近況報告!

9/24

 どうやら,僕の学生・院生時代の恩師のH先生に,第2子が生まれたらしい.おめでとうございます.男の子だそうな.

 まぁ,上記の情報は大学の研究室のOBメーリングリストを通じて流れてきたんですが(このMLに参加している人は僕よりもかなり年上の方ばっかりなんですが,こっそり参加してたりしてます.去年のGWに研究室を訪ねたときに入らないかと誘われた),なんだか週の初めの一発目のメールでこういったお祝いごとのメールを受け取ると心が和みます.『これから一週間もあるよあー会社行きたくねぇどうせトラブルと納期待ちの仕事が山のように待ってるんだろうなぁ今週は4日しかないけど仕事の量はいつもと大して変わらねーんだろうなぁ』とか思いつつ出社してきたのですが,メールを受け取ってなんだかこう,プラスマイナスゼロって感じがしました(決してプラスにはならないのがミソ).

 ****

 で,今月二度目の3連休なんですが,気がついたら「一日一温泉」になってました.もー温泉三昧でした.これは意図したものではなく,文字通り「気が付いたら」一日に一回温泉入っていた,という状況.これはオレの心の奥底で休息を求めているに違いない…….

・ほったらかし温泉

 一番最初に行ったのは,山梨県にある「ほったらかし温泉」というところ.この日は,『かがてぃプレゼンツ ぶらりぶどう狩り温泉ツアー』でした.そんなわけで最初はぶどう狩りに.

 笛吹ワインでは,なんと自分でワインが作れるらしい.かがてぃは何かの番組を見てこれを知ったそうな.そしてぶどうも食べ放題らしい.僕は普段,ブドウというかフルーツの類を自発的に食べようとしないので,これはいいチャンスだ,ブドウをたくさん食べて眼の疲れを癒そう,とか目論んでいるうちに(ブドウって芽に良いんじゃ無かったでしたっけ?),多少道に迷いつつも笛吹ワイン工場に到着.テレビで紹介されていたからかどうだか知らないけど,意外に混んでました.みんなテレビに感化されすぎだよ(←オマエモナー)

 到着したはいいけど,駐車場が満杯で停めるところが無いらしい.仕方が無いので裏手の方にクルマを停めて(工場の人が誘導してくれた),受付へ.受付を済ますと,「入り口の前で待っていてください.ぶどう園まで車で移動します」とのこと.しばらく待つと,トヨタのハイエースが登場.これに乗ってぶどう園まで行くらしい.しかし,このハイエース,なんと後部座席が3人しか座れない.待っているのは7〜8人.乗れるわけ無いじゃん,と思っていたら

 「申し訳ないんですが,荷台に乗ってください

 とのこと.軍隊での階級が低い兵卒みたいにクルマの荷台に横に座ってぶどう園まで移動.ハイエースの荷台は捕まるところが無くて大変だった.ぶどう狩りっていうのは,俺が考えていたより遥かに過酷なものなのだろうか.なんせ狩りだしな.

 数分で戦場に到着.目の前には(ぶどう)がたくさんぶら下がっていた.ここで,工場の人に武器を手渡された.武器,っつーかハサミだけど.ここで,工場の人(兵士長)から激励の言があった.

 「ここに来た以上,オマエらに人権は無い! 人間として故郷(くに)に帰りたくば,敵を狩って狩って狩りまくることだ! 狩り方は,一粒一粒ちまちまと獲るのではなく根元から一気にバサッて行け!バサッと! 一人3房もって帰って者には,報酬としてワイン製作の権利が与えられる!2房でも4房でもない!3房以外は認めん! それでは諸君らの健闘に期待する! 以上だ!」

 と,スタンリー・キューブリックの映画「フルメタル・ジャケット」の冒頭のシーンのような口汚い言葉で俺達を罵ったあと,そのまま軍用車(ハイエース)に乗って帰っていった.ちなみに,軍用車は定期的に来るが,帰りたくなったときにクルマがこなかったら歩いて帰ってくれとのこと(まぁ近いからいいけど).さすが軍隊.

 (上記はもちろん冗談です(^^;.説明のお兄さんはかなり感じが良く,腰の低い丁寧な説明でした)

 残された俺らは,武器を片手に獲物の厳選.なるべく,大きくて美味しそうなやつを選ぼうと必死.よっしゃ,これを食べてみようと一房をはさみで切り取る.ここでは,ぶどうが食べ放題らしいので,遠慮なく食べる.

 やっぱり,取れたてのぶどうは美味い.自然の中で食べるからかもしれないけど,普段より数倍美味い気がする.それに,なんだか水分が多い.指で軽くはじいただけで,中の汁が堰を切ったように飛び出してくる.おかげで手がべとべと….と,それ以前にこの食べ終わった皮はどうすればいいんだ?と辺りを見渡すとそこら中に食べカスの皮が散乱していた(^^;.捨てていいらしい.少々行儀が悪いもするが,これが自然で食べるということなのだろう.

 このぶどう,最初のうちは結構美味しく食べていたのだけど,なんせ一房がかなり大きいので食べ終わる頃には腹が一杯に.そこで,ワイン製作のためのぶどうを3房とって工場へ帰ることに.この,3房を選ぶのもだいぶ慎重に選ぶ.そりゃーそうでしょう,だって,美味いワインが飲みたいじゃないですか(^^;.

 ぶどうを籠に入れて,工場まで歩いて帰る.工場では,デカいプラスチック製の”桶”が用意してありました.そこに採ってきたぶどうを入れる.そして,僕らは長靴に履き替える.で,その長靴で桶の中のぶどうを踏んでくれ,とのことらしい.へぇー,こうやってワインは造られるのかーと感心しながらぶどうを踏みつける.最初は,よく電化製品にくるまっている「プチプチシート」のような感触だったけど,踏みつづけるうちにだんだんそんな感触もなくなってきた.と,同時に見慣れたワインの色が足元に広がってきた.

 「もう,そろそろ良さそうですね」と工場の人が言ったので,桶から出た.そして,桶の中の赤い液体とぶどうの破片を,濾過(ろか)装置のような物に入れた.ここで残念だったのが,前の客も,俺らの次の客も同じ濾過装置に入れていたこと.俺らだけのワインじゃなくて,みんなで作ったワインになってしまうけど,まぁ仕方が無いか…….

 濾した直後のぶどう汁を飲ませてもらう.なんというか,普段飲んでいるグレープジュースの何倍も濃くした感じ.飲めば飲むほど喉が渇く感じ.でも,自分で採って来たぶどうなのでなんとなく美味しく感じたり.

 ここで作ったワインは,12月には宅配便で手元に届くらしい.そして,ワインのラベルは自分で作ることができるらしい.そんなわけで,画用紙に向かって自分なりのワインのラベルを書く.もちろん,デザインのデの字さえ知らない僕はあんまり凝ったことは出来ませんでした.けど,まぁ自分で書いたってことで良しとしよう…….やっぱり,下書きで書いた「ビック・ザ・ブドー」にしておけば良かったかな,とちょっぴり後悔してみたり.

 

 *******

 

 で,ワイン作りも終わったことだし,温泉にでも行こう,ということに.そこはかがてぃプレゼンツ,抜かりはありません.なんでも山の上にあって眺めが良いという「ほったらかし温泉」に行くことにしました.

 地元では有名らしい,フルーツ園(?)というところのさらに上にあるらしいです.ほったらかし温泉.もう,登るのが大変でした.たぶん,道を間違ったのだと思います,だって,30度くらいある坂道を一気に駆け上らないと行けないような道路だったんですから.もう,一回止まったら再発進は不可じゃないかと思う位でした.クルマがFRだったから良いようなものの,FFだったとしたら前輪が浮いてしまって非常に危険だと思いましたよホント.

 で,山頂にあるほったらかし温泉に到着.時刻は夕暮れ時.もうそろそろ日が落ちそう.そんな中,オレンジ色のライトに照らされた山小屋が見えてきました.駐車場に車を停め,山小屋へ.入浴料は500円らしい.中に入ると,思ったよりもキレイな脱衣所と,湯船がありました.客はそこそこ多い感じ.でも,いつぞや体験した「芋洗い」なんていう状態ではなく,寄りかかってゆったり出来ました.

 お湯に浸かってゆったりしていると,だんだん辺りが暗くなってきました.そして,遠くには甲府の街の灯りがポツリポツリと.暗さがましてゆくに連れ,だんだんはっきりと見えてくる夜景はもはや絶景かと.温泉に浸かりながら夜景が観れるなんて思ってもませんでした.

 


 あぁっ,あと二日分の温泉のことについて書こうと思っていたんですけど,初日分で結構な量になってしまったので今週はこれにて.

 上記文章中の「ほったらかし温泉」のリンクなんですが,Googleの検索結果を貼り付けてあります.だって,どのページも「無断xxは禁止します」とか書かれているし…….無用ないざこざを避けるため,検索結果のページで誤魔化しました(誤魔化せているんだろうか?).リンクフリーなんていう太っ腹なページは無いモノか.

 あ,ちなみに当ページはリンクフリーです.バンバン貼り付けてください.そりゃーもうはちきれんばかりに.

 ……ん? 「無断転載」と「リンク」は別の物なんだろうか? イマイチよく分からん….

 分からなかったらGoogle先生に聞いてみよう! ……なんか,別物,っぽいな.でも,イマイチよく分からん…….


9/17

 最近,更新が休日の深夜(日曜の夜とか祝日の夜とか)じゃなくて,休日が終わった次の日の平日の深夜(月曜深夜とか火曜深夜とか)になってしまっていかんなぁ.更新ペースを元に戻さないと.

 そんなわけで,先週の予告どおり,3連休はゴロゴロしてました.

 本当は,マジに部屋から一歩も出ないヒキコモリをやろうと思ったんですが,腹が減ってメシを食べに行ったりとかなにかしら外に出る用事があったりとかしてダメでした.いいことなんだか悪いことなんだか.でも,半日くらい家にいるとだんだん体がだるくなってくる,というより基本的な体力が落ちてくるような気がするのは気のせいでしょうか.なんつーか,病気でもないのに病気をしているような生活をしているから,体が病気モードになっているっていうかなんというか.

 それにしても,AoE(エイジオブエンパイヤ)は面白いですねぇ(結局ゲームなんですが…).このヒキコモリ連休中に初めてこんぴーたに勝てました.文明は大和で,騎馬軍団を作ってヒッタイト文明やらミノア文明に攻め込みました.日本の騎馬は強いです.もう,十数人で軍団作って攻め込む時といったら! そして逃げ惑う敵に追い討ちをかける瞬間とか! もーたまりません.

 でも,ちょっとだけやりすぎて目の奥が痛くなりました.パソコンの画面は目に悪いです….

 

・Sony Dream World 2002

 そんなわけで,三連休の中日にSony Dream World 2002に行ってきました.ゴロゴロしているところを友人数人に拉致され(←時事ネタ),連れていかれました.

 余談…時事ネタといえば,まさか北朝鮮の拉致問題があんな結末とはねぇ….

 余談その2…そういえば,オレ9/11のことについて全く書いてない….こういうときこその時事ネタなのに….

 で,上記Sony Dream Worldなんですが,もちろんソニーオンリーイベント(←専門用語?)です.もう,ソニーが好きで好きでたまらない紳士やご婦人がわんさか押し寄せるローカルなイベントかと思いきや,入場無料で割と開放的でした.そして,桜木町駅からパシフィコ横浜まで,結構な人の行列でした.もう,動く歩道なんて動けないくらいです.

 で,なんでこのイベントに行く気になったかというと「パソコンに携わる仕事をしているので,一応チェックしておきたい」という気持ち半分,「バイオ欲しいなぁ,アイボすげぇなぁ」という気持ち半分だったからです(半分なら何故後者を太字に?).やっぱソニーはすげぇよなぁ(ダメ発言).

 で,入場無料のなのでサクッと中に入ると,いきなり目に飛び込んでくるのは巨大な紫色のVAIOの文字.すげぇよ,VAIOだよ(見たまんま).視界の中央にはステージが.今の時間は,ステージ上では何もイベントは行われていないらしい.そんなわけで,各ブースを回ってみることにする.

 ▼VAIO……とりあえず,一番最初にVAIOを見る.なんか,従来までの紫色がなく,白と黒を基調とした半透明のデザインに変わっていた.これって,Mac?(おい) でも,ウチのところから出している同じWindows機とは思えないくらいのデザインのカッコよさ.見習って欲しいものです.これだったら多少OSが落ちたりしてもそれなりに許せるんじゃないかな.そして,至る所のVAIOで音楽を流していました.ストリーミングとかなんとか.そっちの方向にシフトさせたいのね.でも,著作権とかどうするんだろう.いまだ結論は出てないような.

 ▼サイバーショット……ここの展示は面白く,客がデモ用に展示されているサイバーショットUを使って発掘現場(もちろん,本物ではなくアトラクションとして作られたもの)を撮影する,という凝ったサービスが.もちろんオレはExilimで撮影(お約束).残念ながらそのとき撮った絵は載せられない(たいしたことないし).

 ▼ミュージック……やはりソニーは「ネットを使って音楽配信」を流行らせたいらしい(ネットワークミュージックとかなんとか).ここでは,NetMDを使ってダウンロードのテストサービスみたいなのが行われていた.ダウンロードを実際に行いMDに落とし,しかもそのMDは記念として持ち帰れるらしい.なんて太っ腹.でも僕はやらなかった(混んでたし).

 ▼ミュージックその2……突然,目の前飛び込んできたのはプジョー206ccじゃないですか!何のデモだ?と思ったらナビと音響システムを体感するための車だそうな.つーか,ただ音響システムを試すだけなのに206ccっていうチョイスはどうよ? オープンカーってどうよ? さすがだねぇ,と思ってしまった.さらに,その隣には日産のエルグランド+DVD 5.1chサラウンドシステムという車が置いてあった.こんなのがあったら,渋滞もさぞかし楽しいんだろうなぁ….

 ▼オーディオ&ヴィジュアル……特にヴィジュアル系が凄い.なんでも,新開発のBlu-Rayレコーダの展示をしていた.見た目は普通のDVDデッキ+DVDメディアなんだけど,まず画質がキレイ.出力がプラズマだっていうのを差し引いてもかなりキレイな方だと思う(デジタルノイズとかも見当たらなかった).そして,この画質で片面23.3GBだそうな.どーなってるんだ? とただただ感心する限りです…….(参考:Bul-Rayに関するimpressの記事

 また,オーディオでは無線でサラウンドを実現しているシステムが展示されていた.サラウンドを組むと,必然的にコードがシッチャカメッチャカになってしまって悩みの種なんですよね(サラウンド組んでいる人はわかると思う….コードをまとめちゃダメなんですよねノイズが発生するから).それを無線デジタルチャンネルで実現したとか.ちょっと欲しいなぁとか思ったり.

 ▼環境への取り組み……このコーナーでは,発泡スチロールがみかんの皮で溶けていた.へぇー溶けるんだぁー(思考停止中のコメント).

 ▼プレステ2……やっぱり見ておくべきだろう,とプレステ2のブースへ.すると,そこはプレステ2ではなく海外展開するソニーの関連会社のブースでした.そこでプレステ2のCMを流していたので勘違いしました……って,よくよく見たら見たことが無いプレステ2のCM.それもそのはず,海外で流しているプレステ2のCMでした.海外のCMだけあって,面白さが良く分からないものやシュールなものがたくさん流れていました.

 中でも目を引いたのがWRCのゲームのCM.画面に「T.マキネン」の文字と,本人(!)が! そして,なんとマキネンがWRCの砂利道を自分の足で走っている(しかもコ・ドライバーも一緒に)じゃないですか! そして,WRCのように段差でジャンプ.次のシーンは,「R.バーンズ」の文字.そしてもちろん本人が,自分の足でWRCの砂利道をひた走る.今度はカーブの手前で急ブレーキのシーン(2本の足でカッコよく止まる).なんて豪華なコマーシャルゥ!ファンにはたまりませんな.WRCが盛んなヨーロッパだから成せるCMであって,日本じゃやってくれなさそうなのがちょっと寂しい….

 ▼アイボ……プレステ2のCMを見終わって,次のブースへ.ロボットコーナーです.言わずと知れたアイボです.歴代のアイボがガラスケースに収まっていたりとか.アイボとふれあいコーナーがあったりとか.アイボに載せるソフトウエアの展示とか.ソフトウエアのなかでは,コナミだかが作った「おしゃべりアイボ」が興味を引いた.もう,アイボが喋る時代か….残念ながらアイボの声は(周りの音が大きすぎて)聞き取ることはできなかった.

 つーか,アイボ多過ぎ.もう,アイボのコーナーじゃ,あっちを向いてもこっちを向いてもアイボですよ(当たり前だけど…).一時期足りなくなってヤフーオークションで法外な値段で売られていたのは一体なんだったのかと.

 ▼最後に……ロボットコーナーにきて,これを忘れてはいけません.そう,SDR-4X.踊るマシンです.写真は以下(クリックすると大きく見れます).

 

 残念ながら,僕が行った時は時間が遅く,もうショーの時間は終わってました.是非踊るところを見たかったのですが.一体どんな感じで踊るのでしょう.

 ……ですが,このSDRを横から眺めたとき,あることに気付いてしまいました.これは気付いてはいけなかったことなんでしょうか.問題の写真は以下(クリックすると大きく見れます).

 

 この写真をよーく見ると………

 

 浮いてるよ,SDR! すげぇ,っていうかそれ以前に,

 

 

 

 

 支えがあるじゃん! オマエは先行者か!

 


 オチをつけて今週はおしまいです.

 帰り道,ソニーはすごいなぁと思いつつも,それに加えて俺の立場は,とちょっと落ち込んで帰りました.でも,コンセプトのショーで盛り上がれるのはクルマだけ,と思っていましたが,今回見事にその考えは覆されました.


9/9

 というわけで,2週間ぶりの更新です.

 更新量も2週間分あります.自分で書いておいてなんなんですが,ホント量ありすぎです.申し訳ありません.時間が無い人は写真だけとかにしておいた方が効率良さそうです.

 掲示板の方にはちょこっと書いたのですが(というより掲示板にしか書けなかった),自宅のPCが動かなくなりまして,ネットにもつなげない状態でした.原因は『電源』.ある日突然ウンともスンとも言わなくなるのは,やっぱり自作したリスクみたいなモノでしょうかね.

 *****

 そんなわけで2週間ほどネットにつなげない状態だったんですが,先週,先々週とちょっとハードなスケジュールだったんでちょうど良かったかもしれません.先々週は深夜に富士山登山,先週は深夜ドライブして仙台まで行き,ジャズフェス見てきました.もう,週末がこんな生活だと疲れがとれません.いや,週末だからこそ,か.

 で,仙台のジャズフェスです.皆さんお疲れ様でした.例によって僕は参加する方ではなく見る方(そして写真を撮る方)なので,あんまり疲れませんでした.演奏している方々はさぞかし大変だったと思います.いや,見るほうも結構疲れました.なんせ,『ストリートジャズフェスティバル』の名のとおり道路の脇で演奏しているので,普通の通行人の方の邪魔にならないようポジショニングをするのが大変で大変で……すいませんウソですあんまり大変じゃなかったです.街の至るところでバンドの演奏しているので,待ち合わせの時間がどんなに余ろうとも,かなり満足した時間を過ごせました.というか待ち合わせに来なくていいよ! このまま音楽聴いてるよ!っていうくらいでした.

 で,一応メインで聞きに行ったのがMarine Underground(通称:マリグラ)と,Oriental Comfort(通称:おりかむ).どちらも知り合いのバンドです.一日目はマリグラ,この日は雨でやや客足が少なく,演奏を始めた時にはほぼ客はゼロという状態で「今日の打ち上げは寂しくなるんだろうなぁ…」と思っていたら,曲を演奏して行くにつれ通行人が足を止め始めていました.そして終わる頃には結構な人だかり.東京を中心に活動しているのでほとんどファンがいない仙台で,これだけ人が集められる(通行人に足を止めさせる)のは凄いなと思いました.

 一方,知り合いの『しげゆん』(上記おりかむHPの管理人でもあります)がドラムを叩く「おりかむ」.しげゆんとは大学のときからの知り合いで,何回かライブに行って彼がドラムを叩くのを見たことがあるのですが,今回のおりかむはHP上でしか見たことが無く,どんなメンバーがやっているのかという情報はおろか,どんなジャンルの音楽かも全く知らない(HPをよく見ろよな>オレ)状態で聴きに行きました.

 おりかむのライブは二日目.この日は曇りで,昨日よりは客足が多め.そして県民会館の向かい側,という結構な場所で演奏しているため,聞いている人も多い,多い.警備員の人も大変そう.一方おりかむは演奏を始めていました.ジャズでした.ビックリ(するなよ).

 そして,おりかむのメンバーが男ばっかりで構成されているのを知って二度ビックリ.しげゆんの長い見せ場,ドラムソロでライブは終わりました.で,しげゆんの所に挨拶に行こうとすると,近くに昔見た人が! つーかさっきおりかむでベースを引いていたのは「数年前一緒にボードに行ったんだけど,それ以降音楽の活動が忙しくなってしまったらしくとんと音沙汰がなくなってしまって一体今何をやっているんだろうとオレの中で行方不明になっていた(←説明口調で)」もりっくではないか! すげー久しぶりじゃん,と声をかけようとしたら,

 「あぁっ! ゆに宮さんじゃないですか! 何やっているんですかこんなところで!」

 そりゃオレのセリフだ!(笑) なんでも,彼は学生をしながら専門学校の講師(もちろん教えているのは音楽)をやっているそうな.大変だねぇ,がんばってね.

 その後,トンボ帰りとはまさにこのこと,という勢いで帰りました.もうちょっとゆっくりしたかったんですけどねぇ….車で来た,っていうのと明日仕事があるっていうので,昼には帰らざるを得ませんでした.なんつーか,社会人は時間が無いなぁと思いました.

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 ほいで,富士山の話です,先々週,僕は「こんな酒浸りの生活は嫌だ」とか「やっぱり運動しなきゃダメだ」とか書きました.

 前言撤回.やっぱりクーラーとビールの生活が良いです.

 というか,行ってきましたよ富士山に.山頂まで登ってきました.御来光も観てきました.感動しました.が,本気で死ぬかと思いました.息を吸っても吸っても息苦しさが解消されないんですよ.

 なんというか,御来光を見てかなり感動しましたが,なんとなく手放しでは喜べないというかなんというか.2回目行く? と聞かれたら,うーん,と考え込んでしまうような辛さでした.いや,御来光は良いんですけどね.山頂も,登っているときもかなり良い景色だったんですけどね.雲が遥か下のほうにあって雲から上は一面青空,しかも,富士山が晴れだなんてめったに無いそうで.山の天気は変わりやすいと言われてますけど天候に恵まれた登山でした.

・富士登山

 今回はツアーを使ったので,朝7時30分に新宿西口集合.この時点で僕はもうバテてました(^^;.だって朝早いし.西口は結構登山客で賑わってました.旅行会社は違えど,みんな富士山に登る格好をしてました.結構人気あるんだなぁ富士山(何も考えてないコメント).

 今回頼んだツアー会社を見つけ,バスに乗り込む.バス出発.ソッコー渋滞.バスの中ではもちろん爆睡.で,気が着くと富士山五合目.なんと早い.朝早いのはナンだけど,車で行くとしたら考えれないことだ(旅行のときは,いつも僕が運転手だからなぁ…).現在時刻11時30分くらい.ご飯を食べるために雲上閣という店に入る.なかなかシャレの効いた店の名前だ.その店から,富士山五合目を眺めるとこんな感じ.

 以外に賑わってます富士山五合目.まぁ,車とかバスで来れるのでそれ相応の賑わい方か.でも,ちょっと驚いたのはトイレが一回50円ということ.なんでも,富士山の景観維持のためのチップとかなんとか.ちなみに,富士山を登って行くとトイレの値段は50円から100円にアップします.富士山維持も大変だなぁと思ってみたり.

 雲上閣でメシを食べた後,金剛杖という富士山名物の杖を買って集合場所へ.この杖,富士山を登るたびに杖のところに焼印を押してくれるそうな.買った状態では,あらかじめ「富士山五合目」と焼印が押してありました.これから六合目,七合目と増えていくわけですな.

 集合場所に行くと,登山の先導者が説明を始めました.「歩く速度は物凄くゆっくりで途中でイライラしてしまうかもしれませんが,ガマンしてそのペースで登ってください.これは,空気が薄くなっていくのに体を慣らすためと,体力の消耗を避けるためです.」なるほど,なんだか大変そうだけど,まぁ高山病なんて何とかなるだろう(←伏線).

 そんな感じでテクテクテクテク登って行く.登るペースは事前に説明があった通り,物凄くゆっくり.そして,休憩も15分〜20分に一回,とかなりゆったりペース.これは体力があるうちに写真をおかねばなるまい! とここぞとばかり休憩のたびにカメラを取り出し写真を撮る.

 途中,雲が晴れて山口湖がきれいに見えたのでとりあえず撮ってみました(これは七合目辺りだと思う).

 この時点でもう雲より上のところに居るんですよね.

 またテクテク登る.で,日が傾いてきた頃(つーか,ずっと登りっぱなしですごく疲れてきた頃)ふと振り向くと影富士が.とりあえずもう一枚(これは七合目〜八合目だったかなぁ…).

 日が落ちる頃,体力が限界に近づいてきました.このツアーでは,今日中に八合目の一番奥,つまりほとんど九合目まで行くのだとか.上記影富士を撮った辺りからだんだん暗くなり始め,振り返ると富士山麓の町に灯りがつき始め,そして気がついたらライト無しでは登れないほど辺りは真っ暗に.

 探検隊のように頭にライトをつけ,ひたすら登る.もう疲れと空腹で何も声が出ない.幸い,頭痛はしないので,高山病だけにはかからなかったようだ(この時点では).とにかく,疲れた.そして,腹が減った.そういう中,歩いて行くとついに今日泊まるトモエ館に到着.今日一日の行程が終わった.

 着くと,すぐに寝床に行って荷物を置いてください,と言われる.寝床まで行こうとすると,途中の通路が物凄く狭い.ここは忍者屋敷か?隠し通路か? と思うほど狭い.そして,寝床に行くと衝撃の光景が.なんと,一つの布団に3つの枕.つまり,ギュウギュウ詰めで雑魚寝しろってことらしい.

 マジか!? こんな状態で寝ろってか! と,一緒に行った友人といろいろ試してみると,どう考えても仰向けには寝れない.ちょっと斜めに(横になって)寝ないと,一つの布団に3人は無理だということがわかった.いや,わかったところでダメじゃん,どうすんだよと文句を言ってももうどうにもならないので諦める.そうこうしているうちに夕食の時間が来た.忍者屋敷の隠し通路を抜け,囲炉裏の周りに行く.食事はここでするらしい.

 食事はカレーだった.もう,味なんてわからないけど腹が減っているから何でも美味い.弁当屋で売っているようなカレーだけど,それでも美味い.ふと顔を上げると,メニューがぶら下がっており,なんとこのカレーは1200円するそうな.高いカレーだなぁと思いつつ食べる.ちなみに,トン汁は800円,甘酒は400円だそうな.

 メシを食った後,布団でちょっと休んだあと甘酒を飲む予定だったが,「布団でちょっと」がアダとなってそのまま寝てしまった.このとき午後7時過ぎくらい.明日は午前2時起きだ.

 *******

 二日目.午前2時.猛烈に頭が痛い.どうも,寝たら高山病にかかってしまったようだ.

 とりあえず,起き抜けに携帯酸素吸引.ちょっとだけ楽にはなったが,やっぱり頭の痛みは取れない.思うに,寝ているときの呼吸は普段の呼吸と一緒だと思われるので,それで酸素の吸引量が足りなくなって高山病にかかったのではないかと思われる.だが,一つの布団に3人寝る,という満員電車のような雑魚寝状態とか,そのせいで布団の中が物凄く暑くなって寝不足になったとか,それとも昨日の晩食べたカレーのせいとか,思うフシはたくさんある.原因を考えても仕方が無い,僕は今,猛烈に頭が痛い.

 添乗員の人が「ちょっとでも体調の悪い方は,山頂に上るのを止めてください」と言っているのが聞えた.ちょっとどころか結構体調が悪い.でも,ここまで来て引き下がるわけには行くまい.

 空気が薄い中ではあれほどまでに行動が制限されるのか,というか手足をちょっとだけ動かしただけでも猛烈な頭痛に襲われたのは俺だけか.いくら息を吸っても吸っても息苦しさが解消されないのはどういうことだ,というか今何時だ? 午前4時か.あぁ,あと山頂までどれくらいかかるのだろう,御来光までに間に合うのかなぁ,あぁ頭いてぇーというような状況でした.過酷でした.

 ふと見上げると,自分のいる地点から山頂までは長蛇の列.各自持っているライトがこれから進むであろう長ーい道を示していました.このとき,本気で引き返そうかと思ったけど,今根性使わんでいつ使うよ? と自問自答しながらテクテク登る.

 でも,意識はあまりはっきりしない.なんか,頭の中で『何か』が回っているような気がするんだけど,それがなんだかわからないような状態.息を大きく吸い込むことが出来ないので,小刻みに,そして息を吸う頻度をちょっとだけ多くすると楽になるような気がする.歩くのはもちろん,お爺さんが散歩するペースよりも遅く.一歩一歩,確かめながら登る.

 ふと,歓声が上がった.振り返ると…

 日の光が! 日は昇ってくるが,僕はまだ登り切っていない.急がねば,と思うけど,体が言うことを聞かない.それでも息をたくさん吸い,わずかに登るペースを速める.

 鳥居が見えた.アレがゴール,十合目だ.ここまで来ると,結構道が開けてきて自分のペースで歩ける.ゴールを見た瞬間,ちょっとだけ体力が回復した気がする.その勢いで駆け上がり,鳥居をくぐる.やっと山頂まで来た.

 山頂は山小屋とかが2軒くらいあり,そして登山客がウヨウヨ居て意外に盛況でした.というか,さっきまで苦労して登ってきた登山道は一体なんだったの!? と思うくらいの盛況っぷり(^^;.とりあえず,山小屋を尻目に,御来光を眺めるポジションを探す.おそらくよく見えるであろう場所は,先客に取られてしまっているので先客の方々のやや後ろから,高台に乗って眺めることにする.まだ御来光は見えない.

 山頂は,意外に風が強い.まるで台風のよう.そんな中,シャッターチャンスを窺いながらひたすら待つ.寒くて体全体がガタガタ震えるのをじっとこらえて待つ.

 

 

 

 

 見 え た ….

 これを見るためにここまで登ってきたんだなぁ,としみじみ思いました.任務完了….

 


 

 帰り(下山)は,面倒なので省略(^^;.一つ言えることは,山は下るまでが登山ということだ.鼻の穴とか耳の穴とかがもう真っ黒になりました,砂で.砂走りというのは名物らしいけど,ちょっと喉に悪すぎです.

 先週,先々週と割とハードだったので,今週末は部屋に引き篭もって何もしないつもりです.やっぱり都会の生活が一番(←何も学んでないな,オレ……).

 


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