tamay.gif   女性 25歳 夢タイトル : 悪霊にとり憑かれた私  なるこさんの夢   chibiz.gif

夜、外を歩いていると、悪霊がいるといううわさの(夢の中だけの話ですが・・。)

通り道にさしかかり、不安ながらも通ってしまいました。

すると、案の定悪霊にとり憑かれてしまったのです。

友人のセラピストには連絡がつかず、その友人の知り合いに来てもらったのですが

なかなか悪霊は私の体から出て行ってくれません。

なんだかんだ悪戦苦闘していると、最後に霊の姿が見え

それに対して私は、「霊が自分の目で見れるようになった。霊視ができるようになったんだ」

という変な悟りのような、気持ちになって夢は終わりました。

普通なら、悪霊が出て、喜んだり、ほっとしたりという感じになりそうですが・・。

 

悪霊の夢というのは、いい夢ではなさそうなので

どんな暗示があるのか、何を意図しているのか知りたいです。

何か気をつけなければいけないことがあれば教えてください。





Q 1    悪霊の夢というのは、いい夢ではなさそうですが? 

 

    悪霊・・・たたりをする死霊・・・死者の魂、怨霊・・・うらみを持って死んだ人の霊・・・幽霊・亡霊。

    これらは無意識の領域に閉じこめられたもうひとりのあなた自身を表しています。

    女性にとっては男性的な性質を意味することが多いようです。

    ふだんは意識していないあなたの隠れた側面・・・あまり認めたいとは思わない異性的な性質。

    あなたの避けている強い欲求や感情・・・直接向き合うのがためらわれる心の傷。

    この場合、もうひとりのあなたがとり憑いたのです。なるこさんはそれを追い出そうとしていますね。

    自分ともうひとりの自分が悪戦苦闘しているわけです。

    ついには、その姿を見ることができ・・・悟りをひらいたような気分になっていますね。

    現在の生活状況において、精神的な葛藤や人間関係から生じるストレス・・・

    自分一人では解決できない問題・・・未知のことがらに対する不安・・・

    そして不規則な生活から生まれる「あせり」の感情など・・・・。

    どれも自分からはたらきかけて解決しなければならないことがらのようです。

    手強そうな相手です・・・それに立ち向かっていかなければならない・・・そういう男性的な気分。

    でも・・・そういうことに対してはできれば避けていたいというのが女性的な反応かも?

    直面したくないという思いがある。見たくない・・・だから・・・悪霊の姿をしているわけです。

    それらの悪霊に対して・・・なるこさんはどのように対応しようとしているのかがこの夢のテーマです。

    悪霊の姿を借りて登場していますから、ふだん意識していないなるこさんの隠れた側面が

    一体何であるかをはっきりとさせること、それがこの夢診断では大切なポイントとなります。

    あなたは不安に思いながらも、悪霊が出るという通りに出向いています。

    自分から・・・とり憑かれるのを承知で・・・歩いていたのです。

    つまり、新しい何かを始めようとしているのですね。不安に思いながらも・・・やろうと思ったわけです。

    積極的な気分の表れです・・・どちらかというと男性的な行動ですね。

    その新しいことって・・・何? これが2つめの夢診断のポイントになりそうです。

    セラピストに頼ろうとするが連絡がつかない・・・その友人がやってくる・・・そういう状況の中。

    あなたの中で変化が出てきた・・・何かが動き始めているということになります。

    以上から、解決に向けた動きが見えますから・・・悪い夢ではありません。これが一般的な解釈です。

by エリカ     





      ここからは、うららが担当します!

    こんにちは。うららです。なるこさんの夢を受け取りました。

    夢のタイトルは「悪霊にとり憑かれた私」でしたね。

    悪霊が出てくる夢ですが、霊的な夢をイメージさせるものではありません。

    なるこさんの現実の生活に根ざした不安を表しているようです。

    もし差し支えのない範囲で質問に回答をいただければ

    この夢の診断はあなたの心にある不安や「悪霊の原因」を見つけることができるかもしれません。

    なるこさんの夢について、いくつか質問をします。よろしいですか?


    >セラピストとか、友人とかが出てきますね? セラピストとか、その友人は実在する人なのですか? 

    >セラピストは実在の人物です。彼女は本当にセラピストをしています。

     そして、そのセラピストの友人は、私は会ったことがないのですが

     最近,、彼女と一緒に仕事をしているという男性です。(もらった手紙に書いてあったので。) 

    >霊は男のようですか? それとも女のようでしたか? どんなところが、悪霊だと感じるのでしょうか? 

     悪霊は怖い感じがするのですか・・・それともどんな感じ?

    >男か女かよく分かりません。でもなんとなく男性的なエネルギーのような気がしました。

     悪霊だというのは、体に入ったとき、自分を支配してしまうような、自分の存在を覆ってしまうような

     ものすごい圧迫感や苦痛があったからです。とても怖い感じがしました。

    >身近な友だちや人間関係の中で「もめ事」がありましたか? 

    >特にはありません。けれども、私は以前から精神的なことに関心があり、ある宗教にも属していました。

     別にお金をたくさん納めなければならないとか、そんなことは一切ない、いい考え方のものだったのですが

     組織的な活動が苦手で、さらにいろいろなことに興味を持つと、手をつけてしまいたくなる性質なので

     いつの日からかその宗教のところに通わなくなりました。もう1年くらい行っていませんでした。

     まだ会員のままだったので、いつもやめようかどうしようかとは思っていたのですが

     つい最近(夢を見る前です)脱退の申し出をしました。

     実はこの夢を見たとき、この宗教をやめたことが夢に出たのかと一瞬思ってしまいました。

     会員の人は「この先生(女性です)が一番。先生しかみんなを救えない」という感じに言っていたのを

     聞いたことがあるので、脱退した私は、潜在的にやめたことに対する罪悪感や

     この先の何か不安のようなものを持ってしまったのかもしれないと思いました。

     当たっているかどうかは分かりません。とくにもめごとではないですが・・・。最近の出来事です。

    >お仕事をしていますか? もし、しているなら、仕事のことで何か変化がありませんか? 

    >いまは、1年半前から勤めている職場で、事務の仕事をしています。

     そして、今年の秋くらいから秘書をしていた女性が昇格し他の施設に異動したため

     その代わりに秘書の仕事も引き継ぎ、現在も事務と秘書の仕事をしています。

     実は事務の仕事も、秘書の仕事は特に自分は向いていないと感じています。

     そのため、何か資格を身につけたいと思い、勉強中です。

    >男友達の中で気にしている人がいますか? もし、いるのなら何か気になっていることがありませんか?

    >いません。というか、ほとんど男友達がいません。好きな人も恋人もまったくなしという悲しい限りですが・・・。

    >最近、思わぬ失敗をして気持ちが滅入ったりしてませんか? あると、すればそれはどんなことですか?

    >それほど自分としてはショックには感じなかったつもりですが、最近車の角をぶつけてしまいました。

     前方を走っていた車が止まったように見えたので、追い越そうとしたら相手が右折しようとしたので

     ぶつかってしまいました。けれども、たいしたことのない事故で済み、相手とも和解で終わったので

     平静に対処したつもりでした。

    >では診断しますね。




    夢診断のポイントは普段意識していないなるこさんの隠れた側面が何であるかを明らかにすることですね。
     

    hetakyara02.gif セラピストは現実に存在する人でしたね。そのセラピストは夢では来てくれませんでした。

    →悪霊が出たとき、真っ先にセラピストが頭に浮かんだのに、その人は来てくれません。

     来てくれないものとなるこさんが感じているからです。

     いざというときに来てくれない。親身になってくれないのでは・・・。そのような不信感がありそうです。

     相手を十分に信頼しきれない・・・裏切られるのではないかという思い。

     それは、どこから生まれてくるのでしょうか? 

     セラピストの代わりに・・・実際に会ってもいない・・・手紙の中の男を・・・夢に呼び出していますね。

     安易に信じすぎるのは信じないのと少しも変わらないのです。信じられないから信じようとしているのです。

     あなたの隠れた側面のひとつが、相手を信じることができないという部分のようです。

     信じられないとなると・・・すぐに関係を切ってしまいます。それは、ある意味で男性的な判断でもあります。

    hetakyara02.gif 悪霊のイメージは男性的であり、支配するような圧迫感があり、怖いものでした。

    →なるこさんが恐れていることは、圧倒的な相手に自分を支配されることですね。

     自分の存在を覆い尽くすようなもの。それは、どこで感じているのでしょうか。

     宗教というものは・・・それ自体の存在がそもそも圧倒的なものですね。個人のレベルを超えるものです。

     そういうところに惹かれていながら・・・いつの間にか脱退する。

     圧倒的なものに近づいていながら・・・そこにある「わずらわしさ・・・人間的な結びつき」を避けている。

     そのような「わずらわしさ」・・・ちまちまとした事柄から・・・逃れていたいという気分。

     それは実際の現実の生活でも、現れてきているはずです。人に使われる仕事は嫌いなのです。

     hetakyara02.gif 事務の仕事や秘書の仕事は向いていないような気がする。資格を身につけようとしている。

    →交通事故というアクシデントに遭っても、冷静に対応ができたと感じています。

     それほどショックを感じてはいないとなるこさんは思っている。

     どうして・・・そんなにしっかりとしているのでしょう。しっかりしていないといけないのでしょうか? 

     一方では何かに頼りたいという気持ちがありながら、他方ではショックを受けない冷静な女性という矛盾。

     そうですね・・・しっかりとした一人前の人間として・・・きちんと生きたいという気持ちがあるのでしょう。

     そういうところが・・・なるこさんの素敵なところです。そう・・・どちらかと言えば男性的な部分です。

     その男性的な部分が・・・あなたを苦しめるのかもしれません。よい意味ので苦しみではありますが。

     がんじがらめにされて・・・なるこさんは苦しくなっていて・・・ちょっと「しんどい」のかもしれません。

     そして、今度は資格を身につけようと思っているわけですね。頑張りすぎてはいませんか? 

        by うらら      





           Q 2   どう受け止めればいいの? どうすればいいの?

             

            悪霊の正体は、あなたの隠された男性的な側面です。いい意味でも悪い意味でもあなた自身です。

            その悪霊をあなたは見ることができるようになったと悟りを開いたような気分でいますね。

            じっくりと自分の問題として見つめることができるようになったということのようです。

            苦しいことではあるが・・・頑張ってみようと・・・なるこさんは見通しをつけたのでしょう。

            仕事の環境が変わって、自分なりにこれからの方向が見つかったこと・・・。努力する目標を見つけたこと。

            なるこさんは自信をもって進んでいいはずなのに・・・なんとなく心配が先にたってしまうのでしょう。

            そういう「不安を抱えているなるこさん」を、あなたの男性的な側面が押さえ込もうとしているのです。

            そのことに気づいた・・・ということは・・・別のことにも気づいているはずです。

            男性的な側面が支配しようとしている「女性的な部分」・・・つまり、25歳の女性としてのなるこさんです。

            男友達もいない。好きな人も恋人もいない・・・となるこさんはその状態を「悲しい限り」と言っていますね。

            その部分を、それ以上触れていないのはどうしてなのでしょうか。

            そちらに気持ちが向かないわけがないのに・・・そちらに気持ちを向けないのは・・・不自然ですね。

            悪霊の姿が見えたのですから、もはや悪霊ではないのです。悪霊の影にかくれてしまって小さくなっている

            なるこさんの「女性的な部分」を見つめてみてはどうでしょうか?

            無意識でしょうが、なるこさんは女性のセラピストの代わりに、会ってもいない手紙の男性を選んでいます。

            それが、本当のなるこさんの気持ちです。あなたに気づいてほしいらしいのです。

            あなたの夢は、そのことを伝えたいようなのです。

            ほっとした感じを味わえないのは・・・「女性的な部分」に気づきたくない気持ちがあるからのようです。

            どうして・・・なるこさんが、そのことに気づきたくないのかは、この夢からは分かりません。

          by ふむふむ   







          2000/12/04