道後全私研海道秘話・・・その4
な、なんで・・・こんなに紙がいるの?
さて、道後全私研を振り返ってみると、とんでもない紙の量に驚いた。注文したのは、自分なので、あらかた予想はついていたが、本当に、こんなに使うとは思っていなかった。使用した紙の枚数が約64,000枚である。この枚数は、基本的に速報のためだけに使用しているのだ。
このような枚数になった原因は、30回全私研ということで、参加者が多いだろうと予測し(現地の実行委員会では、約1,800名の参加を計算していた。)、全私研が終わるまで、全体の参加者を把握できないままに印刷が続けられたからである。この状態で30号まで発行したので、単純に計算をして51,000枚になると思われるだろうが、実際には予備として、分科会の出席人数やホテルの宿泊人数よりも余分に印刷する必要がでてくる。そうすると、単純にはいかなくなってしまう。
また、実は印刷後に作成し直した号が、何号かあるのだ。(正確には覚えていないが、表紙・3号・28号の3つが記憶に残っている。これらの印刷やり直しのエピソードについては、後日触れたいと思っている。)そうすると、またしても枚数は増える・・・。そんなこんなで、64,000枚になったのである。あぁぁ・・・恐ろしい・・・。
これだけの紙の枚数の使用が予測される中で、経済的な問題だけでなく、環境問題についても速報会議の中で声があがった。つまり、なんとかして紙の使用枚数を軽減できないか?ということである。アンケート結果にも、「もう少し紙の質を落としたら・・・」、「裏表印刷にしたら・・・」などのご意見をいただいている。言い訳をするつもりはないのだが、今後の全私研において速報を担当される方々の参考になればと思って、道後全私研現地実行委員会速報部で検討した結果を簡単に記載しておくことにする。
1、紙はやっぱり上質紙であろう・・・。
速報の紙を上質紙にするか、更紙にするかでは、やっぱり上質紙であろう・・・。今回の道後全私研の中で、唯一と言ってもいいくらいの形として残るものである。更紙を使いたくないのは人情であろう。
2、紙(B4)は1枚、約1円と考える。
紙の値段は(B4の場合)、1枚1円と考えて割り切る。これは、仕方がないのである。これ以上安いところは、僕には見つけることはできなかったのである。しかも、現地ホテルまで運んでくれるところとなるとなおさらである。
3、紙の値段は、厚くても、薄くても高くなる。
これは、僕もはじめて知ったことである。でも、考えてみれば、当然のような気もする。ダンボール紙は高いし、薄い和紙のようなものも高いでしょ?
実は、紙には製造しやすい基本となる厚さがあるらしい。これよりも厚くても、薄くても値段は高くなるのである。経済的な側面から、今回の道後全私研では、この基本の紙を使っている。かなり上等な紙であるのだが、これが基本の厚さであることは、業者に確認済みである。
ついでに書いておくのだけれど、紙の問屋で買う場合、もともと大きな紙をB4の大きさの紙に切るのだそうである。大きいままなら、1枚1円以下の可能性はあるらしい。ただ、数万枚も切るのならであるけれど・・・。さて、大きい紙は、B4に切ると9枚となる。そのため、問屋には9の倍数の枚数をお願いすると喜ばれる。
以上が、今回、紙の調達をしていく中で得た知識である。
4、裏表印刷は、発行までに時間がかかる。
11年前の道後全私研において、その当時の速報担当の方々は、「おこり地蔵」という速報を裏表印刷で発行している。(実際、裏表印刷で19号を発行しているのだから、今回の「海道」よりも情報量だけ比べても覆いのである・・・)だから、当然のように裏表印刷についても検討を行った。
その結果、裏表印刷には時間がかかること・・・つまり、B4で2枚分の原稿がなければ発行できない上に、裏表の印刷を終えないと発行できない。約1,700枚以上を印刷する時間と、ホテルごと、分科会ごとに仕分けをする時間を考えると難しいという結論にいたった。また、紙詰まりの危険性が高くなり、印刷機の調子が悪くなる可能性もあるのである。
大きな理由を4点だけあげておきました。これによって、今回の道後全私研の速報は、基本の厚さの紙とし、表のみの印刷で発行することになったのでした。そして、片面だけのメリットを生かして集めて記念の冊子にすることを決定していくのでした。このことによって、速報のフォームが一定(B4横で袋綴じとなるようなフォーム)となり、見やすいものになったのでは?と思っています。