Topぺーじ 五十野惇TV         五十野惇の 制作あとがき
★              白雪姫・いばら姫              ★
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NHK海外取材[童話の国々]から

メルヘンの城     
グリム童話
Youtubeでも一部、ご覧になれます


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ヘンゼルとグレーテルは、
帰りの目印のために石とパンをおきながら、
不思議な森をどこまでもはいっていきました。
五十野ディレクターも,
同じことをしてみました。
☆
NHK TV「童話の国々」から五十野ディレクター
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◇
森の国・ドイツ


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日本のドライバーなら、
一度は走ってみたいアウトバーン。 
最低速度は時速60キロ、最高は無制限。
ど の車も、100キロ以上の
スピードでぶっと ばしています。
 これは、ヒットラーの残した唯一最大のも ので、
国内の主要都市はもちろん、
国境へも 3時間で行けるよう、
ヒットラーの大号令で
国をあげて完成されたものです。
 

●                ●
アメリカ人にいわせれば、
テキサスの大平原を走っているハイウェイと
ちっとも変わらないじゃないか、
と悪口をいいますが、
ドイ ツ人は、緑の大平原といって、
そのアメリカ 人の悪口を封じ、
たいへん自慢をします。
ほんとうに、アウトバーンを走ると、
森と森がアウトバーンで
つないでいるように思えるほど、
ドイツには、森が多くあります。

森といえば、なんといっても
グリム童話に登場する森を思い出します。
白雪姫やねむり姫、王子さま、小人……
そして魔女が住んでいた森です。
 どこまでも、どこまでもつづく森。
でも、
あっというまに過ぎてしまう森も、
歩いたら それこそ たいへん。
「ヘンゼルとグレーテル」 の
お話ではありませんが、
それこそ道に迷い、
魔女にでも出合わないとは限りません。
私も歩いてみました。



うっそうとした木々。
それも、陽が影をつく り、
それが かげろうのようにゆれる時、
だれ でも、「オー 魔女!」と、
叫んでしまいそうです。。  
ディレクターの私までが、胸をときめかせ、
魔女の出るドイツの森にいるような
気持ちになって
しまっ たほどです。思わず
「魔女は、いるのでしょうか?」と、
尋ねて みたくなりました。




◇
魔女の森  


◇
森のコミニユケーション
ドイツ人の中には、魔女を信じている人も いると聞きました。
中には、森にこもり、時 に、町に出て、
魔女の論文を発表するという 人もいるとのことです。
地方によ っては、実際に魔女狩りという催事もあるそ うです。  
しかしこれは、年に一度のお祭りで、男たちが森に美女を求めて騒ぐ、
まあ、美人コン テストの一種だとも開きました。  
日本では、女人禁制だなんていう山があり ましたが、
魔女狩りをして、美人コンテスト をするなんて、
やはり、ドイツの男性は、狩 猟民族なのでしょうか。  
それと、ドイツ人の先祖は、この森で、
人の心臓を も食べたりしたのでしょうか? 
グリム童話の 原作には、そんなことも書いてありました。  









イラスト  毛利 厚




ドイツでの森は、アルプスや軽井沢 というイメージではありません。
どちらかというと、その町の裏 山というイメージです。  
小さな町なら、どこにでもある森のことでしょう。  
その森は、ここでは、町の人々の公園になってい ました。
そこには、フィールド・アスレチッ クや、 木にかけられた ながいブランコ、
ターザン になって遊べるロープ、
何十メートルも登れ るように杭が打ってある太い木、それに、キ ャンプ施設……。
いってみれば、ここは、こ の町の、この村のコミュニティ広場といえる ところです。  
私が訪ねたときは、恋人達が、時間を忘れて楽しんでいました。
しかし、悲しいかな、この森の木々も、ア ウトバーンを走る車の排気ガスで、
一本一本 枯れていっていくと聞きました。





◇
ねむり姫の森

ザバーブルグの城


どこの国でもそうですが、
物語の舞台をめ ぐつて、
本家・元祖争いがあるものです。  
日本でうたう 「山のお寺の鐘が鳴る…」 。 
かつてこのお寺をめぐつて、この歌のお寺 は、
オラが町の、いや オレの村といった
ユーモラスな争いがありました。
 ドイツにも、グリム童話をめぐつて、
それ と似た争いは、いくつもあります。  
恐ろしい魔女については、
やはりそうした 争いは少ないのですが、
白雪姫やねむり姫な ど、
とくにかわいい主人公の物語では、
この 登場人物こそ、
オラの町の城に住んでいたとか、
それはそれは、お国自慢がたいへんです。  
ドイツでは、どんな片田舎に行っても、
城 あるいは城跡があります。  
グリム童話に登場する王子さまや王女さま は、
私たち日本人から見ると大きな国の王子、
王女というイメージですが、
実はそうではあ りません。
日本でいえば、庄屋さんの息子か
娘さんといったところで、
これらの物語を、ドイツ人は、
オラが村の事件や話と
考えているの が一般的です。  
ですから、いきおい白雪姫の舞台は、
オラ が村の城だ、というのです。  
私が訪ねた小さな村、ザバーブルグでは、
この村にこそ、ねむり姫が住んでいたと、
歴 史学者の権威をつけて、話してくれました。
ねむり姫が実際に使ったという、
つむぎ織り機も見 せてくれました。  
そして、この村では、
年に一回、ねむり姫 大会を行い、
ここでも、一番の美人(中学生 ぐらい)を
選ぶんだと聞きました。  
グリム童話では、
この国(実は村なのです が…)で
一番美しい女の子といういい方が
し ばしば出てきますが、ドイツ人は、そんなに
美人コンテストが好きなのでしょうか?  


私は、その日、今年、
村一番のねむり姫と なった
少女(中学二年)と食事をしました。  
食事をしながら、その少女は、
煙草を吸う のです。
この国では、女の子も、小学生高学 年から、
煙草を吸うと開きました。  
でも…・、グリム童話に出てくる白雪姫や、
ねむり姫は、煙草を吸うと書いてなかったと
思いながら、この少女に私は
いささか とまど つてしまいました。

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〈引用〉


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このページは、
NHK番組
「童話の国々・五十野惇取材構成」、
小学館月刊誌
「幼児と保育・童話のふるさと・五十野惇執筆」
学習研究社月刊誌
「幼児の指導・童話のふるさと・五十野惇執筆」
メイト出版月刊誌
「ほいくのひろば・童話のふるさと・五十野惇執筆」
を もとにして作成しました。
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