ファレノプシス(Phalaenopsis)

   胡蝶蘭と言った方が分かりやすいですが、最近は原種名をそのまま読んでいるようです。品種名の由来は、きれいな蛾がとまっているような花の咲き方から「蛾のような」という意味のラテン語phalaen(蛾)+opsis(似る)が付けられたようです。英名はMoth orchid

   熱帯・亜熱帯アジアを中心にインド、オーストラリア北部、フイリピン、台湾、中国南部に自生する着生蘭。白、ピンク、黄、緑など花色が変化に富むほか、花茎に複数の花を咲かせるのが特徴。花弁の幅が広く、唇弁に髭状突起がある花を多数、一斉に咲かせるファレノプシス系と、花弁と萼片が同長,同形で星形の肉厚の花を1〜数個ずつ順番に咲かせるスタウログロッチス系があります。

   栽培は最低15℃を必要とし、空中湿度を多く要求するため、温室のない家庭では作りにくい蘭です。夏は半日陰に置きます。間違っても直射日光には当てないことです。春から秋の生育期には十分水と肥料を与えますが、冬は控えめにします。

1.中国産のファレノプシス

   蘭展で購入した品種です。ラベルがなくて品種名は分かりません。

毎年薄紫の小形の花を多数咲かせてくれます。

2.サッポロ・ビール産のファレノプシス

   東京・恵比寿にあるサッポロビール園でもらってきたもの。多分バイオ技術で作られたものですが、美しい花をつけて楽しませてくれます。

 

3.赤・白大花品種名不詳種

   近所の花屋さんから手に入れた品種で、種名ラベルが無く、それでも見栄えはよいので展示します。

 

 

4.ブラザー・ローレンス トパーズ(Phalaenopsis Brother Lawrence 'Topaz')

   黄花の胡蝶蘭で、芳香がある。夏咲き。

   葉柄の基部から20-22cmの花茎を伸ばし、6,7輪の花を咲かせる。萼片は3枚、2 x 3cm、クリーム黄色地に茶褐色の極微細の斑点が見られるほか、基部が白色。裏面も同様。肉厚。花弁はNS 6cm、クリーム黄色地に茶褐色の極微細の斑点が見られるほか、基部は白。肉厚。唇弁は18 x 15mm、90度前に突き出る。全体に黄色、基部は茶褐色で先端は黄色。弁の中央部はふくらむ。

   葉は17 x 4.3cm、緑。径7mmの根は葉の付け根から盛んに出てくる。

   セラトンと水苔の用土で植えて、好調。

6月末に撮影したもの。この株はサカタから購入。    花の正面

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