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机の上のものを下に降ろす作業をしながら、どんどん高いところまで上っていく。 最 初は良かったが、登りすぎて高すぎて降りられない。 ジャ ンプして降りようか、どうしようか散々迷う。 到 底ジャンプして降りられる高さではない。 隣 の机を、わたしを助けようとして登って来る人がいる。 わ たしは自分で降りられるのに 助 けに来てまでもらってしまって恥ずかしい、と思い、机をつたいながら降りていく。 行 きつけの美容院に行き、パーマをかけてもらおうとする。 わ たしの髪は短めのはずなのだが、なぜかロングヘアになっていた。 わ たしのイメージを伝えると、「じゃあウェーブだね」と美容師さんが言うのだが、 「な にか悩み事でもあるの?」と言われ、パーマをかけるのを迷われる。 髪 が痛んでしまうらしい。わたしは髪の痛まないような髪型にしてもらうことにする。 好 きな人から「好きな人ができたんだね。さようなら、お元気で」という内容のメールが来る。 昔 高いところから降りられない夢をよく見たが、久々に見た。 今 回は自分で降りていた。どういう意味があるのだろうかと思う。 ▼
▼ ▼ 自傷行為がはげしくなっているが・・・。 いくぶん落ち着いている。 コントロールできる状態にあると「安定感」を強調する夢見者。 頑張ることから、離れることによって、「困難」を避けていると現状を分析している。 以上の「文脈」で、夢の生成過程を辿りながら、ナラティブしていくことにしましょう。 ▼
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机の上から降ろしているはずなのに、その作業の方向とは真逆の結果がついてくる。 降ろすという「作業」が、より「高み」の段階へと夢見者を登らせる。 スムーズにスタートしたようにみえたキャリアアップ。 うまくいかないのがどうしてなのか「さっぱり、わからない」 大学時代に、母親のタガがはずされて 「自由」になったと勘違いした夢見者は、恋愛にのみ時間を費やしてしまいます。 だから、「課題」の解決のやり方も身につけないまま、通り一遍のマニュアルで「困難」を避けてきたのでしょう。 そのときは、それでもよかった。 物事を深く理解しなくても、表面的なことで済ますことができたから。 元彼と別れて、半年ほどはグズグズとしていたが、それでも一応の「別れ」という事態。 恋愛相手がいない「自由」を手にしたことは、別の「不自由」が夢見者を襲うことにつながってしまいます。 自分の価値が「どこにあるのか」、具体的に示さなければ「生きていけない」という現実に気づかされたのでしょう。 「男」とセットでいるときは、恋愛事情だけをコントロールすれば、それで「自分の価値」は認められたのに・・・。 「男」がいない夢見者には、コントロールする「相手」がいない。 自分のみが世界の中心にいる。頼りたいけれど、肝心の「男」がいない。 高校時代の友とは、「日記事件」により、携帯の番号を変えることで、「拒絶の壁」をつくってしまう。 大学時代の友達へと「逃げ場」をみつけるが、そこで見たものは、だれもが「きちんと働いている」という事実。 楽しく集まっては「語り合う」夢見者。彼女らにできることは自分にもできるはずと「レベル」をあげる。 がんばっている夢見者を見て驚き、周囲の友だちが様子を見に来る。 「努力」とは無縁であった夢見者を心配し、声をかけるものもいる。彼女たちは「余裕」があるから。 深く理解せず、積み上げてきた土台に、何かを乗せようとすれば、バランスが悪くなるだけ。 やり直しをする羽目になります。机を伝い降りるのはそういう意味。 恥ずかしさを感じる。 行きつけの美容院。 短めの髪がいつの間にかロングへヤー。 ※現実とちがう風貌は「変化への期待」を表現しようとしている。 美容師さんと意思疎通がうまくいかない。 ウェーブの迷い。 → 美容師の迷い 痛む・痛まないの迷い。 → 夢見者の迷い。 痛まない髪型を選ぶ。 → 両者の意見の一致点。 「恥ずかしさ」は自身の高い価値観にそむくときに発生する感情。 ウェーブをかけるという「高い価値観」の枠からそれて、 「痛む・痛まない」というレベルへ格下げをして、要求を伝えているということ。 他者の視線があるからですね。それって、誰なのでしょうか? 「好きな人」からメールが届きます。 お付き合いはしていないが、心の中で「素敵だと思っている」人のよう。 レベルの格下げをしたというタイミングで届いたメールですから、 ロングへヤーにウェーブという美しさを添加した「夢見者」であれば、 「さよなら・お元気で」とは言わないはず。 「恥ずかしさ」を切り替える方法として、しなやかな「回復力」と柔軟な対処方法が必要となります。 その回答が好きな人から「好きな人ができたのでしょうから、あきらめます」という言葉を獲得すること。 相手が夢見者を諦めるのなら、 自分が諦めるのはしかたのないと受け入れることができるでしょうから。 髪が痛まない方を選んだのですから、夢見者が傷つかないで済むようにしてもらったということ。 挑戦することを止めたということ。頑張ることを中止にしたということでしょう。 周囲に合わせて、自分もレベルアップと手を出したまではよかったが、まったくわからない状態に陥ってしまいましたね。 「これは無理」と思い始めても、周囲に助けも求められない。 それが、高いところから降りられないイメージ。 ロングへヤーでウェーブをしないのも、高いところから降りていくのも、 頑張ることを止めにして、しばらくは休みましょうというメッセージのよう。 |
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