swallow3 |
|
|
Back |
5月30日、この日は日曜日。だから、わたしが事務所のシャッターを開けることはない。 |
◇ ツバメの越冬先
2008.1.3 NHK『ダーヴィンが来た』新春スペシャルから |
その番組の中で、上越に飛来してくるツバメに足輪をつけて、その越冬地の追跡調査したことが正月の三が日に報道されたが、
それ は、私にとってはとても嬉しい内容のものであった。 飛来先は、ボルネオ島・マレーシアにある富士山のようなキナバル山の近くであるという。 日中は、山間部で餌を食べ、夜間だけは近くの都市部へ全部のツバメが集まり、電線をねぐらにしていた。 (右の写真・NHKサイトのアーカイブより) 明るい都市部は、夜行性のフクロウなどの外敵も来ないし、夜間は目が見えないツバメも 明るい都市部では逃げることもできるのだという。 しかも、数十万もいただろうか、見渡す限りの電線に鈴なりになっていた。 しかも、住民たちからは日本同様、縁起がいい鳥として大切にされているという。こいつは春から縁起のいい嬉しい話だ。 レポーターにはチャラチャラしたお笑い芸人ではなく、小生にとっては好感度ベスト○○ぐらいのベテラン・アナ、桜井洋子女史(左の写真)。 その上、その取材先が以前、ラン仲間たちと一緒にいったことのあるボルネオ島であり、興味をもって見ないわけはないのである。 われわれは、東京ドームのラン展で募集した「ラン・ツアー」で出かけたのだか、募集人員がなかなか集まらず、 何度か流れたあとの 催行であったため、少人数だったが、本当にラン好きなものだけが集った楽しい旅行だった。 桜井さんの、この写真と同じようなバザール(市場)にも行ったので、この番組は見ていて懐かしい風景も見られた。 キナバル山の標高は4,101mと、富士山より高く、その周辺には、固有のランがいっぱい自生しているのである。 とりわけ、パフィオペディラム属のロスチャイルドディアナムは、ランの中でも希少種であり、 マニアの誰もがあこがれる酔狂の的でもある。 その上、栽培が難しいものでもあり、花も咲かせにくい。だから栽培家にとっては、 その自生状態を見るだけでも一見に値するものである。 右の写真が、そのキナバル山。 このランは、ここだけに存在する自生種なのだ。 このあたりは亜熱帯の文字通りの「雲霧林帯」、なかなか霧が晴れず全容を見ることはできないのだが、 見晴らしのいい峠で、バスを降りて小休止。その際、雲の切れ目が広がり、われわれを歓迎するかのように頂をあらわにしたのである。 この日は、これからクンダサン村というところにある『自然保護植物園』にいき、ほぼ自生状態のランを見に行く途中のことであった。 この花が、そのパフィオペディラム属のロスチャイルドディアナム(Paphiopedilum rothchildianum)。 植物園で見ることができ、 感動してシャッターを切ったものである。この種は、大きいものだと、ツーンと左右に張った花弁が30cmにもなる。 カトレアがランの女王なら、これはまさに王様的な存在。 この花や、その自生状態が見たくてはるばるボルネオまでやってきたのだ。 丁度、今、筆者の温室では、この種の株の花芽があがってきている。 その株は、アメリカで人工交配された良個体(ラン展等での入賞歴があるもの)同志の実生苗から栽培したもの。 われわれがよった市場も活気があり、文字通り「原色の南国」であり、 果物はバナナのようなものでも非常に美味かったし、マンゴーやパパイヤなども絶品だった。 キタコナバルから、このツアーのメインであったこの植物園に行く途中、山岳鉄道の 発着駅であるビューポートというところで2時間ほどの自由時間があった。 それで、駅周辺を散策したのだが、その際、日本にいるツバメと同じと思われる種を何度が見かけた。 そのツバメを撮しながら、異国情緒あふれる町並みを撮影した記憶があったので、アルバムを丁寧に探したが、 残念ながら、それは見つからなかった。そんな体験があったから、今回のこの番組は「やはり、そうだったか」と納得した次第。 食べ物は美味かったし、マレーシア領ボルネオの人たちの人の良さもあり、本当にいい旅だった。 私の、ラン栽培専門ページはこちら→ 08.1.3 追記 |
Back | HOME | Profileに戻る | Page Top |