女性 24歳 :
演習課題その4 「なみか」さんの夢 O
2年目12/12 孤
独と卵
教室で勉強している。
中学時代の担任の先生の授業。みんな中学のときの制服を着ていた。
わたしは国語辞典を二冊持っていて、同じ言葉の意味を二冊で比べたりしていた。
わたしの英語の辞書はAさんが持っていて、
Aさんはわたしの分も英語の課題をやってくれているようだった。
Aさんの隣の席にはB君が座っていて、わたしの英語の辞書をAさんのものだと思って
いたずら書きをしたりちょっかいを出していた。
でもその辞書がわたしのだとわかり、「やべぇ」とか言っていた。
わたしはCさんに「どうして勉強が好きなの?」と聞かれた。
わたしは「おもしろいから」と答えた。
喋り声が大きかったからか、わたしは先生にいきなりあてられ、
「臨海学校に行く意義をこたえなさい」と言われる。
わたしはあせって一冊の辞書を引くが載っていない。
まわりは掃除を始めてしまう。
もう一冊の辞書で見つけて読み上げるが、
行を間違ってわけのわからない文章になってしまい、わたしはおかしくてたまらなくなる。
掃除は終わっていて、わたしはトイレに行こうとするが、
女子トイレのはずのところに「男子トイレ」と書いてある。
不安なので誰かが入ってからにしようと思う。
次は高校で、授業で外に出てこいといわれる。
街の洋品店などに入る。
服が飾られてあって、それが流行らしい。わたしも同じ形の違う色の服を着ていた。
後ろからDさんとその友達が来て、追い越していった。
Dさんは高校時代の親友だったのだが、夢の中ではそうではなかった。
戻ってくると現在のわたしになっていた。
何かの建物に戻る。
ドアを開けるとたくさんの卵が転がっていて、子供がたくさんいる。
わたしは無造作に卵を大きいおたまのようなものにすくう。
子供たちが割れたら困ると大騒ぎしている。
わたしは卵が割れてもどうでもいいと思っている。
卵二つがおたまから落ちると、割れて、
ゼリー状のものに包まれたひよこが出てきた。
子供たちが大騒ぎする。
わたしはちゃんとどうにかするからと子供たちを安心させるが、内心焦る。
すると後ろにひよこがたくさん入った籠を持った男の子が現れる。
彼は生物部だそうだ。
子供たちはひよこに群がる。わたしもひよこをかわいがる。
ふと見るとゼリー状のものにつつまれたひよこたちが消えていてほっとする。
子供たちがいなくなったあと、男の子に「本当にこのひよこを預かれよ」と言われる。
ビンに詰まったグロテスクなひよこを目の前に突きつけられる。
わたしは道路にいて、「とまれ」の文字をチョークでなぞっている。
野良猫がやってきて、わたしはそれを抱きしめる。
母方の祖母がやってくる。
うしろからEさんの声がして「Aさんが女優になるんだって」と言われる。
夢の中でわたしは常にひとりというかんじでした。
Aさん、B君はわたしの夢の中にたびたび登場する人物です。
とても嫌だなと思っていた人たちなのですが。
最近は夢に現れなかったのですが、久々に現れたので気になりました。
今回、Aさんが比較的良い人物だったのも気になります。
Eさんは最近何度か夢に出てきます。
そしてゼリー状のものに包まれたひよこがとても印象的でした・・・。
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長い夢内容なの
で、整理しましょう。
@教室で勉強。中学時代の担任。
国語辞典を2冊持っている夢見者と夢見者の英語の辞書をもっているAさん。
英語辞書にちょっかいを出すB君。どうして勉強が好きなのと聞くCさん。
A「臨海学校に行く異議」は先生に質問されれが辞書には載っていない。
もう一冊の辞書で見つけるが意味の分からない文章になってしまう。
他の人は掃除をはじめ、掃除を終わらせている。
女子トイレに行くが「男子トイレ」になっていて入れないで待つことにする。
B高校。授業に出て来いと言われる。でも洋品店にいる。
流行の服が合って、同じ形の違う色の服を私を着ていた。
後ろからDさんが追い越していった。親友ではなくなっていた。
C建物の中にたくさんの卵とたくさんの子供。おたまですくっている。
割れたら大変と大騒ぎをする子供たち。どうでもよいと思う夢見者。
卵2つがお玉から落ち、中からゼリー状に包まれたひよこが出てくる。
Dヒヨコがたくさんはいった籠をもった男の子。
子供たちの目を避けて、夢見者に「瓶詰め」のひよこを預けらる。
E道路の「止まれ」の文字をチョークでなぞっている。
野良猫がやってきて、抱きしめる。
母方の祖母がやって来る。Aさんは女優になるらしいとEさんが言う。
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辞書2冊もっているのは、得意だということ。国語ですから文学系だったので
しょう。
嫌いなAさんがあなたの英語
辞書をもっているのは、
努力していたら得意だったかもしれないという思いが「英語」にあったのですが、果たしてどうだったのでしょう。
勉強が得意だったと思っていた夢見者ですが、肝心なときに力を「発揮」できないという不安があったようです。
「臨海学校にいく意義」について回答するとき、辞書を調べます。
焦っているのか1冊目に辞書では見つからず、2冊目で見つかるのですが行を間違えます。
辞書で調べるべきものではないけれど、得意の辞書に頼ろうとする「偏っ
た」解決方法が気になります。
おかしくてたまらないのは、自分を誤魔化しているから。理解していないことを認めていないか
ら。
女子トイレに行ったはずなのに「男子トイレ」になっていて、
様子をうかがっているのは、「仲間はずれ」になっていて、学校を休みがちだったということ。
高校時代は、あまり学習をしていなかった。
流行の服に注目していて、真っ先に色違いまで着ていたということ。
高校時代の友達とは日記事件の件があって「絶縁」しているはずだから、
仲のよかったDさんは、当然、親友ではない。そのことを夢で確認している。
建物の中、バイト先の環境を表現しているもの、資格をとるための「講習会」や教室をイメージさせます。
たくさんの卵があって、子どもがたくさんいるのは、雑然として実技講習的な雰囲気だったのでしょう。
実技については、ちょっとしたテクニックがあって、誰もがそれを学び身に着けていくのですが
夢見者はうまくいくかどうか「ひやひや」。
取り扱いが大変という思いが「ゼリー状のひよこ」と
いうイメージ。
結局はうまくいかないままでやり過ごそうとした「夢見者」ですが、見逃してくれません。
学生時代はそれで、「済ませてきた、済むはずだった」のに、「持ち帰り」を指示されます。
それが「グロテスクなひよこ」の意味。
さて、ずっと「学ぶ」「身に着ける」という視点が、夢見者を引き回しています。
得意なものもあったけど、そうでもなかったものもあった。
友達の間ではできる方だとおもっていたけど、実際はちがっていたかもしれないという疑問がありそうです。
夢見者が歩んできた「道」をふりかえっています。どのように学んだかを振り返っています。
その道に再び立ってみると、「止まれ」という大きな文字が目につきました。
チョークでなぞっているのは、いまは「止まる」べきだと判断し
たということ。
外野は「いろいろと余計な情報」を入れてくるけれど、そんなこと気にしないで、
野良猫のように
生きていけばいいのではないか・・・そう思い始めている夢見者のようです。
さて、ゼリー状なのですから、生きているのか死んでいるのかはっきりしません。
卵から「出てくる」のですから、技能や能力の「可能性」に関するものです。
凍っているわけではないので、動き出してもよさそうなのに、その気配がありません。
眠っているということなのでしょう。次の夢で実情を語ってくれるかもしれません。
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