第391回四天句会
令和3年4月13日(水)
Zoomリモート句会
   
兼題 花冷え 茶摘み 蝌蚪
席題 桜草

点盛り表は、リンクをどこかに埋め込んであります
ご興味のおありの方はお探しください




  利孟  
花冷えや朝のお数珠を頂戴し  
ミス茶摘娘はJK二年生  
日の光得て翅展げ紋黄蝶  
鉢ごとにゆかし銘の花さくら草  
尾を打ちて身をくねらせて生まれ蝌蚪  

  比呂志  
花冷やお宮参りの児の欠伸  
渦緩む影にざわめき蝌蚪の群れ  
ざわめきの戻る早瀬や水温む  
コスプレの茶摘女爪の長すぎて  
ひび割れのアスファルトより桜草  

  恵一  
桜草揺られてバスの膝の上  
花冷えや匙にすくひて肉豆腐  
蝌蚪這ひし跡の交差し月の夜  
摘みし茶をてんぷらにして供さるる  
富士に遊ぶパラグライダー風光る  

  雨竜  
根上がりの踊る古木や花の雲  
茶摘女の姉さん被り海望み  
池の縁おたまじやくしの犇めきて  
花冷えや軍艦島の魚の骨  
 

  義春  
通り雨過ぎれば乱れ蝌蚪の陣  
花冷えや、法灯繋ぐ修行僧  
奥山に山吹揺らす瀧飛沫  
富士晴れて紅さす娘茶摘みかな  
農園の棚にいつぱい桜草  

  虚承  
花冷えや袖を通さぬカーディガン  
休耕の広がる田畑桜草  
卒業子釦の残りあと一つ  
茶摘女の姉さん被りに絣着て  
二頭身石にへばりて蛙子に