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冬・春合併開催
2022年4月7日 〜 10日
2023年1月に書いたものです。
長屋の長老が病に倒れ、2018年9月以降途絶えていたファンタ・ニュースを後追いで掲載しています。
2018年9月のメインのファンタから2020年1月のホワイト・ナイツ(白夜祭)までは通常開催でした。
春に行われるナイツ(前夜祭、前菜)は通常通り2日、10本でしたが、2020年はコロナの影響で7月にずれ込みました。普段9月頃行われるメインのファンタは時期的には通常どおりの9月でしたが、5日間で21本。そして近年行われているような同時間に1本だけの上映にせず、ホールを2つ借りて、作品によっては2度上映されたものもあったようです。私はコロナに関連して手続きにミスが生じたため1995年以来初めて不参加。
2021年のホワイト・ナイツは中止。ナイツは6月にずれ込み、ホワイト・ナイツと合併で4日、17本。メインのファンタは8日間37枠で、長編38本、短編10本。ベルリンで上映されない作品がありました(時たまそういうことがあります)。
2022年もホワイト・ナイツは中止。ナイツは通常の時期、4月にホワイト・ナイツと合併で開催。やはり4日、17本。メインのファンタはいつものように9月。日数はまだ8日で、33枠、長編34本、短編10本。その他に別会場で2018年のホワイト・ナイツに参加した作品を再上映しました。
2022年のナイツまでは近年のファンタのレベルを保っていましたが、2022年9月のメインのファンタでは質が落ちました。ファンタを開催しようにも映画関係者が作品を作るところからコロナで困難にぶつかったのではないかと想像しています。
2023年のホワイト・ナイツはまた以前のように1月に2日間、10本で行われる予定です。ただ英米の作品、英語作品が減り、ロシアとあちら側の同盟国からは来ません。代わりに普段あまり来ない国からの作品がかなり増えています。それはありがたいのですが、字幕をしっかり読まなければ行けないので、大変です。
サイト再開を機に、2022年から2018年9月までは過去にさかのぼって行き、同時に2023年分からは前向きに進行の予定です。
所々です・ます調と、だ・である調が混ざっていますが、ご容赦を。細かい所を直している時間がありません。
1979年、テキサスの田舎町。冒頭地元警察が殺人現場を検証中。カメラは前日に戻り、どうしてこういう事になったのかの説明に入る。3組のカップルがポルノ映画の撮影用に借りたのが、史上最高齢の殺人鬼夫婦が住む農家の納屋。
3部作のシリーズ作品になる予定。極秘で撮影されていたパート2が前日譚になる様子。70年代の事情が話に影響するらしいです。
トレイラー: 1979年という時代と当時のテキサスということに多少知識が必要。当時と今ではポルノの受け取り方がかなり違います。知識無しにトレイラーを見ると大したこと無いという印象。作りもチープな感じに見え、何が怖いのかがよく分かりません。
後記: 若者の描写はかなりチープな作り。老夫婦はぞっとするように描かれています。作品の中心人物マキシーンと、農夫の妻パールを同じ女優が演じています(気づきませんでした)。恐らくパート2ではパールが若い頃の話になるのでは(PS: なりました)。マキシーンは家出娘。父親が行き先を探しているので、このあたりの事情がパート2に出るかも(PS: 出ませんでした)。
タイ・ウェスト監督は2014年春のファンタにサクラメント 死の楽園 で参加。こちらは実話を俳優が演じる作品。
1作目はそれほど面白く感じませんでした。2作目はパールがタイトルになっていて、主演のようです。
PS:確かにパールが後でこういう風になるのだと分かって、2作目を見ると意味深々です。
セネガルから初参加。フランス系の映画人がバックアップしています。
セネガルはアフリカ上半分の1番左にある国。南東部のギニア・ビサウと国境を接していて、ギニア・ビサウの政治が安定していません。ストーリーは2003年にギニア・ビサウで発生したクーデターを背景にしています。
植民地時代を反映してか、セネガルはフランス語、ギニア・ビサウはポルトガル語が公用語。
作品に影響しているギニア・ビサウの内戦は1998年のクーデター未遂事件あたりから始まります。長い間政府、反政府勢力の争いでガタつきますが、直接この映画に関係するのは2003年のクーデター。国はその後もごたついています。それでも一応共和制の立憲国家。選挙も一応やっています。日本に住んでいるギニア・ビサウ人は8人。
ストーリー: 2003年、ギニア・ビサウはクーデターの最中。バンギのハイエナと呼ばれるチャカ、ラファ、ミニュイの3人組は戦場で盗みを働いている最中。なぜこうなったかと言うと、麻薬の親分フェリックスを追っていた時に、金塊を積んだ飛行機に弾が当たり、シネ・サラム・デルタに不時着したため。移動中に出会ったオマールという男から居住場所を提供されますが・・・。暫くデルタ地域の生活が紹介されます。3人は歓迎されていますが、変だと気付き始めます・・・。
実際の事件: 議会解散→独裁化→暫定政権→クーデターは2002年11月に始まり、映画の背景になっています。
監督: フランス的な名前のコンゴ人。短編、テレビを経て長編2作目。手堅い作り。監督は飢餓などアフリカで普段話題になるのとは違う面を映画で見せたかった様子。
感想: 現実の政変、貧富の差などに迷信、神話、お化け話を混ぜており、新鮮。
トレイラー: 「これは是非見たい」と思わせる優秀なトレイラー。
PS:その後世界情勢が大きく動いており、アフリカが注目を集めそうです。まだ大国に押し捲られ、いいように振り回されている国が多く、どの国がどの国に支援をされるかで、将来が左右されそうです。中には映画界に飛び込んで来る国もあります。
監督: 短編を経て2018年にめちゃ面白い家族暴力コメディー Папа, сдохни で長編デビュー。この作品は2019年のファンタに来ました。
テレビを経て、 Оторви и выбрось は長編劇場映画2作目。これも家族暴力コメディー。
ロシアは現在戦争中。各方面で制裁を受けているので、今後暫く映画も入って来ないだろうと思われますが、この作品は何とか上映にこぎつけました。
ロシアの一般家庭を描きながら極端な行動をする主人公のストーリーを作るのがこの監督の特徴。平時なら面白がっていられるけれど、戦争中だから暫くこの監督も自粛を促されるかも。本人のメッセージでは彼自身の家族、親戚、知人はほぼ半分がウクライナ人だとのことで 、これからはコメディーなど作っている場合では無くなるかも。 デビュー作も、Оторви и выбрось も手堅い作りで、まだ2本しか撮っていないとは信じられません。俳優は役を良く理解して演じています。
ストーリー: 暴力事件で4年間服役していたオリヤ が釈放され、10歳の娘を引き取りに母親ヴェラを訪ねます。母親はオリヤが孫娘の教育に良くないと考えて渡したがりません。よく見ていると、ヴェラがこうだからオリヤがこうなったのだと分かる荒っぽい家族。オリヤの元亭主は弱い男で、この家は女が実権を握っています。その女たちが頑固で譲らない。暫く見ていると、そういう家で育ったマーシャは常識をわきまえ、まだ10歳なのに自分で自分を護れる子供に育っているのが分かります。
刑務所にはいかにもソ連時代を思わせる太って恐ろしい女看守がいて、オリヤを散々虐めていました。しかし彼女は同じ刑務所で働いている息子に自分の時代と違って新生ロシアで得られるチャンスを与えようとします。ところが息子は現在の世界(刑務所内)、(看守)生活にしか興味が無く、ソ連のとロシアの差が分かっている母親の勧めに応じません。
一見破綻家庭の暴力映画に見せながら、時代の変化、家族の関係、人情などを上手に描いています。
感想: 前作も、今回も面白かった。次作も見たい。早く戦争止めてくれ。
トレイラー: ロシア語が分からず、色々なシーンをちょっとずつ継ぎ接ぎしたトレイラーを見ただけでは、どこが面白いのかが非ロシア人には理解できません。ですがこの作品はドイツ人が aberwitzig (抱腹絶倒)と表現するドライなユーモア作品です。機会があったら是非ご覧ください。
戦争が終わって早く次の作品に取り掛かってもらいたいですが、身内が大勢ウクライナにもいるとなると、コメディーを作る元気がなくなるかも知れません。本当に早く停戦してほしいです。
ネタバレ ストーリー: 誕生パーティーに集まった2組のカップル。不動産屋ルーカス、恋人で妊娠中のクロエ、最近家を買ったカップルのアダムとイヴ4人が夕食を始めます。そこへ仮面をつけ、銃を持った侵入者。4人は人質状態。
家を買った2人は現代の若きインテリ富裕層。不動産屋はケルト人の古い伝統を会社の宣伝に使って、インテリや金持ち相手に家を売っていました。アダムはクロエのお腹の子供の父親が自分かもしれないと不安。アダムとルーカスは不動産売却の話で喧嘩になります。そこへ仮面をつけた男たちが銃を構えて侵入。クロエだけ車で脱出しますがが、3人目の仮面男に捕まりやはり人質に。
ルーカスは侵入者の命令で不動産会社の広告のような文章を携帯のカメラの前で読まされます。取っ組み合いがあり、侵入者の1人が死亡。もう1人は仮面を取られ、付近に住んでいるダンと判明。ルーカスの元共同経営者の息子も侵入者の1人。ルーカスがここで不動産業を営むに当たって、近隣の住民と揉め事があり、住民はかなりの財産を失うという過去がありました。侵入者は復讐のためにやって来て、ルーカスを脅そうとだけ考えていました。殺すつもりではなかったのです。
話を聞いたルーカスの顧客だったアダムは生き残った2人の侵入者と話し、財産を譲ることにします。話がまとまろうという時にクロエはダンを刺します。ダンはクロエに発砲しクロエは死亡。侵入者ニールはアダムに窓から突き落とされ死亡。アダムとイヴは生き残りますが、まだ生きているダンを殺してしまいます。
感想: ここ30年ほど理想の家、理想のカップル、理想の職業などが映画で多く紹介されましたが、私が望む形、物とは違っていました。この作品にもモダンに改装された、広々とした家が登場し、冒頭は若いカップルの夢がかなったように描かれています。近年ドイツでもよく見られるこういった家が他の国にも増え、それが夢の家、理想の家とされています。そこに住む若い住人は素晴らしい仕事に就き、大金を儲けていることになっています。私の目には寒々と映ります。
最近はそういう物が崩れて行く様子を描く映画が出始めています。どういう事の上に立って得た富なのか、モラルはどうなっているのかが描かれています。
「お金が全てではない」と誰でも言いますが、下層階級の人だけがそれを実践し、理解し、実感しているのかも知れません。コロナになって大変な時、近所の人、会社の同僚、お店の人、バスの運転手、友人知人と声を掛け合っているのはドイツでは下層階級中心です。声をかけられている人の嬉しそうな顔に、その瞬間気持ちが通じているのが分かります。上の階級の人たちは孤立が深まったように見えることがあります。心を許すほどの知り合いがいないように見える時があります。
ウクライナ事件が起きて大張り切りで中央駅にボランティアとして駆け付け、躁状態で「難民を助けるんだ、助けるんだ」と言った人には春休み中の学生やインテリ層の人が多かったです。私たちは仕事を休む余裕がありませんでした。寄付として渡された物が難民が必要としている物とマッチしないこともあり、ラジオで「もう持って来なくてもいい」ということを間接的に言ったボランティアの世話人もいました。
人を助けている自分が大切なのでしょう。考え違い、現実を理解しない鈍感さ、自分と違う生活をしている人への無理解などといった近年の社会の矛盾を映画のテーマにする監督がちらほら出始めています。
監督: ベルギー人。2004年に変態村という作品でファンタに登場。変態村は長編デビューで、手堅い作り。今回も推理の要素をまじえたミステリーとしてまとまっています。
かなりネタバレ ストーリー: 夫は小説家、妻は出版社の編集者、小学生の娘1人、使用人が数人という裕福な家族が、田舎の城に引っ越して来ます。夫マルセルは Inexorable という小説でデビュー、一気にベストセラー作家になりました。出版社の編集者の妻ジャンヌとは結婚して25年、娘1人。冒頭マルセルに連れられて娘ルーシーは犬を買いに行きます。ジャンヌは父親の死後会社と、出版業界の大物の地位を受け継いでいます。城は父親から相続。
会社の仕事と引っ越し先の城の改装(普通の家族や使用人数人が住むには大き過ぎる、でかい城)があるために、ユリシーズと名付けた犬のトレーニングを怠ります。犬が行方不明になりますが、グロリアという若い女性が見つけて家族に届けてくれます。彼女には同情を引くような事情があり、一家は彼女を家族の友人兼ルーシーの世話係のように扱うことにし、仕事と部屋を与えます。
実は彼女は計画的に家族に近づいていました。住み込みが決まると、長年勤めていた家政婦が首になるきっかけを作ります。次にマルセルを誘惑。彼の書いた本のファンだと言い、実際文章を暗記するほど良く知っていました。家族の間に不信感を芽生えさせるように仕向けます。マルセルが変だと気付き始めます。グロリアにはマルセルに近づき、彼を破滅させる動機がありました(この先の真相は伏せます)。
感想: 成功したインテリ層で金持ちの家族が実は間違った出来事に基づいて築かれていたと判る筋書き。終わり近くに転校したばかりでまだ学校に馴染めていないルーシーが自分の誕生会にクラスの友達を招いて狂ったようなダンスを見せます。家族は間違った道を歩いてはいましたが、精神病的な意味の狂人ではないので、ダンスが何を象徴しているのかは不明。
不思議だったのは、社会的地位が高く、金も十分にあり、それなりの教育も受けているジャンヌがなぜその辺から自分の家に迷い込んで来ただけのグロリアをすぐ信用し、長年家に仕えていた家政婦を首にしてしまったのかです。グロリアにすぐ周辺の人を手なずけてしまう才能があるという設定なら、もう少し彼女の出番にそういう要素を入れても良かったのではないかと思います。インテリで地位のある人は仕事には能力を発揮しますが、ビジネス以外で人を見る目が無いということを表わしたかったのでしょうか。そうなら、そちらの方面のシーンをもう少し増やすべきでした。とは言え、ミステリーとしてそれなりのレベルに達しています。
欧州の城: 欧州の城にはいくつかの種類があります。ディズニーのアニメに出て来るような城ノイシュヴァンシュタイン(ドイツ南部)の設計者は建築家ではなく舞台美術監督で、要塞としての機能はありません。作らせた王子は王室の金を使い過ぎたため部下から建設を止められ、未完成。趣味として作られた城です。私も見ましたけれど呆れました。
こういうのは例外で、普通欧州の城は、王族や貴族の居住地として作られるか、戦争に備えた要塞として作られます。Inexorable の城は居住用に見えます。
バイエルンにある要塞型の城の持ち主の家族と知り合いだったことがあり、何年かクリスマスをそこで過ごした時期がありました。敵が侵入してきた場合に備えた逃げ道もあります。普段使用人が使う通路が地下に繋がっていて、外へ逃げられます。中は普通の人が城を想像するのと全く違い、木材が多く使われているため、日本的な雰囲気。地味。ウィキペディアによると「2009年まで人が住んでいた」とありますが、それが知り合い。以前の持ち主はヒットラーを殺し損ねて終戦前に死刑になった人。親族が相続し、奥さん、子供2人と住んでいました。私は親族の1人と同じ大学で勉強していました。毎年クリスマスに招かれたので、家族、他の親族と知り合いになりました。御両親の死後子供が城を引き継ぎましたが、人里離れた場所にあるため持ちこたえられず2008年に自治体に引き取られたそうです。
要塞は山の天辺に建っていることが多いですが、貴族や王族の居住用の城はあまり高い場所には作りません。ベルリンやブランデンブルク州にも一般人が中に入れる居住用に作られた城がいくつかあります。要塞型の城もベルリンのはずれに1つあります。
日本の城の多くは戦争に備えた作りになっているので、要塞(Burg)と呼ぶべきです。京都には居住を考えた城(Schlos)もあります。
タイトルは「黒眼鏡」。盲人が使うサングラス。
監督: 映画を撮っている間はファンタの常連だったダリオ・アルジェントの10年ぶりの新作。駄作で有名な監督ですが、いくつかヒット作品もあります。サスペリアとかスタンダール・シンドロームは映画ファンならタイトルぐらいは聞いたことがあるかも知れません。自分が監督をするとしょ〜〜〜もない駄作に仕上がることが多いですが、制作をし、別な人に監督をやらせるとできのいい作品になるという変な人。ホラーの優秀作に対する嗅覚は持っているようです。
娘を時々使いますが、コストを安く上げるためという疑いを抱く人もいます。彼女は一時期ミー・トゥー運動に参加してアメリカの有名制作者を非難していました。その彼女が自分でも似たような事をやっていたとして訴訟沙汰に。父親との関係ギクシャクしたこともありました。この家族は共演者との関係にルーズと報じられたこともあります。揉めたという話がガセなのか、仲直りしたのかは不明ですが、今回は父親の作品に娘が脇役で登場。主演は別な人に譲っています。
ストーリー: 高級娼婦だったディアナはローマに出没する連続殺人鬼に狙われ、危ういところで助かりますが、犯人から逃げる時に車の事故で失明。殺人鬼は失明した彼女をさらに狙います。しつこい。盲人サポートの協会で働くリタがディアナを助け、取りあえず普通の生活ができるようになったディアナ。同じ事故に巻き込まれ1人だけ助かった中国人のチンがいることを知り、お互いに助け合うことに・・・。
感想: 盲人が周囲の助けを借りて悪と戦うという筋だと、盲人がスマホ・カメラに映った画像を元兵士に送り、元兵士がリモートで盲人に身の護り方を指示する See for Me(2021)の方が発想が良かったです。ファンタ主催者はアルジェントを長く知っており、他の作品に比べて多少見劣りがしても長年の友情に鑑み採用したのかも。
トレイラー: 見てもあんまり役に立たない。
毎年ファンタは日・中・韓(あれば台湾も)の作品を少なくとも1本入れる努力が見られますが、今回は日本は無し。前回のファンタには日本映画が1本入り、しかもファンタの人気投票で優勝(面白くなかったですが)。
韓国は色々な方面で日本と揉めている最中。特に防衛関係の情報漏洩は見逃すわけには行かないので、私の頭にも黄色信号がついています。日本で大受けした韓流ドラマは見たことが無いので評価ができません。食べ物は時々口に合うおいしい物があるので、合格点。知り合いの韓国人は概ね親切でしたが、仕事が変わり付き合いが無くなって久しいです。
そんな中、ファンタに来る作品だけを比べると日・中・台・韓で優れた作品を持ち込んで来るのは現在は韓国のみ。以前は香港映画が頑張っていましたが、最近制作に困難が生じている様子。以前の主席たちは香港を容認していましたが、最近は不調の様子。韓国はスリラー、アクション、推理物、犯罪映画で特に頑張っていますが、SFも悪くないです。韓国が順調に伸びている中、日中台は国の事情もあるのか、思い切った作品が作れていないです。
監督: 朴大民は長編3作目。この種のアクション・スリラーとしては上手にまとまっています。
ストーリー: 正式な手続きで配送できないヤバい物(人も)を専門に配送する組織で働く若い女性チャン・ウン・ハ。元々は海外逃亡予定の賭博犯罪者を迎えに行くはずだったのが、行きがかりで子供の面倒を見る羽目に。賭博組織のボスは現役の刑事で、子供を追います。でないと3000万ドルがパー。ヤバい仕事をしているはずのウン・ハが、悪と戦うはずの刑事と戦う羽目に。
感想: 去年見た韓国映画 Hard Hit にも出て来たような大規模なコンテナー港が舞台。釜山ではないかと想像。Hard Hit でも Special Delivery でも最もハラハラしたのは、狭い普通の道路(日本と似てとても狭く、人と車が通る所を分けていない)のカー・アクション。これは凄い。大迫力。
トレイラー: 短い時間に作品の面白さを上手にまとめてあります。
原作: 悪魔払いの実話。
作品はオーストリア訛りのドイツ語。ベルリン人には字幕が無いと理解できない(!?)。
監督: 長編を数本作っているウィーン出身の監督。
ストーリー: 過去に荒れた生活をしていたマリアは全身に刺青。宗旨変えして、現在はアルプスの村で孤立して生活。同居しているのは知恵遅れの息子ヨハネス。肉体的には成人ですが、精神的には子供。自然を利用したギリギリの生活をしています。母親がキリスト教に狂信的に心酔しているので、息子も影響を受けています。荒れた生活から足を洗う時に宗教の力を借りた様子。
長らく静かに暮らし、ちょっとだけ近隣の人の助けも借りていた2人ですが、ある日観光開発業者が乗り込んで来て、その辺の森の木を伐採したり、建設の仕事を始めます。所有者を半ば脅迫して、土地を売る書類にサインを強要。そのため戦うことを余儀なくされ・・・。
感想: ルツィファーというのは悪魔、堕落した天使のことで、後には光が差すことになっていますが今は堕落しています。主人公の名前からして聖書を読んで作ったなあという感じです(オーストリア人はカソリックが多い)。
描こうとしたのは恐らく自然破壊の企業のやり口、荒れた生活、アル中生活から足を洗う時にドラッグやアルコール中毒から宗教という精神的な中毒に乗り換えた女性の人生、その女性に育てられたため、世間をほとんど知らない、体だけは大人になった息子などだと思います。女性はカルト信者ではなく、普通のカソリックに自分からのめり込んだように見えます。
日本の古い伝統、長屋生活では人はここまで孤立しないと思います。キリスト教社会では個人主義が影響して深い孤独に苛まれる人が日本より多いです。南ドイツからイタリアのカソリック系だと教会が檀家の世話をすることが多いのでここまで孤独になるものだろうかとは思いますが(新教の方が「自分のことは自分でやれ」と放り出される傾向が強い)、キリスト教には本質的に「個人」を尊重するあまり周囲が放って置く傾向が見えます。日本は逆に構い過ぎで煩いと感じる人も出ますが、どのあたりで留めるかの匙加減で人の幸福も左右されると思います。
ヨハネスは知恵遅れの息子とされていますが、もしかして医学的には知恵は遅れておらず、他の人との接触が無く、学校に行ったかも分からない環境で、ほとんど毎日母親としか言葉を交わしていないので、社会生活を経験していないだけではないかとも思います。
同じ世代の知り合いがいない中で育っている男性が主人公の Elling (2001)というノールウェイの作品があります。母親との依存関係が強く、社会慣れしていない人物が、少しずつ社会に溶け込み、後には文学作品を書くようになるまでをソーシャルワーカー的視点で描いています。ヨハネスはこれの田舎版でしょうか。
マリア役のドイツ人の主演女優は全裸のシーンもあり、全てをさらけ出して体当たり演技をしていますが、こういう作品にこういうアプローチで出て来ると観客は引いてしまいます。抑え気味の演技の方が良かったのではないかと思いますが、ドイツ語圏には「何もかもさらけ出せば名演技」と言われる時代があり、彼女は現在もその影響を受けているように見えます。
この人は実生活では性暴力の長期の犠牲者で、成人してからカソリックになり、後に新教に変えました。神学校を経て牧師の資格を取りました。Luzifer は自身の人生と被っているところがあるようです。容姿は映画のために特に変えたのではなく、普段も丸刈りにしていて、刺青があります。本職の女優でないためか、演技が観客にどのように伝わるかの経験、知識が欠けているように見えます。訴えたい内容には賛同しますが、表現の選択を誤ったように見えます。
トレイラー: ロケ地はいい感じなのですが、台詞を聞き、画面を見ていると、見るのを止めようかと思ってしまう。逆効果。
「ジャルワ」と読むそうです。
監督: イランのクルディスタン生まれ。テヘラン大学で映画監督の学士と修士。2003年頃から裏方の仕事を始める一方ドキュメンタリー映画を作り始める。その後映画祭で賞を得たりしながら、仕事を拡大。今回長編劇映画でデビュー。
ストーリー: イラン 1978年。イラン革命直前。事故調査のため、憲兵隊軍曹が人里離れたクルド人の村に出張。因習、迷信などがまだ普通。テヘランなどとは全く違う生活をしている。若い女医も同行。2人は村では浮いた存在。魔術を使う人も現われるが2人は詐欺と考える。しかし逮捕すると村人たちが怒り出す。問題解決は簡単ではないと思い知らされる2人。
トレイラー: 見たことも無いような建物、景色。迷信を信じる人たちと対立する主人公。内容をうまく伝えています。
後記: イランからも国際関係の影響で今後作品が入りにくくなりそうです。時々いい映画も来るので、残念です。
監督: 長編デビュー
ストーリー: 元大スター、現在は病気療養中の初老の女性。看護婦を伴いスコットランドの田舎に越して来る。この村には過去魔女狩りの歴史がある。その結果魔女が焼かれた後の灰はトラウマを持った人に力を与えてくれるという言い伝えが生まれる。実は往年のスターにも若い頃監督の横暴によるトラウマがあった。灰に力づけられて彼女は・・・。
マルコム君: 作品中では別に善良ないい男を演じているわけではないマルコム君。しかしこの作品の趣旨は彼の過去にぴったりはまります。
今でこそ怪しげなおじさんの役ばかり引き受けているマクドウェルですが、若い頃はイケメン。時計じかけのオレンジで世界に知られるようになります。俳優業を続けるという意味ではクブリックとの出会いは幸運だったのかも知れませんが、恐らくマルコム君にはトラウマが残ったのではないかと思います。普通の監督のような演技の指示は無く、内容を全然知らされないまま採用され、撮影現場では大変だったようです。
特に私がひどいなあと思うのは、彼の目が受けた損害。撮影中に角膜に傷がつきとんでもないことになったのに、「次の撮影ではもう1つの目を大切にするよ」と言うだけ。自分も亭主も目には気をつけていますから、マルコム君の受けた損害も想像がつきます。当時の映画監督はそんなことも許されていたのか・・・と悲しい気分になります。
最近芸能界の上下関係に基づく被害が徐々に報道されるようになって来ていますが、まだ 加害者 → 警察に直行 というほど規則は守られていないようです。普通の職場では即刑事事件になるようなこともまだまかり通っているようで。それこそ政府がきちんとした規則を作り、いい役をやる、やらないの私的な取引に対して何かしら対策を考えてはと思うこのごろです。アメリカでも最初は大変だったようで、組合などが少しずつ動いたらしいです。
トレイラー: 雰囲気だけ。どういう映画なのかはさっぱり分かりません。
リメイクか: デンマークに似たような作品がありました。
監督: 監督が主演。
ストーリー: 結婚して30年の夫婦。小さな町で20年程前から肉屋を経営。近年肉を食べるのを減らす人が増え、商売は鳴かず飛ばず。夫婦仲も徐々に活気を失っていた。
店は時々菜食主義の活動家に襲われる。ある日過激派に襲われ、意図せず1人を殺してしまう。証拠隠滅のために亭主は死体をばらして、冷蔵庫に隠す。翌日そんなこととは知らず妻が客の要望に応えてその肉を売ってしまう。それが物凄く美味しかったらしくて、客は次の日にも来る。どんどん評判が良くなり、客が増えるが、肉は足りない。で、次の菜食主義者が狙われ、今度は事故でなく殺す・・・。
トレイラー: トレイラーを見るだけでも笑ってしまう。
監督: 短編を作り始めたのは1994年。長編は2009年頃からで4作目。
ストーリー: ネットに恐ろしく長く、詳しい紹介が載っています。そこまでするほどの作品かは疑問。
超短くまとめると、キャリアウーマンの妻、その夫、2人の子供が古い家を買い、田舎に引っ越して来る。家の中には地下室もある。時には子供だけを家に残して両親が外出する時もあるが、この家には何か謎がある。
ある日、停電してしまったので10歳の娘が母親に電話。ヒューズのボックスは地下室にあるので、母親は地下室へ行けと指示。間もなく娘失踪。謎の階段、謎の声、謎の現象が続き・・・せっかくいなくなった娘を発見したものの・・・ってな展開になり、解決はつかない。
トレイラー: 無し
後記: 正直言ってこの手の話は嫌いです。
ドイツも古い家にはそういう地下室があり、ケラー(Keller)と呼ばれます。あると便利です。ウォレス&グロミットで、ウォレスが何かを作っているのもそういう地下室。なので私はそこを怪奇映画の舞台にしてしまう人の気持ちが分かりません。
コメディーと呼ぶほど愉快ではなく、真面目な作品。
ストーリー: 主人公は海難救助隊のベテラン隊員。父子家庭で、目下独身。いくつかの重大な救難事件、訓練、主人公の家庭事情、同じ隊にやって来た嫁にぴったりの女性隊員などのエピソードを繋ぎ合わせて2時間強。飽きないように作られています。
トレイラー: 作品中の劇的なシーンを集めてあります。現実にはあり得ないような危ないシーンも作ってあります。大スクリーンで見るのがお勧め。小さなモニターでは凄さが見えません。
後記: 中国がかなり出資したのではないかと思える贅沢なセットや空中撮影。ヘリも総動員。今後香港映画は元の形には戻らないでしょう。新しい分野は愛国作品だったり、この作品のような公共に尽くす救助隊員みたいなテーマで、それなりに受けると思います。
どこで撮影したのだろう、隊員はどこの基地の人たちなのだろうと思い、隊の看板などを一生懸命見たのですが、場所は分かりませんでした。上海あたりのコンテーナ港風でもあるのですが、訓練だと言ってすぐ山の奥深くに出かけて行ったりします。あんな深い谷があり、川が流れていて、大森林というロケーションはちょっと思いつきませんでした。
アイルランドからファンタには時々優秀作品が来ますが、これはまあまあといった感じ。映画でなく、テレビ・ドラマでも行けるようなレベル。
監督: 長編デビュー
ストーリー: 主人公は鬱病の母親と、学校で苛められることがあるけれど、成績は優秀な少女。加えてその家族も重要な出演者。
精神が安定せず、自殺の危険もある母親がある日失踪。ふらっと戻って来た母親はガラっと変わり明るくなり、娘の面倒もまた見始めます。ですが、どこかが変・・・。
トレイラー: 主題をよく掴んでいます。
後記: アイルランドは俳優の層も厚く、映画人はいい作品をちょくちょく出して来ます。この作品も家族の描き方、風景などは良く、俳優も優秀なのですが、肝心の謎の描き方が弱く、肩透かしを食ったような印象です。
ストーリー: 新しい物件を見つけ、引っ越して来たカップル。不動産屋から不思議な説明を受ける。地下室から居間に来るとそこは12時間後の未来で、下から上に来ると3日分若返る。マリーはそれを聞いて大喜び。亭主のアランは別な問題に悩まされていて、それどころではない。セックスに関係する信じられないような技術の進歩を示す機械で頭を悩ませている。
片やどんどん若くなり、ファッションモデルをやりたいと夢見るマリー、その横で信じられないような技術を内蔵したペニスが故障してしまって、さらに頭を悩ませる亭主。全くちぐはぐな考えを頭に、喜んだり悩んだりするカップルの話。
人の生活に役に立つ物と無意味な物が混在する世の中。それを皮肉ったのかも知れません。私が70年代からテレビを見なくなったのもそのため。
トレイラー: ほとんど役に立たないトレイラー。
後記: カンタン・デュピューは本職は映画監督ではなく、音楽。片手間に映画を作っていますが、10本を越えており、半分強がファンタに来ています。好き嫌いが分かれる監督です。私は、片手間に作っているのならこの程度でいいかという印象。アイディアはとてもおもしろいことがあるのですが、監督自身がそれほど凝っていないので、エキセントリックさが無く、そこはその方がいいのではないかと思っています。
監督: 長編デビュー・・・にしては完成度が高いです。
ストーリー: ユーチューブで毎日自分の家庭生活をアップしている美人の母親。彼女はかつてアイススケートの選手(だったと思う)として世界にはばたく直前負傷して引退。結婚して生まれた娘を体操選手に育て世界選手権などに出したい。亭主は妻の強い要望を理解し、静か。娘は母親の希望に従順に従っている。母親は近所に住む父子家庭の男性と不倫中。亭主は黙認。家族の様子が冒頭大体紹介されてから話は娘に移る。
娘は母親の言いつけに従い放課後学校で真面目に体操の練習をしている。時には学校に来て母親が監督以上に口を出す。娘ティンヤはそんな生活をしながら、最近引っ越して来た隣人の娘レータと親しくなる。ところが彼女も体操をやっていて、娘のティンヤより上手そう。ある日レータは誰かに襲われて重傷で入院。ティンヤが訪ねると彼女は怖がる。
実は家に間違って飛び込んで来た烏がいて、母親が殺し、ティンヤが死骸をごみ箱に捨てたことがあった。なぜか次の日死骸が消え、卵が見つかる。ティンヤはそれを自分の部屋に隠し、育てていた。やがて鳥と人間が混ざったようなモンスターに育つ。どうやらそのモンスターがレータを襲った様子。モンスターは徐々にティンヤそっくりになって行ったため、レータはティンヤに襲われたのではないかと思い、恐れる。
ティンヤはモンスターにアリという名前をつけて可愛がっていたが、徐々に身近な人を襲っているのではと疑うようになる。自分と一心同体ということに気づき、自分が怪我をすると、アリも同じく怪我をすることに気づく。次の犠牲者の予想がつき、それを防ぐためにわざと自分自身が怪我をする。狙われた相手はおかげで助かる。
後半母親もアリの存在に気づき、ここ暫く起きていた不都合な出来事の原因がアリだと気づき、アリを殺そうとする。それを庇ったため斧がティンヤに刺さってしまう。ティンヤは絶命。ところがアリは生き残り、事態にショックを受けている母親に、「ママ」と一言。それまでまだ人間の言葉をしゃべれなかったアリが、ついに言葉を発するまでに成長していた。
トレイラー: 冒頭の楽しそうな一家。両親と子供2人。そこへ飛び込んで来る烏(→ 烏の卵から生まれるのがアリ)。そのためにシャンデリアが墜落(→ シャンデリアを修理に来るのは母親の不倫相手)。卵を発見するティンヤ。体操の練習をするティンヤ。卵が大きくなって行く。モンスターの姿のアリ。母親の特訓で辛そうなティンヤ。ティンヤの姿になったアリの蛮行。
この他におぞましいシーンがいくつもあります。説明すると食欲減退になるので、それは映画をご自分で見て確かめて下さい。
後記: 北欧の春から秋は日が長く、明るいです。明るさの中でこういうホラーというのは、一般のホラーと違う雰囲気です。
近年年を取ったせいか、何が幸せで、何が不満かがすぐ分かるようになって来ました。そのためか、この家族が幸せと思い込んでいることが全然幸せでないことにすぐ気づきます。母親が中心に動いており、経済的に恵まれていながら、本当に幸せな人は家族にはいません。友達のレータや母親の不倫相手のテロと娘の方がが目立たないけれどずっと幸せに暮らしているのが分かります。
ちょうど米などの著名人が何人もカリブ海の特殊な島で何をしていたかが報道されていた頃に見たため、コメディーとして笑っていられませんでした。
監督: 長編デビュー・・・にしてはかなり深刻なテーマを扱っています。そのテーマを扱いながら、観客がアレルギーを起こさないように、表現はマイルドにしてあります。
ストーリー: 気立ても良く、友達にも好かれているけれど、男運に恵まれないノア。ある日スーパーマーケットで知り合った男性スティーブと意気投合。付き合い始める。間もなく家に招かれ恋人状態。ところが睡眠薬を盛られ、意識を失う。
目がさめたら鎖で繋がれている。スティーブの商売は新鮮な人肉を上流階級の顧客に販売すること。そのため女性を捕まえておいて、自宅の地下に生かしてある。注文が来たら殺して、送る。
ノアが急に消えたので心配したモリーたちが探し始める。ノアとスティーブが会っていたバーのバーテンも捜査に参加。スティーブの正体がばれる。本名はブレンダン。既婚者。妻の名前はアン。子供もいる。ブレンダンがノアと不倫中と考えたモリーたちはアンに報告。そこにブレンダンが現われたので、ノアのことを聞く。ノアなど知らないと言うのだが、間もなくモリーがノアの携帯にかけると、ブレンダンのポケットから呼び出し音。ばれた!アンはブレンダンの商売の内容を知った上でとぼけていた。事情が双方にばれた後、アンがモリーを殴って気絶させる。
地下牢で囚われの身になっていたノアをブレンダンは気に入っていて、時々居間に連れて来る。この日は人肉の食事を出す。嫌々食べるノア。別な日はドレスのプレゼント。気を許したブレンダンは犠牲者の残した遺品を集めた引出しを見せる。そこにモリーの携帯もあった。ノアは一大決心。
ブレンダンに気があるふりをしてセックスに誘う。その時、男性の大事な部分に噛み付く。怪我をしたブレンダンに追われながら、ノアはどこかに囚われていると思しきモリーを探す。モリーや他の女の子を助け、脱出中にブレンダンに出くわしたため、モリーが彼をぶん殴る。銃を持っていたブレンダンからノアが銃を奪い、結果ブレンダンは射殺される。ブレンダンの死体を見つけたアンはノアを殺そうとするが、モリーに仕留められる。
映画の中頃と最後にブレンダンが肉を卸す顧客が映る。どうやら悪魔教を信じているらしい。
トレイラー: まず上手く行かなかった最近のデート。次にノアとスティーブの最初の出会い。2人の関係がさらに接近。後半は色々なシーンを盛り込み過ぎて、まだ見ていない人にはわけの分からないトレーラーになっている。
後記: 未解決の某有名加害者が起こした事件を暗に示唆していたため、とてもコメディーとしては受け入れられませんでした。普通は映画では極端に描いてホラーにするものですが、この件に関しては現実の方が恐ろしいです。監督は事の重大さを理解した上で、できるだけ陰惨さを消し、明るいトーンで制作していますが、それでも実際の事件を耳にした人が見ると笑っている場合ではないと感じるでしょう。
テーマの重大さを考えると、フィナーレに相応しいです。他のフィナーレの作品と違い、ポップコーンをかじりながらアハハと笑える作品ではないです。
死亡した某有名加害者が、言語学会では神様のように尊敬されている学者と何度も会っていることを知り、大ショック。
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