マキシラリア・バリアビリス・’ナナ’(Maxillaria variabillis 'Nana')

フロリダ南部からアルゼンチンまでの広い地域に約300種分布するマキシラリア属の1種です。属名のマキシラリアはラテン語のMaxilla(顎の骨)から名付けられたもので、横から見た花の形が口を開いた昆虫の顎に似ていることから。

本種バリアビリス(多形の、数形の)は小型の着生蘭で、匍匐茎は2-3cm伸びて球茎を作ります。球茎は1 x 2.5cmの長卵形、革質で狭披針形の葉(8 x 13-15cm)を1枚つけます。長さ4cmの花茎を1,2本球茎の脇から出して、それぞれに花を1花つけます。花は肉厚で3枚の萼片と2枚の花弁を持ち、黄緑色〜暗赤色の変異があります。唇弁の中央部に暗赤色、光沢のあるボタン状の突起ができます。開花期は春。

作りやすく、水苔植で冬に水を控えめにすれば、春には次々と花茎を伸ばして花を咲かせます。一旦咲けば約1月は楽しめます。

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