上書きしながら再生していく

ニューロンはどんどん減っていく。

不要なニューロンがネットワークから分離され、消えていくのですね。
減ることによって、整理され、ネットワークは再構築されるわけです。
ところで、消えたニューロンに記憶はなかったのでしょうか?

何もなかったわけではなく、記憶となる前の段階で消えたといったほうがいいのかも。
あるいは、上書きされる過程で不要なものが消去されたという感じかもしれません。
その上書きしながら再生する「様子」が夢として表現されるのですから、
もしかしたら、消えていくものも再生されているかもしれませんね。
ずっと、思い出しもしなかった人の顔がとつぜん夢に登場したときなどは、
とてもびっくりするのですが、その夢のあとは出てこないことに最近なって気づきました。

どんな顔だったかなと思い出すのは、
卒業アルバムの写真でみたものだったりするわけで
実際として、その人の「生きている顔」ではないのです。
あれほど、たくさんの日々を過ごしてきた人であったのに、
いつの間にか、「生きている顔」を思い出せなくなる。
そういうことがあるわけです。ニューロンが減ってきているからでしょうか?
そうではないのですね。上書きされて、消えていっただけなのですね。
必要でなくなったのです。生き残るための「記憶」として不要ということでしょう。

好きだった人の記憶も、鮮烈なものはなくなってしまっている感じです。
それとなく、顔らしいものが浮かんでくるけど、それだけ。
もっとあるはずでしょうと、探しても、どこにもなさそう。
手がかりをなくしてしまったのですね。

日記をつけている方ならわかるでしょうけれど、
たった一行の記録から、その日の出来事を思い出すことができます。
これは本当に不思議だなって思うのですが、
その日記にあたるものを、脳は必要としないのでしょうね。
何故なら、上書きしているから。
そのあたりが、とても残念な気がするのですが…。わたしだけでしょうか?

https://www5a.biglobe.ne.jp/%7Eyumeyume/naka01w.html



夢感覚は現実そのもの

夢とはドーパミン作動性報酬系によって組織されたイメージの連続であって

身体にリスクを負わせない状態で適応行動を試行させ、
それを評価しながら、生き残りを選択するプロセスなのですね。

「イメージ等」を使っての「おしゃべりによる物語創作」であり、
夢見者自身の安全な環境でシミュレートされるものだと言えます。

夢とかかわりがあるのは、シナリオの中で相互作用する人や物事であって、
個々の要素にあるのではないということに気づかなければなりません。

言い換えると、夢辞典(事典)を使って、個々の要素ごとの表象を拾い出して
並べながら関連づけて分析するような対象ではないということです。

夢においては視覚的要素が大部分を占めていますが、
聴覚、味覚、触覚、嗅覚的要素も入り込んできます。
運動の脳内表現もバランス感覚や運動感覚として夢に取り込まれます。
つまり、覚醒時のあらゆる次元の感覚が反映されるのが夢であり、
現実そのものの模倣ですので、区別できない「感覚空間」ということになります。

夢の材料やシナリオは、複数の感覚情報を処理する大脳皮質の広範な領域からもたらされます。
さらには、エピソード記憶や意味記憶等の獲得にかかわる海馬や、
それらの記憶を「快・不快」として評価する偏桃体もかかわっています。
また、それらを連結する皮質化の脳内回路が構成されていることも夢分析する際に考慮しましょう。

整理すると、夢分析するためには脳の構造とシステムを理解し、
何を目的として夢が創造されるのかという視点を明確にすることが大切だということです。

https://www5a.biglobe.ne.jp/~yumeyume/dream1.html


生き残るために夢をみている

最初の生き物は海の中で発生しました。

やがて、腸の先頭に口があり、後端に肛門があるような生き物が登場します。

食べて、消化して、排泄するシステム。夢はみません!

食料がどこにあるのか、探し求めるセンサーは口の部分にある「嗅覚」でした。
海水の中に漂いながら、食料から漏れ出るわずかな化学物質を感じ取り、接近し、体内に取り入れる。

食べることに対して、セロトニンは食欲を喚起し、ドーパミンが「快楽」という報酬を与えます。
この報酬回路において、正常な機能が阻害されると、過食や拒食が生じます。

夢見においても、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が重要な役割を果たしています。
夢見は食べて、消化して、排泄する行為と同じで、生きるために必要なことなのですね。
食べる行為と同じように、夢見も報酬回路に異常があると悪夢をみるようになります。

さて、脳内のセロトニンの分泌量は睡眠ステージによって変化します。
私たちが眠りに落ちると、セロトニンの分泌量が増え始め、
ノンレム睡眠の眠りが一番深いステージに至るまで分泌し続けます。
その後、徐々に浅い眠りへと移行していくにつれて、セロトニンのレベルも減少し始め、
レム睡眠に入るとセロトニンの分泌が止まります。

レム睡眠時にはアセチルコリンが放出されます。アセチルコリンは脳幹がコントロールしています。
同時に、前頭葉のドーパミン神経回路が活性化されることによりレムの夢が開始されます。

ノンレム睡眠はセロトニン、レム睡眠はアセチルコリン、夢はドーパミンが関与しているのですね。



夢の見出しは変えられる

人はみな自分に起こる事がらに、物語を重ねている。


身近な誰かの身にかかわる話であったり、友人から聞いた話だったり、
自分の境遇に関する話だったりと、様々だが、いくつもの話に取り囲まれて生きている。
そこに感情がかかわるから物語となる。

生きにくさは物語の解釈のまずさから生まれてくる。

夢は、物語を解釈し、うまく「生き残るための物語」に変えようと頑張るが、
目覚めたときに感じるのは、やり場のなさだったり、閉塞感だったりすることが多い。
夢のイメージが暗いもののように感じるからだ。
やっぱりそうなのかという「あきらめ」のようなものがあなたを取り囲んでいる。

夢はいくつもの感覚情報と感情を土台にニューロンネットワークをつくりだすとき、
予想したり、想像したり、あらたなものを生み出したりしようとする。

その際、生き残るための重要なメッセージを「見出し」として、あなたに提供する。
生き残ることは基本的に困難さがともなう。悲惨なイメージであなたに警告する。
「闘え、そして逃げろ」というメッセージは動物として生きてきたなごりから来るものだ。
人として、社会的で文化的な人間としての夢は、かかわりに関する「まずさ」をテーマにする。

夢の多くは気まずい印象をあなたに残す。なぜなら、よりよく「生きたい」からだ。

目が覚めたときに「夢の記憶は消去」されるシステムとなっているのに、
どういうわけか「漏れてくる」のは、生き残ることが切実だからだろう。
思い出されない多くの夢たちは、また別の状況を語っているのに
あなたの手元にないだけなのだ。
夢を思い出すことができるなら、夢の内容を変えることもできる。
物語を変えることで、夢の見出しを替えることができることを
あなたは知るべきだし、いつか学ぶことになるだろう。

現実にとらわれているとき、夢は苦しくなる。現実での物語を変えることで、夢も変わってくる。
夢が変わることで、現実の見え方が変わってくる。その循環があなたの生き方を変える。

https://www5a.biglobe.ne.jp/~yumeyume/ooyo.html


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