ    





     こんに ちは。うららです。ここから担当します。

    @あなたは男の子になっていて、日に焼けていますね。
    伯父も日焼けした肌のようです。
    あなたの実際の肌の色はどんな感じなのでしょうか?
    そのことをどう感じていますか?

    >私の肌は白いです。
    人からも良く「色白いね〜」と感心されるように言われるので相当白い方なのだと思います。
    髪が真っ黒なので、余計にそう思われているのかもしれませんが。

    >ちなみに母はもっと白いです。
    お陰で私は中学生くらいの時、級友に指摘されるまで、自分が色白だと気付かなかったくらいです。

    >その母は「娘(私)が色白で良かった」と思っているらしいです。
    「女が色黒じゃ見られない」と良く言っています(差別用語ですね)。

    >肝心の私の感じ方ですが・・・、
    多分、白い肌を自分でも気に入っているのだと思います。
    焼くのは嫌いなので。夏場も日焼けしないよう気を付けてます。
    肌を出すのが単に好きではない、というのもありますが。
    あと、焼けると真っ赤になって、痛くてお風呂も入れないくらい酷くなる、という健康上の理由もありますが。

    Aあなたと父は外見的に似ているところがありますか?
    どのようなところが似ているのでしょうか?
    そのことを・・・子どものときはどう感じていましたか?
    いまはどう思っているのでしょうか? 思いつくままお話し下さい。

    >父と似ているところ・・・?
    『額が狭い事』『髪がくせっ毛な事』・・・そんなところでしょうか?
    どうも私は、両親から均等に特徴を受け継いでミックスされているようで、
    『父似』『母似』というのがあまりないようなのです。
    ですので、「何処が?」と問われると、少々答えに困るのですが・・・。
    父も肌が黒い方ではありませんでしたし、髪も黒かったと思います。
    母の色白振りには負けますが。

    >子供の時も今も特にどうとは思っていないと思います。
    他人から「似てる」と指摘された経験が殆どないので、あまり気になった事がないのです。
    髪は・・・ストレートが良かったかな?(笑)

    >そういえば、母には「お前の頬は、父方の祖母に似ている」と言われる事が未だにあります。
    ちなみに、私はその祖母には一度しか会った事がありませんが(家が遠いので)、基本的に嫌っています。
    お年玉とかを貰った事はありますが、祖母は、私や母を、父から守ってはくれませんでした。一切。
    どころか、「息子がどうしようもないのはお前のせいだ」と母を責めていました。自分で育てたくせに。

    B実在しない伯父の外見的な特徴は・・・
    あなたの父と似ている感じですか? それとも正反対の感じ?

    >似ていませんね。正反対とまでは言いません が、どちらかと言えば反対です。
    伯父の体格はがっしりとしていましたが、父はそうではありませんでした。
    小柄だった、というわけではありませんが。中肉中背、お腹は出ていました(笑)。中年太りですね。
    父は黒髪に白髪が混じって、少し髪が薄くなっていました。ハゲという程ではないですが。
    伯父はフサフサの総白髪でした。
    肌の色も全然違います。伯父の肌は日焼けで真っ黒だったのですが、
    もともと白いのかどうかは分かりません。

    >あと・・・これは外見というわけではないのですが、
    私は夢の中で、何より伯父に包容力を感じていたのではないか、と思えます。

    C小さい頃に・・・父と母の性的な行為を・・・
    偶然に見てしまったことがありましたか? 
    もし、そうなら、そのことをどう感じましたか?

    >確か、小学校に入る前ぐらいに一度。
    ただ、布団の中でじゃれあっていたようにしか見えませんでした。
    当時の私には「何やってんだ?」程度の印象で、それがどういう意味かは理解していませんでした。
    実際にその場で「何やってんの?」と当人達に質問したくらいです(笑)。
    うららさんから問診メールを頂くまで、殆ど忘れていた事です。

    D窓のガラスには亀がへばり付いていましたね。
    小さな亀でした。頭はどちらを向いていましたか?
    ガラス窓の上の方ですか? それとも下の方でしたか?
    想像して下さい。

    >私から見て『左斜め下』を向いていました。
    真下ではないです。どちらかと言えば真横で、それを少し下に傾けた程度。

    >夢の中でしたが、流石に亀が窓に張り付いていたのは奇妙に思えたようで、しっかりと見ていました。
    平べったい楕円形の甲羅ではなく、こんもりと真ん丸い甲羅でした。
    色も緑色ではなく、黄色っぽい・茶色っぽいような感じです。

    Eあなたは母の父に対する態度をどのように思っていましたか?
    不満に感じたり、歯がゆく思ったことがあるのなら・・・
    本当はどうしてほしかったのか感じたまま話して下さい。

    >母から父に対してですか?
    私の記憶に残っている範囲では、はっきり言って母は父を相手にしてませんでしたから・・・。
    無視というわけではなく、形としては『奥さん』をやっていたと思います。
    つまり・・・自分が『人としての常識』を外さない範囲で。
    別に喧嘩もしていませんでした。ある意味、その方が異常だったと思いますけど。

    >「さっさと別れりゃ良いのに」程度で流してました。
    一桁の年齢の頃は、離婚してほしくないと思ってましたが。
    まだ周囲の状況を理解できていませんでしたから。
    二桁の年齢になる頃には、「二人の問題だから」と思ってました。
    「養われの身で、口を出す権限は無い」と考えていたんで。
    可愛げのない子供ですね(笑)。

    >今思えば、早々に別れてくれた方が、私の心理健康上は良かったと思いますけど。
    あの頃は年齢が低く、社会的な知識も欠けていたので、あまり色々考えてはいませんでした。

    F女性としての母は・・・あなたから見てどんな人なのでしょうか?
    父は母のことを・・・どのように見ていたのでしょうか?

    >女性として・・・。
    やはり私と同じで「頭硬い」でしょうか(笑)。
    家事や生活に関する知識・技術は凄いです。
    「自分は明治生まれの親にしつけられてるからな」って良く自慢してます。
    ルックスは、まあ良い方だと思います。美人ではありませんが、ブスでもないです。
    ほどほどに綺麗な方じゃないでしょうか。
    もうちょっとオシャレを楽しんでも良いと思いますが。

    >あと・・・何処か「復讐的な正義感」も持っていると思います。
    「お前はそうでも、アタシは違うんだ」といった。一種の「誇り」でしょうか。
    母に長年の苦渋を耐えさせたのは、最終的にはそれだと思います。
    倫理感も勿論強かったでしょうが。
    これは、私にもその傾向があるのですが、これはおそらく母から受け継いだものでしょう。
    これではいくら行いが正しくても、ただの『カンに触る女』になってしまいます。
    でも、あんな亭主の相手をしていれば、自分もウサ晴らしをするか
    正義感で自分を制御するかになってしまっても仕様が無いと思います。でなければ、さっさと離婚するか。

    >父の母に対する見方ですが、何のかんのと文句を言いつつ、上手く利用していたんだと思います。
    私には歳の離れた兄・姉がいるのですが、二人は父の連れ子です。私は母が産んだ子ですが。
    ろくに給料も入れず、女遊びもしたい放題、それで二人の連れ子を育てさせたわけですから。
    それでいて、父は母に不満たらたらだったのですね。
    父のような人間は「もっともっと」「欲しい欲しい」という事しか頭に無いんです。
    自分は夫としての、父としての努めを決して果たさないにも関わらず、
    人にはこれでもか、これでもかと要求するんです。
    母は恰好の餌食だったのですね。『良いとこ取り』をしていたんです。
    勿論、本人は正当な要求をしているつもりだったのでしょうが。
    父は母に『妻』ではなく何でもワガママを聞いてくれる『自分の母』を求めていたのだと思います。
    それが得られなくて、不満たらたらだったのでしょう。

    G父親のような年齢の男性から・・・いやらしい行為を見せられた り・・・
    卑猥な言葉をかけられたり・・・実際に身体に触られたりしたことが
    これまでにありましたか? そのことをいまどう思っていますか?

    >・・・電車で痴漢にあった程度でしょうか。
    でも、これは父以外の年代の人間にもされました。

    >今思えば「蹴っておくべきだった」と後悔していますが、その時は怖くて身体が動きませんでした。

    H父と母が別れることになったとき・・・
    あなたはどんな気持ちを感じていましたか?

    >「ああ、終わるんだなあ」という感じでしょ うか。「これで一区切りだ」。
    少しは父の事、哀れに思いましたけど。まあ、身から出た錆びです。
    別に淋しくはありませんでした。今も別に会いたくないし。

    >もし、淋しいのだとしたら、別れた事ではなく『愛されなかった』事でしょうか。
    「期待する方がバカだな」という気もしますが。

    I女性としての「あなた」をどう感じていますか?
    恋愛の対象として・・・男性からどう見られているのでしょうか?

    >外見で区分けされれば、おそらくは『可愛い 女の子』の部類に入ると思います。
    会社の上司でも親戚でも、褒めてはくれます「良い娘だ」と。
    私の生い立ちを知っている親戚筋は尚更でしょう、「あんな環境で良くまともに育った」と。
    表向きまともなだけで、一皮向けば、父のような淫乱人間かもしれません。
    私の遺伝子の半分は父から受け継いだものなのですから。

    >でも、世間から見て「良い娘」ではあっても、「必要な娘」ではないのですね。
    「欲しい娘」ではないのです。
    例え身体を求められる事があったとしても(直接求められた事はありません。勿論与えた事も)。

    >まともな人間には相手にされないような気がします。
    もし『女性としての私』に近付いてくるとしたら、
    きっと父と同等かそれ以上にどうしようもない人間なんじゃないか、という気がします。
    信じられないのです。
    私は生まれてこのかた、恋愛に希望も未来も感じた事は無いのです。

    >ですから余計に、脅迫的に『夢』を求めるのかもしれません。
    そして私はボランティア活動を通じてこの『街』に流れ付いたのだと思います。

    >『彼』に思いを寄せたのだって、まず最初に彼が『同じ夢を追う仲間』だったからこそ、と思います。
    最初に男性かどうか、なんて事は判断材料に無かったんじゃないかと。
    『私と同じ』だから、『男女関係無く、伴に生きていける人』だと感じたから惹かれたのだと思います。
    実はこんな事を言っていても、ただ単に今迄の反動形成で、
    盲目的に男性を求めているだけかもしれないと思うと、自分が怖いのですが。

   >では、診断しますね。




    夢診断のポイントは、伯父は父親と反対のイメージ・・・伯父に包容力を 感じているのは・・・愛されてこなかったから。
    あなたが日焼けした男の子で登場したのは・・・自己否定の結果。愛されたいのに・・・愛されるのが怖いのですね。

    hetakyara02.gif  私は夢の中で、何より伯父に包容力を感じていたのではないか、と思えます。

    →包容力のある伯父なのに・・・最後の別れをしなければならないと予感 しているのはどうしてなのでしょうか?

     色白で女性としても可愛い部類に入るのに・・・日に焼けた男の子とし て・・・

     伯父の前に登場しなければならないのは・・・セックスにつながる恋愛 を拒否しているからでしょう。

     なぜなら・・・伯父という立場なら・・・たいていの場合・・・あなた とのセックスはタブーですから。

    hetakyara02.gif   もし『女性としての私』 に近付いてくるとしたら、きっと父と同等かそれ以上にどうしようもない人間・・・。

    →伯父の家の窓にへばりついていた「亀」 それは・・・男性の性器のイ メージ。

     母子家庭のあなたたちの父親代わりをしているのですから・・・生きて いくには必要な存在。

     それでいて・・・性的関係を求められたら・・・大変困る相手。ある一 定の距離をおいておくべき「男性」ということ。

     気になっているのは・・・あなたを包み込んでくれるような男性 に・・・性的なイメージがつきまとうことのよう。

     それがへばりついている「亀」のイメージ。恋愛に踏み切れないの は・・・わけがあるのですね。

by うらら      





Q 2   どう受け止めればいいの? どう すればいいの?

     

    お祭りは・・・非日常的な空間。

    通常では味わえない何かが起こりつつあっ て・・・心がときめく雰囲気。

    あなたにとって・・・ボランティア活動 は・・・大きなイベントであり・・・お祭りのイメージ。

     

    「ボランティア」という正義感を発揮できる場なら・・・

    あなたは・・・セックスを意識せずに・・・男性に声をかけることができ るということのよう。

    それが・・・祭りの日に・・・母といっしょに伯父を呼びにいったことの 意味。

     

    母といっしょなのは・・・一人立ちできない恋 愛であり・・・母の犠牲になっているということ。

    うまくいかなかった母の結婚生活をなぞるような恋愛を・・・・

    繰り返してしまうのではないかという恐れが・・・あなたにあるからで しょう。

    あるいは・・・同じ繰り返しをして・・・自分を傷つけることで・・・父 に復讐したいのかも。

     

    でも・・・復讐できたところで・・・結局のところ・・・母と同じ過ちを することになるということですね。

    それを避けるために・・・父とは反対のイメー ジをもつ「伯父」を登場させたのかもしれません。

    包容力のある年上の男性・・・つまり・・・あなたと同じ考えや夢をもっ ていて・・・

    あなたを理解し受け入れ・・・共感してくれる男性ということ。それ が・・・心惹かれた彼。

    つまり・・・彼に求めているのは・・・「父親 の否定を可能にできる存在」であるかどうかということ。

     

    だから・・・彼があなたに対して・・・露骨に恋愛感情を示し・・・

    セックスを求めることを大きな裏切りと感じ・・・嫌悪するのかもしれま せん。

    でも・・・それは・・・母親の感情があなたに転移したに過ぎません。

    あなたの感情でなく・・・母親の感情だという ことです。母の感情に縛られているのです。

     

    気になっているのは・・・窓にへばりついている「亀」

    カメは・・・危険を察知するとすぐに甲羅の中に逃げ込みますね。

    傷つきやすい心・・・防衛的な印象があり・・・心を閉ざしていて・・・ 何かを恐れています。

    もちろん・・・へばりついているのは「あ なた」ですね。

    近づき過ぎるのを恐れているのに・・・彼 に・・・執着しているということをイメージさせます。

     

    カメのもうひとつのイメージは・・・男性性器。

    小さく萎縮しているのは・・・性的願望を抑圧しているからでしょう。

    実は・・・それも・・・母親の父に対する態度 に影響されて・・・つくりだされた「反応」に過ぎません。

    そのまま自分の感情に気づくよりも・・・母親の感情を先取りして生きて きたからですね。

     

    伯父との別れに際して・・・母を呼ぶ必要があるのは・・・あなたが子ど もだから。

    母の影響をもろに受けていて・・・恋愛に関して・・・一人立ちできない ということ。

    それでも・・・あなたなりに・・・なんらかの 成果を・・・この恋から得ることができたということなのでしょう。

    それが・・・夏という季節を夢にもちこんだ理由のようです。

     

    恋愛に関して・・・いつまでも・・・母の感情にしばりつけられる必要は ないということに・・・

    気づき始めているのでしょう。それが田圃のあぜ道において・・・風に吹 かれていることの意味。

    風は・・・あなたを解放してくれるはず。そのことを夢は伝えたいようで す。


by ふむふむ      


【Reflection】
この夢シリーズは、当時24歳だった女性の夢を扱っています。    
※2002/10/12〜2003/8/25
およそ20年ほど前に実施した37回にわたるカウンセリングを再分析するという「試み」です。   
すでに5つ目の夢まで完了し、この夢が6つ目となります。ご期待ください。

【夢ステージ】 夏、田園の風景 2つの家の往復

夢見者は小学校低学年の男の子になってる。
父がいるのに母子家庭
であり、いないはずの「伯父」父親替わり
 
@変異が3つ生じている。「在」と「不在」に視点をあてて整理してみましょう。

  【母子家庭という変異】  ※擬態は特殊な代替、偽装代替→「消失」したのに、擬態で「出現」している!

在の不在

不在の在
 母子家庭 ※父はいるのに
 伯父  ※伯父はいないのに
 いるはずがいない!

 いないはずがいる!
伯父は父の代替である  擬態である(消失していない) 

※母子家庭という構図で、父親の擬態という「変異」が発生している。
擬態は「事態」であるから、「弱いつながり」の記憶の再構成が行われるはず。
※「弱いつながりの記憶」は、おそらく「お祭りの事情」にある。
※お祭りの前後に相互の家を訪問するという「往復運動」があるのは記憶へのアクセスがあったことを意味する。

Aお祭りの前、夢見者と母は伯父の
家を訪問している。(往路)

母の家

伯父の家
 母と夢見者が呼びにいく
 母と先に行っていなさい
 伯父は家にいる
お祭り  村の言い伝え 野外演劇

B祭りでの所在 夢見者は「在」  母は不明、伯父は「消失」している!
  下表でわかるように、演劇の女性伯父の代替村の言い伝えを実演している。
  演劇の女性母の代替かもしれないし、そうでないかもしれない。
  村の言い伝え子どもである夢見者に理解できなかったのは「性行為」であるから。

母の所在

伯父の所在
 祭りへ行った
 後から祭りにいったはず
 夢見者と一緒?

 消失にともなう出現   
 演劇の女性(母の代替?)

 演劇の鬼 (伯父の代替=父)
 真っ白な着物

 黒っぽい格好
村の言い伝えのストーリーは理解できなかった!

Cお祭りの後(数日後)に、夢見者は伯父の家から、母の家を行く(復路)

母の家

伯父の家
  村の言い伝え=親戚の噂話  
                 
 母はいる

 夢見者が母を呼びにいく    
 伯父はいる

伯父に最後の別れをするため=母に「離婚」を勧めるため  

※夢見者は、何故、伯父の家にいたのか? 親戚に言われたのだから、伯父の様子を見に行っていたのかもしれない。
伯父は父の「擬態」だから、不都合なことがあったということ。 ※擬態は特殊な代替=偽装代替
※伯父の家の窓にへばりつく「亀」は男性器。窓ガラスから見えている。つまり大っぴらな「不倫」
村の言い伝えは、実は親戚の「噂話」

以上を踏まえると、最後の別れは「母との離婚」
母を呼びにいったのですから、夢見者は「母」に離婚を勧めたということ。


※夢見者が高1から高2に上がる春休みに離婚しています。

祭りの「演劇」において、母の所在が不明ですが、二重の意味があるかもしれません。
つまり、母も擬態であるということ。それなら、父の擬態と相似となる。  ※不在の在
母が擬態ということになれば、同時に代替でもありますから
父親を毛嫌いしながらも、受け入れていたということ。
これは、2重の意味で、夢見者を裏切ることになります。※ここに夢見者の「生きにくさ」があります。

D夢見者が小学低学年の男の子になっている「変異」
大人の夢見者では、「事態」が理解できるため、無視することができないから。
つまり、無視したい「事態」が展開されているということ。伯父は、香取慎吾であり、「憧れの彼」だから。 
お祭りという「非日常」の世界に誘いたい夢見者ではありますが、誘ったら、「かわされた」ということ。(往路)
さらには、憧れの彼の事情を知ることによって、「失恋」という現実を思い知らされたこと。(復路)
※憧れの彼の事情とは、妻子持ちであり、「村の言い伝え」の演劇の意味するところを示す。
※言い訳のできる「男の子」という設定なら、めんどくさい問題は生じないはず。変異の理由はそこにありそう。
※夢見者はこの夢において「不在」 男の子での「登場」であっても、夢見者での「登場」ではない。つまり、不在の在→擬態。
※三者とも「擬態」

Dの夢

Eの夢
 金髪の女性
 青白い髪の女性
 香取慎吾

 演劇の鬼
 マラソン

 お祭りの「演劇
 3人組の横一列

 母子家庭+伯父の3人
 近い未来への展望 

 過去への追憶 
 夢見者の「在の不在」

 母の在+夢見者の不在
 =「在の不在」
伯父は香取慎吾 憧れの彼  青白い髪の女性は夢見者   
夢の中に「いるべきなのにいない」「在の不在」⇔「擬態」   



この夢で動いている感情は「関心」「平穏」
「母の離婚」の経緯が、「弱いつながり」の記憶として、再構成されたものでしょう。
きっかけとなった出来事は、たぶん「失恋」でしょう。
「失恋」による「痛手」ではなく、恋愛へ踏み切れなかった事情にあるということ。
「憧れの彼」が妻子持ちであることが、夢見者の妨げとなっていました。「失恋」という結末となります。
父の「不倫と裏切り」の記憶もやはり、夢見者の障害になっています。
その「記憶」との決別を、夢見者なりの方法で再構成したのでしょう。
父親と正反対の「伯父」を登場させて、
「母」との離婚を「平穏」な雰囲気の中での「お別れ=死別」に切り替えたのですね。

今日の振り返りは、ここまでとしましょう。次の夢でまたお会いしましょう。




※擬態はBの夢で初出 


「擬態」   ※態を擬する   ありさま、様子や姿を似せること

※代表的な擬態は3種類ある。

@「隠蔽擬態」は自分が攻撃者から発見されないようにするために似せる
A「攻撃擬態」では捕食者が獲物に気づかれないように、姿が周囲に同化する。
B「繁殖擬態」は、別の「形質」に似た姿で騙し自分の繁殖に利用する。 

※生物種ではなく「形質」とする。

※形質とは性質や特徴のこと。遺伝によって子孫につたわるもの。


【擬態する夢見者】


@夢見者は「攻撃者」である「伯父」
発見されないように、
「男の子」似せる

A夢見者は「捕食者」であり獲物である「伯父」
気づかれないように、
「母子家庭の男の子」となり、同化する。  
※母子家庭という背景に同化している。


B夢見者は男の子という形質」に似た姿で、
「伯父」を騙して自分の繁殖に利用する。

※自分の繁殖とは「恋愛事情」、伯父はもちろん「憧れの彼」のこと。
※「男の子という形質」は、無垢で、恋愛に疎いということ。
※「騙し」は本意を悟られないようにすること。


「憧れの彼」に本意を悟られないよう、「恋愛感情」を育むこと