かすいたいってなんだ〜変な名前〜

はい説明します!

下垂体腫瘍について

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下垂体腺腫という病気の病態について・・・びょうたい?難しそうだな〜

下垂体腺腫とは・・・せんしゅ?せんしゅって何?


下垂体腺腫とは,ホルモンの中枢である脳下垂体に発生した腫瘍です.脳下垂体は鼻の付け根の奥のトルコ鞍という頭蓋骨のポケットのようなところにあります.脳腫瘍の約15%がこの腫瘍でありそれほど稀な病気ではありません.・・・なに、まれではない

この病気の原因は不明ですが,子孫に遺伝する病気ではありません.ホルモンの中枢に発生する腫瘍であるため,この病気では以下の症状が出現します.・・・なるほど、なるほど


1)腫瘍により正常の脳下垂体の機能が障害されることによる
  下垂体ホルモン欠乏症状.・・・
けつぼうって、ホルモンがでなくなることか?

脳下垂体ホルモンには,成長ホルモン(GH),乳汁分泌ホルモン(プロラクチン),副腎皮質刺激ホルモン(ACTH),甲状腺刺激ホルモン(TSH),性腺刺激ホルモン(LHとFSH)と抗利尿ホルモン(ADH)があります.成長ホルモンや乳汁分泌ホルモンの低下は,成人では無症状です.一方, 副腎皮質刺激ホルモンの低下は,副腎機能不全をもたらし全身の脱力や低血圧,さらにはショック,低体温などの生命に関わる症状も出現します.また,甲状腺刺激ホルモンの低下は,寒冷過敏症などです.性腺刺激ホルモンの低下は,男性では勃起不能,睾丸萎縮,女性では無月経や不妊の原因となります.さらに,抗利尿ホルモンが低下しますと,短時間に大量の尿が出る尿崩症になります.この場合大量の水を補給するか,抗利尿ホルモンを補わなければ生命に関わります.


2)腫瘍が脳下垂体特有のホルモンを分泌することによる
  下垂体ホルモン分泌過剰症状.・・・
かじょうって、出過ぎることだよな〜

成長ホルモンの過剰は手や足などの体の末端が肥大します.糖尿病や高血圧さらには悪性腫瘍の合併も多く見られます.乳汁分泌ホルモンの過剰は,乳汁分泌や女性では無月経となります.副腎皮質刺激ホルモンの過剰は,クッシング病となります.


3)腫瘍増大により周辺の脳組織や神経が圧迫されることによる症状.・・・あっぱく?押されることか?


腫瘍の進展方向により症状は変化しますが,最も多い症状は腫瘍が上方に進展して視神経や視交叉を圧迫して,視野や視力の障害です.さらに上方に進展しますと視床下部を圧迫して精神障害や意識障害など生命に関わる症状となります.また,脳はひじょうに柔らかい組織ですので,頭蓋骨の中では水(髄液と呼ばれます)に浮かんだようにして保護されています.この髄液は脳室と呼ばれる脳の中心部にある空間で毎日約500cc作られ,脳や脊髄の表面に流れ出て,くも膜顆粒と呼ばれるところで吸収されます.ところが,腫瘍などの圧迫により髄液の通路が閉鎖されると,脳室で作られた髄液が出口を失い水頭症と呼ばれる状態になります.この状態では貯留した髄液が脳を強く圧迫するため,頭痛や嘔吐の頭蓋内圧亢進症状が出現し,最後には脳幹と呼ばれる重要な部分が押しつぶされることにより(これを脳ヘルニアと呼びます)脳死となります.
側方に進展しますと,脳の最も重要な血管である内頸動脈や海綿静脈洞を障害します.内頸動脈が障害されますと,大脳の半分の広汎な脳梗塞を起こし,半身不随や言語障害さらには生命に関わることもあります.また海綿静脈洞が障害されると眼球の運動や顔面の感覚を司る神経が麻痺して,眼球運動障害,顔面の感覚障害などが起こります.
後方に進展しますと,脳幹部に障害がおよび四肢麻痺などの重篤な神経障害が出現します.
前方に進展しますと,嗅覚の消失や痴呆,失禁などの精神症状が出現します.

4)稀に,腫瘍内に出血を来たし脳卒中のように急激な頭痛により発見されることもあります.

また,最近のMRIやCT検査の進歩により,これまでなんら病気の兆しも無いのに偶然の検査で見つかることがあります.

ドクターYもよく偶然MRIで見つけます。MRIはありがたい!

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