Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>150(1号機関車)
2020.2.24
1号機関車として有名な150形(鉄道院形式)です。時代によって所属・名称も変わり、途中の改造によって形態も大きく変わっています。
マイクロエースから量産品としてこれが発売されたときも驚きでしたが、現在ではワールド工芸からも発売され、まさかの複数メーカー参入となりました。もっとも両者の発売時期はまったく重なっていません。
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マイクロエース 1号機関車A1クラス | ![]() |
マイクロエース 1号機関車A1クラス (拡大写真) いわゆる原形に相当しますので、以後「原形」と表記します。 |
マイクロエース 1号機関車保存車 | ![]() |
マイクロエース 1号機関車保存車 大幅に改造された後の姿です。 |
ワールド工芸 鉄道院150形原型タイプ | ![]() |
ワールド工芸 鉄道院150形原型タイプ ※作例の塗装はメーカー完成品とは異なります。 |
小型で模型化が難しい形式ですが、マイクロエースは小型モーターをキャブいっぱいに詰めて、量産品でも何とかこのサイズ・プロポーションを達成していました。
ワールド工芸はコアレスモーターをボイラー下ぎりぎりの高さに収めており、さらに小型化するとともに、キャブの上部はかなり開放的になっています。
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マイクロエース 原形(拡大) |
マイクロエース 保存車(拡大) |
ワールド工芸 原型(拡大) |
原形と保存車のボイラー高がまったく違うのがよくわかります。
マイクロエースの原形とワールド工芸の原型では、煙室扉の直径比率に違いがあります。ワールド工芸のモデルはわかりませんが、マイクロエースは元の組み立て図に近い感じで、扉の下端がデッキにくっついています。
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マイクロエース 原形(拡大) |
マイクロエース 保存車(拡大) |
ワールド工芸 原型(拡大) |
この機関車は動輪の上部が少し車体の内側に入り込むので、9mmゲージでは横幅のクリアランスを確保するのもギリギリで、車幅を狭くすることに限界があります。
端梁幅はマイクロエースのほうが少し広いものの、相対的な横幅はワールド工芸のほうが広いです。どちらも全長の縮尺とはやや異なる寸法です。
マイクロエース 原形 | ![]() |
マイクロエース 原形 |
マイクロエース 保存車 | ![]() |
マイクロエース 保存車 |
ワールド工芸 原型 | ![]() |
ワールド工芸 原型 |
マイクロエースのタンク機には、タンク上部に給水口がないものが多いのですが、この機関車やE10には付いています。
マイクロエースとワールド工芸では縮尺が異なるところ、どちらも同じマイクロエースの客車を並べて撮影しました。本当に大きさが全然違いますね。
原形と保存車のプロポーションもまったく違います(実物がそうです)。
マイクロエース 原形
マイクロエース 保存車
ワールド工芸 原型
マイクロエースの単品にはこの客車が1両付属していました。4両が付属した木箱セットもありました。
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