【夢分析のための実践講座 応用編-16】           NEXT-UP

 

 

 

 

 

 

 

tamay.gif   女性  24歳 :   ハンカチのブラジャー   「ホトトギス」さんの夢    O  chibiz.gif
1/3の夢

私はタンスの引き出しから、ブラジャーを探しています。
でも、どういうわけか数が足りないのです。
私は変だなぁと思い、そんなに一度に洗濯に出しただろうかと焦っていました。

ふと、左隣の部屋を見ると、
母がお祝い返しか何かでもらったハンカチのセットらしき物を整理していました。
私はハンカチを結んでブラジャーの代用にしようと考え、母に駆け寄りました。
ハンカチは大小二枚ありました。大きい方は赤とピンク、キティちゃんの柄が入ってます。
小さい方は緑をベースにした黄色の細かい水玉模様です。
私は小さい方を今日の分として貰い、大きい方は「明日で良いや」とケースに押し戻しました。

すると母はそのケースごと、紙に包んで捨てようとしました。母はゴミの整理をしていたのです。
私はハンカチが捨てられてしまうと思い、母を止めました。
母は「だってお前、要らないんじゃないのか」という意味の事を言い残し、部屋を出て行きました。
私は紙を広げました。畳1畳〜2畳分くらいはあろうかというほど大きな紙です。
ゴミが散らばっていました。何故か生ゴミのような感じの物まであります。
私はハンカチを探しましたが見つかりません。
諦めようとしたところ、また母が「探せばあるだろう」というような事を言いました。
 
私は「だって無いもん」とふてくされ、部屋を出、洗面台の前まで来ました。
「あれ?こんなところに洗面所なんかあったか?」と思いましたが、
すぐに「ああ、今まで洗濯機で隠されていたのかな。
洗濯機は母ちゃんが移動させたのかな」と考えました。
 
私は足元が気になりました。
床は木なのですが、何処かベコベコと、腐っているんではないかと思えるような頼りなさなのです。
床が抜けてしまいそうなほど酷くはなかったのですが。

そして、ふと気付くと、洗面台の蛇口からは水が流れ出ていました。
「私、出したっけ?」と思いながら右後方の風呂場を見ると、こちらも蛇口から水が流れていました。
「ああ、母ちゃんが風呂に水溜めてたのか」と思ったところ、風呂桶から水が静かに溢れ出しました。

私はいつの間にか会社にいました。
3年ぐらい前に、転勤になるまで勤めていた事務所です。
給湯のところにいました。すると、7歳年上の仲の良い先輩がやって来ました。
私は彼女を「ねーさん」と呼んでいます。
「あれ?ねーさん?」そう思ったところで目が覚めました。

最初に舞台となった家は、私が小学校を卒業する 少し前あたりから、
高校二年生に上がる春(両親が離婚する)まで住んでいた家です。
この家が舞台になるのには、何か意味があるのだろうかと思いました。
 
ハンカチをブラジャー代わりにする、というのも滑稽な感じがしますが、
「紙の上に散らばっていたゴミ」と「洗面所や風呂場から流れ出る水」がなかでも気になってます。





Q 1 「紙の上に散らばっていたゴミ」と 「洗面所や風呂場から流れ出る水」が気になってます。

     

    日常の生活の中では・・・ブラジャーのような「下着」は他人には見せな いものですから・・・

    知られたくない秘密や隠しておきたい本音・・・触れて欲しくない無防備 で傷つきやすい「心」を表します。

     

    つまり・・・ブラジャーがないということは・・・

    あなたの「壊れやすい部分」が外部にさらされている状態であり・・・

    触れて欲しくない部分に・・・じかに入り込まれてしまうかもしれないと いう「危うさ」を意味します。

     

    「タンス」にあるはずのブラジャーがないのですから・・・探さなければ なりません。

    でも・・・全くないということではなさそう。数が足りないということな ら・・・あるものを使えばいいのに?

    どうして・・・「ハンカチ」の代用品を使うこ とを・・・あなたは選んだのでしょうか?

     

    ブラジャーの代用品をどうにか準備した「あなた」でしたが・・・

    そのハンカチさえもゴミとして・・・母は捨てようとしましたね。

    「要らないんじゃないのか」と言い・・・さらには「探せばあるだろう」 と言っているのですから・・・

    母親が・・・あなたの知らない間に・・・ブラ ジャーを始末したということを「ほのめかしている」みたい。

     

    あなたは・・・母の「仕業」だということに・・・少しずつ確信をもちは じめているようです。

    なぜなら・・・洗濯機で洗面所が隠されていたということを発見し・・・

    その洗濯機は・・・母が移動したのだと推測しているのですから。

     

    当然のことながら・・・洗濯機にはブラジャーが入っているはずでしょう し・・・

    隠されていた洗面所には・・・真実を映し出す「鏡」があるということに なっているのでしょうから。

    つまり・・・真実を隠し・・・あなたの「無防 備な部分」に直接触れて・・・傷つけてきたのは「母親」だということ。

     

    ところで・・・床が腐っていて・・・足元が頼りないのは・・・あなたが 自立していないから。

    その原因は2つあるということかもしれません。

    ひとつは隠されていた「洗面台」から流れ出る 水であり・・・もうひとつが「風呂桶」から溢れ出す水ということ。

    どちらも・・・母親が関わっている場所ですから・・・水を止めるのは 「母親」であるべきなのですが・・・

    放置されたままになっているので・・・あなたは・・・自分がするべきこ とと受けとめてしまったということ。

    しなくてもよかったことを・・・あなたは「母親」の代わりに引き受けた ことが・・・そもそもの間違いだったのかも?

     

    さて・・・転勤になる前まで勤めていた事務所が登場してきたのは・・・

    母親とあなたの関係と・・・ある意味で類似する・・・うまくいかない 「対人関係」があったからかも?

    もし、そうなら・・・先輩である「ねーさん」は・・・あなたの実際のお 姉さんの代役ということになりそう。

    そこに・・・現状を切り開く何らかの「ヒント」を・・・夢は提示してい るということになるのかもしれません。 


by エリカ      




   こんにちは。うららです。ここから担当します。

    @はじめてブラジャーをしたのは、いくつの頃ですか?
    そのときは、自分から必要としたのですか? 
    それとも、誰かに着けなさいと言われて、するようになったのですか?
    つける、つけないで意地を張ったことがありましたか?

    >えっと・・・よく覚えてないのですが、
    小学校高学年・5年生か6年生の11歳ぐらいの時じゃないかと思います。
    ハーフトップというヤツで、子供用に売られていたものです。
    以来、随分長い間、20歳くらいまでこの形式のものを付けていました。

    >ブラジャーを付け出した時に関しては、一つエピソードがあります。
    私は第二次成長期を迎えるのが平均より早く、
    小学4年生、10歳になった頃には、もう随分身体も胸も大きかったんです。
    男の子からもその事を少しからかわれるようになって、
    女の子達にも「付けた方が良いよ」とアドバイスされました。
    それで母に言ったんです。「私もブラジャーした方が良いんじゃないか」って。
    そうしたら母は「まだ子供のくせに必要ない」と言いました。
    私はそれでどうしたら良いか分からなくて、ますます不安になってしまいました。
    そして暫く経ってから母が言ったんです。私の裸を見て。
    「お前、随分胸大きくなったなあ。そろそろブラジャーした方が良いんじゃないか」
    私のバストサイズがそんな短期間で変わるわけないんです。
    そんな気まぐれで考えをコロコロ変えられて私は良い迷惑です。
    軽く扱われて、私は惨めな気分でした。

    >思い返してみれば、母は私達兄妹が食いっぱぐれないよう、
    経済的に自立していけるよう一生懸命してくれたのですが、
    「女性として成長し始めた私」を守る事はしてくれませんでした。
    急激に身体が変化し始めて、私はとても不安だったのに。
    私の女性性を守ってくれなかった、という事に関しては、父も母も同じ。
    変わりありません。

    Aこれまでの生活の中で・・・ブラジャーが紛失したことがありました か?
    もし、紛失するようなことがあるとしたら・・・
    そのようないたずらやいじわるを誰がすると思いますか? 想像して下さい。

    >いえ、実際に紛失した事はないです。
    そんな子供みたいな事をする人がいるとも思えませんが、
    母なら少なくとも難癖は付けてくると思います。
    私が自分で好きな服や下着を選んで買ってくるようになったら、
    それについて始終文句を言ってくるようになりました。
    「変な服ばかり買ってくるな」とか「みっともない恰好をするな」とか。
    でも、実際には私が自分で服を買うようになってから、
    周囲には「綺麗になった」とか「若々しくなった」と言われるようになりました。
    「痩せた」とも言われます。私の身体は少し太めで、確かに少しは細くなったのですが、
    体重にして2〜3kgも変わっていません。
    細く見えるようになったのは着る服が変わったからです。
    今まで母は「お前はデブだ」「デブだから着れるものを探すのは大変だ」と言いながら、
    ますます太って見えるような服しか私に着せて来なかったんです。
    それでいて私が自分で服を選ぶようになったら難癖を付け、
    一方ではその服を着た私を見て「お前、痩せたなぁ」と感心してるんです。
    なんだかバカみたいです。

    B母親の「だってお前、要らないんじゃないの」というセリフに対し て・・・
    あなたなりの言葉で実際に言い返してみて下さい。
    どんな気持ちがしましたか? 思うまま話して下さい。

    >「要らないわけじゃない、今は必要じゃなく ても、いずれ使うんだ。」
    なんか少し悲しい気分になりました。
    ゴミの片付けをしているのに、気付かないでハンカチを押し戻してしまったのですから、
    誤解されるような行動をしてしまった私が確かに悪いんでしょうが、
    それでもなんだか心細い気分です。

    Cハンカチが見つからないので・・・部屋を出ると洗面台がありました ね。
    洗面台の前に立っているのですから・・・鏡があるのかもしれません。
    どんな表情をしているのか・・・想像して下さい。

    >膨れっ面でむくれていますが、泣き出しそう な表情です。

    D自分のブラジャーは誰が洗濯していましたか?
    小さいときは母親でしょうが・・・最近はどうなのでしょう?
    そのことを・・・どう思っていますか?

    >洗濯物は母が週末にまとめて洗濯してくれて います。
    最近はあまり手伝っていません。良い歳して情けないとは思いますが、
    二人暮らしで別々に洗濯するのも、水道代がもったいないですし。
    それに下手に手伝うと、怒鳴られるんで嫌です。
    手伝って怒鳴られるくらいなら、何もしないで叱られていた方がマシです。
    いつか一人暮らしをして、全部自分で家事をする生活をしてみたいです。
    今頑張って貯金をしています。あと半年ぐらいすれば最低限の資金は貯まると思うんで、
    思い切って一人暮らしにチャレンジしてみようと思ってます。

    E洗濯機は母親が移動したのではないかと思っていますね。
    結局のところ・・・あなたのブラジャーは依然として行方がしれません。
    紛失したブラジャーはどうなっていると思いますか?
    具体的な状況を想像して・・・お話し下さい。

    >洗濯機ごと、母が粗大ゴミに出してしまった のかもしれません。
    洗濯機にブラジャーが入っていたのには気付かないで。
    随分長い間使っていた洗濯機なんで、壊れたんだと思います。

    F洗面台の蛇口からも・・・風呂桶からも水が溢れ出しています。
    その水を止めるつもりでいるようでしたか?
    それとも・・・そのままにしておきたいようでしたか?

    >最終的には理性で判断して止めたのだろうと 思いますが、
    その時は止めようとは思っていませんでした。
    身体が動かなかったと言いますか・・・、ただ見ていただけだったんです。
    触ってはいけないような、その水に近づいてはいけないような。

    G転勤することになったのは・・・どういうわけがあってのことですか?
    何か・・・心に浮かんでくる思いがあるのなら話して下さい。

    >以前、その事務所に勤めていた女性が寿退社 する事になったんです。
    私はその後がまです。

    >その時は「ああ、私は一つ学び終えたんだ。
    だから別の事務所で新しい学びが待っているんだ」と思いました。
    と言いますのも、私は以前の事務所の上司と上手くいってなかったんです。
    なんだか私を目の敵にしてるんじゃないか、と感じる上司でした。
    筋違いの注文を付けてくるんです。
    先輩達にも「あんな課長の言う事、気にする事ないわよ」とアドバイスされるんですが、
    当時の私は「勤めている身なんだから、直属の上司の言う事には従わなければ」と
    自分に言い聞かせていました。でも段々無理が出て来ました。
    無理な注文に従おうとしているんですから、無理が出て来ます。
    そんな時、本を開いたら、こう書いてあったんです。
    「人に言われた事であっても、それを正しいか正しくないかは自分で判断して良いのだ」と。
    私はこれで楽になりました。例え上司の言う事であっても、是非は自分で判断して良いのだ、と。
    そうしたら、その翌日、転勤を命ぜられたのです。
    まるで私がその事に気付くのを待っていたみたいに。
    新しい(今の)事務所では仕事内容も変わり、苦労しましたが、
    今の事務所に移れて本当に良かったと思っています。

    Hあなたには実際に7歳違いのお姉さんがいましたね。
    あなたのお姉さんはどんな方なのですか? 
    前に勤めていた事務所の先輩の「ねーさん」と比べながら・・・
    「ねーさん」に電話で伝えるつもりで・・・お話し下さい。

    >「姉貴は24歳になる頃、一人暮らしを始め たんだ。親が離婚するのと合わせてね。
    姉貴は・・・あんまり頼りになるタイプじゃないんだ。あんまり年上って感じがしない。
    ねーさんとは同い年のはずだけど。外見もそうだけど、どっちが妹なんだかって感じがする。
    自分では「お姉ちゃんだ」って誇りを持ってるみたいだけど。
    ねーさんにしてるみたいに甘えたくはならない。
    ねーさんはなんでも優しく相談に乗ってくれるし、色んな事を丁寧に教えてくれる。
    それに、なんでなんだか、俺の考えてる事、なんでも分かっちゃう。
    俺が男だったら、絶対ねーさんの事、嫁さんにするのに」
    こんな感じでしょうか・・・。なんだか論題がずれてますけど・・・。

    I自分の感情がコントロールできない気分になるときがありましたか?
    もし、そうなら、どんなときにそのような気持ちになるのでしょうか?
    あなたが目をそむけていることを・・・ずばりと指摘されたようなことかも?
    思い当たることがあるのなら・・・差し支えのない範囲でお話し下さい。

    >彼の事を好きだと気付いた時は、勿論コント ロールできなかったんですが・・・。
    身体に症状として出て、倒れてしまったぐらいですから。

    >でも、それよりも凄かった一件があります。夢を見たその日に起きた出来事です。
    母とバイクの事を話していました。その時母が言ったんです。
    「お前、(好き勝手な事ばかりをして)負担になってると思わないのか」って。
    この一言で私はブチ切れました。それと同時に大変嬉しかったです。
    してやったり、と言った気分です。
    私はやっと引き出したんです。24年間、陰で私を縛り付けていた言葉を。
    母は「負担になっているか、なっていないか」という事だけを指針に子育てをしていたんです。
    この目論見は成功しました。私は学校でも地域社会でも、褒められるような子供に成長しました。
    「良い子だ、良い子だ、本当に良い子だ」と皆に言われます。
    母と親しく、ウチの事情を知っている人達からは「よくあんな状況でまともに育ったもんだ」と感心されます。
    そしてついに、この歳になって私は壊れました。
    「負担になるな」というメッセージを絶えず送り続けられて、子供が生きていける筈はないんです。
    誰にも迷惑をかけず、大きくなれる子供はいません。
    その「迷惑」を「喜び」として受け止めてくれる人に出逢わなければ。
    だって、負担になってはいけないのだったら、その子供が消えて無くなるのが一番理に適ってるんです。
    一番迷惑が掛かりません。

    >言い換えれば母は「貸し借り」の関係で生きてきたんだと思います。
    口先では「そんな事気にするな」と常に言っていますが、
    自分がしてもらう立場になると「悪いね、悪いね」と大変気にします。
    一見、謙虚なようですが、実は違います。
    常に自分が奉仕する立場でないと安心できないのです。
    自分が「役に立っている」という実感がないと駄目なんです。
    そうして心理的に自分の立場を上位に置く事によって生きてきたんです。
    二人の子持ち男と結婚したのも、こんな背景があったんだと思います。
    重責の役割を与えられる安心感があったんでしょう。
    事実、二人の間には愛情なんて微塵もなかったんですから。
    本当に、なんだって結婚したんだか、さっぱり分かりません。
    母に聞いても「なんだって結婚したんだろうね」としか答えてくれません。
    「その時は良いと思ったんだ」と。

    >そして、私も「貸し借り」の世界でしか生きてこなかったんだと思います。
    途中で倒れて当然です。感情が乏しかったのはそのせいだと思います。
    貸し借りの世界は哀しいです。そこには「ありがとう」という感謝の言葉はなく、
    「申し訳ない」という謝罪の言葉で満たされた世界なんですから。

    >母は涼しい顔して、内心苛立っているだろうと思います。
    娘が自分の理解できない生き物に成長しようとしているんですから。

    >私はその日、自分の部屋に「あたしは負担になんてなってない。」と大きく張り紙をしました。
    私に今、一番必要な言葉だと思っています。

 >では、診断しますね。

     




    夢診断のポイントは、母親が洗面所を隠したのは・・・真実を映し出す 「鏡」をあなたから奪いたかったから。
    「ねーさん」の出現は・・・実際のお姉さんの代役。母親との関係を切る方法には・・・一人暮しがあるということ。

    hetakyara02.gif  私の女性性を守ってくれなかった、という事に関しては、父も母も同じ。

    →隠されていた「洗面所」は・・・あなたの女性性の成長を見えないよう にしてきたということ。

     洗濯機の後ろにあったのですから・・・不浄なものとして・・・汚れた ものとして・・処理されてきたのかも?

     洗面台の水はずっと出ていたのに・・・放置されていたのですか ら・・・無駄に流れたということ。

    hetakyara02.gif   姉貴は24歳になる頃、 一人暮らしを始めたんだ。親が離婚するのと合わせてね。

    →転勤する前の事務所が出てきたのは・・・上司とのうまくいかない関係 が・・・

     母親とあなたの関係とイメージ的に重なっているからでしょう。縛りつ ける無理な関係だったのですね。

     そんな関係も転勤を境に・・・状況は変わりました。そこに現状を変え る「ヒント」があるということなのかも?

by うらら      





Q 2   どう受け止めればいいの? どう すればいいの?

     

    代用するハンカチの細部が鮮明なのは・・・そこに特定のイメージを感じ ているから。

    一般的に・・・緑のベースに黄色の組み合わせは・・・一時の幸不幸に左 右されない強さを表し・・・

    赤とピンクの色の結合は・・・母親への怒りや・・・愛情と性の問題を抱 えていることを意味します。

     

    小さい方を今日の分とし・・・大きい方を明日の分としたのは・・・

    原因と結果の順序性を意味し・・・時間の経過とともに問題が極大化して きたことを示します。

    つまり・・・あなたは「不幸」に耐えているう ちに・・・愛情や性に関する問題を抱えてしまったということなのでしょう。

     

    母親は・・・あなたのブラジャーの代用品である「ハンカチ」を・・・ゴ ミといっしょに捨てました。

    さらには・・・ブラジャーが入っていることなどお構いなしに・・・粗大 ゴミとして洗濯機ごと捨てたのかも? 

    そんな風に・・・あなたの「女性性」は・・・ 母親に扱われてきたのかもしれません。

     

    さて・・・ブラジャーをしまい込んでおいた洗濯機を移動させたた め・・・

    迂闊なことに・・・洗面所を隠していたことが・・・あなたにばれてしま います。

    しかも・・・だらしなく・・・水を出したままにしていたのは・・・「母 親」自身だということもはっきりしました。

    床がべコベコと腐っているのは・・・あなたのせいではなく・・・母親が してきたことだということ。

    あなたが・・・自立できないのは・・・母親が あなたの「自立」を妨げているからなのです。

     

    夢の舞台設定は・・・前半の夢では・・・離婚する前に住んでいた家であ り、母親が登場し・・・

    後半では・・・転勤する前の事務所であり・・・お姉さんの代役である 「ねーさん」が登場しています。

    離婚する前の家では・・・水があふれ出ていて・・・床が台無しだという ことに気づき・・・

    転勤する前の事務所では・・・仲のよかった「ねーさん」の存在を思い出 しています。

    実際のお姉さんは・・・離婚と同時に一人暮しをはじめています。

    「離婚・転勤」という変化に対応する2つの異なるイメージが・・・ここ で・・・ひとつにつながりましたね。

    つまり・・・自立したいのなら・・・変化を求 めて・・・一人暮しをしてみてはというメッセージのようです。

     

    実際問題として・・・一人暮しをするかどうかは「あなた」が決めること です。

    現状を・・・あなたなりに分析し・・・どうすればいいのかの方針を明確 に立てるべきでしょう。

    もし、お姉さんとしばらく会っていないような ら・・・相談してみるのも・・・ひとつの方法かもしれません?


by ふむふむ      






【Reflection】



N「兄」の夢から、さらに過去へと、

夢見者の「さまよい思考」は展開されていくことになるだろう と予想しました。


夢ステージとして用意されたのは、
小学校から高校 2年になる春ごろ」の家であり、両親が離婚するまで住んでいた
夢見者が「ブラジャー」に関するエピソード記憶を語っていますから、「弱いつながり」の記憶ということになります。

それでは、「新奇な体験」の記憶は、いったい何か?
母と「バイク」の件について、「お前、好き勝手なことばかりでして、
負担になっている
と思わないのか」という会話でしょう。

夢見者は、ブチ切れてしまいます。実際、どのような行動をとったのかはっきりしませんが・・・。
この「負担になっている」という言葉を引き出したことを、「大変、嬉しかった」と感じてもいます。


真意が露わになった

露わになった部分は、ゴミ整理し ていた母の
「1畳〜2畳分くらいはあろうかという大きな紙」という表現。

ブラジャーの代用品で ある「ハンカチ」は、ゴミとして処 分されたのです。
「代用品」でさえ、ゴミと同等の扱いを受けてい たということ。
何の「代用品」だったのか、そうですね「母」の代用品な のです。
だから、「母」自らが、ゴミとして処分しているのでしょう。自分のものですから。

夢見者は「母の代用品」にすぎないのです。
勝手に生きられては、面倒
な存在なのです。
それを一言で「負担になっている」と 母は暴露したので しょう。



洗濯機がなくなって、後ろに隠れていた「洗面台」が突如出現します。
女性らしさを「発揮」す るところが、隠されていた。隠していたのは「母」
「女性であることを認めない」のは、自分以外の女は、浮気の対象者と 見ていたからでしょう。

夢見者の他にも、腹違いの「姉」がいます。
3 人の「女」と暮らしながら
他の女と浮気
を繰り返すという「日常」を 続けていたのですから。

さて、洗面台の蛇口から水が流れています。
風呂場の水も流れていて、やがて風呂桶から溢れ出してしまいます。
知らない間に、「放置」され、「無駄」にされたものが あったことに気づきました。
そうですね。夢見者の「女性性」は放置され、無駄なものとして扱われてきたのでしょう。

夢見者は、「生き直し」のために、この夢を創り出していま す。

分岐点となる「過去の出来事」が実際はどうであったのか、それを見つめています。

その視点は、「転勤になる前の事務所」へと転換されました。
そこでも、「同じよう事態」が あったことを振り返っています。

※事務所の上司とうまくいってなかった。目の敵にされているんじゃないかと感じた。
※筋違いの注文を付けてくることもあったが、勤めているのだから、従わなければならないと思っていた。
※自分に言い聞かせて、無理な注文にも従おうとして、段々と無理が出てきてしまった。


7才年上の「ねーさん」は実際の姉の「代替」 
風呂場から、連想つながりの「給湯」の前にいたときに、登場 してきます。
実際の姉は24才の時、一人暮らしを 始めています。

両親の離婚と同時にです。姉にとってはチャンスだったはず。
実の母でない「継母」といっしょにいる必要はなくなりましたし、
戸籍上の「家族」である夢見者からも解放されることになったのですから。
兄はすでに亡くなっているし、「一緒にいなければならない」理由がなくなったということです。

それなのに、母と一緒に居なければならない「夢見者」
「何故」と感じた瞬間が夢の中であったのでしょう。
「あれ?ねーさん?」というセリフとともに、夢見は終了する ことになります。



「生き直し」のた めには、段階ごとにクリアする課題があります。

何をクリアしたの でしょうか。
足元の床がペコペコと腐っていましたね。頼りなさが感じられます。
床が抜けてしまうのではないか、ぎりぎりのところです。
ギリギリのところで「一人暮らし」をすべきなのではないかと気づいたという部分です。
「負担にならない」という判断からではなく、「いっしょにい る必要はない」という決断で す。


決断するという課題を 成し遂げるための夢だっといえるでしょう。


次の課題は何なのか?