日本人はおしゃべりの夢を見やすい?

絶え間ないおしゃべりがあなたの頭の中を行き交っています。
考えたり、思ったり、感じたりする瞬間、おしゃべりが発生します。
おしゃべりが頭の中にないとき、その時はイメージが浮かんでいます。
何もない感じですが、おしゃべりを「視覚化」したものです。

それが、脳のデフォルトモードです。

おしゃべりしているときは意識的、イメージが浮かんでいるときは無意識的であり、
まばたきをするように、瞬間的に切り替わっています。目が開いているのにですよ。

夜のおしゃべりが「夢」でしたね。イメージ中心で、ときおりおしゃべりが混じる。

日本語には漢字という「表意文字」がありますね。ひらがなやカタカナは「表音文字」で音のみです、
漢字はイメージと同じように夢見で扱われているのではないかと私は思っています。
漢字は見た瞬間、具体的なイメージが浮かぶから、その分、夢に登場しやすい。
おしゃべりが夢に入り込みやすいということ。具体的な会話が夢に出てくるということ。

もちろん、おしゃべりは、あなた自身の「言葉」です。他の誰かが話しているように感じても。
実は、このおしゃべりが、現実のあなたの行動を決めているかもしれません。
そのことについては、次の機会にお話ししましょう。

https://www5a.biglobe.ne.jp/%7Eyumeyume/isogin02w.html



言語のイメージ(映像)化

おしゃべりをするのは、前頭前野と側頭葉の領域です。

おしゃべりをする「ワーキングメモリ」はわずかですが、
次々と実行されて、「言葉」を紡いで、おしゃべりを作り出していきます。
イメージは後頭葉の視覚野の領域からもたらされます。

そのふたつをむすびつけるものが「記憶」です。

言葉を映像化できるのは、具体的なエピソード記憶や意味記憶があるからです。
「成功」ということばをゴールに吸い込まれるサッカーボールのイメージで表現する方もいます。

人それぞれですが、漢字であらわされる言葉には、そのような具体的なイメージがともなうものです。
言葉にはそのような不思議な力があって、言葉をつなげた「おしゃべり」が脳内で展開するとき
あなた自身を行動に駆り立てる力を発揮することは誰もが経験していることですね。

でも、脳内のおしゃべりはあなたの想像以上にやかましいのです。
どの声を聴いたらいいのか混乱することもあります。
内声としてのおしゃべりがどこから持たされたものなのかはっきりさせる必要があります。
夢の場合も同じことが言えます。そのイメージはどこからやってきたのか?
このつづきは、もうしばらくたってから、一呼吸おいてからはなしましょう。




ことばはあたなのものじゃない?

長女なのだから我慢しなさい。

もう,子どもじゃないのだから自分でやりなさい。
25歳までには結婚したいし、子どもは2人は欲しい。
男なんだから泣いていたら笑われる。これくらいなんでもない。

あなたの頭の中に、浮かんでくる「おしゃべり」という内声。

誰がしゃべっているの? あなたなのでしょうか?
それともだれかの言葉を、声を、あなたは自分で繰り返している?

言葉を受け入れたときから、他のだれかの言葉を脳に記憶している。
最初は母親かもしれない。父親の声ももちろん入る。
成長にともない、身近なだれかの言葉をあなたは聴いている。
それらを使って、自分の声として発するようになる。自分の考えを相手に伝える。
誰かの言葉を使って、誰かの表現を倣って、誰かの論理を利用し
自分の意思を伝える。

言葉はすでに誰かが使っているものを真似て、声として発している「借り物」なのですね。

その借り物の言葉が、あなたの脳にあふれている。
意識の集合の基盤として、だれもが同じ言葉を使っている。
誰の言葉なのか区別なく、あなたの脳に入り込んでいる。
その言葉が、あなたを動かしている。

そろそろ、気づきましょう。多くの言葉が他の誰かからの借り物なのです。
自分の言葉を探しましょう。あなたの「名前」のついている言葉。あなたの声を選り分けるのです。
頭の中のやかましい声を減らすのです。減らして、自分の声を聴き分けるのです。
目まぐるしく展開する夢も同じ。あなたが見ている夢はだれかの夢をなぞっているだけ。
自分が生き残るための夢をみたいのなら、まずは昼間の脳にあふれている内声を減らしてみましょう。

減らすためにはどうしたらいいの? 




あなたの日常を決めているもの!

地域限定のエピソード。

最初のデートなのに、サイゼリアはないわ。しかも、割り勘だし。

そりゃあ、そうねと思う方は多いかも?

でも、それって、自分で考えたことなの? 共感したからOKなの?
そんな現実認識の枠組みが、あなたの脳に仕込まれていく。
相手の男性をよく知る前に、すでに決定されている「判断」

生き残るために、良い伴侶を得て、子孫を残し、安心・安全に生きていける環境を整える。
そんな古臭い「生き方」はすでに過去のものでしょうけど、本能はまた別のところにある。

現実という日常と「本能」の狭間に入り込んでくる「さまざまな声」

やりたくないのに、なんでしなければならないのだろう。
誕生日なのに、一人で過ごしているなんて、私はどうかしている。
お金がないのに無駄遣いばかり。もっとお金があればどんなにいいか。

それらの「言葉」は、あなたが創り出したものですが、本当にそう思っているのですか?
確かにそう思っている「あなた」はいるのでしょうが、それは、本来の「あなた」ですか? 

あなたの脳内にはびこる「おしゃべり」という内声に、自分の言葉で語りかけてください。
わたし、「〇〇(自分の名前)」は、ほんとうはどう感じているのだろうかと。
やり方は簡単です。自分の行動を自分名前を使った文章で表現するのです。

初めてのデートに来ている。サイゼリアと場所を知らせてきた。
サイゼリアに歩いていく。彼はすでに来ていた。
〇〇は食事をした。まあまあおいしかった。
いま〇〇が感じていることはなんだろう。なぜなのか、〇〇はちょっとがっかりしたようだ。
割り勘にしようかと言ったら、その通りになった。〇〇はほんとは奢ってほしかったけど。
次に会う約束を〇〇はあいまいにした。どうしてなのかな?

あなたの行動のいくつかは、なぜなのか、どうしてなのか、何かに操られている。
誰かの「判断」や「基準」という枠組みによって左右されているのです。

彼はどんな人でしたか?
あなたの本能は何かを感じましたか?

夢は生き残るためのアドバイスをあなたに伝えようとします。
現実認識の枠組みの歪みを知らせてくれます。

https://www5a.biglobe.ne.jp/%7Eyumeyume/saya01w.html




誰もが解離性をもっている

解離性同一性障害。

ひとつの「身体・脳」に複数の異なる人格が存在すること。
自己同一性が分裂し、異なる人格が交代であらわれること。

唯一の親友と大喧嘩したときのあなたの頭の中を想像してみましょう。

友達なら許してくれる。ささいな悪口にすぎないと思う…あなた。
冗談がすぎたかもしれないが、今回は助言だと考えている…あなた。
告げ口と受け取られたが、悪気はなかったと感じている…あなた。

3人のあなたが同時に存在し、それぞれが独立しているのですから、混乱状態といえそうですね。
でも、これって普通のことですよね。解離しているのが、当たり前の状態です。

ところで、大喧嘩したときに頭に浮かんだ現実のとらえかたは
そもそも、誰のものなのでしょう。

あなたが思っていること、考えていること、感じていること。
それって、全部、あなたのものじゃないかも?
言い換えると、誰かのものを自分のものにしているってこと。
最初のおしゃべりがあなたの脳に取り入れられ、やがてあなた自身がおしゃべりをはじめる。
おしゃべりの中で育ち、おしゃべりの形で「認識」はあなたの脳にネットワークを構成する。
そうですね、すべて外部から取り入れたもので、あなたのものではなかったはず。

身体の中には無数の微生物たちが共生のかたちで生きているように
あなたの頭の中には、無数の人たちの「現実認識」が共存しているのです。
その人たちが、頭の中でおしゃべりをする。
解離しているけれど、わたしという「主語」を使って、同一性を担保する。
「わたし」はつねに揺れ動いており、夢見もそのようにふるまいます。

自己同一性を維持しようと夜の脳が懸命に活動している。
日中に起きたイベントによる強いストレスや心的外傷に対する防衛反応として、
夢見においてあなたの人格は解離し、多重人格的な「あなた」が登場するわけです。


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