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女性 26歳 : 紅色の貝
カエさんの夢
夢の中で私は恋人と青い海と白い砂浜がとても美しい海辺を散歩しています。 その海辺は、私が以前別の人とよく散歩をしていた場所です。 その人は別れたか亡くなったのか、忘れてしまいましたが、今は別の人と付き合っているようです。 やがて2人で砂浜に出ます。砂浜には年老いた漁師が漁に使う網を繕っています。 その漁師は、私と私の前の恋人をよく知っている人です。私は近付いて漁師にあいさつをします。 すると漁師はとても静かな口調で「この桜貝のあでやかさを忘れろとは言わんが。」と言うのです。 責められているとか、叱られているわけではないのに、私はとても悲しくてたまらないのです。
少し前に見た夢ですが。 ・・・・と、こんな夢なんですが、何か意味があるのでしょうか? 他にも気になる夢はいくつかありますが、とりあえずこの夢の意味がわかればと思います。 現在の参考にはならないかもしれないですが、不思議な夢なので、夢に意味があるのなら知りたいです。
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Q 1 不思議な夢なので、夢に意味があるのなら知りたいです?
貝は堅い殻で柔らかい部分を守っています。とても傷つきやすいので堅くとじているのですね。 無理やり入ろうとしても、強く拒んで、かたくなに自分を守っているということを意味しています。 傷つきやすさと同時にどことなく秘密めいた部分もあります。それが貝のイメージ。 桜色の貝ですから・・・ある意味で女性らしさを表しています。
あなたは恋人と青い海と白い砂浜が美しい海辺を散歩しています。 その海辺はどうやら以前の恋人と歩いたところのようです・・・。 でも、恋人のことはどうなっているのか忘れている。
情景は・・・以前の恋人と歩いた海辺を借りてきている。そして散歩するのは・・・いまの恋人という組み合わせ。 どこか無理がありますね。そして曖昧さが際だっています。砂浜に出ると網を繕っている漁師に出会う。 以前の恋人のことはどうなったのか忘れているのに・・・その漁師は前の恋人をよく知っている。 「あなたとあなたの恋人のことをよく知っている」漁師だということを、あなたはどういうわけか知っている。 「忘れている」ということと「よく知っている」ということが比較されていますね。 つまり、あなたの夢では、そこにポイントがあるということです。 知っているか・・・知っていないかにポイントがある。
「まだ見ぬ恋人のこと」を知りたいのですね。 恋人のことを知っている漁師を登場させたのはあなたですから その漁師に近づいて、挨拶をすれば・・・「恋人のこと」を聞けるわけです。 あなたが知っているなら聞く必要もないのですから、「前の恋人」のことは本当は知らないはずです。 知らないのに知っているとあなたは思いたいのでしょう。 なぜでしょうか? それはあなたに恋人と呼べる人がいない・・・からなのでしょう。 以前の恋人としていますが・・・それは「これからの恋人」という意味のようです。 それなら・・・「以前の恋人なのに忘れてしまった」ということの理由がはっきりします。 会っていないのですからね。
さて、どうしてあなたは・・・こんな回りくどいことを夢で展開しているのでしょうか? 恋人がいないのに・・・恋人がいることにしている。恋人がいなかったのに・・・別れたことにしている。 亡くなったことにしている。そしていまは別の人と付き合っていることに・・・なっている。 そのことを漁師に指摘されて・・・あなたはとても悲しくなっている。 そうですね・・・すべてあなたがある目的のために・・・作り出した夢の展開なのかもしれません。
淋しさを紛らわせるときにそのような幻想を思い描くことがありますね。恋人がいたら・・・という気持ち。 思い描くだけで・・・いつのまにか終わっている「恋」・・・それがこの夢のテーマです。 あなたの「恋」に対するそのような態度に・・・漁師は静か口調で何かを伝えようとしています。 それを聞いて・・・責められているわけでもないのに・・・ 実際の恋とどんな関わりがありそうなのかを問診していきます。 その中から、この夢の意味を解き明かすヒントが見つかるかもしれません。by エリカ ▼ 「カエ」さんの夢を受け取りました。
夢のタイトルは「紅色の貝」でしたね。 >恋人は実在する人ですか? 実在するのなら、あなたにとってどんな人なのですか? >当時は付き合っている人はいませんでした。 >別の人とは・・・やはり実在するのでしょうか? 実在しないのなら、どんな人だと感じていますか? >実在はしていないです。別の人・・・は、叶わない恋の相手というか、死んでしまったか まだ好きなのに別れてしまったか、そういう感じの人。 もしかしたら、人ではなくて、叶わない夢とか、そういうものかもしれないとも思います。 >年老いた漁師があなたに桜貝の話をしますね。 そのとき、漁師は実際に桜貝を持っていたのでしょうか? それともその場にあったのでしょうか? もし、そうなら、その貝の様子を見てどう感じましたか? >漁師は古い網のような物を繕っていましたから、桜貝は持っていませんでした。 実際にその場にあったわけではなく、一緒にいた恋人にも貝は見えていないようでした。 でも私の脳裏にはあっきりと、鮮やかなピンクの貝が写っていたので、 過去に、老漁師と以前の恋人と私との間で共通の想い出の物ではないだろうかと、そんな気がします。 >もし、桜貝という貝を見たことがあるのなら、その貝について、どんな思い出がありますか? あるいは、どんな貝だと感じていますか? >繊細で綺麗な貝です。とても薄くてもろい。実際には図鑑くらいでしか見たことはないです。 >桜貝はたくさんあるようですか? その貝は砂の中にあるのですか? それとも砂の上に置かれているのですか? >シャラシャラと音をたてて 、数枚がこぼれ落ちているようなイメージが浮かびます。 >現実の「前の彼」とうまくいかなくなったのはどうしてですか? >2番の答えと重複しますが、亡くなったか、 どうしても2人でいられない事情があって別れてしまった感じです。 >いまの彼に対して不満に思うことはありますか? あるのなら、どんなことですか? どうしてほしいと思いますか? >夢を見た当時は誰とも付き合っていなかったと思います。 >あなたと恋人は海辺を歩いていますね。どんな感じであるいていましたか? 恋人と手をつないでいましたか? 並んでいましたか? どちらかが先を歩いているようでしたか? >並んで歩いていました。どちらも口を聞かずに静かでした。 どちらかというと、私が先に歩いているようでした。 >砂浜に出ましたね。あなたは「はだし」でしたか? それとも、何か履いているのならどんなものでしたか? >特に意識はしませんでしたが、「はだし」だという感じはしなかったです。 砂が非常に白くて細かかったのを覚えています。 >海辺を散歩して、漁師に会い、話を聞きましたね。 その話を聞いて、恋人はどう感じていたようでしたか? 想像して下さい。 >現在の恋人の存在は驚くほど希薄でした。 明らかに夢の中の私は、以前の恋人の方が好きなようです。 現在の恋人がどう感じたかはわかりません。 >現在の恋人の他に気になっている男性がいますか? いるのなら、どんな人なのですか? どのようなお付き合いですか? >片思いですが、けっこう真剣に好きな人ならいました。 >お付き合いする上で困っている男性はいませんか? 何を考えているかわからない感じで、扱い方が決まらない人です。 いるのなら、困っていることを具体的に教えて下さい。 >夢を見た当時は恋人はいませんでした。 今はいますが、自分自身その人のことを本当に好きなのかどうか、わかりません。 彼氏の方も私のことを、好きではあるけど愛してるかと聞かれると、そこまで深い気持ちではないようです。 彼氏はとてもいい人ですが、ドキドキ感はなく、他にもっと好きになれる人がいるような気もします。 >では診断しますね。 ▼
夢診断のポイントは、桜貝は・・・あなたの恋心そのものです。閉じたままでは恋はできません。 当時は付き合っている人はいませんでした。実在はしていないです。 →現実に恋人に相当する人はいませんから・・・あなたがある目的のために作り出したということになります。 その目的は、「桜貝のあでやかさを忘れない」ようにするために・・・あるのかもしれません。 外からの侵入を拒んでいながら、その鮮やかさが引き寄せてしまう魅力となっている。それが桜貝のイメージ。 それを、教えてくれたのは・・・網を繕っている漁師でした。漁師はその網で何かをつかまえることができます。 海の中を泳いでいる何かをとらえることができます。それが・・・恋人。 恋人をしっかりつかまえるためには・・・網は繕う必要があるわけです。恋への準備を意味します。 どうしても2人でいられない事情があって別れてしまった感じ。片思いですがけっこう真剣に好きな人なら。 →2人でいられない事情を強調していますね。その当時、片思いだった人がいる。けっこう真剣に好きだった。 でも、結局はうまくいかなかったのかもしれません。 うまくいかなかったという事実を・・・事情があったという理由で・・・すり替えています。 あなたは片思いだった彼との関係を・・・そのような理由づけで納得しようとしていたのかもしれません。 そのことを漁師は指摘したわけ。漁師はもちろん「あなた自身」ですが「それでよかったの?」と言っている。
by うらら
▼ Q 2 どう受け止めればいいの? どうすればいいの?
この夢は片思いで終わりかけている現実を・・・あなたなりに整理しようとしている夢のようです。 整理をするときに・・・あなたなりに理由づけを始めたのですが、どうにも納得できないでいる部分があるのです。
片思いですから・・・実際に付き合っているわけではありません。 付き合っていないのに・・・あなたからアプローチしているわけではないのに・・・すでに・・・あきらめている。 何もしないで・・・あきらめている。それではあまりに悲しくてたまらないので 恋人関係であったが・・・何かの理由で別れた・・・あるいは亡くなったので・・・ いまは付き合っていないという事情に置き換えているのです。 結果的に同じことなのですが・・・あなたはアプローチしていないという現実を忘れることができます。
でも・・・それだけでは不十分なのですね。そういう理由づけをしたのですが・・・どことなく収まりがつかない。 結局は・・・いま恋人がいないという状況には変わりないのですから・・・。
そして・・・前の恋人と別れたあと・・・さらに新しい恋人と海辺を歩いている。 前の恋人と同じコースを歩いている。同じ繰り返しをしようとしている。 つまり、好きな人がいるのに・・・片思いのままで・・・何もしないままで・・・ 再び・・・終わりかけそうになっている。 希薄な存在のまま、恋人未満のまま、終わるのではないかと感じている。それも仕方ないのかと思っている。
そういうあなたに対し、あなたの中の「もうひとりのあなた」・・・つまり年老いた漁師は・・・ これまでと同じような態度でいるあなたを見て・・・「それでいいのか?」と聞くわけです。 そう・・・言われて・・・はっとしているのが・・・あなたなのです。 叱られているわけではありませんが・・・悲しいのです。 あなたは・・・桜貝なのです。堅く閉じた二枚貝は・・・砂浜にぴったりなのですが どこか・・・自分を・・・さらけ出せないでいて・・・本当の自分を青い海に見せていないのかもしれません。 あでやかさを忘れるとき・・・恋をすることに集中できないでいるとき・・・それは悲しいことなのでしょう。 恋をする必要がありますよ・・・と伝えている夢のようですね。たぶん・・・すぐに相手は見つかったのでしょう? by ふむふむ 2001/04/05
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