洋蘭展に出かけた際、気に入った花の苗を求めてきて育てたものが花を付け始めましたので、皆さんに楽しんでいただくとともにご批評をお願いできればと、ホームページを開設しました。
イギリスの園芸家で珍奇植物の収集家カトレイ(William Cattley)に因んで1824年リンドレイ(Lindrey)により名付けられました。
中央アメリカから南アメリカの熱帯にかけて自生する着生蘭。品種数は約30種といわれれます。品種によっては岩生するものもあります。
栽培は冬10℃以上に保ち、空中湿度を多めにします。夏は半日陰の下、風通しのよいところに置き、十分な水と肥料を与えます。開花期の冬は乾き気味に育て、空中湿度を多くします。
アイリーン・フイニイ(C.'Irene
Finuy')
2.フアレノプシス(Phalaenopsis)・・・青い部分をクリックすると他の品種も見られます。
胡蝶蘭と言った方が分かりやすいですが、最近は原種名をそのまま読んでいるようです。品種名の由来は、きれいな蛾がとまっているような花の咲き方から「蛾のような」という意味のラテン語phalaen(蛾)+opsis(似る)が付けられたようです。英名はMoth orchid
熱帯・亜熱帯アジアを中心にインド、オーストラリア北部、フイリピン、台湾、中国南部に自生する着生蘭。白、ピンク、黄、緑など花色が変化に富むほか、花茎に複数の花を咲かせるのが特徴。花弁の幅が広く、唇弁に髭状突起がある花を多数、一斉に咲かせるファレノプシス系と、花弁と萼片が同長,同形で星形の肉厚の花を1〜数個ずつ順番に咲かせるスタウログロッチス系があります。
栽培は最低15℃を必要とし、空中湿度を多く要求するため、温室のない家庭では作りにくい蘭です。夏は半日陰に置きます。間違っても直射日光には当てないことです。春から秋の生育期には十分水と肥料を与えますが、冬は控えめにします。
中国産のファレノプシス(品種名は不詳)
3.パフイオペデイルム(Paphiopedilum)・・・青い部分をクリックすると他の品種も見られます。
品種名の由来は、花の唇弁が袋状になっていてスリッパの爪先のようだからと、ギリシャ語でビーナス(Paphia=Venusの異名)のサンダル(pedilon)と言う意味の品種名が付けられたようです。英名はLady's slippers。
地生蘭、まれには樹上に着生するものもあるようです。原産地は主としてインド、ミャンマー、タイ、ニューギニアなど熱帯アジア、中国南部および日本です。花期は1月から3月までが主体ですが、品種によっては秋に咲くものもあります。
栽培は最低5℃でも耐えられるので、温室のない家庭でも楽に育てられます。もっとも空中湿度はあったほうがよいので、夜ビニール等で株全体を覆ってやる必要はあるかと思います。夏は半日陰で水やりを多めにします。生育適温としては、10℃〜30℃、鉢内が乾きすぎないよう管理するほか、弱光線の下で育てることがコツです。
Paph.
insigne sandenac x Musica
4.デンドロビウム(Dendrobium)・・・青い部分をクリックすると他の品種も見られます。
品種名の由来は、木や崖に着いている姿から樹木(dendron)+生ずる(bios)を意味するギリシャ語から名付けられました。
着生蘭。原産地は熱帯アジア、オーストラリア、ハワイ、日本です。本属に分類される蘭は約1,000種を数えます。日本にはセッコクなど3種が自生します。
栽培は割合と易しく、東京近辺では無暖房でも越冬可能とも言われます。成長期と休眠期がはっきりしていて、成長期には十分な日光、空気、水および肥料を与えて良く伸ばし、休眠期には水を控えて開花を促すことが栽培のポイントです。冬の適温は7℃〜10℃、最低2-3℃の低温下でも乾き気味にすれば耐えられます。花付をよくするには、直射日光でない光線によく当て株を充実させることです。
ファーメリ(Den.farmeri)
5.その他の蘭・・・青い部分をクリックすると他の品種も見られます。
代表的にリカステ(Lycaste)をあげましたが、他に2,3種の蘭が展示してありますので「その他の蘭」をクリックしてください。