夫と離婚したのに？


	Lesson.6 Lesson.7 夫と離婚したのに？ 29才　女性　　「三ツ江」さんの夢　　　　　　夫と離婚し、知り合いの男性と再婚します。結婚式も入籍もしたかどうかはっきりわかりませんが、新居と思われる部屋で生活を始めようとしています。その初日の夜、新しい夫が私に迫ってきました。ところが、私のほうはといえば前の夫に未練があり、新しい夫を拒むのですが、とうとう無理やりセックスを強要されてしまいます。そして、どうしてあの人と別れてしまったのかと、思い悩んでいるところで目が覚めました。再婚相手の「知り合いの男性」というのは、同じ集合住宅に住んでいる人で、もちろん既婚者です。それに、その奥さんとはとても仲がいいですが、ご主人とは、言葉を交わしたことがほとんどありません。奥さんに話そうか迷っているので診断をお願いできればと思います。 ▼ ▼ ▼ ①新奇な体験：夢から連想された最近の体験結婚2年目。結婚してすぐにいまの集合住宅に住んでいる。同じ階ではないが、仲良くなったきっかけはエステサロンが同じ。仲良くなるにつれ、プライベートな話も出て彼女が夫を拒絶しており、セックスレスが半年と聞いて驚いた。セックスレスになったのは、激しすぎて、痛いらしい。予定外の出血があり、病院で診察を受けてから、レスになった。年下の御主人であり、見た目がおとなしい感じ。奥さんの話によると浮気をしているかもしれないが、無視してる。 ②夢を生成する感情：弱いつながり記憶を検索するＩＮＤＥＸ「知り合いの男性」は、夢見者とほぼ同じ年齢。セックスレスは可愛そう→「哀れみ」セックスの快感はなかったが挿入されている感覚はあった→初めてのセックスと同じ→「懐かしい」今の旦那はとてもやさしい。夢見者は子どもを欲しいと思っているが、なかなかできない→「焦燥感」 ③関連する弱いつながり記憶：比喩的状況を生成する記憶最初のセックス→いまの御主人。痛くて何回もうまくいかなかった。止めてと言ってしまい、泣いた。最近はスムーズになって、それなりの快感もあり、楽しめている。ただ夫はすぐ果ててしまう。新居→子どもを欲しいと思っている。産むなら新居がいいと主人に気持ちを伝えている。強要→仲よしの奥さんは車がないので、たまに貸してといわれる。断れずにいるが断りたい。 ④夢見者の現実認識：夢の文脈を生成するスキーマ夢見者には仲よしの奥さん以外に知り合いはいない。何でもとりあえず相談している。仲よしの奥さんの部屋にはいったことがない。会うときはファミレスか夢見者の応接間。何時間もいるので、主人から「何故いるんだ」と言われてことがあって、ぎくしゃくしている。旦那の印象を「冴えないね」の一言で済まされ、「そうよね」と納得する夢見者。「知り合いの男性」の印象→いい男ってタイプ。身体がっちりしている。 ⑤大脳辺縁系の生存行動：遺伝子が生き残るための戦略生き残りのための行動→「迫る・避ける」→「強要する・拒む」→「セックスする・セックスされる」夢の課題：生きにくさが生じる「領域」　近い未来の予測リハーサル＝戦略 29才という年齢なら　　繁殖行動・自律とがメイン □結婚・家庭生活　→繁殖行動　□成熟した仲間関係→採集活動　□問題解決　□自律性と恥　□自主性と罪責感　→自律 ▼ ▼ ▼ 確定していることは「新居で暮らす」こと。結婚式や入籍は、そのための段取りや手続きになります。どのような式場がいいのかは間取、かかる費用はどれくらいかは家賃またはローンの額。入籍は、入居に関する家主との契約書、住宅を購入するなら、住宅ローン契約書。そろそろ子どもも欲しいと願う夢見者。いまの集合住宅でもどうにかなりそうですが、やはり、新居でスタートしたいのでしょう。そのような「気分」がこの夢を生成しました。夢は少し先の未来を予測するためのシミュレーションを展開します。新居を手に入れるためには「子どものいる家庭」にしたいと夫が決心をする必要があります。今の夫はまだそのつもりはないようですから、「新しい夫」が必要になります。いまの環境でそれにふさわしい人物を登場させました。つまり、見知っている安全な人、生殖可能であり、かつ、魅力を感じる「男性」浮かび上がったのが「同じ集合住宅に住む男性」その男性に関する情報は仲よしの奥さんから、細部にいたるまで詳細に提供されます。提供された情報は、あなたの感情を触発し、鮮明な「短期記憶」として、夢の素材となるわけです。登場人物が用意できたので、夢のステージはスタートします。子どもをつくるのですから、性行為を実施しなければなりません。前の夫への未練は、初めてのセックスの記憶を想起させました。痛くてやめてしまって、泣いてしまったという結末を迎えたのでしたね。その再現は避けたいのですが、「子どもをつくる」ためには仕方のない行為。無理やり？強要されて？仕方なしの「初夜」の記憶と重なりますね。結局のところ、相手の要求を受け入れて、セックスをしてしまいました。思い通りの進行となったのに、なぜ、あなたは悩んでいるのでしょうか。「知り合いの男性」とあなたの性行為を夢は展開しましたが、実は、仲よしの奥さんとあなたの関係性を夢は表現しています。集合住宅で唯一の仲よしの「奥さん」、あなたより年上ですし、思いのまま何でもコントロールしている。彼女の旦那さんもセックスレスという手段で、手なずけています。実のところ、あなた自身もいいように使われています。車を貸してと言われれば断れません。あなたの応接間は彼女の居場所になっていますし、ファミレスでも同様ですね。あなたは送迎係。困ったことがあれば、あなたは何でも彼女に相談しています。どうしてなのでしょう？夢の中で、あなたは悩んでいる。どうして今の御主人と離婚してしまったのか？スタートを間違えたのです。御主人と離婚するのではなく、彼女と「離婚」すべきなのです。彼女との離婚を考えているから、夢見後に彼女に相談しようと思っているわけです。当事者ですから。具体的には、彼女の要望を、そのまま受け入れないということ。夫の忠告を実践すること。それが夢のメッセージ。「新居でスタート」、それは「生活環境」を変えること。あなたの生活環境に入り込んでいる「仲よしの奥さん」を拒否することは難しいでしょうからあなたから自分の環境を変えることです。自宅にいる時間を減らし、外に出ることです。それこそが、「新しい生活」 ▼ ▼ ▼ 診断していただきありがとうございます。私はなんでも彼女に話してしまいます。彼女は話を引き出すのがうまくて、言わない方がいいかなと思いながらも話してしまう自分がいます。話さないと彼女は不機嫌になるから。奥さんに夢のことを話そうと思ったのは、驚く顔を見たかったからです。少し意地悪な気持ちもあって、彼女をあわてさせたかったという気持ちです。夢が話題なら、冗談のつもりで聞いてくれるだろうし、反応も楽しみたかったから。でも、話さない方がいいってことですよね。彼女と時間をつぶすことばかりで、旦那のことはおろそかになっています。最近、とくに旦那が口を開けば、「いい加減にしろ」というので嫌になっていました。旦那と話すか、奥さんと話すかの以外には話す相手もいません。子どもでもできれば、そのうち何とかなると思っていましたけれど。診断にあるとおり、奥さんとの関係は問題があると思っています。旦那も、非常識な女だと口うるさいです。私は気が弱いので状況を変えられそうもありません。とりあえず、旦那と話し合ってみて、外で何かしてみたいと言います。それと、エステはやめようと思いました。なぜ来ないのと言われそうですが。旦那がうるさいのでいけなくなったと言えば何とかなるような気がします。アドバイスをいただきありがとうございました。頑張ります。 ▼ ▼ ▼ Lesson.7 【Reflection】 AI夢分析① この夢は、あなたの無意識が持つさまざまな葛藤や感情を映し出しています。夢の中での結婚や新しい始まりは、心理的な移行や自己の再構築を象徴していることが多く、特に離婚や再婚の状況が示すのは、内側の自己の一部に対する変化や手放しの必要性です。新居の場面は、「新しい自分自身」や新たな側面の受容を象徴しています。初日夜に新しい夫からの迫りは、あなたが内面で未解決の情緒や過去の関係に引きずられていることの表れです。拒絶と強要の象徴は、潜在意識があなたに対し、自分の感情や欲求を無理に抑えようとしていないかを問いかけているのかもしれません。未練が残る旧関係は、過去のアイデンティティや安全感への固執を示唆しており、新たな出会いと結びつくことへの抵抗感や恐れも伴います。その「無理やりセックスを強要される」シーンは、あなたの内側の抑圧や、無意識の中の支配欲や無力感を象徴している可能性があります。もしかすると、新しい人生や関係性に対して感じる不安やコントロールを失うことへの恐怖を反映しているのかもしれません。知り合いの男性とその奥さんについては、表面的には関係の曖昧さや距離感を通して、自己の中の曖昧な感情や、他者との境界問題、そして自分自身の中の“既婚者”としての役割や責任の象徴とも捉えられます。この男性は、あなたの無意識においては、未解決の欲求や自己の一部が他者とどのように関わるのか、または自分の中の未整理の側面を映している可能性があります。夢全体を通じて見られるテーマは、新たな段階への移行と、その過程での葛藤や不確実性です。あなたの心は、過去の自分を許し、新しいアイデンティティや関係性を築くための内面的な整理を求めている。未練や恐れが表に出ている今は、一度内心の声に耳を傾け、何を手放し何を受け入れる準備ができているのかを探ることが、この夢のメッセージなのかもしれません。 AI夢分析② この夢は、まず未解決の感情や葛藤を象徴していると言えます。離婚と再婚、そして知り合いの男性という要素は、それぞれが心理的な象徴を持っています。まず、元夫への未練という部分は、過去の関係に未解決の感情が残っていることを示しています。また、新しいパートナーへの抵抗感は、変化への不安や新しい状況に対する心の準備が整っていないことを象徴しているかもしれません。ポジティブな側面から見ると、この夢は自己理解を深めるきっかけを提供しています。夢の中で感じた不安や葛藤を通じて、自分が何を求めているのか、どのような関係を築きたいのかということに気づく手がかりとなるでしょう。過去と向き合い、自分の中で何に未練があるのかを知ることで、次のステップに進むための準備が整うかもしれません。ネガティブな側面としては、現実の関係性に対する不安や罪悪感を反映している可能性があります。特に、知り合いの男性という設定は、実生活での関係や状況に対する不安や心の葛藤を暗示しています。この夢が示しているのは、表面下に潜む感情の奥深さであり、現実の生活において対処しきれていない問題があることを示唆しているかもしれません。この夢をきっかけに、現実で起きている感情や人間関係に対してオープンに向き合うことが重要です。考えや感情を整理し、必要であれば専門家の助けを求めることも視野に入れてみてはどうでしょうか。