chibiz.gif  女性 24歳 : 2回の偶然   「あん」さんの夢 chibiz.gif

去年10年間かわいがっていた愛犬が病気で死んでしまいました。

家族で供養して敷地内に埋葬したのですが、最近お墓参りをしていませんでした。

私は毎日色つきの夢を見てその内容も必ず覚えています。

すると、2週間ほど前にその犬の夢を見ました。

そのことを母に話すと、母もその同じ夜に犬の夢を見たというのです。

そのときは偶然だなと思っていましたが、また1週間後に今度は犬が生き返る夢を見ました。

最後は夢でも死んでしまい、思い出すと悲しいので母にも言わなかったのですが

今度は母が昨日犬の夢を見たと言うのです。

2回も連続で母娘が同じような夢を見るのは何かただの偶然でしょうか?


その次の日さっそくお墓参りをしました。

私にとってその死んだ犬はきっと守り神になっていると思っていますが、何かのお知らせでしょうか?

 





Q 1    ただの偶然でしょうか? 何かのお知らせでしょうか?

 

    10年間もかわいがっていた犬ですから、家族と同じですね。病気でなくなったのですから

    死んでいく姿を、少しずつ家族で見ていたわけですね。

    同じような夢をあなたとお母さんが見たのは偶然ではありません。

     

    ときどき、その犬のことについては思い出していましたね。散歩の時間がくれば甘えた声をだしていたとか・・・。

    ちょっとした仕草を思い出して、「そういえば、こんなこともあったね」と話にでてくることもあったはず。

    死んでしまってからも、そのように愛犬の話題で時間を過ごしていましたね。

    たくさん話していなかったとしても・・・愛犬がいた場所とか・・・エサを食べていた食器とかが目に入ったり

    写真とか・・・かすかな匂いとか・・・似ている犬を見たとか・・・思い出す要素は・・・いくつかあったはず。

    ほんのちょっとずつ、あなたとお母さんの「ヒッピーに関する記憶」を刺激するものがあったと思うのです。

    偶然に、あなたが愛犬のことを思い出していると・・・それを察して、お母さんが、愛犬の話をする。

    そういうのは、夢でなくても・・・自然にあることなのです。

    まして、あなたも、お母さんも・・・愛犬のことを・・・心から大事にしていた。供養までした。埋葬もしたのです。

    ちょっと前までは・・・お墓参りもしていた・・・そこで、しばらくの空白。

     

    ちょうど、思い出したくなったとき、あなたもお母さんも気づいてはいなかったけど

    愛犬のことを思い出してしまうような・・・何らかの刺激を受けていたのでしょう・・・それを無意識は気づいていた。

    意識は気づいていないのに・・・何らかの弱い刺激があって・・・無意識が気づいているという現象があります。

    それをプライミング効果といいます。意識していても、気づかないような・・・ほんの一瞬の刺激。それがあった。

    お母さんも、あなたも・・・夢を見たことを話す。こんな偶然があるなんて・・・不思議だと話し合う。

    それが、次の微弱な刺激を誘発させます。そして、時を同じくして・・・ほとんど同時期に・・・同じような夢を見る。

    不思議な現象ですが・・・それは偶然ではないのです。間違いなく・・・見るべきして見た夢だと言えるでしょう。

    そのような一致が見られたのは・・・その犬を愛する・・・あなたとお母さんの気持ちが一致しているからです。

    偶然ではなく・・・一致するだけの理由が・・・そこにあるのです。その意味では不思議なことではありません。

    いずれにしても・・・愛犬の夢は・・・ある意味で・・・お知らせをしているということになります。

     

    愛犬のことを忘れてはいないよ・・・いまでも覚えているよ・・・いっしょに過ごした時間を覚えているよ・・・。

    そういう気持ちが・・・あなたとお母さんの心に・・・ほぼ同時期に・・浮かんでいるということです。

    2つの偶然一致した夢は・・・メッセージとなって・・・なんらかの行動をあなたとお母さんに起こさせるはずです。

    それは、あなたとお母さんがしたいと思っていることで・・・最近していなかったこと・・・だと思われます。

    具体的に、どんな夢を見たのかで、はっきりしてくるものと思われます。
     

by エリカ     





     こんにちは。うららです。ここから担当します。

    「あん」さんの夢を受け取りました。夢のタイトルは「2回の偶然」でしたね。

    どうして、同じ夢をみるという偶然が起きたかについてはいっしょに解明したいと思います。

    不思議なことですが・・・よくある現象でもあります。

    >犬の夢そのものは、どんな夢だったのでしょうか?  あなたが見た夢を具体的に教えて下さい。

     もし可能なら、お母さんが見た夢についても詳しく分かるといいですね。

     2週間前の夢と1週間前の夢・・・あわせて4つの夢。最初の一致した夢は?

    > まず、私が最初に見た夢はあまり覚えていないんです・・・

     母が最初に見た夢も、かなり漠然とした感じで、

     でも、これはヒッピー君だ!(死んだ犬の名前です。)って感じるくらい? ・・・だったそうです。

    >2回目の偶然となった夢はどうですか?

    > 2回目の私の夢は、犬がいて、 「あ、これはヒッピー君だ!」って思うんですが、

     「でも、ヒッピー君は死んだのになぜ?」 

     「あ、生き返ってくれたんだ」と、ここまでは喜んで幸せなのですが

     結局元気がなくなって脳死状態になって、最後は死んで、みんなで埋めてあげました。

    >母のほうは、いつも散歩に行ってた川沿いの道をヒッピーが走ってて、

     「ヒッピー!」って呼んだと言っていました。

    >その犬の夢はけっこう思い出すと悲しいので、前回の夢なんかは忘れてしまいました。

     詳しく説明できなくて申し訳ありません。。。

     >では診断しますね。





    夢診断のポイントは、2回の一致は偶然ではないということです。見るべき夢を同時期に見たということですね。
    ヒッピーを思い出させる要因が・・・あなたの周りにたくさんあるということです。無理に忘れることはありません。

    hetakyara02.gif 最初の夢はあまり覚えていない。漠然とした感じ。ヒッピーだと感じるくらい。

    →ヒッピーのことを忘れまいとする気持ちは・・・いまでもあるけれど・・・。

     ヒッピーの代わりをする犬がいるということなのでしょう。ときどきは思い出していたが・・・いま飼っている犬もいる。

     忘れようとしているのではないけれど・・・いつまでも・・・悲しんでいるわけにはいかない。

     埋葬もしたし、供養もした・・・目の前にいる犬と過ごすことは・・・いずれ忘れることにつながる。

     そういう時間を過ごしていたとき・・・ふと思い出してしまった・・・忘れてはいないよという気持ちを表したかった・・・。

     目の前の生きている犬を愛するためには・・・必要な過程なのですね。乗り越えなければならないのでしょうか?

     その犬に対して、ヒッピーをかわいがっていたときと同じような気持ちになったから・・・ヒッピーを思いだしたのです。

     漠然としていました・・・それを思い出させたのは・・・いま飼っている犬の動きや表情なのでしょう?

    hetakyara02.gif  死んだはずなのに、生き返ったと思った。でもやっぱり、脳死状態になった。川沿いをヒッピーが走っていた。

    →ヒッピーは死んでしまったということを納得していたつもりでも・・・受け入れることは難しかったはず。

     ヒッピーが生きていれば・・・あなたもお母さんも・・・思っているそのままの気持ちをヒッピーに伝えることができた。

     いま、飼っている犬では・・・そこまで気持ちが伝わるわけではない・・・満ち足りない部分がある。

     それは・・・目の前の犬に望んでも・・・無理なことなのかもしれない。そう思っている。

     時間がたって・・・だいぶ癒されてきたのでしょう・・・もう忘れてもいい時期・・・目の前の犬に気持ちがむき始めていた。

     そして・・・やっぱり死んでしまったんだと・・・夢で確認している・・・そして、ヒッピーを思い出している。

by うらら      





     Q 2   どう受け止めればいいの? どうすればいいの?

       

      どこかで、ヒッピーのことは忘れようという雰囲気が家族の中で広がっていったのでしょう。

      それは、思い出すのが悲しいからですね。悲しいから・・・思い出すのはよそうと・・・暗黙の内に約束していた。

      あなたが・・・ヒッピーのことを持ち出すと・・・家族のだれかが・・・思い出すから・・・悲しくなるから・・・。

      辛くなるから・・・言いたくなっても言わないで我慢していたときが・・・何度かあった。

      ヒッピーがいたらよかったのにと思ったときが何度もあった。でも・・・心の中にしまっておこうと思った。

      だって、埋葬したし、供養もしたのだから・・・それは、これ以上悲しくなりたくないから・・・みんなで取り組んだ儀式。

      悲しみを振り払う「お別れのセレモニー」だった。だから・・・それを境に・・・忘れてもいい・・・はずだった。

       

      無理して忘れる必要はなかっったのに・・・埋葬して、供養して、お墓参りもして・・・一段落していたら・・・

      どういうわけか・・・忘れようという流れが出来ていた。それを、あなたも半分受け入れていた・・・かもしれない。

      なぜなら・・・思い出すと悲しい感じがしてしまうから・・・いつも・・・その結論に到達していたのでしょう。

      思い出すと・・・悲しいから・・・辛いから・・・思い出すのはやめようという考え方・・・それは偏っていませんか?

       

      忘れられないのですから・・・無理して忘れることはないのです・・・写真があるのなら、どんどん話しかけていいのです。

      生きているときと同じように・・・生活するのです。2年前から飼っている犬に、ヒッピーの名を与えればいいのです。

      2匹は仲良しだったのですから・・・ヒッピー2世にすればいいのです。

      2回同じ夢を見たという偶然は・・・あなたとお母さんに・・・ヒッピーのことを思い出させる強い刺激となりましたね。

      無理して・・・忘れようとしないで・・・当たり前に・・・思い出してほしいのです。悲しい気分で思い出さないで・・・。

      そうヒッピーは・・・あなたとお母さんに伝えたいのかもしれません。どんどん思い出してあげるといいでしょう。

      この2つの偶然の一致は・・・そのために・・・必然的に・・・一致したのです。そのことを知らせているのです。

      夢を・・・そのように受け取り・・・感じることで・・・あなたの気持ちを癒してくれるでしょう。

    by ふむふむ    

    2001/03/08