道後全私研速報「海道」23号 発行1999年07月29日改訂版


新田高校地歴部のみなさん、
レポート発表お疲れさまでした!

                                   
                                          第11分科会「社会科教育」

    
 

     新田高校地歴部の生徒のみなさん

       (手前から城田君、佐賀君、鵜籠君の3人
)                                                    

    現役高校生によるレポート発表!

 全私研「社会科分科会」はじまって以来、初めての生徒によるレポート発表で、約40名の参加者も期待に胸をふくらませていました。
 愛媛県松山市の水源である石手川ダム流域(松山市水源保護区域)のゴミ分布などの状態や、その河川水でメダカやモエビを飼育し、生態を調査したレポート発表でした。
 発表をしてくれた新田高校地歴部のメンバーは、全員一年生で、最初は緊張していたようですが、時間を追うごとにリラックスしてきたようです。地図やスライドを使って、自分たちの調査や実験の結果をていねいに、分かりやすく説明してくれました。質疑応答にも、明るくテキパキと答えてくれました。ゴミや水質をもとに、環境問題への熱意ある取り組みが生き生きと伝わってくる、さわやかな発表でした。


☆ 新田高校地歴部生徒のみなさんの感想 ☆

城田 忠 君(一年生 部長)
 発表することによって、一人でもたくさんの人がゴミ問題に興味を持ってくれたので、満足しています。
佐賀 崇 君(一年生)
 今日ここで聞いて下さった先生方は、きっと学校に帰って、生徒にこの事を伝えてくれると思うので、そうやって僕たちの活動や、ゴミのことが、日本中に、世界中に広まっていったら嬉しいです。
鵜籠 聡 君(一年生)
 調査をしていて、松山市民の水瓶の近くに、予想以上に沢山のゴミが捨ててあったのでショックでした。


 大絶賛の感想集

 全私研初の生徒さんの発表ということで、とても関心を持った。発表内容はもちろんだが、生徒さんのプレゼンテーション能力、発表の姿勢等についても、高校一年生とは思えないものを感じた。彼らが更に視野を広げて行く中で、問題提起をする力を養い、問題を解決する能力、また、知識を活かすことにつながればと思う。生徒さんの「生の声」を聞くことができて、よかった。
     (京都・立命館宇治高校 近藤 美穂子)

 新田高校の地歴部生徒の発表は「穏やかに、しかも、冷静に事実を見つめる」姿勢で、単純な感情論に流れない心強さを感じた。大人たちの中には、一見物知りそうでいて、理性・知性に裏打ちされていないやっかいな人々がいるが、そういう人たちにも何か示唆を与えてくれるような気がする。生徒たちのすずやかな瞳が印象に残った。
    (埼玉・山村女子高校 岩本 武志)

 生徒主体の生徒参加の授業、地歴部の活動の発表は、今更ながら新鮮な印象を受けました。特に、新田高校の地歴部の発表は、地道な、しかも大切な活動を発表してもらって、「昔の生徒はよくやったが、今の生徒はできない」と勝手に思っていた自分が恥ずかしく思いました。顧問の先生の支えもあっての事とは思いますが、生徒の生き生きした顔は、日頃どんな活動をしているかが、よくわかって、楽しかったです。
                               (京都・華頂女子高校 栗山 一亮)

 新田高校の地歴部員のレポート発表に感激しました。きっと、このような生徒たちが、世の中を変える大きな力となる。頼もしく思いました。
                               (大阪・淀川女子高校 内田 準吉)

 松山の新田高校の地歴部員3人が発表してくれたレポートが、とても印象に残りました。昨年からの地道な調査にもとづき、大事な飲料水の集水地域にゴミが増えていることに着目し、メダカやモエビを川の水を汲んできて育てたり、ゴミの大きさをこまめにチェックしたりと、生徒さんと顧問の先生が一緒になって研究している姿がよく分かりました。かわいらしい高校生たちが、説明を分担したり、スライドを使って話してくれたりというのも新鮮で良かったです。これからもがんばってほしいと思います。教科やそれ以外の活動に体験学習やフィールドワークがとても大事だと改めて思いました。
                               (千葉県・不二女子 熊田 里枝)

 新田高校地歴部一年生の皆さんのレポート発表は、内容といい発表態度といい実に立派なものでした。寄り添い指導された籠先生の視点もよいですが、生徒の気付かない視点をある程度強制して興味付けする必要があることを感じました。これから自分の言葉でどれだけ自分たちのやっている事を語れるようになるか、楽しみです。
                               (愛知県・安城学園高校 桃木雅代)

 新田高校の地歴部員三名(一年生)が活動報告をしてくれました。休みを返上して、山中のゴミを調査したり、川の水質を調べるために、メダカやモエビを飼育することなど、努力大賞をあげたいような気持ちになりました。マスコミも大きく取り上げた取り組みですが、本人たちは肩肘張らずに環境問題に向き合っているようで、好感が持てました。会議を抜け出してメダカの水くみに走り回られている籠先生も大変ご苦労様!
                               (岡山・倉敷高校 杉本 一郎)

 地元新田高校の、高校一年生三人のレポートはとても分かりやすく良かった。こんなに可愛いレポーターを見たことはなかった。石手川周辺地域の放置ゴミの調査はご苦労様でした。「ゴミがゴミを呼ぶ」ことなど私も学ばせていただきました。
                             (山形・東海大学山形高校 清野 春樹)




道後全私研速報「海道」23号の想い出

 この23号も大忙しの28日夜に作成されたものです。これは、千佳ちゃんが分科会会場まで取材に行き、記事を作成したものです。なんと!女性速報スタッフも28日の夜は徹夜でした。美容に悪いのに・・・。
 23号は、速報「海道」アンケートの結果によると、堂々2位の座に輝いた読者お気に入りの号です。その理由は、あらためて言う必要もありません。上に掲載してある分科会参加者の感想を読んでくだされば分かります。そして何よりも、発表を終えた生徒たちの笑顔を見ていただければ、十分に感じていただけると思います。
 実は、当初は「社会科分科会」だけで1号になる予定ではなかったのですが、生徒たちの笑顔に励まされながら、そして内容の濃い感想の数々によって完成することになったのでした。他の分科会との合併号だったら、こんなに丁寧に紹介することはなく、また、生徒たちのがんばりに目を向ける機会を失っていたと思います。ついでながら・・・きっと速報も30号になっていなかった気がする・・・。

海道の部屋へ       海道14号へ       海道25号へ