緑の林の中の道を、男の人が走っている。 電力会社のCMの撮影で、カメラが走りにあわせてずっとついている。 私の視点はカメラと一体で、男性は左から右側に走っていく。 私は男性の後をついて走りたくなり、ついていく。
男性は後ろを振り返らずに、ひたすらずっと走っている。 森の中の細い茶色い道を走り ここは秘密の道だと誰かが言うのが聞こえる 道が3つに分岐するところに出てくる。 私は何かの理由で(思い出せない)男性の姿を見失い、 どの道に進んだか分からなくなる。
正面の道から別の男の人 水色のシャツを着ている・・・がこちらに向かってきた。 私はその人に、 「その道を男の人が走って行きませんでした? 」 とたずねると、「はい」と言われた。 それで、正面の道を進んでいくと、 例の男の人の姿が見えてきた。 さすがに走り疲れたのか、歩いていたので、 男の人に追いつくことができた。
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途中思い出せないが・・・ おそらく鳥居のようなゲートをくぐる。 そこには走る男の人はもういない。
私は龍の道の上を歩いていた。 龍といっても、巨大な一本の髪の毛のようで、 うろこはキューティクルのようだった。
やがて私はどこかの和室で正座しており、龍と対面する。 龍の姿は覚えていない。 龍は私に、 「お前の後ろの鏡を見ろ。 そこにはお前の真の姿が映る。」と言った。
私は怖かったが、心の中のもう一人の自分が 「恐れてはいけない」と言う。 後ろには、縦長の楕円の鏡があった。 鏡に映った私は、最初は少しかわいく映っていたが、 みるみるうちに顔色が 額からあごにかけて真っ青になった。
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私は龍に、「私は病気なのですか?」と聞くと、 そうだと言う。 龍は私に、二つに折った白い紙を差し出す。 そこには、黒い字で「8:30」とある。
健康のためには、夜8時半までには 帰宅しないといけないのだと思う。
どうすればいいのですか?」と聞くと 龍は「太っているのも病気のためだ。 まず元気になりなさい」と言う。 |
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途中思い出せないが・・・ 和室に、母と知らない女の人と3人で正座している。 龍が私にキスをしてくれるという。
頭のほうに引っ張られる。 目を閉じていて見えないのだが、龍の気配を感じる。 途中、物音がして集中力がとぎれたため、気配を感じにくくなった。
集中しなおすと、龍の気配を感じ取ることができ、キスをされた。 目を開けると(目が覚めた感じ)龍は見えず、母と女性がいた。 母は「時間がかかったね」と声をかけた。 私は「途中で集中できなくなったから」と答えた。
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場面が変わる。イギリス人数人がいる。 一人がオーラを写すといって、 ポラロイドカメラで自分の写真を撮る。 写真には、本人の顔と、 もう一人の本人の顔がボヤっと写っていた。
室内なのに、 写真の背景は青空に黄色い花で、
私の周りには、10人くらいの人の顔が写っていた。
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「なんで花がないのに、写っているの?」と聞くと、 立て続けに10枚くらい撮ってくれるのだが、 私の背景にはいろいろな花があり、何人もの顔が映っている。
中にはアップのぼやけた写真が数枚あり、 イギリス人は「珍しく失敗した」といって 写真の束から差し引いた。
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私はいい機会なので、 イギリス人に質問をしてみようと決意した。 英語で、「私は弟と6歳離れていて、 間に2人の弟がいたのだが流産してしまった。
泣いているらしい。イギリス人はHちゃんをなぐさめていた。 私は質問を 続けることができなかったが、 他のイギリス人とともに微笑んだ。
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30歳 女性 心の奥にあるもの 「やまわ」さんの夢 |
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動物や得体の知れないもの、怪物や龍などの想像上のものが夢に登場するのは・・・ 本能的な部分や無意識の深いところからつくり出された夢だということかもしれません。
あなたの視点はカメラと一体で・・・男性を追っています。 カメラという媒介物を通して・・・男性を見てきたということなのでしょう。
追いかけている場所が森の中であり・・・当然のように・・・見失います。
CMの撮影の中に登場してくる「男性」であるなら・・・一般的な受けはいいはず。 あなたは・・・疑いもなく・・・理想とする男性の後を追って走り続け・・・やっと追いついた。
追いつけたのは・・・その男性が走り疲れて・・・歩いていたからでしたね。 CMという設定なら・・・走り続けなければならないはずなのに・・・どうしてなのでしょう? そこに・・・あなたなりの変換点があったということかも。 いずれにしても・・・あなたの前を走る男性はいつの間にかいなくなりました。それって・・・どんな現実?
さて、鳥居のゲートをくぐりましたね。心境に大きな変化があったことを暗示させます。 龍をイメージさせる道を歩いていますから・・・何らかの目的意識がありそう。
鏡を見ることとなり・・・もう1人の自分が映っていると告げられます。 病気だと言われ・・・何らかの処方箋のような白い紙を渡されます。 多くの夢が示していることですが・・・夢の中で手渡されるメッセージは・・・ たとえば・・・手紙にしても・・・「言葉」にしても・・・新聞の記事にしても・・・ あなた自身がつくりだした「独白」なのですね。つまり・・・宣言的な「ひとりごと」だということ。 そうしなくては・・・ならないと・・・自分に言い聞かせるための「メッセージ」 場合によっては・・・言い訳。
「8:30」までには帰宅しなければいけないという指示は・・・ 研究職なら・・・帰宅時間が不定のはずですから・・・現実を否定するもの。 太っているからやせたいという現実認識があなたにはあって・・・ いまのままでは「元気」になれないというメッセージが繰り返されます。 言い換えると・・・いまのままでは・・・駄目だということ。そこから次の展開がつくり出されます。
それがキスの場面。「母」がそばにいることに意味がありそうですね。 女性は・・・もちろん・・・もうひとりの「あなた」ということでしょう。
この場合の「キス」は・・・あなたの「病的な状況」を改善してくれる「きっかけ」となるもの。 キスをされて・・・目覚めると・・・新しい人生が待っているという「物語」の枠組みで展開していますから・・・ あなたにとって・・・人生の大きな分岐点にさしかかっているということのよう。 そのことを・・・無意識はメッセージとして夢に託したのでしょう。
人生の節目のときに・・・思いがけないイメージで・・・夢は大切なことを語りかけてくれるものです。 時間がかかったけど・・・やっと集中できる「何か」を見つけたのですね。
これまでは・・・「流産」して手に入らなかったものが・・・いくつかあったはず。 順調にいっていれば・・・生まれてくる「成果」のようなもの。 何らかの成果が・・・「花」を添えて・・・映し出されてくるだろうという「予感」。 そのことを伝える夢なのかもしれません。
by エリカ
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追いつくことができたもの・・・それは「価値観」でしたね。 でも・・・誰の価値観に追いついたのでしょうか? そのことを・・・あなたは・・・はっきりと示していません。 表向きは・・・「周囲の誰かに立ち向かう自分」から脱皮する自分自身なのでしょうが・・・。
10年間・・・おつき合いをしてきた「男性」とも別れ・・・2年が立ちました。 恋愛対象となる「男性像」が・・・はっきりしなくなりましたね。 母親に対する現在の感情も・・・よくわからないまま。 どちらも・・・あまり・・・考えないようにしているからかもしれません。
母親との間には・・・過去の発言で傷ついたことがあって・・・ 避けていた時期があり・・・母親の「自己弁護的」な態度にも・・・イライラさせられたのでしょう。 同じことが・・・10年おつき合いした「彼」にも・・・あてはまるのではありませんか?
そのような経験が・・・次のステップを早めさせたり・・・ 分岐点において必要な振り返りをするのを・・・・妨げたりしているのかもしれません。
「研究職」というポジションで・・・自分なりの成果を期待できる「チャンス」にあるのでしょうが・・・ そのまま突き進んでしまうと・・・病気になってしまうと夢は伝えています。
病気といっても・・・もちろん・・・比喩的な表現であって・・・ サポートしてくれる誰かを必要とする状況が生まれてくるから・・・自分をよく見つめなさいということ。
鏡の中には・・・何人もの「あなた」が映っていましたね。 あなたのオーラ・・・つまり・・・「発揮されるべき能力」を・・・イギリス人が撮影してくれました。 イギリス人は現実場面で・・・実際に会っていますから・・・ 現実的な成功への実感をあなたが模索していることを意味しているのでしょう。
写真の束から差し引いたものは・・・あなたがはっきりとさせたがらない「過去」かも? オーラを写すポラロイド写真での「失敗」ですから・・・うまくいかなかった「過去」を暗示させます。 そのことをはっきりさせようとすると・・・突然友人のHちゃんが現れます。それが・・・「答え」 Hちゃんの事情が・・・あなたにとって・・・触れたがらない部分。 背景に花がないのに黄色い花が写っているのは・・・あなたに必要だから。
龍にキスをされるという「チャンス」が目の前に広がりつつある現実において・・・ 解決されない「過去の清算」があることを告げています。 現実においては・・・自分なりに決着をつけているつもりなのでしょうが・・・ やがて・・・立ち戻らなければならないことになるのかもしれません。
by うらら
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イギリス人とともに微笑んでいるのは・・・現実的な選択をあなたがしたということ。 そこには・・・幾分、自分へのごまかしや妥協があるはず。 これで・・・いいんだという「諦め」のようなものかもしれませんが・・・。 鏡の中のあなたの顔が・・・青ざめていくのは・・・そういうわけ。 やせたいと感じている「あなた」と同じ意識レベルから生じてきているものに・・・ 心がゆらされています。
Hちゃんが登場してくるのは・・・「女らしいあなた」を思い出して欲しいからでしょう。 そのHちゃんがイギリス人に抱きついて・・・泣いているのですから・・・ もう少し・・・現実的な部分で・・・「女であってもいい」のではありませんか? 「流産」についての質問をしているのは・・・そういうわけ。 ひとつを選んで集中するのではなく・・・他にも選ぶべきものがあるということ。
何かを生み出す創造的な仕事をしたいのなら・・・ 女性としての部分を見失ってはいけないということ。 男性的な部分に偏りつつある「あなた」に・・・ 龍の道として・・・「髪の毛」をイメージさせたのは・・・そういうわけ。
Hちゃんに関する別の夢で・・・あなたは着物を着ていますね。 隠れた場所で・・・こっそりと着物を身につけます。 襦袢を外にして・・・しかも紐がありませんから・・・ 女を表現することにおいて・・・不似合いさや気恥ずかしさを感じてきたということ。 だから・・・取っつきにくい印象を身にまとうことで自分をかばってきたのでしょう。
ところで・・・泣き叫んでいるHちゃんは・・・あなた自身ですから・・・ 「女性性」がないがしろにされているというイメージが強調されています。 母が過去において・・・あなたを傷つけた発言は・・・底の部分でつながっているのかもしれません。 もし・・・そうだとしたら・・・もう少し時間がかかるでしょうが・・・。
整理すると・・・龍の夢は・・・ある意味でとても大切な夢ですね。 現実面での充実感や何かしらの成果が現れてくるということでしょう。 Hちゃんに関する夢は・・・解決すべきことがらが・・・そのまま放置されていることを意味します。 しばらくすると・・・この夢の続きが見られるはずですから・・・変化を感じ取ってください。
by ふむふむ
2006.4.17 |
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