このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(6)
Chateau Prieurs de la Commanderie 1998
Chateau Clos de Salles 1998 1st tasting
Chateau les Rouzes Moulinet 1998
Chateau Clos de Salles 1998 2nd tasting
Chateau Haut Tropchaud 1998
Chateau La Violette 1994
Chateau Clos de Salles 1998 3rd tasting
Chateau Clos de Salles 1998 4th tasting


シャトー・プリュール・ド・ラ・コマンドリー 1998 2001年7月22日 

熱帯夜にもかかわらず赤ワインを飲んでいます。
だんだん慣れてきました。こんな時期でもセラーから出したてのワインは、
ひんやりして、最初に口にするアルコール飲料としての役割は充分果たしてくれます。

さて、今夜はシャトー・プリュール・ド・ラ・コマンドリーというワインです。
聞いたことのあるような、ないようなポムロール・ワインだと思われる事でしょう。
場所はポムロールの中心から西側にある通称「ルネ」にあります。
ここから真北に約1kmほど進むと壮大なシャトー・ド・サールがあります。

さて飲みましょう。
色は鮮やかな赤みがかったルビー色です。
香は時間と共に変化があり、
1)赤いベリー系のフレッシュな感じ、
2)プラム、干しぶどう、乾燥イチヂクなど結構いい感じ、
3)そして、パンを焼いたトースト香

結構楽しませてくれます。
味はミディアム・ボディで非常にバランスが取れています。
ちょっとアルコールが強く感じる時があるのが唯一の難点です。
総合的には平均よりちょっと上のワインでしょうか。
販売価格¥3,480を考えるともちろん合格のワインです。



プロフィールは、
メルロ80%、カベルネ・フラン15%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%。
面積3.5ha、平均樹齢25年新樽使用率は40%です。


シャトー・クロ・ド・サール 1998 2001年7月28日 

ついに登場です!!
どれほどこの日を待ちわびていたか。
まだ日本に到着して10日しか経っていません。
本来ならまだ飲まないのですが、飲みましょう。

プロフィールはTOPページから入れますので、ここでは省略させていただきますが、
このPOMEROLはシャトー・ド・サール(Chateau de Sales)とは全く別のシャトーです。

長いコルクを使用しています。無名のシャトーが長いコルクを使っているとワクワクしてきます。
色は、、、さすがに濃い色です。
どうやら、瓶の上部と下部に澱が付着しています。
古いワインによくある現象です。出荷されるまでの間、僅か1年間シャトーで眠っていたのですが、
短期間でここまで澱が付着するのは非常に珍しいですね。

香は、、、プラム、ミネラル、そしてタール。鉛筆を削った時のような樽香。ミント。
味は、、、噛めるほどの果実味とタンニン。まだクリーミーな感じは出てこない、古典的な感じがします。
新樽100%ながら化粧っぽさを感じさせない素直に果実味を強調されたフル・ボディのワイン。
偉大なワイン要素はあります。

このワインに類似するPOMEROLは、、と、考えましたが当てはまるものがありません。
何よりも不思議なのは、何故か熟成した味があるのです。
変に言えば1998年と1982年を混ぜたような。

全く新しいタイプのPOMEROLワインかどうか判断するのは早いと思いますが、
それは今後のテイスティングで明らかになると思います。
僅か20ケース遥々やってきました。
POMEROLファンならずともBORDEAUXファンの方には一飲する価値があります。

残念ながらこのシャトーは7月の訪仏時にはバカンス中で訪問できませんでしたが、
2000年ワインを瓶に詰めて置いててくれました。
それは、素晴らしい、夢のようなワインでした。


シャトー・レ・ルーゼ・ムリネ 1998 2001年7月29日 

このコーナーでは全く知らないポムロールワインであれば飲まねばならない!、という強い使命感の元で、
コルクを抜いています。
飲んだことのない、あるいは全然、耳にしたこともないポムロールでも、
高価なワインはそれはそれで何かポテンシャルがありそうなので、期待感でわくわくしながら
飲んでいるのですが、
今日のポムロール・ワインも全く知らないワインです。
小売価格は¥2,480とポムロールの中では非常に安い価格です。

明るいルビー色で、ミディアム・ボディ。
かなりピーマン香が支配しています。

シャトー・クロ・ド・サール1998 2001年7月31日 

早くも2回目にチャレンジ。
鉛筆を削った時のような、まだ瓶詰めしたばかりのような
荒っぽさがあるものの凝縮した果実味は素晴らしい。
フル・ボディのポムロール・ワイン。


シャトー・オー・トロショー 1998 2001年8月9日 

記念すべく、初めて飲んだオー・トロショーは1988年でした。
日本に初登場したのはちょうど10年前になります。
当時、全く無名でしたが、「トロタノワとペトリュスの間に位置する」というキャッチフレーズの助力もあり、
またメルロ100%ということが愛飲家にとっても非常に魅力的なこともあって、
そして、今日ではメジャーなポムロールの一つに挙げられています。

オー・トロショーをケースで買うと、箱の中にA4サイズの1枚のパンフレットが入っています。
そこにオー・トロショーの位置を示す地図が書かれています。
左にトロタノワ、右上にペトリュスそして左下にル・パン、、、。
(10年前のパンフレットはまだル・パンは記されていませんでした。
ただし、何故かボトルのバック・ラベルの地図には現在もル・パンは記されていません。)

ル・パンの人気が急上昇すると共に今度は「ル・パンの隣」がキャッチフレーズとなりました。
当然の成り行きでしょうか。
しかし、「ペトリュスとトロタノワの間でしかもル・パンの隣」という申し分のない、
条件の下ではそれなりの品質が当然、要求されてしまいます。

さて、この1998年はどうなんでしょうか。
色は凄く濃い色をしています。
凝縮したプラムに荒削りな木のような樽香。
ギガルのコート・ロティのような感じもします。
若いオー・トロショーにはエレガントさは感じられません。
しかし、熟成によって真価が発揮されるのは間違いないでしょう。
(1996年がそうでした。)
アフターも、果実味が酸やアルコール分をぐっと押え、
エキス分が高いことが証明されます。

これはフル・ボディのポムロール・ワインです。
このワインを「田崎真也の赤ワインカレー」と合わせたんですが、
これがまた、すごく合うんですね。
何故でしょうか?


シャトー・クロ・ド・サール1998 2001年8月10日 

早くも3回目のチャレンジ。
美味い!!!
これは本物だ!!

シャトー・ラ・ヴィオレット1994 2001年8月11日 

どっかのワイン会にて。
ミディアム・ボデイ。茎っぽさがちょっと気になるが、チャーミング。

シャトー・クロ・ド・サール1998 2001年8月11日 

またもや、、。2日連続。
でも幸せである。
旅疲れも取れて、本領発揮。
フル・ボディで文句無く美味い。
まだこんな凄いポムロールがあったのか、と感動!、感激!!、感謝!!!。
今年出会ったポムロール、No.1候補。
素晴らしい!


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