フルフェイスのホイップ&スロー ㉛
フルフェイスのヘルメットをかぶっている男女が、向き合っている。
互いにフェイスの部分をぶつけあいながら、なにやら揉めているようだ。
相手の腕や手を取り合いながら、押し合い争っているうちに、
男の方が小さな子をあやす手つきで「ぶらんこ」ごっこするように
女の手を握って、「ホイップ&スロー」という名前の演技を始めてしまう。
すると、女の方は感極まったような感じて、男に抱きつき泣き出したように見える。
「ホイップ&スロー」って何なんだと思いながら見ていると、さらに回転技まで加えられている。
最後は、投げられてしまうことになるんだろうと思ったとき、目が覚めた。
※わたしは観客のようで、ことの成り行きを見ているだけだったのに、
いつの間にか男性の視点に切り替わっていて、女性を振り回している。
「ホイップ&スロー」という言葉はどこかで聞いたような言葉ではある。
どんな意味かは想像はつくが、実際ははっきりしないので不思議な感じがしていた。
※男女のどちらもフルフェイスなので、顔がみえない。
特定の誰かではない。つまり、どちらも「わたし」ということだ。
男性性と女性性が互いに主張し合い、ガチガチに闘っているということだろう。
結局のところ、男性側が主導権をとったらしいが、女性側も技の出来栄えを気に入っているようだ。
表面上は賛成できないのだろうが、反対でもないという意思表示かも?
最終的に、いろいろと反論となる根拠は述べたものの否定はしていないということなのだろう。
矛盾することを受け入れるときに生じる「葛藤」が創り出した夢のようだ。
思い当たる現実も確かにある。しぶしぶ受け入れていたものを納得したということのよう。
※なぜ、単なる男女の組み合わせでなく、フルフェイスのヘルメットをかぶっていたのか?
フルフェイスのヘルメットを使っての事件は最近増えている。しかもよく捕縛されているから…
もしかすると、そこに「悪意」が漂っていたということかもしれないということ。
「わたし」と誰かの間に、何かしらの「奪い合い」が生じるかもしれないと予測しているのかも?
「悪意」や「善意」の取り扱いに気をつけろということのようだ。もちろん、今後のことを指しているのだろう。
上機嫌のKさんと上品な袋 ㉚
スポーツクラブでときどき一緒にチームを組んでプレイするKさんがい
る。
彼はとても上機嫌で、わたしのところにしゃれた感じの袋をもってき
て、中身をみせてくれる。
袋には中華の副菜が詰め込まれたパッケージとマクドナルドの人気メ
ニューのセットが入っていた。
どうやら、わたしのために取り寄せてくれたようで、「どうぞ」と目の
前に差し出してくる。
袋の印象と中に入っているもののバランスが悪すぎる。あふれだす匂い
が袋の魅力を台無しにしている。
どうしたものかと戸惑っていると、Kさんのようすがどうもおかしいこ
とに気づく。
酔っぱらっているのだ。Kさんはお酒はまったく飲まないのにどうして
なのだろうと思った。
※わたしはどちらかというとKさんは苦手な感じで、お付き合いも通り
一遍で済ましている。
Kさんも「わたし」も人付き合いはさっぱりしていて、深くかかわるこ
とは避けている。
ある意味、似たもの同士ではあるが、接近する対象ではないし、Kさん
には尊敬できない面もある。
※夢にKさんが登場したのは、わたしの最近の言動を「鏡写し」にし
て、何かに気づかせるためなのだ。
必要以上にへりくだり、相手をもちあげたり、妙に慎重になったり、自
分を抑えている最近の事情がある。
そのような「わたし」は酩酊しているようなもので、自分を見失ってい
るということを伝えているのだろう。
※袋を受け取っていないことと、袋の中になぜ中華の副菜とマクドナル
ドがあったかについて、少し考えてみた。
出来合いのもので済ましているということ、それは…手をかけていな
い、手を尽くしていないことを意味している。
何かがおろそかになっている、安易な提案は受け入れるべきではない
し、見直す時期にきているのだろう…。
自分に酔っている相手には毅然とした態度で臨むべきであって、いまそ
れが自分に求められているということだ。
※匂いが印象に残る夢だった。匂いは生理的な反応を引き出すもので、
「接近か逃避」かを決める。
あふれでる匂いに刺激され、わたしは本能的に「拒絶」を選んでいるよ
うだ。
守らなければならない何かがある。「接近か逃避」ではなく、「拒絶」
は、そこに立っているわけだから。
絶
望的な家庭訪問 ㉙
わたしは学校の先生になっている。たぶん小学生の先生で、家庭訪問の真っ最中らしい。
というのも、家庭訪問の予定表が目の前にあって、書き込みがいっぱいしてある。
どうやら、家庭訪問の予定が当日になって変更されてしまい、調整作業をしているようだ。
どうにもならない感じでスタートし、しかも最初の家でだいぶ時間がかかってしまい、
そのお宅で電話を借りて、次の訪問宅に遅れる旨の連絡をしている。
次の訪問先でも、やはり同じで、保護者と話すよりも、次の訪問先に電話をするのを優先している。
気持ちがここにあらずという状況で、次から次へと連絡をしているばかりだ。
差し出されたお茶を飲むこともせず、電話ばかりしていて、遅れることを詫びている。
あれ、家庭訪問って、やらなくなったんじゃなかった?
先生って忙しいから、自宅の様子はグーグルで調べるってことだったよね?
終わるはずのない「予定」がぐるぐるとまわりはじめ、最初の予定表の文字が目の前にある。
ぐるぐるとボールペンで書きなぐられた文字がうごめくように見えてくる。
とても苦しくなって、泣きたいような、許してもらいたいような気分になった。
何かがきっといけなかったんだ、どこかで間違えたんだと涙がでてくるようだった。
ずっと前の、どこかで感じていた気持ちが、ふたたび戻ってきたのではないかと、目が覚めて思った。
※相手に伝わらない何かを感じたとき、その思いはどこにしまっているのでしょうね。
どうしたのと問いかけられ、何でもないとだれかに答えたとき、果たしてどうだったのでしょうか?
心の奥底に積もったものが、何かの拍子であなたの夢に忍び込んだとき、だれかがそっと話しかけてくる。
もちろん、もうひとりの「わたし」でしょうが、それでも頼りたいと思う「せつなさ」がある。
薄く目をあけて、夢の余韻に、そっと目をとじ、ふたたび夢に戻り、確かめたいと思うのはいけないでしょうか?
大したことじゃなかったでしょうと言ってくれるのを待っている…。
春は予期しない別れの季節、身体を洗うように、心を洗うのは夢なのかもしれないと感じている。
※しなくてはいけないと思い込んでいたことは、実際のところそうでもなかったということのよう。
自分ばかりが責任を感じている。ひとりで背負っていることって、本当はどうなのって思いがある。
誰かに背負わされている「もの」が、積み重なってくると降ろしたくなる。
視点を変えれば、大したことではなかったと思えるのは、時間がたってはじめてわかることかもしれない。
査察官がやってくる ㉘
当事者から突然知らされた。
新規に導入した機材の活用状況を具体的に示すことが求められる。
導入当初から、これといった研究に活用されていない状況が見えており、
どうやって誤魔化すのか、既存のデータでデモ作動させてやり過ごすことにするのか、
即断できないでいると、視察の一行の車が2台、敷地内に到着した。
玄関先で出迎えると、査察官は、入所当時にひとつ先輩現地視察の一行が向かっているという報告があり、対応を一任された。
査察の手順がマニュアル化されており、それに従って準備すればいいのだけれど、
各チーフがそれぞれの持ち場を担当しているが、一つ一つの動きが見えてこない。
不安になり、視察前に所内をひと巡りしながら、進捗状況の報告を受けている。
現場としては、視察の目玉としたいプロジェクトがあるわけで、
わたしが説明することになっていると担であったYさんであった。
所内での問題行動を指摘され、左遷ともいうべき「出向」の処分をされたYさん。
どうして、主席査察官なのかと不思議に思いながらも、なんとなく安堵している。
所内の案内をしながら、求めに応じてにこやかに説明する「わたし」。
ふと、自分の部署のメンバーに視察のことを説明していなかったことに気づいた。
査察の対象になっているのか、そうでないのかを思い出そうとしている。
どちらにしても、自分の担当部署は案内できそうにないと判断し、
目玉である「新規導入の機材」の活用状況の説明に移るが、突如として早口になる。
主席査察官から、「聞き取れない。何を言っている」と言われたとたん、目が覚めた。
※査察官にYさんを選んだのは何故なのか?
過去に失敗をしている。隠さなければならない汚点があるのかもしれない。
※焦ると早口になるくせがわたしにある。活舌も悪くなる。わかりやすい反応だ。
※現実的な問題として、日常的な作業においてさぼっている意識がある。
一生懸命にやらなくても、間に合えばよいというなれ合いの雰囲気に甘えているのかも?
ガラスの万年筆 ㉗
万年筆の軸先に藍色のインクが見える。
わたしは色紙のようなものに挿絵と文字を描いている。
独特の字体を表現するために、軸先の動きに注意をはらう。
手本となる文字を見ながら、色紙の上で手首の動きをなめらかにしている。
満足のいく文字が書けたと感じ、万年筆を脇においた。
軸先がガラスでできているようだ。
ガラスのぎごちなさが、書体を整える手助けをしたのだと思った。
※万年筆は、お付き合いをしていた方からプレゼントでいただいたことがある。
それを使ってお手紙を書いたりしたが、軸先の微妙なタッチが気になっていた。
インクの染み具合に合わせて、それを避けるようにペン先を動かすと、
ふだん、自分の書いている文字とはなんとなく違ってくる。
別の誰かの文字になっているようで、それを楽しんでいる自分を感じてもいた。
いまになって思えば、文字をきれいに書いてみたいという思いが小さい頃からあったように思う。
※日常がなんとなく、うまくいっていることに幸せを感じることがある。
それは、どこから生まれてくるのだろうか。手本というものがあるわけではない。
あるのは、別の誰かに生かされている自分を感じ、それを楽しむことにあるように思う。
それを、誰かに伝えたくなって、朝の4時半に投稿している。多分、万年筆の人?
無印ラーメンの品質? ㉖
製造過程ごとに、袋ラーメンの品質検査をすることになった。
カレンダーの曜日の枠組みに何かメモが並んでいる。
手書きのメモの脇には袋ラーメンがひとつずつ置かれているのが見える。
メモを見ると、日曜日から検査項目が入っており、ロット番号の割り当てもある。
次の週の火曜日までの9日間で完了し、検査成績表を提出する手はずのようだ。
ラー
メンの袋は真っ白であり、商品名がわからない。
どの商品なのかわからなければ、検査結果は公表できないのではと思っている。
※カレンダーの曜日の枠内にふだんから予定等を手書きで書き込んでいる。
※お気に入りの袋ラーメンがどの店舗にもなくて、しかたなくネットで
取り寄せたことがある。
久しぶりに食べたくなって、再度ネットで注文しようとしたら、在庫がないとのこと。
製造中止になってしまったのかもしれないとがっかりしている。
※袋ラーメンロスによって、次のラーメンが決まっていないという現状がある。
品質を調べることは、次のお気に入りを探すことなのだろう。
袋に商品名がないのは、候補が見つからないことを示すのかもしれない。
食人趣味? ㉕
ハダカの男を抑え込んでいる。
男の腕と頭を両足で床に押さえつけ、男の股間を両手で広げようと力を込める。
右手の親指に大きめの付け爪があって、それがカッターのような感じになっている。
その付け爪で性器から肛門に向けて突き刺すように動かしていくと、
奇麗な内臓が飛び出して、両足が左右に分かれ、鶏肉のホールのようになってくる。
身体を反転させ、つるつる頭の額部分から後頭葉にかけて付け爪で押し切ると
頭蓋骨がゆでた卵のような感じでぽろんと出てきて、頭の皮だけが残る。
処理されたものを透明な収納ケースにいれて、これならレンジできるかもと思う。
おもむろに振り返ると、鶏肉のホールだけがぽつんとそこにあり、
中に詰めるものを何にしようかと考えながら、とにかく準備しなくてはと焦る。
※グロテスクで残酷な映画やサイコな展開の映画もよくみている。
類似するシーンを思い出すことができるので、その記憶を使っているらしい。
※内臓を取り出すことや頭蓋骨(脳)の摘出が何を象徴しているかはあきらかだろう。
今日の会合は「腹の探り合い」であり、「面の皮」をはがすような展開になるのかもしれない。
※解釈のポイントは、押さえつける行為と反転する動きの意味を考察することですね。
わたしは相手を抑え込んで反転しているので、相手に言い逃れをさせまいと
「意
向」という言い訳をさせまいと展開を予想しながらリハーサルしているみたい。
※頭蓋骨(脳)は不要なものと処分し、内臓と柔らかな頭の皮は料理の材料となっている。
つまり、会長の退任は動かないものだという受け止めであり、
その後の処理(料理)はうまくやれる、簡単な「チン」のひと手間だと思っているようだ。
※鶏肉のホールがそのままで放置されている。組織の構造をなす部分だ。
昨年末、事業のひとつの柱が時節にそぐわないという理由で廃止されることとなった。
廃止されたものの、その部分をカバーする代案が提案されていないことを意味している。
モノの機能性と夢の生成
登場人物や不可欠な「モノ」などがつながって、
一か所に集まると、時間的かつ空間的な状況が自然に発生する。
夢が発動する。
モノにまつわるつながりの状況は、シーンをつなぎながら「シナリオ」をつくり、
夢見者に限定したシチュエーションを連続的に生成させる。
独特なイメージが生成される。
「モ
ノ」が置かれている状況によって、つながりの物語は自然発生する。
「モ
ノ」が状況をつくり、状況が「モノ」に価値を与える。
「モ
ノ」は物語を語り掛ける。
ひっ
そりとつながりに参加するタイミングをみている。
「食
人趣味?」の夢で、「付け爪」という「モノ」が登場した。
相手に一撃をあたえる状況において、「カッター」のような切れ味という価値を与えた。
※付け爪は夢に登場するチャンスを窺っていたわけですね。
そこにあるのは夢見者の「付け爪」にかかる現実認識ということになります。
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