私は友達と夜飲みに出かけるために、家を出た。

たぶん夜中前、10時か11時だった。

バスを使おうと思って、交差点にまで出たが、

男の人(20代後半くらいのサラリーマンっぽい人)がちょうどバス停にいて

「たった今バスが通り過ぎちゃったから当分来ないよ」と言われた。

 

遅れるのはイヤだったので、

歩いて繁華街に出ようと思った。

道は一本道で車も人もいなかった。

左右は農場で畑だけがずっと続いていた。

バス停の男の人が去り際に

「もう結構夜も遅いから、一人で歩くのなら気をつけて」とアドバイスをくれた。


 

 

 

 

 

     

    テクテク歩いてしばらくすると次の大きな交差点に出た。

    そこには男の子(明らかに10代、高校生くらいの子)が

    ぼんやりバスを待っていた。

     

    で、私はその子に近づいて、

    「向こうのバス停にいた男の人が、

    ついさっきバスが通り過ぎたって言ってたから、

    当分来ないと思いますよ」と声をかけたら

     

    「そうですか、ご親切にどうも」といってニッコリ笑った。

    感じのいい子だった。 

     

     

     

その子が「バスが遅れるなら、

友達に電話で一言告げておきたいけど、

小銭を持ってないので、10円くれませんか?」と言った。

 

 

私は快く10円をあげて、それじゃ、と言って、歩き続けた。

     

     

 

 

 

    次の交差点には誰もいなかった

    そこを過ぎたら繁華街に出た。

    人はまばらだった。ネオンが明るかった。

     

     

    待ち合わせの場所に行ったが、

    いるはずの友達はおらず、とうとう来なかった。

 

しょうがないので、家に帰った。

家に電話があるかも、

もしかしたら何かあったかもと思って連絡を待った。

なぜか自分から外に出ると入れ違いになりそうな気がしたので、

1日部屋で待つことにした。

 

私の部屋は一軒家の2階にあって、2階の部屋丸々自分の部屋だった。

その日とうとう連絡は来ず、次の日になった。 

 

 

  

 

 

     

    昼前からなんだか下の階がガヤガヤしだした。

    下の階には両親が住んでいて(現実には一緒に住んでいないが)、

    誰かお客を呼んだのだと思って、部屋にいた。

    すると、階段を誰かが上ってくるので、

    階段のドアを開けると、そこには父親がいた。

     

     

    父親は私をみてビックリして飛び上がった。

    私は「なんでそんなに驚くの?」と聞いたら、

    口をパクパクさせながら、必死で何かを説明しようとしていた。

     

     

 

どうやら、一階を指差して私と見比べているので、

おかしいな、と思って「何が言いたいのよ」といいながら、一階に下りた。

そこには黒い服を来たたくさんの人がいて、

白いリボンのような垂れ幕と棺おけが見えて、通夜だとすぐ気づいた。

いったい誰が・・と思って棺おけをのぞきに行くと、

私に気づいた数人が明らかに狼狽したり悲鳴を上げたりしたので、

 

何だろうと首をかしげながら、棺おけを覗いた。

そこには私の死体があって、

 

     

       

頭が真っ二つに割れて、

脳みそがなく、空っぽの空洞だった。

死に顔は悲惨な頭とは正反対に幸せそうに笑っていた。 

 

 

 

 

    一瞬頭が真っ白になって、周りの人を見回すと、

    みんな私を見て驚いて立ち尽くしていた。

    その時、記憶が波のように蘇った。

     

     

    昨日、私は2度目の交差点であった男の子に

    10円をあげたりしていなかった。

    男の子は私が去ろうとした時に、私の頭を攻撃して、

    財布を奪って逃げたことを思い出した。

     

 

 

 

その瞬間、みんなの前で

私の体は煙となって消え始めた

 

私はポツリと「私、死んだんだ・・」と父親を振り返ると、

悲しそうな顔で私を見ていた。

 

みんなが見守る中、ゆっくりと体が溶けるように煙になっていった。

痛みもなくただ感覚がだんだん薄くなる感じだった。

そして私が完全に消え去ったと同時に私は目が覚めた。

 

  


 

     

    頭が真っ二つで、しかも中身が全くないことがとても印象的でした。

    煙になる瞬間の感覚が起きた後も鮮明で

    ゾッとしたというよりなぜか悲しかったように思います。

    感覚が生生しい夢は時々見ますが、普段と違うと思ったことは、

    いつもは夢の中で基本的に自分というものがあって、

    それが夢の中の自分をみていたり、意識として夢をみている

    というふうに思いながらみていることが多いのに、

    この夢は自分が体験しているという感覚に近かったので、

    どうしても気になっています。

    本やネットでも調べてもはっきりしないので、診断お願いします。

     

  

 33歳 女性 煙になった私  「クロネコ」さんの夢

 

 

 




 

 

 

     

    飲みに出かけるのは・・・精神的に不安定だったり、何か悩み事を抱えているから。

    いまの「自分」を変えたい・・・いまよりもっと満足のいく状況をつくり出したいという気分がありそう。

     

    あなたはバスを使おうとしますが・・・バスはすでに通り過ぎていますね。

    もう少し早く出かけていれば・・・乗れたかもしれませんが・・・。

    遅れるという「状況」が夢の中で展開しているのは・・・たいていの場合・・・

    めざしていたものが達成されずに失われてしまうのではないかという不安があるからでしょう。

    いまの「あなた」から・・・失われつつあるものって・・・いったい何?

     

     

    交差点で出会う「20代後半の男」と「10代で高校生くらいの少年」は・・・

    人生の分岐点で判断したり・・・決断したりするなど・・・

    どちらかというと・・・あなたの「男性的な側面」を発揮する存在として登場しているようです。

    あなたに「遅いから気をつけて」とアドバイスをしたり・・・

    「遅れるのなら、電話で知らせる」というヒントを提供しているのは・・・そういうわけ。

     

     

    でも・・・3つめの交差点には誰もいませんでしたね。

    あなた自身の判断や決断が生かされなかった人生の「分岐点」があったのかもしれません。

     

     

     

    さて、飲みにでかけましたが・・・結局のところ・・・再び自宅に戻ることになります。

    友達とは会えないばかりか・・・自宅に一日いても・・・連絡さえありません。

    何らかの解決を図りたかったのに・・・未着手のままだということのよう。

     

     

    次の日となり、夢は自宅の2階と1階で展開しますが・・・夢のテーマは同じ。

    夢の材料は変わりますが・・・より具体的に・・・あなたに何かを伝えようとしています。

     

     

    友達の不在・・・連絡の不通は・・・「死体」という視覚的イメージで表現されます。

    死体は・・・そのままにしては置けませんね。何らかの処置が施されなければなりません。

     

    あなたの夢では・・・通夜となり・・・多くの人が集まり・・・あなたの「死」があからさまになっています。

    周囲に驚きをもたらし、あなたの存在に注目してもらうこと・・・それを、求めているのかもしれません。

    あなたが抱えている「不安」や「悩み」を・・・身近な誰かに知ってもらいたいということなのでしょう。

     

    夢の中で歩くのは・・・人生を振り返っていることを意味します。交差点は・・・人生の分岐点。

    あなたは3つの交差点を通過し・・・待ち合わせの場所に到着しましたが・・・

    結局のところ・・・自宅に戻り・・・死体をさらけだします。煙となり消えるのは・・・存在の希薄さを表現しているのでしょう。

    そうですね。いまの「あなた」は・・・自分そのものを見失っているのです。

    死ぬことによって再スタートしたい気分に陥っているのかもしれません。

     

                                                                                   

                            by Erika

     

     

     




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    あなたの死体の状況は・・・あなたの「悩み」や「不安」の内容をあらわしています。

    頭が二つに割れていて・・・脳がなく空洞。それなのに・・・表情は幸せそうに笑っている。

     

    脳がないのは・・・あなたの能力が発揮されていないというイメージ。

    残酷な状況にあって・・・笑っているのは・・・自信や意欲が失われているということ。

     

    海外に引っ越すことにより・・・あなたから失われたものは・・・

    仕事であり、身近な友達であり、妻としての有能さだったのでしょう。

    自分の思いをそのまま自分たちの生活に反映させることができ・・・

    何もかもがそれなりに充実していて、生き甲斐のある毎日でしたが・・・消えてなくなりました。

    どうして・・・こうなってしまったのでしょうか? 原因はどこにあるのでしょうか? それが夢のテーマ。

     

     

    高校生くらいの少年に10円をあげたのではなく・・・

    頭を攻撃され・・・財布ごと奪って逃げられたんだと・・・あなたは後になって気がつきますね。

     

    つまり・・・現実の「認識」にずれがあったということ。

     

    そのときは、快く応じたのでしょうけれど・・・後になって後悔していること。それって・・・何?

    夢は・・・そこに焦点をあてて・・・あなたの「感情」を引き出そうとしています。

    我慢をしていて・・・苦しくなってきています。アドバイスがもらえなくて・・・辛いのですね。

    なにもかも吐き出したい気分で・・・爆発してしまいそう。頭が真っ二つなのは・・・そういう意味。

     

     

    バスは・・・比較的短い距離を目的地まで移動するときに使用する乗り物。

    ですから・・・バスに乗り遅れるのは・・・ひとりだけ仲間はずれになることをイメージさせます。

    あなたは彼の家族の一員として加わりましたが・・・何となく疎外感を感じて・・・楽しく生活できていません。

    どうすればいいのでしょうか? 

     

    夢はヒントを用意しています。「通夜」という家族会議です。

    あなたは「死体」として・・・すべてをさらけ出し・・・現状を相談する必要があります。

    辛いことはつらいと言うべきなのです。言いたいことは伝えるべきなのです。

    ご主人のために、彼の家族のためにあなたがいるのではありません。

    あなたは・・・あなたらしく生きるために・・・自分の時間を使うべきだということです。

    実家の二階に戻っているのは・・・そういうわけ。あの頃の自分を思い出しなさいというメッセージ。

     

     

     

    あなたは「死体」となったのですから・・・

    新しいことに挑戦することになるのかもしれません。

     

     

     

    これからの生活をどうするか。それは・・・あなたが決めることですが・・・

    父親または父的存在にあたる方に・・・相談してみてはどうですか?

    2階に父親があがってきて・・・あなたの「所在」を確かめたのは・・・そういうわけかも?

     

     

                            by Urara

     

 

 




     

     

     

     

    古いものが失われて・・・新しいものへと「再生」するには・・・死は不可欠。

    その準備段階として・・・不要なものを捨て去ったり、削り取ったりする作業が欠かせません。

     

    あなたには・・・それを進める勇気がないのかもしれません。

    能力がないのではないかと・・・最初から腰が引けていて・・・現実に対応できないのです。

    彼の家族の中で・・・お客さんのように扱われていると感じているのは・・・

    自分をさらけ出すのが「怖い」からですね。死体に脳がないのは・・・そういう意味。

     

    自分のつらい気持ちをご主人に伝えたことが一度もないのに・・・

    苦しい状況を知ってもらおうというのは・・・無理なことなのかもしれません。

    そばにいるから見えない部分・・・いっしょにいてもわからない部分があるのですから。

     

    ご主人のためによかれと思ってしていることが理解されないのはなぜなのでしょうか?

    もしかしたら・・・相手からの連絡を家の中で一日中待っているだけで・・・

    自分から電話をかけようとしないことと・・・どこかでつながっているのかもしれませんね。

    あなたには・・・そのような心の偏りがあって・・・生きづらさを味わっているのだと夢は伝えています。

     

    もともと他人である彼の家族とうまくやっていくのは・・・仕事と似ています。

    ひたすら歩いて・・・遅れないようにするという思いだけでは・・・うまくいかないものですね。

     

    仕事をするには・・・資格が必要。資格をとるには・・・勉強しなくては。

    勉強するには・・・もっと意欲的になって。意欲をもつには・・・生活に充実を。

    生活を充実させ・・・生き生きと自分らしさを取り戻すには・・・・子どもも欲しい。

    次々とあなたは目の前の現実から後退しています。あなたが煙となって消えていくのは・・・そういうわけ。

    考えているだけなら・・・誰にでもできます。あなたが学ぶべきことは・・・もっと身近にあるはず。

     

     

                            by HumuHumu

     

     

     

 




     

     

      

     

    診断読ませていただきました。

    心当たりがありすぎて、泣きながら笑ってしまいました。

    夢の中では自分の無意識がいつも自分の問題と向き合っているんだと感じました。

    私が何事もなかったかのように逃げようとしても、

    やはり自分自身にはウソはつけないものなのでしょうね。

    そうやっていろんなメッセージが

    夢にこめられているんだと、つくづく感心してしまいました。

     

    夢を見た後、結果的に主人とじっくり話す機会を持てて、

    新しいことへの挑戦は微塵も無駄なことなどない、

    それこそ今の自分に必要であるということが、

    自分で納得ができて、やっと前進を始めることができました。

    それが診断完了前にすでに起こっていたので、

    何やら夢に後押しされたような気さえして、とても不思議だなぁと思いました。

    ですからその後、診断を読んで「なるほど」と思うことだらけだったので、

    改めて自分に向き合うことができ、診断をお願いして本当に良かったと思います。

    胸のつっかえが取れた気分ですっきりしました。本当にありがとうございました。

     

 

2006.8.25

 

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