世界NO.1ペンシルベイトの名にふさわしく、バスフィッシャーマンなら誰もがその名を知り、そして高く評価されているルアーである。バスプロの中にも、トーナメントを勝つためのルアーの一つとして、このザラをボックスに入れている人がいる。
初登場は1939年。なんと60年前のこと。ラインアイのヒートンが頭の先端に打ち込まれた、則さんの好きなファーストザラ。ボディーの真中に真鍮のプレートが使われたセカンド。ソリザラと言われるサードザラ。そして現行のザラと、私の知っている範囲ではこんな感じでマイナーチェンジされてきたと思うが、基本的なデザインは初めから変わらないのがすごいところ。現行のザラでいうと、浮水角度は30度くらいであろうか頭を持ち上げ斜めに浮き、チョンチョンとロッドをあおると、しぶきを上げながら頭を左右に振る。これが本家本元のウォーキング・ザ・ドッグアクションである。細かく連続的にロッドをあおると小さく速く頭を振り、ゆっくり目に一回ごと一呼吸おくような感じでロッドをあおると長くスケーティングする。アクションのつけ方次第で、扱う人の意思通りにすばらしい動きを披露してくれる。プラスチック製のほかウッド製のザラがあり、バリエーション的にどういう位置付けなのか良くはわからないが、これもなかなかにすばらしいアクションをする。プラスチックよりも水平ぎみに浮き、水に絡むスケーティングが得意である。
私達も皆が愛用しており、「困ったときのザラ頼み」と言うくらい信頼度は高い。真昼間でも釣れてしまう脅威の能力を持つ。特にAndoがいつも使っており、安くて良く動き良く釣れると絶賛している。かつてスーパーザラスプークで、リトリーブだけで釣ってしまうという快挙があった。(写真は左から1st、2nd、3rd、現行、wood) |