高尾山駅前集合、ケーブルカーで山頂へ 相模湖畔の蕎麦屋二階席にて句会 |
東人 杉苗の寄進の札へ蔦紅葉 尾根道のときに崖ありななかまど 足音の響く山路芒原 白樺の幹間の湖や秋沈日 うら若き十月ざくら高尾山 敬二 柿紅葉影薄長く奥高尾 ドングリや何が下りだ足笑ふ 七曲がりハケの路より冬の蝶 リュック背に護摩たいており薬王院 玄髪 磴上る四十路の足に落葉かな 山寺のすみわたる鐘秋深し 水引の花より赤き恋心 吹く風に色で応える紅葉かな 紺碧の空の青さや山紅葉 |
浄 坂道や黄金に搖れる枯れ尾花 杉木立秋の陽差し込む条二つ 朱鷺色の鳥居くぐりし秋の風 山あいに夕陽落ちゆく秋の暮れ 仰ぐれば落葉頭を打つ高尾山 香里 枝々の合間にとおる落葉風 子供らを隠してしまう冬すすき 男らの背に続きて落葉踏む もの思う二人の背に紅葉ひとは 利孟 大天狗天馳けたるか山紅葉 木洩れ陽に居眠りしたり山の芋 天高くドラム缶橋渡り行く 待人を捜すも楽し紅葉狩 |