Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>C61
メーカー別のご紹介です。すでに4社から発売されています。
C61 2000年 | ![]() |
C61 Nゲージ市販品初のC61です。特定機としてではなく、単にC61として発売されました。 |
C61九州型 2001年 | ![]() |
C61九州型 空気作用管が別付になり、ステンレス抜きされた白線パーツが付属しました。 |
最初のC61は2000年5月に、次の九州型は2001年11月に発売されました。この間マイクロエースからも2種が発売され、一応競作になっています。
ワールド工芸の他の蒸機に比べ、動輪がボイラー下部のパーツに当たりやすいので、組み立ての際には余分な出っ張りが残らないよう注意が必要でした。
ただし、きちんと完成させればまったく問題はなくスムーズに走ります。
九州型のほうは1年半後に発売されましたが、この間にバックプレート取り付け・空気作用管標準添付・キャブ下配管ユニットの採用など、いくつか標準仕様がグレードアップされています。
C61東北形Aタイプ 2011 | ![]() |
C61東北形Aタイプ 煙突脇の小型デフが特徴です。付属ナンバーは1,16,18,22,23,30ですが、1号機は試作機につき製作不可とされています。 |
C61東北形Bタイプ 2011年 | ![]() |
C61東北形Bタイプ こちらは煙突デフのないもの。付属ナンバーは2,4,6,9,11,15,19,20,21,24,27,28です。 |
2011年の20号機の復活に伴い、マイクロエース製品に続いて発売されました。
初回製品から10年以上経つためにメカニズムは一新され、牽引力増強装置と高精度ギヤの新型動力ユニットを装備しています。動力の小型化によりテンダー全長も修正されています。
車輪は黒色化され、バルブギヤも加減リンク可動式になりました。
東北形の晩年の姿ということになっており、デフの点検口や、テンダーのライトの有無と位置などを選べます。空気作用管はハンドレールの上にあるものと下にあるものの2種が付属しており、どちらを使うかによってキャブ妻板や逆転機ボックスのパーツが変わります。
初回シリーズではデッキにつかみ棒がありましたが、今回のシリーズはデフに手すりがあるタイプとなっています。
AタイプとBタイプの違いは、ナンバーのほか、煙突横に煙突デフを付ける穴があらかじめ開けられているかどうかで、他の付属部品も説明書も共通です。よってBタイプを買った人は、気が変わって煙突デフをつけたくなったとき、自分で穴を開ければ取り付けられます。
なお注目の20号機はテンダー後部のテールライトが右にずれた位置についているため、それを再現するにはテンダー後部妻板の穴あけや穴埋めなどが必要です。キットなので、好きなように手を入れながら組み立てることになります。
A6001 C61 20 東北型重装備 2001年 | ![]() |
A6001 プラ量産品で初のC61です。 |
A6002 C61 6 九州型初期タイプ 2001年 | ![]() |
A6002 こちらも一緒に発売されました。スノープローと副灯がない姿です。 |
A-5250 C61 11 特急はつかりセット 2002年 | ![]() |
A-5250 特急「はつかり」基本7両セットに付属します。少し仕様が新しく、黒色車輪になっています。 |
2001年2月に最初の2つが、1年後の2002年2月に特急はつかりセットが発売されました。
これまでプラ量産品がなかったのでお世話になった方もいらっしゃると思います。
最初この製品を見たとき、何者ともつかぬテンダーが目立って実物のシルエットが連想できず、ちょっと困惑してしまいました。
全高を別にすれば機関車側の変形は少ないほうだと思うので、テンダーを修正することができればずいぶん印象が変わるように思います。また、マイクロエース製品の中では組み立ては割と丁寧です。
特急はつかりの11号機と最初の20号機のプラ成型は同じです。11号機のほうが新仕様になっているため、特急はつかりセットを入手すると最初の20号機の出番が少なくなります。
セットの客車にはあらかじめ「青森行」と印刷されていますが、ナール系のかなり大きい文字なので見え過ぎちゃって困ります。同時発売の青大将もそうでした。
機関車入りの基本7両セットのほかに、増結2両セットもありました。
C61 20号機の復活運行が話題になったため、マイクロエースからもすかさず20号機がリニューアル発売されました。
A6007 C61 20 東北型重装備・改良品 2011 | ![]() |
A6007 初回発売から10年ぶりです。黒色車輪になり、ライトが大型の縦縞式になるなど最近の仕様になっています。 |
これは復活後の姿の模型化とは謳われていませんが、それを狙った遊び方もできるように各部の色入れが変更されています。ロッドの赤線やランボードの白線はなくなり、全体的に黒っぽいイメージになりました。
ボイラーは初回製品と変わらず、空気作用管はハンドレールの上にあります(20号機実機は下)。
ヘッドマークは初回と同じく「はつかり」が付属していますが、初回が空色だったのに対し、今回は紺色となっています。
各種パーツやD51コンバージョンキットで有名なやえもんデザインから、次のステップとしてC61が発売されました。
YC61-1 C61 東北タイプ 2012年 | ![]() |
YC61-1 下廻りにはトミックスのC57を使用します。従台車・テンダー台車にはKATOのC62用を使用します。 |
YC61-2 C61 九州タイプ 2012年 | ![]() |
YC61-2 こちらは予約販売のみとされました。標準デフと13号機の変形デフが付属しています。この作例にはKATOのC62の動力を加工して使用しました。 |
D51に続くシリーズ第2弾のひとつです。マイクロエース動力を使うD51とは異なる縮尺となり、ほぼ1/150であると表明されています。
やや難易度が高めのような気がしますが、とてもよくデザインされた模型で、実物の印象がよく表現されています。
細いトミックスのC57の動力はボイラー部に難なく入るので苦労はありませんが、組み立てのキモはテンダーからの集電加工です。集電さえうまくいけば、スタイル・走行性能とも両立した模型になるので、工作派の方にはマッチすると思います。
→C61の組み立て(やえもんデザイン)
C57に次ぐトミックスの新作蒸機です。
2006 C61 20 2013年 | ![]() |
2006 初回の発売記念特典として、ケースの底にヘッドマークシールとミニチュアのサボがひっそりと封入されていました。 |
2011年に復活したC61 20号機を製品化したものです。上廻りはもちろん丸ごと新製、下廻りは実績のできたC57の動力を基本としています。
C61の復活後、これで4社からC61が発売されたため、市場がC61だらけになりました。最新設計のプラ量産品のためスタイルは金属製品にひけをとらず、走行性能もよい使いやすい模型になっています。
値段はKATO製品の価格帯に比べると一段高めですが、前シリーズのC57 1、C57 180よりは安く設定されています。
こちらで詳しくご紹介しています。
→C61 20(トミックス)
C62もいいですが、C61もなかなか勇ましい印象の機関車だと思います。実はファンだという方も結構多いのではないでしょうか。