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7月4日(金)仕事が終わってから、エールフランス最終便でイタリアへ。今回もかまこ姐さんツーリスト主催ね。
今回のツアーは、アオスタ→トリノ→パルマ→レッジョ・エミーリア→フィレンツェで、西側から南下していきます。
3週間後に控えたチーズプロフェッショナルの試験勉強もやりつつ、現地でチーズも食べ、
チーズの工場へも見学に行き、チーズも買う、そんなチーズの旅です。
どうぞ最後まで、お付き合いください!

旅行1日目、7月5日
パリ
のシャルルドゴール空港から
乗り継いで(1時間半遅れで出発)トリノ、
そしてバスで更に2時間ようやくアオスタに到着。
20時間以上かかった。
アオスタはフランスとの国境に近くで、
ヴァレ・ダオスタ州の中心都市です。

アオスタに着いたのが昼前だったので、
少し散歩してからお昼にしようね。
しかし、暑い。
誰ですか、
アオスタは日本の青森だと言った人は。
暑いじゃないかっ!
東京だってこんなに暑くないよ。
あぢー。

アオスタは紀元前にローマ帝国によって
建設された歴史ある街で、
「アルプスのローマ」とも呼ばれているとか。
ぷらぷらと歩いているとあちこちに
城壁やらローマ劇場跡に出会います。
それがキチッと観光化された感じではなく、
ずっとそこにあるだけというか、
そんなザックリした街という印象。

それと、なーんかイタリアっぽくない印象なの。
なんでかなーと思っていたら、
それが屋根のせいだと判明。
イタリア中部や南部に見られるような
鮮やかなオレンジ色の屋根でなく、
石なんで、グレーなのです。
石葺きの屋根と言うのかな。
薄く切り出した石を並べて屋根にしてるんです。
バスから見たヴァレ・ダオスタの12の渓谷も
石が剥き出しだったり、そこに流れる川も
石の成分なのか白濁してたので、
石が採れるのでしょうね。

←イタリア初の食事は、
『イタリアのおいしい旅』に
掲載されていた『AD FORUM』へ。
美味しい物の担当の私が本から選んだ店だ。
キャベツのスープが美味いらしいのだけど、
メニューに見当たらなかったので、
グリーンサラダ、帆立のオードブル、
トマトのパスタ、イカ墨パスタをオーダー。
庭があって、とても綺麗なんだけど、
物凄い根性してる何匹もの蝿達の攻撃、
青菜はフレッシュじゃないし、
どの料理も格好だけ整えたような
腹がたってくるような味だった。
なのに値段は高い。
ちくしょー、私達の貴重な一回目の食事を返せ!

お昼ごはんの後は一度ホテルに戻って、シャワーを浴びる。
着替えたらサッパリして気持ちがいいな。
スーパーで買い物して、プラプラ歩いてた街の狭い路地でのこと。
すずめより大きめの鳥が地面にじっとしてて
私が近づいても全く動じる様子がないの。
飛べないのかな。怪我でもしてるのかな?としゃがみこんで指を出してみると
ヒナ鳥特有の反射なのか、口を大きく大きくあけて餌を待ってるポーズ。
わたしのこと、親鳥と間違っちゃってるみたい。
そして手に乗るアオスタのヒナ鳥。
ヒナでこんなに大きいから、親はどんなに大きいか。
人間の匂いがついて、親鳥が子育て放棄しないように、
すぐに地面にそぉ〜っと戻しましたが、じぃ〜っとこっちを見てて
偽お母さんはキュンとしてしまう。元気に大きくおなりよ。
なぜか動物と子供には人気があるですよ。(姐さんはオジサンキラー)

ランチを大失敗したので、もう本には頼らず、
自分達の妖怪アンテナにピピッときた店にしようと決めた。
その妖怪アンテナにひっかかったのが、狭い路地沿いの店。
''PAM PAM'' 
TRATTORIA DEGLI ARTISTI
11100 Aosta (AO) - 5/7, v. Maillet
tel: 0165 40960

メニューに「土地の料理」的なコーナーがあったので、
いくつか土地の名物を食べてみることに。

まずは、土地のサラミやらハムの盛り合わせを。
すんごい量なんですけど・・・。(恐)
生ハムから各種サラミや血のサラミなんかもある。
血のはちょっと苦手でして、姐さんが全部食べてくれた。
私が美味くてハート♪になったのが、
写真の皿の左側にある豚の背脂の生ハム
「ラルド・ディ・コロナータ」。
脂身の甘さと塩味が一体となってて、
舌の上でふわぁ〜っと溶けていく。
スペシャル美味い!
これまた食べたい。

そしてランチに食べられなかったヴァッレ・ダオスタ州名産の
縮緬キャベツを重ねスープで満たして、
ライ麦パンと土地のフォンティーナチーズを乗せて
オーブンで焼いたスープ(ズッパ)「ヴァルペッリネンスのスープ」
オニオングラタンスープのキャベツ版と言ったら判りやすいかな。
これはたぶん冬の料理だと思うけれど、
冷房で冷えた体には心地いい。
キャベツがクタクタに煮込まれてて甘くて美味しいね♪
これ、キャベツ消費お助けレシピとして我が家で作ろう。

次に頼んだのは、これまたヴァッレ・ダオスタ州の
代表チーズ料理、「フォンデュータ」
土地のフォンティーナチーズを牛乳、卵の黄身で溶いた
チーズフォンデュです。パンにつけて食べます。
お隣のピエモンテ州にはアルバの白トリュフを入れる
豪華版のフォンデュータもありますが、
ご覧の通り、アオスタは地味バージョン。
白ワインで溶く普通のチーズフォンデュよりも
チーズチーズしていなくて、卵の味が強め。
お子様向きという感じかな。

これにワインを飲んでもうお腹いっぱい。
お店の人も感じがよかったし、
美味しそうなワインも沢山ありました。

最後の写真は店の入り口を脇道から撮ったもの。
路地にテーブルも出ていて、
そこで食べることも可能です。
食事が済んだ夜9時半でこの明るさ。
イタリアの夏の夜は長いですが、
寝不足&クタクタなので、早く休むことにします。
で、明日は、クールマイヨールに行きますよ。


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