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1年目 10/9の夢 太っ たわたしと家族達・・・ わ たしはわたしの友人二人の女の子、一人の男の子と、 実 家の二階の居間のこたつで だらーっとしていました。 わ たしの部屋のほうで、あと二人男の子が眠っているのを感じました。 わ たしはひとり階段を降ります。なぜか太った人に変身しました。 み んな「なみかちゃんが太るとそうなるんだー」と感心していました。 わ たしは祖母と父と母と玄関から外に出ました。 祖 母、わたし、父、母の順番で手を繋いでいました。 す ると母が走り出しました。 祖 母は年をとっているため上手く走れないので、わたしと祖母、 わ たしと父の腕が引っ張られるような感じになりました。 こ のままでは祖母の負担になると思ったのか、父はわたしの手を放しました。 父 は母に引っ張られ道路へと走っていきました。 父 は母を抱き留めて、止めようとするのですが、母は「わたしを甘く見ないでよ」とか何とか 叫 んで、父を振り切って道路を走り渡りました。 父 はおっとっと、というかんじで道路のこっち側に残りました。 続 けて夢を送ってしまって申し訳ありません。 ダ ンス〜の夢の途中に見たものなのですが、今になって気になって。 夢 アドバイスなどでいいので、よろしくお願いします。 み んなでわたしの実家でごろごろしていたのが気分がよかったこと、 な ぜ太ったわたしになったのか不思議だったこと、 母 が暴走して、父が手を放して・・・というようなところが 今 になってなぜか印象深くなったことで、たびたび思いだすので、何かなぁと思うのです。 当時の掲示板過去ログの夢コメントは以下のとおり。 以下を参考に、掲示板をご覧になっている方は演習課題を仕上げてください。 太るのは外部から体の中にたくさん取り入れる意欲があるということ。 いい意味でも、悪い意味でも・・・何らかの変化があなたに訪れるということでしょう。 それは眠っている男の子に関係することのよう。あなたを含めて女の子が3人。男の子が3人。 ちょうど釣り合いがとれます。いまは・・・男の子が寝ているので・・・足りない感じがしますが。 新しい男の子を求めているのかもしれません。その気持ちが玄関に向かうわけです。 あなたの変化に周囲は注目しています。太るという変化は階段を降りたから・・・。 階段を降りるのは過去の失敗を繰り返さないと振り返っているイメージ。それって・・・いったい何? その説明が祖母とあなたと父と母が手をつないで走るというもの。 負担を感じていてついていけなくなり、結局は手を離すというもの。一度は止めたようですが・・・。 父は彼・・・母はあなた。彼はあなたを引き留めたのでしょうが、あなたは振り切ったということ。 あなたの父と母の関係をあなたと彼の関係にあてはめた夢のようです。 気になっているのは父のこと。 さて、最初の女3人と男1人の組み合わせは・・・祖母、母、あなたの3人と父1人を意味しているようです。 男 2人が眠っているのが気になります。 男性的要素が足りないのかもしれません。父の存在感がないのかも? @夢の概略をつかむ。 2階の居間でこたつで、だらーっとしている。 夢見者のほか、二人の女の子とひとりの男の子。 自分の部屋には二人の男の子が寝ている。 階段を降りると何故か太っている。玄関から外へ出て、手をつなぐ家族。 母が走り出し、引っ張られる家族。手を放し、道路の向こう側とこちら側。 A夢の概略からシナリオ、物語をつかむ。 母に振り回される夢見者と祖母と父。母の暴走と父の対処。 B物語をつかみながら、背後の感情をさぐる。 母の行動に関心があり、展開されている家族模様に翻弄され、父の決断にしたがう。 母だけが道路の向こう側。父と夢見者と祖母はこちら側。疎外感。
ダンスの夢3つは別々の日にみており、この夢は3つの夢の途中でみたという夢見者。 実家ですから、祖母宅であり、母が生活の拠点としているところ。 ※父方の実家と母方の実家がある。ここは父方の実家。 さて、場面を整理してみましょう。 @二階の居間のこたつが最初の夢ステージ。 A階段を降りる。太った人に変身する夢見者。 B次の夢ステージは玄関。 ここで、次のような推測が成り立つのではないかと思います。 夢見者は母と相似ですから、階段を降りることによる「影響」は次のとおり。夢見者が太った人に変身した→母が病気よって身体的な変化が生じた。 24才の女性にとって、太ることは「憂慮すべき」身体的変化でしょうから。
以上で、「文脈」がはっきりしましたので、「ナラティブ」していきましょう。
祖母と母、夢見者と父は別居生活で、それぞれがそれなりの生活をしていることを 互いに構いあうこともなく、自分のことに専念するわけでもなく、だらだらと時間を費やしている。 そんなときにおきた緊急の「憂慮すべき」事態の発生。 夢ステージは「こたつ」という「ぬくぬく空間」から 「玄関」の「あわただしさ」へと移動します。 憂慮すべきことは「母」に発生しており、 「手をつなぐ」という処方が必要のようです。 先頭は祖母、次が夢見者、そして父、母という順に手をつないだはずなのに、 母が走り出しましたから、順番が「逆」になりました。 走り出すという「症状」は、強く腕がひっぱられるので、 「手を離す」などの悪影響をもたらします。 この症状を「緩和」するには、「隔離」が必要なのでしょう。 道路の向こう側とこちら側にわかれたのは、そういうイメージ。
病気の母を気遣い、父と夢見者が見舞うという行為は、 母の思わぬ「反撃」を受けることになったのでしょう。 手をつなぐという「家族としての一体感」は、 ものの見事に断ち切られ、母親に拒絶されたと夢見者は感じたようです。 そのことを振り返っている夢ということになります。
手をつないでいるのに「走り出す」という母の身勝手さが、この「家族」を振り回している。 ダンスをやりたいと思っていたが、自分から言い出すことはできなかった・・・。 実は逆ではないだろうか? 母がダンスを習ってみないかと言ったので、ダンスをやりたいと思うようになったということ。 そのことに気づき始めているのかも?それが、いくつかのダンスの夢とともに、この夢をみている理由なのかもしれません。
記憶の「すり替え」 ダンスをしている場に母が夢見者を連れていく。ダンスをしている友だちの存在を夢見者が知る。
さて、夢見者の部屋には、あと二人の男の子が寝ているように感じていましたね。 男の子の姿をしているのは、バランスをとるため。
以上から、整理してみましょう。 この夢は、夢見者を含む家族が、母親の身勝手さにより、翻弄されて、
一晩、寝かせます。
祖母の負担になると思ったのか、父はわたしの手を放しました。 最初に放したのは「夢見者の手」でした。 これは単身赴任による「夢見者」との分断を意味します。 夢見者が学校を休みがちであることを父は知らなかったと夢見者は語っています。 夢見者は「祖母の手」を握っていますから、 「祖母の負担」とは、祖母の世話を受けていたということなのでしょう。
父が手を放した後、母は父に抱き留められます。 「甘く見ないでよ」と叫ぶ母。振り切って走り渡りました。 道路を横断したということ。 父は「おっとと」という感じで夢見者側に残る。 ※「おっとっと」は夫(おっと) 横断は「離婚」のイメージ。 離婚するほどの勢いでしたが、父は「夫」として残った。別居したということ。 ※この夢においては、母は祖母宅に住んでいる設定だと思われる。 夢のメッセージは「細部に宿る」
ここで、「太るとそうなるんだ」というセリフの部分に注目します。 みんなは感心しています。 ※感心 → 2つの意味があります。 母の「甘く見ないでよ」が呼応しています。 夢見者と母は相似ですから、「甘く見ないでよ」は夢見者のセリフでもあります。 太るは「憂慮すべき事態」の発生ですから、 夢見者にとっては、「元彼」との別れがそれにあたります。 元彼との別れに対する「反応」が、「甘く見ないでよ」ということなのでしょう。 恋愛において、手を放した後=別れた後は、夢見者は暴走するということです。 夢見者の「現実認識」ですね。許さない、軽蔑させない。攻撃をするということ。
つまり、みんなが感心しているのは、そのような「夢見者の態度」に 「心を動かされている」のではなく、 「おどろき、あきれている」ということなのです。
夢は幾層も重なり合うものです。 なぜなら複数の記憶の再構成をしているから。
新奇な記憶と関連する「弱いつながり」の記憶が、 ニューロンの触手の動きと神経伝達物質の放出により、強いつながりへと再構成されるのでしたね。 いくつもの記憶が「重なり」合って、組みなおされたり、合成されたりするということです。
夢の細部には、「現実認識」の枠組みが垣間見られることが多いのでに見落とさないようにしましょう。
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