大詔奉戴夜聽岸壁之母

大詔宵聽岸壁母， 歌聲激切逐孤魂。 北庭涙盡恨無盡， 炎夏空追氷雪原。

                         　　　　　　　　　　                　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
                                               

大詔(たいせう)奉戴(ほうたい)の夜　岸壁(がんぺき)の母を聽く 大詔(たいせう)の宵(よひ)に聽く　　岸壁の母， 歌聲　激切(げきせつ)にして　　孤魂( こ こん)を逐(お)ふ。 北庭(ほくてい)に　涙 盡(つ)くるも　　恨(うらみ) 盡(つ)くる無し， 炎夏(えん か )に　空(むな)しく追(お)ふ　　氷雪(ひょうせつ)の原。 　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

NHKで、昭和の歌を聴いた。『岸壁の母』を聴いた。その時の詩。 　　　------------- ・大詔奉戴：大詔奉戴日を謂いたい。大詔奉戴日は先の大戦での宣戦の詔勅を拝した日（十二月八日）のことになるが、ここでは、終戦の詔勅を拝した日（八月十五日）の意として使う。 ・激切：（言論が）はげしくせまる。 ・孤魂：ここではシベリア抑留兵士を謂う。 ・北庭：ここではシベリアを指す。 ・追：古いことを思い出す。追憶する。

令和元年八月十五日

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