2006.7  
石と草原の国 
     アイルランド



これが、私のアイルランドの総合イメージ写真です。 国中何処にでもあると思はれる、
時には邪魔者であったはずの石を有効に生かして暮らす、石を中心に栄えた文化の国
アイルランドと言っても言い過ぎではないような気がします。
今回、シャノン空港でレンタカーを借り受け、北アイルランドのベルファーストで返却する
までの、12日間の記録です。 ついに夫婦で140歳を越えレンタカードライブの制限年齢
まで後4年となりました。 えばれる話ではありませんが日本語以外はチンプンカンプンで
の旅行ですが、今度の旅行は現地のツーリスト「1.2トラベル」のお世話になり、いざとな
れば、日本語でサポートを受けることが出来る強い味方がいたお陰で気楽に旅をするこ
とが出来ました。(ご迷惑を掛けずにすんでホッとしています) 


ああ
緑の線が今回のドライブ地図を現しております。
10泊12日で走ったのですからのんびりしたもの
です。  途中途中の見晴らし場所(丘や海浜・
史跡)を表す標識は、出来るだけ忠実に立ち寄
ることにしました。
 コネマラの町役場が主催した地元の催し(一口
で言えば日本の盆踊り)に参加して、アイリッシュ
ダンスや地方の音楽、田舎の温かい人情に触
れる楽しい旅でしたが、冒頭に書いた通り「石と
泥炭の草原」が多い西域は決して豊かな地域と
は言えそうにありません。

大まかなコースは、シャノン空港⇒モーハの断崖
⇒バレン高原⇒クロマノイズ遺跡⇒ゴルウエー⇒
コネマラ・クリフデン⇒スカイロード⇒カイモア修道
院⇒ウエストポート⇒スライゴ⇒ドネゴール⇒レタ
ケニー⇒グレンベー国立公園(グレンベー城・高
原)⇒ダンファギー⇒ロンドンデリー⇒ジャイアンツ
コーズウエー⇒ベルファースト と、なります。

 あまり迷うようなこともなく走れましたが、唯一
ポートラッシュの市街地を抜けるルートA2には参り
ました。 多分バイパスがあるのでしょうが、往復
この町を抜けるのにシティーセンターを通る羽目
になり難儀しました。

 国中の道路わきには石塀が
続く、といっても過言ではない
くらいに石を積み上げた塀が
境界線の役なのでしょうか見
事に続きます。 勿論家々の
境界には石塀が積み上げられ
ています。
御覧のような石の橋も多く見
られ、なかなか風情があります
 材料費はタダではないかと
思うほど、どこにでも石が転
がっているのです。 

モーハの大断崖
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シャノン空港を出て最初に向かったのがモーハの断崖、大々的に駐車場とレストハウスの移設工事がはじまり広場の
整備が整いすぎていたのと、R478によるアプローチが簡単なためか少々拍子抜け、観光写真にある腹ばいで見る断
崖のスリルなどを期待していたのですが、安全第一で立ち入り禁止地区が増えこれはかなわず、皆さん多少の違反を
して立ち入り禁止の標識をかいくぐりスリルを味わっていました。  「全て自己責任」の標識でも立て、もう少し覗き込
める、以前の様に出来ないものかと勝手に考えたものです。施設が完成するともっとつまらなくなるかも知れませんね!

バレン高原と遺跡

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昔の戦争で「人をつるす木もなく、溺れさせる水もなく、生き埋めにする土もない」と拷問の術が無いと途方にくれたと言う
逸話が残っているそうですが、まさにその通りであたりを一望しても背丈ほど木も見当たりません。  巨人のテーブルと
名の付いた古代人の石墓周辺には、これだけの観光資源なのに管理人も駐車場も無く、先人の車でも止まっていなけ
れば通り過ぎてしまいそうな広漠たる石ころの世界です。 R480号線上にはアーウィーの洞窟やR476とのT字路に石の
廃墟がありました。道路わきは石塀が続きますが、この塀はセメントで固めたものではなく積み上げているだけですから
その技術にビックリします。  ちなみに触ってみると動いて取れるのです。

----- バレン高原のこの石の世界が何処まで続くのかと、
半島を一回りしてBLACK HEADの灯台まで行って
みてビックリ、一山越えても海岸線の海底まで続く石
の山、道路が水際一杯にやっとへばりついているの
が御覧になれると思います。 R477は海岸線を回る
田舎道結構なスリルを味わえます。
制限速度はと見ると80Km ウソでしょ!  ここを80で
走るのは命知らず!   それにしても部落を離れる
と田舎道でもほぼ100Km と 80Km の標識ですから、
日本と考え方が違うのです。

古城ホテルとマナーハウス

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毎年、海外ドライブでは言葉の壁にぶつかりホテルを探す苦労を回避するため、宿はその日任せの行き当たり
ばったりを決め込んでいました(宿の所在を探す手間が無いのがなによりーーー)が、「いつ泊まれるのか・
いつ食事が出来るのか分らない旅行はもうやめて!」
と家内に拒絶され、今回は宿泊先を決めて行くことに
しました。  どうせならと少々奮発して「古城ホテルとマナーハウス」を4箇所入れました。 それぞれに風格を
備えサービス・料理・設備が平均点以上で、どれもお薦めできると思います。
        Gregans Castle Hotel (ベリーバウハン・グレガンス・キャッスルホテル)
        Abbeyglen Castle Hoter(クリフデン・アービーグレン・キャッスルホテル)
        Harveys Point Hotelドネゴール・ハーベストポイントホテル
        Beech Hill Country House(デリー・ビーチヒル・カントリーハウス) 
 特にドネゴールのハーベストHは設備・サービス・料理・雰囲気・景色と超一流の太鼓判を押して置きましょう。

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とにかく『石』の建造物・石の遺跡です。 私は宗教に興味は無いほうですが、石のクロスはアイルランドのシンボルといえるようです。 この遺跡はR460沿いのGORTの郊外にあるものです。    その後N18にでてゴルウェー経由でコネマラのクリフデンへと向かいます。

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