【夢分析のための実践講座 応用編-17】           NEXT-UP

 

 

 

 

 

 

 

tamay.gif   女性  24歳 :   彼と、黒いダッフルコートを着た奥さん   「ホトトギ ス」さんの夢    P  chibiz.gif
1/5の夢

私は例の「彼」と向かい合って立っています。
「こんな私でも良いですか?」というような事を言っているようです。
 
でも彼との距離は1〜2メートルくらい、いや、1.5メートルでしょうか、離れています。
彼は袖の長いGジャン・Gパンを着て手はポケットに入れているようです。
春に出会った頃、こんな服装をしていました。
表情は良く分かりません。私が俯いて話をしていたから。
そして私の服装ですが、上は五分袖・下はGパン、夏場に良くしていた格好です。
手は自然に下ろした状態で、前で合わせています。
 
場面が変わりました。 彼の奥さんが居ます。
上は丈の長い黒のダッフルコート・下はGパン、片膝を立て、足を投げ出して座っています。
私の右側にいる人と会話をしているようです。何の話かは分かりません。
あまり楽しそうな会話には思えませんでした。
奥さんの投げ出された足は、ほぼ、その人物の方向を向いています。
ただ、その私の右側にいる人物が誰なのかは分かりません。
その人物と私は1メートルも離れていないようです。
 
私は二人の横で、右側にいる人物に半ば背を向ける形で、黙々と作業をしています。
何の作業か良く分かりませんが、紙を糊付けしたりしています。
切ったり、何かを書いたりもしているかもしれません。

初めて例の「彼」がそのまま登場してきたので、 少し意外でした。しかも奥さんまで。
その奥さんの「丈の長いダッフルコートを着て、
片膝を立て、足を投げ出して座っている」姿が印象に残ってます。





Q 1  彼の奥さんが丈の長いダッフルコー トを着て、片膝を立て、足を投げ出して座っている・・・。

     

    彼の服装は出会った春のもので・・・あなたは夏場の服装。

    季節のずれは・・・お互いの気持ちに温度差があることをイメージさせる ものかも?

    あなたの方が少しだけ先に進んでいるか ら・・・それだけ「感情」が高まっているということ。

     

    彼との距離がどれくらいなのか・・・気になっている「あなた」

    彼の手はポケットにしまわれていて・・・あなたは手を前で合わせてい る。

    手のひらが隠されているのは・・・感情を表に 出さないということ。

     

    ポケットに手を入れているのは・・・彼には「わけありの事情」があると 感じているから。

    手を合わせて・・・手のひらをみせない「あなた」は・・・感情の表出を 押さえているということのよう。

    そんな2人が向かい合って・・・話しているの ですから・・・距離が縮まる状況にはないということかも?

     

    場面が変わるのは・・・もうひとりの「あなた」が登場するから。

    別の「感情」を表現するために・・・特定の「誰か」を夢は必要とするの ですね。

    おそらく・・・彼の奥さんは・・・もうひとりの「あなた」 

     

    さて・・・彼の奥さんは・・・片膝を立て、足を投げ出して座っています ね。

    最初の場面のあなたの緊張した様子とは・・・ ずいぶんと対照的で・・・馴れ馴れしい感じ。

    立っているあなたには緊張があり・・・座っている奥さんには・・・それ がない。

     

    あなたは・・・背を向けて・・・黙々と作業をしていている。

    感じていることは・・・知らない誰かとの距離 がとても近いということ。

    接近して欲しいのは・・・彼との距離のはずだから・・・知らない誰かと は「彼」なのかも?

     

    「こんなわたしでも良いですか」と言っているのが・・・本当の気持ちな ら・・・

    彼に・・・できるだけ近づきたいはずなのに・・・なぜか・・・そうしよ うとしない現実の「あなた」のよう。

    そのような矛盾する気持ちが・・・もうひとりの「あなた」を彼の奥さん として登場させ・・・

    しかも丈の長い黒のダッフルコートを着させたのかもしれません。

    黒いコートは自己防衛の象徴。それを着ること で・・・「何か」をこだわっているというイメージ。

     

    夢の中で・・・彼の奥さんにさせている態 度は・・・あなたがしたくてもできない「言動」

    楽しくなさそうな会話をしているのは・・・おそらく・・・彼にぶつけた い不満が「あなた」にあるから。

    あなたは・・・彼に何かいいたいことがあるはず。聞いてもらいたい悩み や気持ちがあるはず。

    夢は・・・そのようなあなたの気持ちを・・・そのまま表現したというこ とになるのかもしれません。 

by エリカ      





     こんにちは。うららです。ここから担当します。

    @彼の奥さんがダッフルコートを着て登場していますが・・・
    彼の奥さんらしい服装だと感じますか?

    >奥さんとは一度しかお会いしてないんで、な んとも申し上げられませんが、
    むしろ私の服装に近いかも知れません。
    私が持っているのにそっくりのデザインのコートでした。
    それに、その次に見た「3階のないスーパーマーケット」の夢では、
    そっくりそのまま、同じ恰好をした私が登場しました。 

    A片膝を立て、足を投げ出して座っている様子をどのように思いますか?
    彼女はどんな気持ちでいるのでしょうか? 想像して下さい。

    >リラックスしているんだろうなぁ、と思いま す。
    気を遣わないですむ相手と一緒にいるんだろうな、と。
    だから何も気にせず、あんな恰好で文句を言えるんだろうな、と。
    私の背後にいる誰かに、愚痴を聞いてもらっているように感じました。

    B彼はポケットに手を入れていますが・・・両手ともですか?
    ポケットから・・・手を出すような雰囲気はありましたか?

    >両手とも、です。手は出さず、そのままだっ たと思います。

    C立って向かい合っているときの彼との距離が意識されていますね。
    あなたは・・・もう少し・・・近づきたい感じでしたか?
    あなただけが話しているようですが・・・その通りですか?

    >いえ、近づけません。怖くて怖くて近づく事 なんてできません。
    顔さえ上げられなかったんですから。話をしていたのは私だけでした。

    >Bの回答とも重なってきますが、彼は全然動かなかったんです。
    動きそうな気配もありませんでした。
    なんだか・・・止まったまんまの、はめ絵か何かみたいに。

    D奥さんが話している相手は・・・男性のようですか?
    その人は・・・奥さんに向かって話をしている感じでしたか?
    それとも・・・ただ聞いているだけのようでしたか?

    >最初は女性だろうかと感じていました。
    ボランティア仲間に「大姉御」と呼ばれる、面倒見の良い女性がいるんです。その人かと思っていました。
    彼にしろ、奥さんにしろ、その人には愚痴やら相談事やらを普段から聞いてもらってるみたいですし。
    彼や奥さん、というより、皆そうですね。彼女は仲間達の良き相談相手です。
    私はまだ、さほど親しくないんですが、彼女には色々と目を掛けてもらっています。

    >ですが、夢から覚めてからは、あれは彼だったのかな、と考え直しました。
    奥さんがリラックスして彼と話しているのを私は見たくなくて、目を背けているんだろうと思いました。

    >聞き役だったとは思いましたが、節々でアドバイスのように意見を述べていたんじゃないかと思います。

    E彼があなたを女性として意識しているのではないか・・・
    つまり・・・「可愛い女の子」だと視線を向けたことがありましたか?
    もし、あるのなら・・・どんな気持ちがしましたか?

    >「可愛い」と言われた事はあります。
    皆でワイワイ、イベントの跡片付けをやっている時、
    彼が私のしぐさを見て「可愛い、可愛い」と喜んでました。
    その後、すぐにその場を立って行ってしまったんですが。

    >何故だか素直に嬉しかったです。
    いつも、男の人に「可愛い」とか言われるのは嫌な感じがするんですが、
    その時は嫌な印象は受けませんでした。
    多分、私は歳も離れているし、彼から見れば子供みたいなものなので、
    小さな女の子に「可愛い」と言うのと同じ感覚で言ったんだと思います。
    だから私が嫌な印象を持たなかったんです。
    同じように、女性から「可愛い」と言われるのは嫌じゃないんで。
    ちなみに、女性からは「可愛い、ぬいぐるみみたい、頭なでたい」と良く言われます。
    多分、彼も同じ感覚で言ってくれたんだろうなぁ、と。

    FGジャンにGパンという彼の姿・・・そんな彼の服装は素敵だと感じま したか?
    彼が奥さんといっしょのときも・・・そのような服装でいることが多かったですか?

    >恰好良いと思いました。様になってます。
    奥さんと一緒の時は見た事がないんですが、普段からGパンみたいです。
    だいたい服装はワンパターンのようです。夏なら、上がTシャツになるだけ。

    G「こんな私でも良いですか」とあなたは彼に向かって言っているようで すね。
    実際のところ・・・彼と親密にお付き合いをしたいと考えているのですか?
    どんなお付き合いなら・・・OKだと思っているのですか?

    >親密にお付き合いなんてできたら、それこそ 夢の世界、
    いや、きっと夢中夢です。その上、さらに夢を見ているのかもしれません。
    彼が結婚している以上、あり得ない話ですが、
    そうでなくとも私は近づかなかったのかもしれません。
    逆に言えば、彼が結婚していて、私に近づいてくる心配がないから
    私は安心してしまったのだと思います。
    色々と夢のように思い描いてみても、いざ「じゃあ、どんな風に付き合いたいのか」と
    問われれば答える事ができません。
    怖くて怖くて、とてもじゃないけど近づけません。

    H最近、彼を見かけたことがありましたか? 
    あるいは彼に関する情報のようなものを聞いていますか?
    もし、あるのなら、具体的に感じたことはどんなことですか?

    >会ってはいません。でも情報は聞きました。
    飲み会の席で、例の「大姉御」がぼやいてたんです。
    「またアイツ、ぐちゃぐちゃ文句言いだしてよ〜、(自分の)メールBOXいっぱいだよ〜。無視してるよ、無視。」
    そんな事を言っていました。勿論、私に向かってではありませんが。
    彼が彼女にそんな風に文句を言う、という事は、奥さん関連の事なんだろうなぁ、と思いました。
    多分、結婚してから思うように活動ができなくなったという事。
    当たり前ですけどね、既に子供がいるんですから。自業自得です。

    >「変な事考えちゃ駄目、罰当たりな期待を抱くんじゃないよ」と自分に言い聞かせました。
    その手の話を聞くと、夫婦仲が上手くいってないんじゃないか、
    離婚するんじゃないか、そんな考えがチラ、と横切ってしまうんです。

    I彼と会えるのはボランティア活動においてですね。
    この次会えるとしたら・・・いつの頃になりますか?
    その頃にする作業は・・・具体的にどんなことをするのでしょうか?
    夢の中の作業と関連するところはありませんか? 

    >GW前のイベント本番だと思います。
    実質的に、中心メンバーが動き始めるのは一月からで、今月半ばには一度集まります。
    準備の為に本格的に動き出すのは三月に入ってから。
    ちなみに、彼と初めて会ったのは去年の三月です。
    去年のこの時期、奥さんが出産の為に実家に帰っていたようで、
    彼はそのせいで比較的活動に参加しやすかったみたいです。
    ですが、今年は本番か、その直前に手伝いにくるだけだろうと思います。
    もしかしたら、それも叶わないかもしれませんが。
    それを逃したら、夏の終わりのイベントまで「おあずけ」です。
    ひょっとしたら、それにももう出て来なくなるかもしれません。
    そうしたら私は平穏に暮らせます。

    >夢の中の作業と関連するものはあります。
    三月からイベント直前まではこんな事をずっとやってます。
    コピー用紙を切ったり貼ったり。夢の中の作業そのまま、というわけではありませんが。
    段ボールやらでっかい模造紙やら、たくさん使います。
    それだけ、というわけではありませんが。

   >では、診断しますね。




    夢診断のポイントは、夢で登場した奥さんは・・・もうひとりのあなた自 身ということ。彼に会って相談したいのですね。
    奥さんが話していた相手は・・・大姉御。奥さんのイメージを借りて・・・「あなた」が話した相手は・・・おそらく「彼」。

    hetakyara02.gif  (彼の奥さんが着ていたのは)私が持っているのにそっくりのデザインのコートでした。

    →彼の奥さんに・・・あなたが持っている丈の長い黒のコートを着させた のは・・・

     彼に接近したい気持ちを認めながらも・・・それを許容できない感情が あるからでしょう。

     だから・・・楽しくなさそうな雰囲気で・・・愚痴を言っている彼の奥 さんの姿で登場したのです。

     あなたの現実とは正反対の状況を・・・彼の奥さんで実現しているとい うことになります。

    hetakyara02.gif   その人には愚痴やら相談 事やらを普段から聞いてもらってるみたいですし。

    →あなたは・・・謙虚な気持ちで・・・彼の許可あるいは承諾を得たいの ですが・・

     それを受け入れてもらうことは・・・とても無理なことだと頑なに思っ ているのですね。

     その裏返しが・・・彼の奥さんの状態。何を気にするわけでもな く・・・何でも受け入れてもらえる感じ。

     でも・・・どこかで立場が逆転する雰囲気をつかもうとしている「あな た」なのかもしれません。

     背を向けながらも・・・二人の会話を聞いているのはそういうわけ。

by うらら      





Q 2   どう受け止めればいいの? どう すればいいの?

     

    あなたも・・・彼の奥さんも・・・「彼」と会話をしているという同じ設 定の2つの夢。

    組み合わせたのは・・・同じ場面を他の状況に照らして比べてみたいから ですね。

    比べているのは・・・互いに矛盾する「あなた の気持ち」ということになりそう。

     

    最初の夢では・・・彼との距離をどうにかしたいと思い・・・接近を試み ています。

    伝えたい気持ちは・・・あなたを受け入れて欲 しいということのよう。

    気持ちの動きは・・・彼からあなたに向かうもの。いまだ・・・待機して いる状態のままのよう。

     

    2つ目の夢では・・・もう一人の「あなた」はリラックスし・・・愚痴も 聞いてもらってるみたい。

    でも・・・肝心なことが言えないでいるのかもしれません。コートを着て いるのは・・・そういうわけ。

    伝えたい気持ちは・・・うまくいかない現状を 知ってもらいたいということ。

    気持ちのベクトルは・・・あなたから彼に対するもの。すでに・・・動き 始めています。

     

    さて、単純に夢の展開を追っていけば・・・あなたの気持ちがはっきりす るかもしれません。

    あなたと彼との関係においては・・・あなたが親密さを求めているのに対 して・・・

    奥さんと彼の関係では・・・奥さんが現状への不満を訴えているというこ とになるのですから・・・

    正反対の状況を2人の関係に持ちこみ・・・比 較しているということになります。

    結果として・・・最初の夢より2つ目の夢 において・・・彼との距離が縮まるのをあなたは感じていますね。

    彼と奥さんの関係がうまくいかなくなることを期待しているところ が・・・あなたにあるということのよう。

     

    彼との関係をどうしたいのかについて・・・答えることができないの は・・・

    怖くて怖くて彼に近づけないのは・・・いずれも結果を予想しているから なのでしょう。

    お付き合いしたい気持ちを否定し・・・あれこれと理由をみつけて は・・・

    自分の気持ちを認めようとしない「あなた」であることに・・夢は気づか せたいのかもしれません。


by ふむふむ      






【Reflection】


次の課題は何なのか?

今回の夢は「憧 れの彼」との出会いのやり直し。

彼との距離に意識が向いています。
近づきすぎていないか、離れすぎてはいないか。

夢の中の彼は「春に出会った頃」の服装で登場しました。
GジャンにGパン、手はポケットの中
夢見者はいつも通りの五分袖にGパン。
自然に下した状態で手を前で合わせています。
「こんな私でも良いですか?」と自己PRを しています。
出会いがこんな感じで始まっていたら、よかった。そう思っている夢見者。
出会いのやり直しを始めた途端、登場してくる「彼の奥さん」
Gパン姿ではありますが、奥さんだけ「冬」の服装!
奇妙な部分。 複数の感情が合体しているということです。
夢見の中における「彼の奥さん」は夢見者でしょう。
夢見者の右となりにいる「誰なのかわからない人物」と会話をしています。この、人物も「夢見者」自身。
どちらも「擬態」です。「擬態同士が 会話」をしているのですから、内容がわからないのです。

内容はわかりませんが、行動で示すのが「夢のレトリック」
擬態の「彼の奥さん」がしているのは、「片膝を立てる」と 「足を投げ出す」ということ。

Gの夜のサッカー場の 夢では「韓国人」が登場しましたね。
韓国の女性は「片膝を立てる」のが「日常的」です。韓国つながりです。
支配階級の女性が食事の際にする「作法」といえます。

投げ出された足は、「攻撃」の体勢? 
擬態の「夢見者」楽しそうでない会話をしています。

一方、夢見者は、黙々と作業を し「ふ たりの会話」に背を向けています。

自己PRをすれば、その後の展開はどうなるのだろう?
その部分を、「さまよい思考」しているということでしょう。

「彼の奥さん」が夢見者の「擬態」ですから、
この夢の時点では、冬となっているのですから
黒のダッフルコートを着ていても不自然ではありません。

「彼の奥さん」という立場を借りて、「鬱憤」をはらしています。
自己PRして、「彼の奥さん」を打ち負かしたいという気分なのでしょう。
立ち膝で足を投げ出すという「韓国人」の「作法」で
ていねいに、相手を「やりこめ」て、屈服させたいのです。

でも、「屈服」させている「相手」そのものが、夢見者自身

出会いのやり直しができました。結果は同じ。
「彼の奥さん」には太刀打ちできないと結論づけています。

ここで、夢見者は「出会いのやり直し」ができて
「心残り」がいくぶんか減少したはずです。


そうでなかったかもしれない「過去」を
そうであったかもしれない「現実」として、
夢でリハーサルし、結果を確認したわけですから。


夢に出てきた「憧れの彼」がした行動は、
「ポケットに手を入れる」というものでしたね。

「拒否」の態度であることは確かですし、夢見者も気づいている。
だから、夢見者は「背を向けている」のです。


次の夢にどうつながっていくのか?


夢見者は、少しづつ「課題」をクリアしています。
今回の夢では、「してこなかったことをしてみる」ということ。
結果が同じなら、悩む必要はない。
してもしなくても変わらないのなら、してみる方を選ぼうということ。