このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。
最近飲んだポムロールワイン(41)
Chateau Hosanna 2004
Chateau Bel-Air 1985
Chateau la Conseillante 1992
Le Seuil de Mazeyres 2000
シャトー・オザンナ 2006年12月23日 |
ムエックスが所有するシャトーでここ数年、限りになくペトリュスに近いタイプはトロタノワでなく、
シャトー・オザンナかもしれません。
若いうちは非常にとっつきにくいワインで解りにくい点ではペトリュスと同じかもしれません。
熟成させるとペトリュスと区別がつかないようになるのかもしれません。
しかしファースト・ヴィンテージが1999年とあってまだ古酒と呼べるオザンナはまだ存在しません。
この期待に対する回答はまだ当分先になるのかもしれませんが、
1999年、2000年、2001年と飲んだ限りではかなり期待が持てそうなポムロールです。
ねっとりとしたパープル・ルビー色。
生々しい黒と赤のベリーを煮詰めたような香り。ミント少々。
ヨーグルト・キャラメルやトースト香はほとんど感じられません。
えぐみを感じ、若いうちは美味しくないワインです。
(ここまで飲んだ限りでは自分のスコアは89点でした。)
翌日35時間後、ボトルに残った1杯分だけをバーガンディーで飲んでみると、
びっくりです。かなり変化していました。
果実味にとろみが出て、甘さが出てきました。
時間(年月)をかけると本領発揮しそうなワインです。
ma note : 94
シャトー・ベレール 1985 2008年4月28日 |
シャトー・ベレールは1914年からSUDRATファミリーが所有している老舗のシャトーです。
面積はポムロールとしては広く13haもありますが、
その割にはあまり日本では見かけないような気がします。
すでに暗くて褐色を帯びた色。
そそられるような色ではなく色気を感じない重々として沈んだ色。
ブルゴーニュをイメージして明るい色を連想していましたが、
そうではありませんでした。
香りの強さは普通。
湿った土の香りが支配し、ベリー系のフルーツの香りはあまり感じられなく、
苔、海藻、ヨード、マシュルームそして醤油の香りが感じられます。
酸がピリッと舌を刺します。ミディアム・ライトなボディ。
もちろんピークは過ぎて、老熟へと変化し始めています。
ベリー系の華やかな味わいはありませんが、
スパイスや乾燥したハーブを連想します。
このクラスでは時間での変化による期待はしていませんでしたが、
良くなりました。
コーヒーのような香ばしさが現れ甘みも少し上がってきました。
癒し系のポムロールとしてはもう一息でした。
保存の状態は状態は良かったと思われます。
ma note : 79→82
シャトー・ラ・コンセイヤント 1992 2008年5月10日 |
シャトー・ラ・コンセイヤントが6,000円台なら迷わず買ってしまいます。
ポムロールのエリートの一つですから、オフ・ヴィンテージであろうと
試したくなります。
このシャトー・ラ・コンセイヤントは非常に思い出のあるワインなのです。
ちょうど20年前の2月に開催された「兵庫ワインを楽しむ会・ポムロール特集」に参加しました。
その時に出されたポムロールがヴィユー・シャトー・セルタン1983、ラトゥール・ア・ポムロール1982
そしてラ・コンセイヤント1982でした。
この時のラ・コンセイヤントは素晴らしく良かったような記憶があります。
滑らかで貴婦人のようなポムロールでした。
よっぽど気に入ったのか空瓶3本も持って帰ってラベルを剥がしてファイリングしたようです(笑)
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若さを象徴する紫色はすっかり消えてしまっています。
ブラウン・カラー。
スタンバイOK。いつでも飲めるサインが出ています。
やはり偉大なシャトーですね。
オフ・ヴィンテージといえど複雑な香りがあります。
ポムロールのテロワールが感じられます。
これはポムロールだよ!と語ってきます。
土っぽさは強くなく、果実の香りも残っています。
森林や杉の香りもでてきます。
軽いワインですが美味いです。
時間と共にミルクキャラメルの風味が出てきました。
この値段ならもう一本買っとけばよかった。
ma note : 85
ル・スイユ・ド・マゼイル 2000 2008年5月17日 |
ポムロールでは地味な存在のシャトー・マゼイルのセカンド・ワイン。
マネージメントはアラン・ムエックスですが、
ジャン・ピエール・ムエックス社とは別会社です。
シャトー・マゼイルの位置づけをメドックの格付けにたとえるなら
クリュ・ブルジョワ級でしょうか。
シャトー・マゼイルは新樽率40〜50%で熟成させられ
マロラクティック醗酵を行いますが
このセカンド・ワインは樽とタンクの両方で熟成させられます。
このクラスで8年も熟成すると色も暗くなっています。
暗いルビー色です。紫の色調は残っていません。
香りもスパイスやミネラルが支配し、いかにもタンニンが強そうな香りがあります。
フルーツの香りはあまり感じられません。
時間が経つとかすかにコーヒー・フレーヴァーやタール香が起ちます。
料理を邪魔しないワインです。
強烈な印象はありませんが、セカンド・ワインとしては上手に出来ているのではないでしょうか。
日常ワインに相応しいポムロールです。
ma note : 80
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