このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(7)
Chateau La Fleur des Ormes 1997
Chateau Toulifaut 1997
Chateau Pmeaux 1998
Clos des Litanies 1998


シャトー・ラ・フルール・デ・ゾルム 1997 2001年8月18日 

この、ポムロールによくある名前とサンテステフでよく聞く名前とが一緒になったワインは、
もちろん初めて見ました。
しかも¥2,000を切ったポムロールが百貨店で販売されているとは、、、
嬉しい限りです。

このPOMEROLワインはChateau Grange-Neuve(シャトー・グランジュ・ヌーヴ)のセカンド・ワインです。
グランジュ・ヌーヴ(グラン・ヌーヴという間違った名前で紹介されているショップが結構あるんですね。)

グラン・ヴァンのグランジュ・ヌーヴは何度か飲んだ事があるのですが、それはいいワインです。
しかも安価で。

さて、これは、、、、、
やや軽めのポムロールワインです。
これと言った特徴はなく、すぐに飽きてしまって、半分残しちゃいました。

ところが、翌日。
昨日と、うって変わって、チャーミングで丸みがあり、
非常に飲み口の良いワインに変貌してくれました。
違和感もなく飲み飽きしなくてほっとしました。
捨てなくて良かったです。(笑)


シャトー・トゥリフォー 1997 2001年8月23日 

今日のポムロールは、たぶん日本に入ってきていないワインだと思います。
付近に有名なシャトー・ラ・クロワ・トゥリフォーがあり、道を挟んで反対側(北側)にあります。

早速、飲んでみましょう。
鮮やかな色調。そんなに濃い色ではありませんが、「どうそ、飲んでください!」と
言わんばかりの色です。
ちょっとブルゴーニュを連想するチェリーやアセロラのフルーティな香がします。
ミディアム・ボディよりやや軽めですが非常に均整が取れています。

プロフィールをご紹介しましょう。
メルロ100%で面積は僅か1.8haです。
樹齢はまだ20年と若いです。

飲んでいて全く飽きがこなくて、非常にいいワインです。
価格はポムロールのワインショップで90フランです。
このくらいの価格帯のポムロール・ワインがもっと、もっと、
日本国内で買えれば非常に嬉しいのですが。
1998年ものも飲んでみたい気がします。


シャトー・ポモー 1998 2001年9月2日 

今日のワインは全く無名、、、でもないですね、ワイン・スペクテーターでも案内されている、シャトー・ポモーです。
このシャトーは元々、ジャン・ミッシェル・ムエックスが所有していたシャトー・ヴィユー・タイユフェールでした。
この1998年から所有者が変わりました。
造り方など、どう変化したかは解りませんが、明らかに変わったのは価格が大幅に上がったことです。(笑)
以前のシャトー・ヴィユー・タイユフェールは日本国内での店頭価格は、(はっきりと覚えていませんが)
¥3,000台だったと思います。
この新しいシャトー・ポモーはポムロールのワインショップでなんと!586フランもします。(ちょっと前までは375フランだったのですが。)
かなり強気の価格です。
シャトー蔵出し価格が高いのでしょうね。きっと。


確かに濃縮した果実味は感じられます。黒系のベリー。
ミディアム〜フル・ボディ。
ただ、その果実味に青っぽさ、荒っぽさ感じられるのが気になるところです。

今後、どのようなワインに成長するのか解りませんが、
価格を何とかしてほしいですね。


クロ・デ・リタニ 1998 2001年9月8日 

クロ・デ・リタニは3年前、爆発的な人気で日本へ登場したのがヴィンテージ1994でした。
過去、1987年ものが輸入されていましたが、その時の小売価格が¥4,000だったような気がします。
この当時の品種の割合ははっきりと解りませんがメルロ100%ではなかったと思います。
現在はメルロ100%で造られています。

私は1992年、そして1994年から1998年まで飲んでいますが、
オフ・ヴィンテージでありながら古典的で、複雑味もあり、時間とともに変化する1992年は、
結構、楽しむことが出来、好きなワインです。
1995年、1996年は偉大さも感じられるワインです。

この1998年もその偉大な年とスタイルは同じで、ミディアム・ボディで香ばしい樽の風味と、
柔らかいタンニンと、喉越しのよい果実味が特徴です。
特に、1998年はミッシェル・ロランが関与しているかのような感じがしたので、
問い合わせしてみたところ、全く関与していませんでした。
ただ、同家の他のワイン、ラ・クロワ・トゥリフォー、ラ・クロワ、ラ・クロワ・サン・ジョルジュは
現在、ミッシェル・ロランがコンサルタントを担当しています。


この面積0.8ha以下のクロ・デ・リタニは毎年100ケース程、日本へ輸入されていましたが、
このようなポムロールのミクロ・シャトーは特にアメリカでの需要が増え、
1999年、2000年プリムールは全て売り切れた模様です。

今後、入手困難なワインになりそうです。


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